「私立志向」について②

「私立大学の定員の厳格化」について考えてみましょう。

 

 

近年、私立大学の「合格難度」が上昇しています。

 

学生数が「超過」状態にあった大学に対して、「適正な収容力」に見合った「学生数」とするように、文部科学省からの「指示」があったためです。

 

「定員数」が減らされ、「合格者数」も減少しました。

 

そのために、「倍率」が高騰し、合否の「ボーダー」が著しく上昇しました。

 

 

 

もうすこし、「ディテール」を見てみましょう。

 

 

最難関の国立大学を目指した受験生のうち、少なくない人数が、国立だけでなく早慶などで厳しい結果となってしまいました。

 

従来であれば、早慶などの合格を得られたはずの「層」が、MARCHの合格のみに留まってしまうわけです。

 

それで、上位国立大学相当の学力を持った学生が、MARCHに流れます。

 

 

一方で、浪人が増えます。

 

この1、2年、浪人生の数が回復しているといわれています。

そのもっとも大きな理由のひとつは、私立大学の「収容力」が低下してしまったことです。

 

 

 

日本の経済状況がよくなかった時期には、地方の学生の、東京の大学への進学が下火となりました。

東京で「一人暮らし」をするのは、経済的に大きな負担です。

 

また、同時に、地方では「少子化」が著しく進行しました。

 

結果として、この15年ほどの間に、東京の大学に在籍する地方出身者の割合は低下しました。

 

 

他方、東京やその近県の大学進学者数が増加しました。

 

「地方からの参戦」が抑制される状況で、私立大学が「キャパ」を大きく超える数の「合格」を出したからです。

 

近年、都立高校をはじめ、「大学進学実績」を向上させる都内の高校が多く現れましたが、それは、上記のような、都内居住者に有利な「構造」が強化されたことが背景にあるわけです。

 

 

 

今年は、私立大学の合格者が絞られてしまいました。

その「あおり」で、「進学実績」が頭打ちになってしまった高校がありました。

 

「変化」をつかみ切れず、「合否の可能性」を読み違えてしまった高校も、あったかもしれません。

 

これから、いくつかの高校は、進学校としての「成長」を鈍化させてしまうかもしれません。

 

 

 

さて、本題の「私立志向」についてです。

 

私立大学の「難度」が上昇しました。

しかし、「私立大学離れ」は起こらないと思います。

 

むしろ、私立大学入試が激化するかもしれません。

 

 

国立大学と私立大学の両方を受験することは、「勉強量」において、非常に大きな負担になります。

 

上で述べたように、国立大学志望でありながらMARCHに進学することになる学生がいるわけですが、その中の何人かは、「私立大進学」に絞って受験勉強していれば、早慶の合格を得られた可能性が高かったのだろうと思います。

 

つまり、「現在の状況」は、ある意味で、国立大学受験の「リスク」がより高まっている、という側面があるわけです。

 

 

また、前回の記事でも述べたように、国立大学と私立大学を比べて、国立大学の「アドバンテージ」が、相対的により小さくなっているという見方が強まると、国立大学受験は回避されるでしょう。

 

「ハイリスク・ハイリターン」ではなく、「ハイリスク・ローリターン」の傾向が強まると捉えられることになるからです。

 

 

実際、国公立大学の受験者は、減少傾向にあるといわれています。

 

 

 

今年の「高校入試」でも、私立大学附属校の「倍率」が高騰しました。

また、「中学受験」でも、附属校の人気が再燃しています。

 

ある意味で、「中学受験」や「高校受験」は、「先物取引」のようなものであるといえます。

 

早期に、国立大学を回避する方向性が固まったのであれば、「大学受験」のタイミングを待つ必要はないわけです。

 

 

 

ところで、国立大学と私立大学の「差異」の捉え方、というのは、とても難しい問題です。

それだけではなく、「大学」に対する「目線」も、人によって「ばらつき」があります。

 

「その人」の主観的なものの見方、考え方、見通し、人生観、価値観、教育観、思惑あるいは思想そして経験などが、直接的に反映されてしまうからです。

 

人の言うことをうのみにせず、自分なりに調べたり、考えたりしましょう。

 

(もちろん、この記事も、うのみにしないようにしましょう。)

 

 

(ivy 松村)

 

「私立志向」について①

12月26日(水)から、冬期講習がはじまります。

 

冬期講習前の3日間は休校期間となります。

 

 

◎休校期間

・12月23日(日)

・12月24日(月)

・12月25日(火)

 

 

12月30日(日)と1月3日(木)は「入試特訓」です。

「入試特訓」の授業が行われるのみで、冬期講習の授業はありませんが、宿題や課題などに取り組みたいという人のために空き教室を開放しますので、どうぞ利用してください。

 

 

 

さて、少し「受験」の話を。

 

昨今、「私立志向」が伸長しているといわれています。

 

さまざまな「要因」が「動向」に影響を及ぼしているわけですが、少し整理して考えてみましょう。

 

 

◎私立志向の要因:

 

①好景気

②私立大学の定員の厳格化

③「私立高校」の教育費支援制度(いわゆる「授業料無償化」)

④大学入試制度改革

⑤都立高校入試改革

 

 

 

いろいろな「記事」などに目を通したりしているのですが、他の「要因」の印象が強すぎるためか、どうも①の「好景気」という「要因」はあまり論じられていないようです。

 

 

近年、「アベノミクス」の成果で、「好景気」が続いています。

 

「アベノミクス」は、ある特殊な状況を作り出しています。「好景気」の効果は限定的で、「恩恵を受けている人たち」と「そうでない人たち」は分断されています。

つまり、「所得の格差」が広がっているわけですが、まあ、それはちょっと置いておきましょう。

 

端的にいえば、結婚し、子供を生み育てている世帯の収入は全体としては上がっているわけです。特に東京圏はそうだと思います。

 

現在は、ある程度「経済的な見通し」がなければ、子供を持つことが難しい時代です。

別のいい方をするならば、子供のいる「家計」は、安定的な経済基盤に支えられているわけです。

つまり、それは「好景気」の効果を存分に受けられるようなもので、たとえば、「ボーナスの額が過去最高になった」とか、そういうことです。

 

要するに、経済的に余裕のある「子を持つ家庭」が増えつつあるわけです。

 

 

 

そこで、「私立志向」という話の「流れ」になるわけですが、それとは別の観点に着目したいと思います。

 

すなわち、就職活動で、学生側に「有利」な状況です。いわゆる「売り手市場」というものです。

 

現在の経済状況であれば、たとえばMARCHなどの難関私立大学に入ることができれば、「十分に良い就職」が可能であると考えられるわけです。

 

 

そのため、リスクや負担を負って国立大学を目指す「必要」が薄まったといえます。

反対に、私立大学および私立大学附属校の人気が高まるわけです。

 

 

 

(ivy 松村)

 

 

過去問の「リスニング」

今日授業後に卒業生が進路の報告に来てくれました。

 

高1、高2のころ、推薦で大学進学を考えているということで、定期試験に向けて、校舎に来て勉強していました。高3になって、どうしているかな、と思っていたのですが、部活動のために、数か月「合宿」のような状況の中、勉強していたそうです。

がんばりましたね。

 

おめでとうございます。

また、そのうち顔を出してください。

 

 

 

さて、先日の「入試特訓」についてもう少し。

 

 

日曜日の「入試特訓」では、「共通問題クラス」は25年度の入試問題、「自校作成コース」は25年度の西高の独自問題でした。

 

 

25年度は、「記述問題」の全盛期で、英国社などの文系科目の「記述」や「作文」で、得点を取り切れなかった生徒がいました。

 

 

また、英語では、いつもとは違う「リスニング音源」を使ったことで、点数を取り切れなかった生徒がいたのかもしれません。

 

 

都立高校の「過去問」を販売している出版社は意外と多くあります。

それで、個人的にいろいろな出版社の過去問を集めているのですが、今回は、ちょっとマイナーな出版社が刊行している「過去問」の音源を使用してみたのです。

 

 

実は、都立高校入試で実際に使われているリスニングの音声は、過去問に付属している「リスニング音源」とは異なっています。

過去問に付属している「リスニング音源」は、公開されている「原稿」をもとに、各出版社が「再現」して録音したものなのです。

 

ですから、出版社ごとに「リスニング音源」の「声」が違うのです。

 

 

普段の過去問演習は、「東京学参」や「声の教育社」の音源を使うことが多いのですが、いつもとは違う「声」も経験してもらうことにしたのです。

 

 

少し聞き取りづらい声だったかもしれません。

 

そのせいなのかどうか、わかりませんが、〔問題B〕の「Q2」は全員間違えていました。

 

しかし、まあ、この設問の正答率は7.9パーセントですから、もともと「難しい問題」ですが。

 

 

ある生徒は、「she saw old Tokyo.」というフレーズの「old」がうまく聞き取れずに、「all」にしてしまいました。

 

この問題が出題された「当該の入試」でも、「同じような間違い」が多かったということなので、「実際の入試問題」でも、やはり「old」が聴き取りづらかったのかもしれません。

 

 

別の「リスニング音源」であれば、聞き取れていたのかもしれません。

 

 

 

かなり「マニアック」というか、「ディープ」な話になってしまいますが、「リスニング音源」のなかでは、私は、「東京学参」がいちばんフェイバリットです。

 

 

「声の教育社」の「音源」は、男性の声が、かなりシブいというか、シブすぎるというか、けっこう年配の方の声で、「若い男の子の声」としてはちょっと違和感があります。

 

 

「東京学参」の男性の声は、若々しくて、さわやかです。

 

それから、「東京学参」の女性の声は、はっきりしていて非常に聞き取りやすい美しい声です。多分、「役者」の方なのではないかと勝手に想像するのですが、彼女は、一人で、さまざまな年齢や性別の「声」を使い分けていて、いつも聞き入ってしまいます。

 

 

とはいうものの、まったく皮肉なことに、「受験勉強」としては、「聞きやすい声」というのは、難点でもあります。

実際の入試問題で使用される声が、相対的に「聴き取りにくい声」であるかもしれないからです。

 

特定の「聞きやすい声」に慣れてしまうと、入試本番で、うまく放送を聞き取れなくなってしまうかもしれません。

 

 

 

もしかすると、今回の演習で、「いつもの声」を使用していたとしたら、「Q2」を正解できたかもしれません。

しかし、どのようなタイプの音でも、じっくりと聞きとる練習をしておくことも大切です。

 

 

しっかりと準備を進めていきましょう。

 

 

 (ivy 松村)

 

What will we get after the days we study as much as possible ?

新しいパンフレットが完成に近づいてきました。

 

インタビューなどに協力してくださった在塾生・卒業生のみなさんとご家庭に、「サンプル」をご確認いただいております。

ご面倒をおかけして恐縮ですが、誤記や、訂正のご要望などがございましたら、校舎まで仰せ付けくださいますよう、お願い申し上げます。

 

 

さて、パンフレットの件で、何人かの卒業生のご家庭に連絡をさせていただいた際に、近況などを伺わせていただきました。

 

みなさん、大変ながらも充実した高校生活を送っているそうですね。

期末試験を終えた人は、少しゆっくり過ごしているところだと思います。

 

 

塾の方でも、試験期間中、毎日勉強をしに来ていた高校生たちが減り、少し寂しい気分ですが、小6、中3は、いよいよ入試に向けて、スパートをかけていく時期になってきました。

校舎にも、刻々と緊張感が漂ってきました。

 

 

 

昨日は、「入試特訓」の第一回目でした。

 

 

中学生の「入試特訓」は、今年度は「全5回」と、例年に比べて少なめですが、それは、普段の授業で十分な演習量を確保できているために、余裕をもってスケジュールを組んでいるからです。

 

これまでは、「入試特訓」の日程と、期末テストや公開模試、学校説明会などが重なってしまって、かなり無理をして参加していた生徒もいました。

 

今年は、早期に進学先が内定した生徒が多かったので、通常の授業で行う入試問題演習を効率的に行うことができています。

 

たとえば、国語は、すでに都立高校の「共通問題」だけで10回ほど演習を行っています。

 

 

「都立共通問題」のコースは、「入試特訓」で5回、冬期講習で毎日8回の演習を行うので、両方に参加する生徒は、さらに13回分の演習をする機会を得られます。

 

 

都立高校の入試までに、30回分ほどの演習を行うことができると思います。

 

 

 

と、「このようなこと」を書くと、「そんなにやる必要がるのか」という「疑問」を持つ人がいるのだろうと思います。

なかには、いろいろな理由をこじつけて、そんなにやっても効果はない、という批判めいたことをいいたくなる人もいるかもしれません。

 

 

しかし、現実に、「都立共通問題」は、たくさん解くことがもっとも有効な対策となります。都立の問題を熟知している人は、同様の考えを持つと思います。

 

 

まあ、勉強のやり方や指導の方法はさまざまあるので、何が「正解」なのかということを、確定的に述べることはできないわけですが、あえて個人的な「考え」をいうのであれば、「なるべくたくさん受験勉強をする」ということを否定するというのは、なんというか、残念というか、あまり合理的ではない思考です。

 

 

 

そういえば、パンフレットのインタビューに答えてくれた卒業生が、印象的なことを言っていました。

 

 

「定期試験の勉強をするのがフツーになってた。」

 

 

何が「フツー」なのかは「その人」によって違うわけですが、少なくとも、その生徒にとっては、今や試験に向けて勉強するのが「フツー」なわけです。

 

 

「高校で、周りの生徒が、定期試験が近づいてきても全然勉強してなくてビビる。」

 

「周りの生徒は、勉強しはじめても、15分ぐらいで集中が切れてボーとしていて、やばいと思う。」

 

 

 

・・・「昔の自分」を見るようで、いろいろと、思うところがあるようです。

 

 

 (ivy 松村)

 

 

お知らせ「2018年度 冬期講習」「入試特訓講座」

◎2018年度冬期講習会の御案内です。

 

詳しくは、「お知らせのページ」をご覧ください。

 

 

 

 :lol:  小4進学コース :lol: 

・講習料金/教材費:7,560円 2,160円

・教科:算数・国語(各50分)

・日数:12/28、12/29、1/6、1/7 (4日間)

・時間:9:00~10:50 

 

 

 :lol:  小5進学コース :lol: 

・講習料金/教材費:7,560円→ 2,160円

・教科:算数・国語(各50分)

・日数:12/26、12/27、1/4、1/5 (4日間)

・時間:16:30~18:20 

 

 

 :lol: 小6進学コース :lol: 

・講習料金/教材費:7,560円→ 2,160円

・教科:算数・国語(各50分)

・日数:12/26、12/27、1/4、1/5 (4日間)

・時間:9:00~10:50 

 

 

 :lol: 都立中受検コース :lol: 

・講習料金/教材費:15,660円→ 2,160円

・教科:理系・文系・作文(各50分)

・日数:12/26~12/29、1/4~1/7 (8日間)

・時間:12:30~17:20   

 

 

 :lol: 中1特訓コース :lol: 

・講習料金/教材費:15,390円→ 3,240円

・教科:英語・数学・国語(各50分)

・日数:12/26~12/28、1/4~1/6 (6日間)

・時間:18:40~21:30 

 

 

 :lol: 中2特訓コース :lol: 

・講習料金/教材費:24,840円→ 3,240円

・教科:英語・数学・国語(各50分)

・日数:12/26~12/28、1/4~1/6 (6日間)

・時間:18:50~21:40

 

 

 

 :lol: 中3特訓コース :lol: 

・講習料金/教材費:43,200円

・教科:英語・数学・国語(各50分)

・日数:12/26~12/29、1/4~1/7  (8日間)

・時間:11:00~17:20

 

 

 

 :lol: 中3選抜コース :lol: 

・講習料金/教材費:43,200円

・教科:英語・数学・国語(各50分)

・日数:12/26~12/29、1/4~1/7  (8日間)

・時間:11:00~17:20

 

 

 

 :lol: 中3特訓/選抜 5科コース :lol: 

・講習料金/教材費:54,000円

・教科:英語・数学・国語・理科・社会(各50分)

・日数:12/26~12/29、1/4~1/7  (8日間)

・時間:9:00~17:20

 

 

 

 

◎高校入試特訓講座のご案内です。

 

都立高校の過去問演習と解説授業の講座です。

詳しくは、「こちら」を参照ください。

 

・料金  全5回 8,100円

・時間  10:00~19:40 (昼食時間あり)

・内容  テスト(国数英社理 各50分)  解説(国数英 各50分 社理 各30分)

・日程  ① 12/16(日)  ② 12/30(日)  ③ 1/ 3(木)  ④ 1/14(祝)  ⑤ 2/17(日)

 

 

※「都立自校作成上位校コース」と「都立共通問題コース」があります。

 

 

☆都立中(南多摩中)入試特訓講座も開講します。

詳細は、校舎までお問い合わせください。

 

 

(ivy 松村)

 

 

 

連絡「2学期 期末テスト対策」

◎2学期期末テスト対策

 

・11月4日(祝) 14時~22時30分

・11月5日(日) 14時~22時30分

 

・11月10日(土) 14時~22時30分

・11月11日(日) 14時~22時30分

 

 

 

期末テストが近づいてきました。

しっかりと準備を進めていきましょう。

 

今週の土曜日は祝日ですが、校舎を開けます。

家で勉強できない中学生は、テスト勉強に来てください。

 

小学生も、教室で勉強できます。

 

 

 

中1、中2の生徒は、土曜日(金曜日)に、提出物の進捗チェックをしますので、持ってくるようにしてください。

 

それから、中2の生徒は、今週の土曜日(金曜日)に、四字熟語のテストがありますので、忘れないようにしてください。

中2は、来週に月例テストもありますよ。

 

中3生は、自分でしっかり計画を立てて、勉強を進めていきましょう。

 

 

テスト範囲の単元の問題が欲しい人や、昔の問題を閲覧したい人は、声をかけるようにしてください。

 

 

 

世間はハロウィンの話題で持ちきりですが、先日、思いがけずお菓子をいただいて、ハロウィンの楽しさが、ちょっとわかったような気がしました。ありがとうございました。

 

 

各中学の合唱祭も終わり、いよいよ「期末」です。

寒くなってきました。しっかりと体調を整えながら、がんばりましょう。

 

 

 

Yungang

 

中国山西省、雲崗石窟。けっこう昔ですが、人生で一番痩せているときかも。

 

最近まで、フィルムのカメラを使っていました。カメラは、古いけれどそんなに悪くないものだと思いますが、人に撮ってもらうと、ピントが合わなかったりします。当時、中国の田舎ではあまり良いフィルムを売っていませんでした。ひどい店だとフィルムの「中身」がすり替えられていたり。

 

最近の「写真」は、精細に撮れますが、加工することが当たり前になっていますね。昔の写真を見直していると、「粗い素の写真」のほうが、実は、「なんとか映え」するのではないかと思ったりします。

 

 

 

(ivy 松村)

 

都立中入試と「いりたま作文」②

「いりたま作文」の「原形」は、かなり古い時代から存在しています。

70年代、80年代にはすでに使われていたと思われます。

 

それは、もともと100~200程度で「意見」を書かせる入試問題に対応するために考案されたものです。

 

100~200字程度で「意見」を書く場合、結論を先に書くのがセオリーです。字数オーバーにならないように、まず、結論を書いて、残りの字数で、書き切れるように調整しながら「理由」を書くと、はやく、確実に問題に対処できるわけです。

 

ですから、「い」→「り」の順番で「作文」を書くというのは、あながち間違った方法というわけではありません。

 

たとえば、200字の「作文」を出題する三鷹中の入試問題などでは、堅実な答案をつくることができるでしょう。

 

私自身、まず200字程度で「意見→理由」を述べる「疑似いりたま作文」を書かせるところから、指導を始めます。

 

 

しかし、一般的な都立中の「作文」の解答を「いりたま作文」で書くと、バランスを欠いた薄気味悪い文章が出来上がります。

 

ひとつは、先に書いたように、「なぜなら」を適切に使うように指導がなされていないからです。

 

さらにもうひとつ、まったく単純な理由を挙げることができます。

 

多くの都立中の「作文」は、400字程度の字数設定となっていますが、その「400字」という字数が、「いりたま作文」が有効性を発揮する「キャパ」を超えているわけです。

 

「いりたま作文」で「400字の作文」を書くと、冗長になってしまうのです。

 

 

200字程度が「最適」である「いりたま作文」を、「400字」に適合させると、答案用紙を「埋める」作業が必要になります。

そのため、多くの「いりたま作文」が、「た」にあたる「体験」を引き延ばして書き、文量を稼ぐような構成になります。

 

著しくバランスを書いた答案になると、400字のうち、300字程度も「体験」を書き連ねるというような歪な「作文」が出来上がります。

 

 

このような「体験」で「水増し」をするという「作文」の書き方を、都立中は嫌厭します。

 

それで、さまざまな「指示」を与えて「作文」の内容を制御したり、「体験」そのものを「作文」に組み込めないような出題形式にしたりして、「水増し作文」を封じ込める「対策」が取られるようになったわけです。

 

 

 

前にも書いたように、私は、「いりたま作文」をあまり好ましく思っていません。

 

 

ここではあまり多くを述べませんが、「いりたま作文」は、その文章自体に欠陥があらわれやすいということ以上に、「その型」で文章を書き続けるということに大きな弊害があります。

 

 

しかし、それでも、「業界」がこれを受験対策に導入したことについては、ある意味当然のことだと考えています。

 

受験指導を行う者は、「合格」に対して、現実的、合理的であるべきだと思うからです。

 

 

 

都立中入試の黎明期に、「作文」に対応する「切り札」として導入された「いりたま作文」は、これまで、存分にその効果を発揮してきました。

それぞれの都立中で作成された「作文」の問題は、「いりたま作文」にがっちりハマるものが多くありました。

 

 

しかし、受検生のほとんどが「いりたま作文」を書くようになり、客観的な学力判定が困難になってしまいました。

 

そこで、「いりたま作文」を発動させないような問題形式が「トレンド」にあらわれてきたわけです。

 

 

近年、「適性検査Ⅰ」では、なかなか高得点を取れなくなっているという話を聞きますが、その主因は、やはり出題傾向の変化にあると考えられます。

 

「作問・採点側」は、「いりたま作文」を排除しようとしているのに、「指導・解答側」が、依然として「いりたま作文」(の応用)で対応しようとしているために、得点が得られないわけです。

 

 

 

「共通問題」の導入を契機として、都立中入試は、明らかに「新しいフェーズ」に突入しました。

 

 

いまや「いりたま作文」は「旧式の方法論」となりつつあります。

 

 

去年の段階ではまだ気づけませんでしたが、今年の入試問題を見て、確信しました。

 

 

 

今後は、「こちら側」も対策を考えていかなければなりませんね。

 

 

(ivy 松村)

 

 

都立中入試と「いりたま作文」①

過去4年間の都立中の「適性検査Ⅰ」の出題傾向を精査すると、立川国際以外の中学が、出題の「方向性」を固めてきていることがわかります。

 

 

「タイムライン」を整理すると:

 

① 27年度 「共通問題」がスタート

② 28年度 「共通問題」の「作文」に「構成の統制」の傾向があらわれる

③ 29年度 「独自作成」の各中学の「作文」に「構成の統制」の傾向があらわれる

 

 

 

これまで確認してきたように、桜修館、両国、南多摩、白鷗、三鷹のいずれの中学も、29年度以降、「作文」の出題に変化が確認できます。

 

 

適当な言葉が見つからないので、とりあえず「構成の統制」と表記しましたが、その「内実」は、大きく2つのポイントに集約できると思います。

 

 

・「作文」の「構成」(段落の数や内容)を細かく指示する

・「体験」(経験)をオミットする

 

 

 

このような出題形式を採用する「意図」は、明白です。

 

つまり、「ワンパターンな作文」の忌避です。

 

 

もうすこし具体的に述べると、「いりたま作文」というものを謝絶したいわけです。

 

 

 

「いりたま作文」というのは、「受験業界」で、「作文」を指導する際に用いられる「定型」です。

 

 

「い」…「意見」 私は、…について、~だと思う。

「り」…「理由」 なぜなら、~からだ。

「た」…「体験」 私にはこんな体験がある。(延々と体験を書き連ねる)

「ま」…「まとめ」 私は、このような体験を活かし、今後も努力したい。

 

 

とまあ、このような「流れ」で作文を書くと、「作文」に不慣れな生徒でも「作文」を書けるようになるということで、この「メソッド」が大いに普及したのです。

 

いってみれば、「いりたま作文」というのは、「作文」が苦手で、まったく手につかない生徒に、なんとかそれなりのものを書かせるための「苦肉の方策」だったわけですが、いつしか、受験における「作文」の定石のような扱いになってしまったわけです。

 

 

しかし、「いりたま作文」には、「日本語で書かれる文章」として、大きな瑕疵が存在します。

 

一般的な「教務感覚」を持った国語教師は、「それ」を憂慮するにちがいありません。

 

都立中の先生方の間で「そうした問題意識が共有されるに至ったタイミング」で、「いりたま作文」の放逐が推進されているのではないかと考えます。

 

 

「いりたま作文」について、少し考えてみましょう。

 

 

 

「いりたま作文」の肝は、「り」にあたる「理由」を述べる箇所です。

ここで、「なぜなら」という接続詞を使用します。

 

至極まっとうな日本語の感性を有した人であればすぐに気づきますが、この「なぜなら」が、「いりたま作文」に打ち消すことのできない違和感を与えているはずです。

 

 

たとえば以下の例文を参照してみましょう。

 

 

「私は兄が好きだ。なぜなら、優しいからだ。」

 

 

まっとうな感性を有した人であれば、この文章に不気味な印象を抱くでしょう。

自然な表現を求めると、以下のようになります。

 

 

「兄は優しい。だから、私は兄が好きだ。」

 

 

日本語は、「原因・理由」→「結果・結論」の順番に事柄を並べる言語です。

これが、日本語にとって、自然な表現です。

 

「なぜなら」をという接続詞を用いた表現は、「逆」です。

「結果・結論」→「原因・理由」の順番に事柄を並べています。

つまり、「倒置」をおこしているわけです。

 

もちろん、表現技法としての「倒置」は、日本語表現の一部として認められています。

書き手が、「倒置」を駆使することで、自分の伝えたいことをより明確に表現できると考えるなら、「倒置」を用いるべきでしょう。

 

しかし、「倒置」を使う必然性のないところで、意味もなくこれを用いれば、なんとも落ち着かない文章となってしまうわけです。

 

 

「なぜなら(ば)」という語は、江戸時代までの日本語にはありませんでした。

明治以降、西洋の言語を取り入れる際に、「発明」されたものです。

 

普段の会話の中で、「なぜなら」を使うことは、ほとんどないと思います。

この語が、日常的な日本語に組み込まれたものではないからです。

 

 

 

現代日本語で、「なぜなら」は、特別な使い方で用いられる語です。

「なぜなら」は、「理由」を特に強調して述べるときにのみ用いられるべきものです。

 

 

以下の表現には、違和感がないはずです。

 

 

「私はうそをつくことは必ずしも悪いことだとは思わない。なぜなら、うそが人を幸せにすることもあるからだ。」

 

 

「理由」を強調するために、あえて「なぜなら」を用いた「倒置表現」を「選択」するのであれば、「なぜなら」は見事に機能します。

 

そのためには、文脈上、「理由」が「焦点化」されるような内容の文章でなければなりません。

 

「理由」が、想像外のものであったり、一般的に推測しにくいものであったり、自分の意志を強く表明するようなものであったり、あるいは、「AではなくBなのだ」というような示唆を含む説明であったりする場合に、「なぜなら」は効力を発揮します。

 

 

「いりたま作文」を「オートマチックな型」として身に着けている生徒は、意外性がなくありきたりな「理由」を、「なぜなら」とともに使用します。

 

「読み手」は、「なぜなら」の後に、何か特別な「理由」が示されることを、推測しながら読みます。それなのに、「なぜなら」の後に、まったく「平凡な理由」が述べられているだけだとすると、文章を読む上での「平衡感覚」が狂ってしまうわけです。

 

 

 

少し補足しますが、学術論文や報告書などは、一般的に「結論」を導入で示します。

ですから、「結果・結論」→「原因・理由」の順序で事柄を並べます。

こうした「文書」を書くことが念頭にある人は、「いりたま作文」の問題点に気づきにくいと思います。

 

 

「いりたま作文」は、自然な日本語表現を身に着けるべき時期の「小学生」に、「特殊な型の作文」を刷り込んでいるわけです。

 

たとえ将来作家になれるほどの言語的な才能をもった生徒であっても、「いりたま作文」を仕込まれてしまうと、その道は閉ざされてしまうかもしれません。

 

 

 

「なぜなら」という語は、ある種の「麻薬」のようなものに思えます。

文章を書くのが苦手な人ほど、「なぜなら」に依存します。

 

その理由はけっこう単純で、「日本語」が未熟だからです。そのために、日本語の「違和感」に鈍感です。むしろ、それを「格調の高さ」だと思ってしまいます。

 

 

蛇足ですが、英作文でも、同じ傾向があって、「because」を使って、2文目に「理由」を書きたがる生徒が非常に多くいます。

 

当然、「because」を文頭にして「理由」を述べるような文を、2文目に置くことはできないわけですが、塾などでの受験指導では、そこを無理やり「That’s because」のような形にしてにして、なんとか2文目に「理由」を述べる文を置けるような「工夫」がなされます。

 

「その型」でなければ、文章を書けないような生徒が多いわけです。

 

 

もちろん、「単純な方法」で取り組む方が、利分が大きくなる、というタイプの生徒もいます。

しかし、当然のことですが、全ての生徒にとって、ある一つのやり方が、常に正しいということはありえません。

 

 

 

「いりたま作文」は、ある意味で自転車の「補助輪」です。

 

一人で自転車に乗れない子供が、自転車に乗る訓練をするという場合には、効果的な「方法」であるといえます。

 

いずれ、「補助輪」は外され、自転車は「あるべき姿」で走り始めるでしょう。

 

 

他方、「補助輪」をつけた自転車を上手に運転するために、ひたすら「補助輪」つきの自転車で練習し続ける人がいるとするならば、その人は、かなり的外れな考えの持ち主だと思われることでしょう。

 

 

 (ivy 松村)

 

都立中の「作文」④

白鷗中学は、28年度まで、「作文」に「条件」を設けていましたが、29年度から「条件」を失くしています。

他の中学が「構成の統制」を進めているのに対し、自由度を高くしているわけですから、ちょっと珍しい傾向だといえるかもしれません。

 

しかし、28年度からは、説明系の「作文」にシフトしています。

 

したがって、問題の「性質上」、「体験」を延々書き連ねるような「ワンパターン作文」を書いてしまうと、点数が上がってこないと思います。

 

 

白鷗27

〔問題3〕

あなたの将来の目標について、資料A 資料Bをふまえ、次の条件(1)~条件(3)を全て満たして四百字以上四百五十字以内で書きなさい。

 

条件(1) 学校や家庭での生活の中で、あなたが「直観」または「直感」を使った例や経験を書く。

条件(2) あなたの将来の目標に近づくために、今後身に着けていく必要があることを書く。

条件(3) 条件(1)の例や条件(2)の必要なことがどのように結びつくと考えるかを書く。

 

 

白鷗28

〔問題3〕

あなたの身近にある道具について、資料A 資料Bをふまえ、次の条件(1)~条件(3)を全て満たして四百字以上四百五十字以内で書きなさい。

なお、取り上げる道具を解答用紙の最初のらんに書きなさい。このらんは、字数に数えません。

条件(1) ある共通の機能を持ち、「多様性」を残しているものと、機能を特化したものを取り上げる。ただし、資料Bにある金槌とハンマーの例は用いないこと。

条件(2) 取り上げたものそれぞれの特徴について書く。

条件(3) 取り上げたもののうちどちらがよいか、あなたの考えとその理由を書く。

 

 

白鷗29

〔問題3〕

あなたは将来、海外から日本に来た方にどのようにして「おもてなし」をしようと思いますか。本文をふまえ、四百字以上四百五十字以内で具体的に書きなさい。

 

 

白鷗30

〔問題3〕

私たちが生きている社会の中で、資料B の「思考停止」してしまっている例を一つあげ、それを変え多様性を大切にしていくためにはどうしたらよいか、資料A、資料Bの内容をふまえて、あなたの考えを四百字以上四百五十字以内で書きなさい。

 

 

 

三鷹中もまた、29度以降、出題傾向が変わりました。

 

三鷹は、例年、「文学的文章」(小説・随筆)と「説明的文章」の2つの課題文が用意されます。

それぞれの文章について、記述問題が1題、「短い作文」(180~200字)が1題出題され、全体で計4題の出題となります。

 

つまり、三鷹中学の「適性検査Ⅰ」は、他の都立中と一線を画す出題形式となっているわけですが、詳細に見てみると、やはり最近2年の問題に変化がみられます。

 

 

28年度まで、200字程度の2つの「短い作文」は、ともに「体験」を組み込んで書くタイプのものでしたが、29年度以降、「体験」を組み込んで書くものは1つだけとなりました。

 

27年度の[1]の〔問題2〕は、ちょっと「イレギュラー」な出題となり、「体験」を組み込む指示のない問題となっていますが、従来2つの「短い作文」は、基本的に「体験」を組み込んで書く「傾向」が定着していました。

 

明確に「方向性」が固まり、「体験」を組み込むものが1つにしぼられるのは、29年度からです。

 

 

三鷹中の29年度以降の出題内容は、以下のように整理されました。

 

〔問題1〕「理由」の説明〔心情〕(50~60字)

〔問題2〕体験を組み込んだ「短い作文」〔主題〕(180~200字)

〔問題3〕「内容」の説明〔文脈〕(50~60字)

〔問題4〕「具体例」をともなった説明〔主題〕(180~200字)

 

 

三鷹中の、過去4年の「適性検査Ⅰ」の問題を確認してみましょう。

 

 

三鷹27

[1]

〔問題1〕「堂々と答えられる」のはなぜか。本文の言葉を使って、二十八字以上三十五字以内で説明しなさい。

 

〔問題2〕 「まど・みちお、という名前に出会うより、ずっとずっと前に、私は『ぞうさん』に出会っていた。」と同じように、次の空らんにそれぞれ十字以内の適語を入れて題名を作り、あなたにとって「出会い」とは何かを百八十字以上二百字以内で書きなさい。

 

[2]

〔問題1〕

空らんに入る語句を三字以上六字以内で書きなさい。

 

〔問題2〕

「なつかしい風景の復活」とありますが、自分の家と川がつながっていることを一人ひとりが意識しなければ、多摩川が再生の道を歩むことはできませんでした。川の汚染以外で、あなたが学校で学んだ環境問題を挙げ、それについてあなたの考えを学校生活の中での体験を交えて百八十字以上二百字以内で書きなさい。

 

 

三鷹28

〔問題1〕

宮崎県出身の友だちに不思議そうに「なんで?」と聞き返されたのだ。とありますが、それはなぜですか。六十字以上七十字以内で説明しなさい。

 

〔問題2〕

「私たちの目の高さは、蟻にとっては大空なんです」という言葉を通じて筆者が言いたいことを、あなたの体験を交えて一六〇字以上一八〇字以内で説明しなさい。なお、必ず「角度」「他者」ということばを両方用いること。

 

〔問題3〕

「人生は旅」という隠喩は、人生に対するどのような思考から生まれたものですか。筆者の言葉を用いて、四十字以上四十五字以内で説明しなさい。

 

〔問題4〕

あなたの小学校時代について比喩を用いて次の空らんの中に表しなさい。また、その比喩を用いた理由を、あなたの体験を交え、一六〇字以上一八〇字以内で説明しなさい。

 

 

三鷹29

〔問題1〕

ガネーシャが、『人間は意識を変えることはできない』 と言ったのはなぜですか。本文中にある「楽」「期待」の二語を必ず用いて、五十字以上六十字以内で書きなさい。

 

〔問題2〕

『変わる』 とは、この場面ではどのようなことを意味していますか。あなた自身の具体的な体験を交えて、百六十字以上百八十字以内で説明しなさい。

 

〔問題3〕

「明治のはじめ、日本は固有の文化はすべて価値なしと考えた。」

とあるが、そのように考えたのはなぜであると、筆者は説明しているか。本文で挙げられている例を出しながら、四十字以上五十字以内で書きなさい。

 

〔問題4〕

筆者の言うような、「外国の真似をすればいい、と誤った観念にしばられ」ない考えをもつためには、あなたはどうすればよいと思いますか。具体的な取り組みや手立てを挙げながら、一八〇字以上二〇〇字以内で書きなさい。

 

 

三鷹30

〔問題1〕

「ポロポロなみだをこぼし」とありますが、このときの小鳥がなみだを流した理由を、五十字以上六十字以内で説明しなさい。

 

〔問題2〕

「お父さまのおっしゃったこと」とありますが、霜王様の言葉から北風はどのようなことを学びましたか。本文中の言葉を使いながら、あなた自身の体験も交えて、百八十字以上二百字以内で説明しなさい。

 

〔問題3〕

「言葉の用いられ方や、言葉の持つ印象は時代によって変わっていく。」とありますが、時代によって変化していく言葉をどのように受け入れていけばよいと筆者は説明していますか。五十字以上六十字以内で書きなさい。

 

〔問題4〕

「名前が変われば、意識が変わる。常識が変わる。」とありますが、このことから筆者はどのようなことを伝えたいと考えていますか。あなたが考える「○○って、△△だ。」という命名法を用いた具体例を挙げながら百八十字以上二百字以内で説明しなさい。

 

 

(ivy 松村)

 

 

都立中の「作文」③

南多摩中は、「体験」をオミットしています。

この2年は、「説明」をさせる「作文」を出しています。

 

「パターン作文」では太刀打ちできない問題です。

 

 

それにしても、南多摩中は、作問者によって試験問題の「内容」が大きく変わることがあるかもしれないので、ちょっと注意が必要かもしれません。

 

 

南多摩27

〔問題2〕

あなたも実行委員として、会話 に参加しているとします。

まず、あなたは、たまお君とみなみさんのどちらの意見に賛成するか書きなさい。

次に、その意見が〝やさしいきびしさ〟または〝きびしいやさしさ〟のどちらにあてはまるか書きなさい。

さらに、あなたの体験をあげながら賛成する理由を書きなさい。

以上のことを四百字以上五百字以内でまとめなさい。

 

南多摩28

〔問題2〕

文章1・文章2をふまえ、あなたが「わかったつもり」から、具体的な経験を通して、本当に「わかった」ことを書きなさい。

以上のことを四百字以上五百字以内でまとめなさい。

 

南多摩29

〔問題3〕

「あなた自身、困こまったとき、「どうしたらいいだろうか」「どんなことをすればいいのかな」と無意識に自分や周りにいる誰かに問いかけているはずです。」と筆者は言っています。

では、私たちの社会や地域の中で、あなたが「どうしたらいいだろうか」と困っていることは何ですか。そして、それを少しでも良くするためにあなたは周りにどのように働きかけますか。次のページの〔手順〕にしたがって、四百字以上五百字以内で説明しなさい。

 

〔手順〕

1. あなたが「どうしたらいいだろうか」と困っていることを書く。

2. 1.で挙げたことに対して、なぜ困っているのか、理由を説明する。

3. 今の状きょうを少しでも良くするために、周りにどのように働きかけるか。あなたにできることを説明する。

 

南多摩30

〔問題3〕

自分の主張が受け入れられないとき、あなたはどのような歩み寄りの提案をしますか。

本文の内容をよくふまえ、次の〔手順〕にしたがって、四百字以上五百字以内で説明しなさい。

 

〔手順〕

1 自分の主張を理由とともに、具体的に書く。なお、何について主張するのかは自分で決める。

2 想定される別の意見を書く。

3 別の意見を言う人の意図をふまえ、歩み寄りの提案をする。

 

 

 

立川国際は、近年も、「体験」をふまえた「作文」を書かせるような出題が続いています。

ある意味で、「保守的」ですね。

立川国際は、いまや「特殊な」出題傾向の中学となっているので注意が必要です。

 

しかし、この中学も、ある年にいきなり「トリッキーな出題」がありそうで、ちょっと怖いですね。

 

 

立川国際27

〔問題3〕

「読書のたのしみとは、ほかでもない、この「どのように」を味わうことにあるのだから。」の「どのように」をわかりやすく説明した上で、自分の読書体験をふまえ、「読書のたのしみ」とはどのようなものか、あなたの考えを三六〇字以上四〇〇字以内で書きなさい。

 

立川国際28

〔問題3〕

「質問すること」が生み出すことは何だと筆者は言っているか。その筆者の考えをふまえて、「質問すること」に対するあなたの考えを、自身の経験をまじえて四六〇字以上五〇〇字以内で書きなさい。

 

立川国際29

〔問題3〕

筆者は、私たちが「自然に無理解になってきているようです」と述べていますが、本文を通して筆者は自然を理解するとはどのようなことが分かることだと考えていますか。また、この筆者の考えについてあなたはどう思いますか。あなたの考えを身近な具体例をあげて四百二十字以上四百六十字以内で述べなさい。

 

立川国際30

〔問題3〕

「本来のやさしさ」とは、どのようにすることだと筆者は述べていますか。また、その考えについてあなたはどう思いますか。あなたが今までに実際に受けたやさしさの経験を交え、あなたの考えを、四百六十字以上五百字以内で書きなさい。

 

 

 

(ivy 松村)