It’s time to start up.

日野、八王子のおもな中学校では、先週と今週、合唱祭(合唱コンクール)が行われました。

クラス対抗で行う合唱のイベントは、学校によっていろいろな呼び方があるみたいです。打越中では「文化祭」、日野四中の合唱祭は「泰花祭」と呼ぶそうですね。

 

中3の生徒にとっては、受験前の、最後の大きな学校行事でした。みんな、思いを刻もうと、かなり気合を入れて取り組んでいましたね。

 

中学生活を共にした友達と力を合わせて、精一杯頑張って、大きな結果を残したいという気持ちは、とてもよく理解できます。

練習のために、塾の授業に遅刻してくる生徒もいて、小言をいったりもしましたが、心の中では応援していました。

 

 

晴れやかな顔で結果を報告してくれた人もいれば、悔しくて泣いてしまったと打ち明けてくれた人もいました。力を出し切れたと言いながら、その表情に、悔しさを隠しきれていない人もいました。一人ひとりの心の中にそれぞれの感慨があることでしょう。

 

そして、それぞれの結果は、一人ひとりの人生の彩りとなるのでしょう。

 

しかし、えてして、心に残っていくのは、「結果」ではなく、そのときを迎えるまでの過程の中にある、とりとめもない映像や、何気ない誰かの一言だったりするのかも知れません。

 

 

ともかく、みなさん、おつかれさまでした。

 

 

 

明日から11月です。

 

週が明けて、11月の上旬に、学校で三者面談があります。

そして、11月の3週目に期末テストがあり、その結果が加味されて、2学期の「仮内申」が出されます。

その成績をもとに、12月の上旬に、もう一度、受験校を絞るための三者面談があります。

そして、12月15日に私立高校との「入試相談」が行われます。

 

これから、入試に向けて、生活が一気に加速していきます。

気合を入れ直して、取り組んでいきましょう。

 

(ivy 松村)

外来語の役割

日本語には主に三種類の言葉があります。

 

「和語」「漢語」「外来語」です。

 

和語は、「やまとことば」とも呼ばれ、ひらがなや訓読みの漢字で書き表します。

もともと日本にあった言葉で、日常的な物事を言い表すことが多く、親しみやすく、柔らかい感じがします。和語は、意味の範囲が広いのが特徴です。

 

例:「暮らし」「集まり」「わざ」など

 

 

漢語は、中国から伝わった言葉のことで、音読みの漢字で書き表します。古代の中国の書物に使われていた言葉を輸入したものが、基本的な語彙となります。また、日本人自身が、漢字を組み合わせて作った熟語もたくさんあります(和製漢語)。

漢語は、歯切れがよく、厳格なイメージの言葉です。和語に比べて、言葉が示す意味の範囲が狭いのが特徴です。そのため、公的な報告書を作成したり、学問的な研究をしたりするときには漢語が多く使われます。

 

例:「生活」「集団」「技術」など

 

 

外来語は中国以外の外国の言葉が取り入れられ、日本語として定着したものをいいます。基本的にカタカナで書き表しますが、「煙草(タバコ)」のように、漢字が当てられているものもあります。

外来語は、これまでにない新しい意義やイメージ、質感を感じさせます。広告などで、新鮮でおしゃれな雰囲気を作りだすために外来語が使われることもよくみられます。

反面、カタカナで書くので、語の意味を類推しにくく、意味が伝達しにくいというマイナス面があります。

 

例:「ライフ」「グループ」「スキル」など

 

 

 

よく誤解されることがあるのですが、「外来語」は「外国語」ではなく、日本語の語彙です。ですから、もともとの発音と違っていたり、もともとの意味とは違う意味で使われたりしていても、基本的には問題はありません。日本語の話し手同士の間で、意思疎通の材料=言葉として機能しているかどうかが大事なのです。

 

 

日本語の中で外来語は大きな役割を担っています。その役割とは、日本社会に新しいものごと、考え方を示し、定着させるという働きです。

 

例えば、近年、注目されている言葉に「インフォームドコンセント」というものがあります。「インフォームドコンセント」とは、医師が患者に病状を説明し、医療内容を話し合いで決めていくことです。

これは、これまでの日本にはなかった概念で、ほかに言い表す言葉がないため、英語の発音をそのまま写した「インフォームドコンセント」という外来語として取り入れられました。

 

もちろん、既存の語彙を組み合わせて新しい言葉を作ることもできます。しかし、和語や漢語ではなく外来語であらわすことで、この言葉が示す意味内容が、これまでにない新しい概念であることを、世間に意識づけることができるのです。

 

同じような経緯で導入された「ストレス」や「リサイクル」といった外来語は、すでに広く一般に定着しています。

 

 

 

ところで、現代は、あまりにも「外来語」があふれているとして、危惧を感じている人も多くいらっしゃいます。

 

それは、非常にまっとうな感覚だと思います。日々世の中で、たくさんの言葉が創作されたり、取り入れられたりしていますが、言葉は、その受け取り手に意味が伝わらなければ、言葉としての機能を果たしているとはいえません。

 

もともとある日本語で言い換えることができる概念であっても、カタカナで言い表すこともよくあります。

 

「アカウンタビリティ」(説明責任)、「イノベーション」(革新)、「スキーム」(計画、図式)といった言葉は、研究機関や企業の報告書などで頻繁に用いられるようになってきました。

これらの概念を外来語として取り扱うことの意図はよくわかります。外来語で表されたときには、インパクトや斬新さ、知的な雰囲気を感じさせます。

 

しかし一方で、まだまだ一般的に浸透しているとはいいがたい言葉を使えば、言い換えや、説明などが必要になってきます。つまり、説明や認知にコストがかかってしまうことになります。(おっと、「コスト」は「労力」というべきでしょうか。)

 

外来語を使用するときに気を付けなければならないのは、本当にその言葉を使って表したほうが、自分の意図や思いが相手に伝わりやすいかどうか、という視点で言葉を選択するということではないかと思います。

 

今までにない新しい提案をしたいときには、新しい言葉が必要ですし、既成の言葉を使っても主旨を損なわないのであれば、よく知られた言葉を使ったほうがよいかもしれません。

 

言葉は、本来おしゃれのアイテム(うん、「資材」よりわかりやすいな…)ではなく、コミュニケーション(「意思伝達」はかえってわかりづらいな…)の道具ですので、伝わりやすいかどうか、ということを第一に判断するべきなのです。

 

 

 

(ivy 松村)

外来語の出身 ③(英語について)

帝国主義の全盛期、19世紀の世界は、イギリスが巨大な力を持つ覇権国でした。その後、2度の世界大戦を経て、20世紀にはアメリカ合衆国が超大国として台頭してきます。

つまり、英語を公用語とする2つの国が、近代の世界に大きな影響力を発揮したのです。

 

こうした国際的なパワーバランスの趨勢によって、国際語の地位はフランス語から英語へと移り変わりました。現在、英語は地球上で最も有用な言語とされています。

 

日本は、第二次世界大戦前から英語を重要な外国語として位置付けていましたが、戦後、国際的にアメリカの影響を強く受ける立場であったことから、英語学習の重要性がさらに増しました。

 

日本語の中でも英語は確かな存在感を示しています。外来語の8割以上は、英語由来のものであるとされています。

 

 

日本の中学校では必ず英語を学習します。義務教育で英語学習が課せられているため、英語の基礎的な知識は、コミュニケーション上の前提や常識として扱われます。

 

例えば、「林檎」ではなく「アップル」と表現することは一般的にみられます。英単語の「アップル」が「林檎」を表すことは常識の範疇であると考えられているからです。

 

しかし、フランス語で「林檎」を表す「ポム」という言葉や、スペイン語で「林檎」を表す「マンサナ」という言葉が日常的に使われることはありません。

 

つまり、日本人は、英語の基礎的な知識を持ち、英語に対して親近感を感じているため、英語をもとにした言葉のコミュニケーションを広げていっているのだといえると思います。

そして、そのために、英語から持ち込まれる「外来語」の数は加速度的に増えています。

 

 

さて、それでは、英語に由来する「外来語」が、日本語にどのように定着しているのかを紹介したいと思うのですが、その数はあまりにも多く、枚挙にいとまがありません。ですので、特徴的なものを挙げていくことにしましょう。

 

「外来語」は、日本にもともとある言葉と組み合わされて使われることもあります。

「レポート用紙」「コピー機」「三色ペン」…

 

省略されることもあります。

「テレビジョン」→「テレビ」、「コンビニエンスストア」→「コンビニ」、「エコロジー」→「エコ」…

 

組み合わされて、省略されることもあります。

「筋トレ」「メル友」…

 

また、取り入れられる際に、発音が省略されるなどしたために、由来がわかりづらくなっているものもあります。

 

hearts →「ハツ」(焼き鳥のネタで心臓の部位)

grounder →「ゴロ」(野球用語で、転がる打球)

white shirt →「ワイシャツ」

 

など。

 

 

英語由来の外来語の中には、「二重語」と呼ばれるものがあります。もともと同じ英単語であるけれども、別々の意味の言葉として日本語に取り入れられたものです。

つまり、ある二つの単語の由来をさかのぼれば、ある一つの英語の言葉にたどり着くというものです。

 

iron →「アイアン(鉄の)」「アイロン」

second →「セカンド」「セコンド(ボクシングのコーチ)」

machine →「マシーン」「ミシン」

strike →「ストライク」「ストライキ」

truck →「トラック」「トロッコ」

 

など。

 

 

日本人が、英語をもとにして作りだしたり、英語をかけあわせて作り出したりした言葉があります。そのような言葉を「和製英語」といいます。「和製英語」には、本来の意味とはかけ離れた使われ方をする言葉を含めることもあります。

 

「和製英語」=日本語と「英語訳」の例

 

「アフターサービス」… after-sale(s) service(アフターセールサービス)

「ゲームセット」… game over(ゲームオーバー)

「パトロールカー」… police car(ポリスカー)

「サラリーマン」… office worker(オフィスワーカー)

「ノートパソコン」… laptop computer(ラップトップコンピューター)

「フロント」〔ホテルなどの〕… reception(レセプション)

「クレーム」… complaint(コンプレイント)

「コンセント」… outlet, socket(アウトレット、ソケット)

「ガソリンスタンド」… gas station(ガスステーション)

「オーダーメイド」… made-to-order(メイドトゥオーダー)

「キーホルダー」… key chain, key ring(キーチェイン、キーリング)

「カンニング」… cheating(チーティング)

「タレント」… celebrity(セレブリティ)

「サイン」〔著名人に記念に書いてもらう〕… autograph(オートグラフ)

「ガードマン」… security guard(セキュリティガード)

「ホッチキス」… stapler(ステープラー)

「クラクション」… horn(ホーン)

「オートバイ」… motorcycle(モーターサイクル)

「ジェットコースター」… roller coaster(ローラーコースター)

「ベビーカー」… baby carriage(ベビーキャリッジ)

 

など。

 

 

「和製英語」は厳密には「外来語」とはいえないという見方もできます。

 

日本人が生み出した言葉ですから、当然、英語をもとにした表現であっても、正式な英単語ではありません。ですから、英語話者には通じないので、注意が必要です。

 

 

和製英語の例などを見ていると、あるものやものごとを表すのに、日本語固有の言葉を用いるのではなく、わざわざ英語をもとに造語を行い、名称を作り出していることがわかります。

 

きっと、英語を使うと、カッコよくオシャレな印象になるからでしょう。日本語ではない言葉の響きに、心をひきつける作用があるのかもしれません。

 

「お菓子」ではなく「スイーツ」といったり、「飲み物」ではなく「ドリンク」といったり、「定食」ではなく「ランチ」といったり、「雑誌」ではなく「マガジン」といったりします。

 

 

Jポップなどの歌謡曲でも、題名に英語が使われたり、唐突に歌詞の中に英語のフレーズが挿入されたりすることも珍しくありません。

 

興味深いのは、そのような場合、わざわざ英語を使っていても、文法や語法、意味内容のおかしな表現が頻繁にみられることです。

 

おそらく、ただカッコイイから、という理由で、使いこなせない言葉を強引に使っているからでしょう。そんなときには、ちょっと哀れな気持ちになります。

 

 

私は、もともと日本にある言葉のほうがカッコいいと思います。

 

「クライマックス」よりも「山場」のほうが圧倒的にカッコいいはずだと思うのです。

 

 

(ivy 松村)

外来語の出身 ②(ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロシア語について)

幕末・明治期の開国とともに、これまで日本人が知ることのなかった大量の知識や物品が、欧米から日本にもたらされました。

 

近代化に向けて国づくりを主導した当時の知識人たちは、新しい概念を、言葉を作り出すことで言い表し、日本に定着させていこうと考えました。

 

「経済」「社会」「自然」「科学」「文学」「美術」「物理」「出版」「写真」「図書館」「新聞」「意識」「理論」「空間」「国家」「警察」「工業」…

 

…このような、日本人によってつくられた漢語を「和製漢語」といいます。

 

そういえば、「野球」も「和製漢語」ですね。ということは、「投手」「打者」「盗塁」「三振」なども「和製漢語」ということになります。

 

もともとあった言葉に、日本人が新しい意味を含めた言葉も「和製漢語」に含みます。

 

「革命」「自由」「愛」などです。

 

 

和製漢語は、もちろん江戸時代以前にもつくられていましたが、西洋の文物を早急に吸収しなければならない幕末・明治期に、数多く作り出されました。これらの言葉は、現在の私たちの生活に欠かせない基本的な語彙となっています。

 

 

 

さて、幕末・明治期には欧米の考えや文物が大量に入ってきましたが、当然、すべてに翻訳語を与えることはできません。同時に、多くの「外来語」が日本に定着することになりました。

 

日本が、近代化の過程でお手本と考えていたのは、主にアメリカ、イギリス、ドイツ、そしてフランスでした。そのため、英語、ドイツ語、フランス語から導入された外来語がたくさんあります。

 

注意しなければならないのは、よく使用される、なじみのある外来語で、英語由来のものではない語彙が、意外に多いということです。当然、それらは英語話者には通じません。

 

現在の日本では、圧倒的に英語の影響力が強くなっています。外来語のほとんど、およそ8割以上が英語から導入されたものであると考えられます。

そのため外来語のほとんどは英語由来のものであるという観念が強まり、ドイツ語やフランス語から取り入れられた外来語であるのに、英語由来のものであると誤解されているものが少なくないのです。

 

 

 

ドイツ語由来の外来語…医学、登山、スキーに関するものが多い

 

オブラート、ガーゼ、ギプス、ワクチン、カルテ、ザイル、ピッケル、ゲレンデ、スキー

 

アルバイト、エネルギー、アレルギー、ホルモン、コラーゲン、アクリル、デマ、ディーゼル、エーテル

 

テーマ、ガーゼ、ノイローゼ、セレナーデ、ボンベ、ゼミナール、ナトリウム、カリウム

 

イデオロギー、ヒエラルキー、プロレタリアート、カテゴリ、ワンダーフォーゲル、メタン、

 

カルテル、コンツェルン、タクト、フィルハーモニー、シュラフ、リュックサック、バウムクーヘン

 

グミ、ヨーグルト、ベクトル、メルヘン(Märchen)、ワッペン、ヴィールス(ウイルス)…

 

 

 

フランス語由来の外来語…芸術、料理、服飾に関するものが多い

 

アトリエ、クレヨン、デッサン、レストラン、オムレツ、コロッケ(croquette)、ソース、ズボン、マント

 

デッサン、オブジェ、モルモット、シルエット、バカンス、スイス、リットル、メートル、グラム、コント

 

エチケット、コンクール、デジャヴ、バリカン、ブーケ、レジュメ、ジャンル、カモフラージュ、アベック

 

アンケート、グランプリ、クロワッサン、シュークリーム(chou à la crème )、アンコール、メトロ

 

マヨネーズ、エクレア、カフェ、ピーマン、ピエロ、フォアグラ、ポタージュ、グラタン

 

ブティック、エチュード、アバンギャルド、コラージュ、シュール、ブルジョア、プロレタリア

 

ルサンチマン、ルネサンス、ビバーク、ベージュ、ルポルタージュ…

 

 

ドイツ語、フランス語以外では、イタリア語やロシア語由来のものがいくつかあります。

 

 

 

イタリア語…音楽、食料に関するものが多い

 

オペラ、ソプラノ、アレグロ、フィナーレ、テンポ、マカロニ、スパゲッティ、ピザ

ソナタ、マニフェスト、フレスコ、アカペラ…

 

 

 

ロシア語…やはり革命や労働関係が多いのでしょうか

 

カンパ、コンビナート、ノルマ、インテリ、ツンドラ、ペチカ、トロイカ、ウォッカ

イクラ、アジト

 

 

 

もともと英語だと勘違いしていた言葉もけっこうありますね。

 

 

(ivy 松村)

外来語の出身 ①(ポルトガル語、オランダ語について)

私たちは何となく、外来語=英語のように思いがちですが、実は、英語から取り入れられたのではない外来語も数多くあります。

 

特に、室町後期~江戸初期(16世紀の半ばから、17世紀の半ば)の主な交易の相手国だった、ポルトガルからもたらされた言葉が数多くあります。さらに、江戸時代を通じて交易を行っていたオランダからもたらされた言葉もたくさんあります。

明治時代になって、日本はやっと西洋の文物を取り入れ始めたのだと誤解されている人もいるかもしれませんが、実は、それ以前から日本人は西洋の文物に触れ、その言葉を取りいれていたのです。

 

 

室町時代の終わりごろ、ヨーロッパの船が日本に来航するようになります。

 

日本に来たヨーロッパ人には、2種類の人たちがいました。商人と宣教師です。

 

商人たちは、お金儲けのために訪れました。彼らが求めていたのは、おもに「銀」でした。当時の日本は、世界有数の銀の産出国(石見銀山が有名ですね)であり、金と銀の交換比率が、ヨーロッパに比べてよかったのです。つまり、金を日本にもってきて銀と交換し、その銀を持ち帰って金に交換すれば、それだけで大儲けできたのです。

また、当時から日本は経済力の高い国(地域)でしたから、珍しい物品や、造船や土木工事などの技術を高く買ってもらえたので、商売の上でよい取引先だと考えられていたようです。

 

宣教師たちの目的は、日本にキリスト教を広めることでした。当時のヨーロッパは宗教改革の時代でした。古くから続く儀式を重んじるカトリック(旧教)と、聖書に書いてあることこそが真実であると主張するプロテスタント(新教)が対立していました。

徐々にプロテスタントが優勢になりつつあり、一方のカトリックの勢力は、ヨーロッパではない地域にカトリックを広めて対抗しようと考えたのです。

 

もっとも有名な宣教師はフランシスコ・ザビエルですね。

ところで、生徒の皆さんはよくザビエルさんの髪型を笑いますが、当時の日本の武士がしていた「ちょんまげ」も冷静に考えれば相当変な髪形ですよ。

 

ザビエルをはじめ、日本に来た宣教師たちは、日本人の庶民は友好的で理解が速い人たちであると感じていたようです。彼らは、日本人にキリスト教を広めることの意義を本国への手紙に書き綴っています。

 

 

いずれのヨーロッパの人も、日本に高い関心を抱いていました。そのため、彼らは、当時の日本に深くかかわり、多くの言葉を残したのです。

 

 

最初に日本にやってきたヨーロッパ人は、ポルトガル人でした。ポルトガルは日本に鉄砲を伝えました。戦国時代を迎えていた日本では各地で戦争が行われていたわけですが、鉄砲が伝わったおかげで、戦争の戦略に変化が起き、戦乱の世に収束をもたらすことになったといわれています。

 

そして、彼らはさまざまな珍しい品物とともにポルトガル語を日本に伝えました。約400年前に日本に伝えられたポルトガルの言葉は現在も私たちの生活の中に息づいています。

 

ポルトガル語由来の外来語

 

オルガン、タバコ(煙草)、パン、カルタ、カステラ、カッパ(合羽)、キリシタン、シャボン、ビードロ

 

ミイラ、フラスコ、ブランコ、襦袢、チョッキ

 

ボタン、カボチャ、金平糖(confeito)、テンプラ(temporas)チャルメラ(charamela)、バッテラ(bateira)

 

など。

 

 

江戸時代になって、江戸幕府は鎖国政策をとりましたが、ヨーロッパの国では唯一オランダとの交易は続けられました。そのため、古くからある言葉で、オランダ語から取り入れられた外来語も数多くあります。

 

また、江戸時代の中期以降、ヨーロッパの学問を学ぶことが許されるようになります。オランダがヨーロッパとつながる唯一の窓口だったので、阿蘭陀(オランダ)の学問、「蘭学」と呼ばれました。

特に、杉田玄白や前野良沢といった人たちによって医学の研究が進められました。そのため、医学用語が多くあります。

 

 

オランダ語由来の外来語

 

アルカリ、アルコール(元はアラビア語)、レンズ、メス、ビール、ランドセル、ペンキ、ズック、ブリキ

 

オルゴール、ガラス、カバン、コルク、コーヒー、ゴム、ポンプ、リュックサック、ホース、ペスト

 

スポイト、ピンセット、モルヒネ、サーベル、コップ(ポルトガル語copa)、レッテル

 

カトリック、ヨーロッパ、ドイツ、ベルギー、ビルマ、マホメット

 

お転婆(otembaar)、ドンタク(zondag)、ポン酢(pons)、ポマード

 

など。

 

 

意外なものもたくさんありますね。

 

(ivy 松村)

モールの話

来月に、豊田駅前にイオンモールがオープンします。

雑談をしていて、数学の杉田先生に、「モール」って針金の「モール」と関係があるんですか、と聞かれ、気になって調べてみました。

 

イオンモールの「モール」は「mall」で、遊歩道、商店街という意味です。

 

針金の「モール」は、「mogol」というポルトガル語がなまったものだそうです。

 

まさか、ポルトガル語だとは!それにしても変な綴りです。

ポルトガル語の発音を調べてみると、「モゴル」という発音でした。

「g」の発音は無音になりやすいので、「モゴル」の「ゴ」という音が消失し、「モール」となったのかもしれません。

 

「モゴル」→「モール」

 

さらに調べてみて、驚いたのは、その言葉の由来が「ムガル帝国」だったということです。ムガル帝国というのは、15世紀から19世紀に北インドを支配した大帝国です。

ポルトガルは、大航海時代にインドに拠点を持っていましたから、ムガル帝国と交易があったのでしょう。

 

「ムガル」→「モゴル」→「モール」

 

 

 

地名や国名、都市名(やその形容詞形)などが特産品や加工品の名前になることがあります。

 

・カボチャ(カンボジア)

・フランクフルト(フランクフルト、ドイツ)

・ハンバーガー(ハンブルグ、ドイツ)

・シャンパン(シャンパーニュ、フランス)

・ナポリタン(ナポリ、イタリア)

・ウィンナー(ウィーン、オーストリア)

・デニッシュ(デンマーク)

 

…食べ物が多いですね。

 

また、かつて、室町時代に、ポルトガル人が種子島にやってきて日本に伝えた鉄砲のことを、「種子島」と呼んでいたこともありました。

 

実は、「日本」も特産品の名前なのです。英語で「japan」(最初の文字を小文字で書く)というのは、漆器のことです。

また、英語で「china」といえば、磁器のことです。

 

 

 

さて、ポルトガル語で「ムガル帝国」という意味の「モール」ですが、もともとは豪華な特産品でした。

横糸に絹糸を使い、縦糸に金や銀の糸を使って織り上げた織物を「モール」といったのだそうです。やがて、金糸や銀糸などをより合わせた、装飾に用いるひも状のものも「モール」と呼ぶようになったそうです。

 

さらに現在では、「ひも」として使うのではなく、針金などが芯に入っている、飾りつけに使うものをモールと呼ぶようになっています。

 

 

 

モールの語源は、さらにさかのぼることができます。

 

ムガル帝国の創始者バーブルは、中央アジアに大帝国を築いたティムールの子孫です。

ティムールはチンギス=ハンの血を引くとされた人物で、さらにバーブルの母方もチンギス=ハンの血筋でした。

そのため、バーブルが建国した国はモンゴル帝国の後継とみなされたのです。

「ムガル帝国」は、ペルシャ語で「モンゴル人の帝国」という意味です。

 

「モンゴル」→「ムガル」→「モゴル」→「モール」

 

空前絶後の巨大帝国の「モンゴル」と、100円ショップにある針金の「モール」。

ロマンと哀愁を感じてしまいますね。

 

イオンモールには100円ショップのダイソーが出店するそうです。すると、モールでモールが買える日が来ますね。

 

 

 (ivy 松村)

ペン回し禁止令

生徒には、常々、授業中にペン回しをしないように言っています。

塾内ではペン回しをする生徒はほぼいなくなりましたが、学校でクルクル回していないか心配です。

 

ペン回しは、遊戯です。いってみれば、ケン玉やヨーヨーと同じ種類の「遊び」です。

授業中に遊んでいいはずがありません。

 

ケン玉で遊びながら人の説明を聞くのはおかしなことです。

ヨーヨーの練習をしながら問題を解くことが、学習によい影響をもたらすことはありません。

 

同様に、ペン回しをしながら勉強することが、よい習慣であるはずがあり得ません。

 

悪い習慣を率先して身につけようとしている生徒を放置することはできません。

 

ですから、ペン回しは禁止です。

 

 

ペン回しの技術を習得するためには、指先に意識を集中し、失敗をふまえて指の動かし方や角度の付け方などを調整しながら試行錯誤を繰り返す必要があります。したがって、ペン回しの練習しているときには、授業には集中していません。

 

ペン回しが流暢にできるようになるということは、その分だけ、授業を疎かにするということです。

 

 

大技や高度な技ができるようになった人は、大体同じような態度でペン回しをしはじめます。ちょっとけだるい感じで、ぼんやりしながら回すのです。それがかっこいいと思っているのでしょうか。「自分、手元見てなくても回せますから」みたいな、「意識しなくても回せますから」みたいな、無駄な自己主張が隠し切れていません。本当に滑稽です。裸の王様です。

 

 

もし本当にペン回しの魅力に取りつかれ、ペン回しに情熱を傾けたいのであれば、学校や塾ではなく、家で練習すればいいのです。ですから、いつも私は「家でテレビでも見ながらやれ」と言います。

 

 

ペン回しがうまくなりたいと思っている人は、アホです。

 

ivyではペン回しは禁止していますが、中学校にはクルクルクルクル延々と回している中学生がたくさんいると思います。学校の先生がその人たちを評価すると思いますか?

 

何度もいいますが、ペン回しは遊びです。授業中に、遊びを優先させているのです。つまり、ペン回しをしているということは、学校の先生に「自分はあなたの話を聞いていませんよ」とアピールしているということになるのです。

 

 

自分の評価を貶める悪癖を積極的に身につけようとしているのですから、まあ、アホですね。

 

 

想像してみてください。大人の世界で、大事な会議の最中にペン回しをする人がいると思いますか?大事なお客様の前でペン回しをする人がいると思いますか?

 

癖がなければ心配もありませんが、悪い癖を持っていると、いざというときにその癖出てしまわないか心配になります。

 

ペン回しにメリットはありません。

 

ですから、ペン回しは禁止です。

 

(ivy 松村)

「アイヴィー」と「アイビー」

「ivy」は日本人が発音すると「アイビー」になります。

 

「v」は日本語にはない音ですが、「b」に近い音に聞こえるため、通例ではバ・ビ・ブ・ベ・ボで表すようになっています。

 

しかし、「v」の音をヴァ・ヴィ・ヴ・ヴェ・ヴォで表すこともよくみられます。

こうした表記は、外来語に西洋的な雰囲気をより強く醸し出させます。

ヴァチカン市国、ソヴィエト連邦、ヴァイオリン・・・

 

 

学校では正式にならわないことも多いので、初めて見たときにはなんと読むのかとまどった人もいるのではないかと思います。

 

どうして「ウ」に「゛」をつけるというような、不自然な文字を使うようになったのでしょう?

 

実は、昔、「u」と「v」は同じ文字でした。正確には、「v」から分かれて、新しく「u」が作られたのです。

「w」は「v」が2つで「ダブル・ユー(ダブリュー)」と読みますね。「v」=「u」だからです。

 

「ヴ」という表記を使いはじめた人は、きっとそのような背景をふまえたのでしょうね。

 

 

 

「ivy」も「アイヴィー」とふりがなをつけています。(ホームページの検索では、誰でも読めるように「アイビー」にしてあります。)

 

 

50年ほど前に「アイビールック」というファッションが流行しましたが、実はこれも「ivy」に由来するものです。

 

アメリカ東部の名門大学グループを「アイビーリーグ」(Ivy League)といいます。これらの伝統のある大学の校舎がツタに覆われていたことから、そう呼ばれるようになったのだといわれています。

(日本でいう「東京一工」や「旧帝」のようなものだといえるかもしれません。)

 

その「アイビーリーグ」に通う大学生の間で好まれていた着こなしを「アイビールック」と呼ぶようになったのだそうです。「アイビールック」は単に「アイビー」とも呼ばれ、定番のファッションとして日本に定着しました。

 

ですから、当時を知る日本人にとっては、「アイビー」はおしゃれで洗練されたイメージの言葉なのですが、一方、アメリカ人にとって「ivy」は、名門大学群を連想させる、アカデミックで知的なイメージの言葉なのです。

 

「進学塾 ivy」は、ファッションではなく、アカデミックな場所でありたいので、「アイビー」とはせず、「アイヴィー」にしたのです。

 

(ivy 松村)

You Storm, blow away the blues you’ve got today !

今日は「高校入試演習特訓講座」の第二回目でした。

中3の皆さんはお疲れ様でした。

 

思ったように点が取れずに悔しい思いをした人、全く太刀打ちできず心が折れそうになった人もいると思います。

 

今日は難関校の入試問題を解きましたが、今の時点で皆さんがかなり苦戦をすることは織り込み済みで企画しました。

 

私たちは凡人ですから、未来に、成果を得るためには、こうした経験が必要なのです。

 

 

解説では、この時期にはまだ点数を取れなくてもいい、という話はしませんでした。

それよりも、もっと点数が取れたはずだという話をしました。

 

点が取れなかったのは、難しい問題だったからではなく、正しい筋道で考えていなかったり、読解や思考の過程につまずきがあったり、記述に不備があったりしたからだということを丹念に伝えたつもりです。

 

そのようなミスを責めることはしません。しかし、皆さんは、ミスは恐ろしいものだと自覚してもらいたいと思っています。

 

学校の定期テストが終わり、本格的に入試に向けた取り組みをはじめる時期になったのです。ですから、今までのように笑ってミスを矮小化している場合ではなくなったのです。

 

まだまだ試験慣れしていない皆さんは、うまく時間配分できなかったり、問題のヒントに気づくことができなかったり、それこそ、解答の仕方を知らずに間違ったりしてしまいます。

 

 

まずは、今日の「ミス」をしっかりと受け止め、次に活かすようにしてください。

 

勝負のときまでに、弱点や欠点を洗いざらい見つけ出し、修正していきましょう。

 

そして、十分な力をつけて本番に挑めるように、皆さんを支えていきます。

 

次は、会心の点数を取れるように、いっしょにがんばろう!

(ivy 松村)

台風一家がやって来る

月曜日の午前に大きな台風が去り、午後は大気が澄んだ心地よい天気でした。富士山の姿も見えました。富士山が見えるようになると、秋が来て、冬になるのだな、と思わされます。

 

浅川の土手を、富士山を眺めながら散歩するのが好きで、小春日和に少し汗をかくぐらいが気持ちよく感じられます。去年は時間がある時には、百草園や八王子の方までテクテク歩いていたものでした。

久しぶりに散歩したい気分だったのですが、水量を増した激しい流れを見ながらだと、落ち着いた気分で歩けないなあ、と思って、やめてしまいました。

 

ニュースによると、台風一過もつかの間、再び台風が接近しているそうです。子供の頃は台風が少し楽しみに感じられたものでしたが、大人になった今は、勘弁してほしい、という思いしか湧いてこないものですね。

 

 

ところで、「タイフウイッカ」って、「台風一家」と勘違いしていませんでしたか?

私は、子供の頃「台風の家族」だと思っていました。ですから、今回のように連続して台風が来ると、どっちが子供なのだろう、とちょっと考えたりしていました。

名前もついていますから、擬人化して考えやすいのです。

 

 

 

同じような「子供の頃の勘違い」って、結構ありました。

 

「バンコク博覧会」(万国博覧会)

私は、子供の頃タイの首都が「バンコク」だと知っていたので、「バンコク博覧会」は毎回タイで開かれる博覧会だと思っていました。

 

「完全懲悪」(勧善懲悪)

母親に「チョウアク」って何?と聞くと「悪い人を懲らしめることよ」と教えてくれたので、悪人をボッコボコにやっつけることだと思っていました。

 

「〇〇線が普通」(〇〇線が不通)

災害などで電車が「不通」になっているということなのですが、異常がないので大丈夫です!とアピールしているのだと思っていました。

 

「秋の宮島」(安芸の宮島)

広島といえば「紅葉まんじゅう」ですよね。紅葉が名物なので、「秋」の景色が特にすばらしいということがいいたいのだと思っていました。

 

「カレー臭」(加齢臭)

これは、恥ずかしいのですが、かなり最近まで勘違いしていました。インドや中東の人は料理にスパイスふんだんに使うので、体からスパイスの香りをさせているときがあるのです。てっきり、そのことだと思っていました。

 

「デブ症」(出不精)

あまり出かけない人なので、ちょっとぽっちゃりしてきたということだと理解していました。

 

 

 

こうした「子供の頃の勘違い」は巷でもかなりあるみたいですね。

 

「歯医者復活戦」(敗者復活戦)

歯医者さんだけが復活できるのです!

 

「カニ光線」(蟹工船)

カニ星人の恐るべき必殺技なのです!

 

「注射禁止」(駐車禁止)

あんな恐ろしいものは禁止にすべきです!

 

「透明高速」(東名高速)

スケルトンの道路なんて、とても未来的!

 

「お食事券」(汚職事件)

お金を出さずに美味しい思いができるんです!

 

「嘘ついたらハリセンボン飲~ます」(嘘ついたら針千本飲ませる)

あんな、膨らんだ魚を丸呑みさせるなんて、怖い罰だ!

 

「ハロー警報」(波浪警報)

外国人に話しかけられる危険があります!

 

 

 

漢字で構成された熟語は、どうしても同音異義語が多くなってしまいます。文字を知っていれば言葉の意味と発音を一体的に飲み込めるのですが、子供は字を知らないので、どうしても勘違いが起こってしまうのでしょう。

 

しかし、悪いことばかりではないかもしれません。正しい言葉を理解したときのささやかな感動は、なかなか有意義なものであると思えますし、なにより、想像力を育むよい機会になるのではないかと思います。

 

しかし、気づかないまま大人になってしまうと、そのせいで恥ずかしい思いをすることがあるかも知れません。

ですから、違和感のある言葉は、やはり、漢字を確認したり、調べたりするようにしたほうがいいと思います。

 

(もう一つ思い出しました。子供の頃「怪奇日食/怪奇月食」だと思って いましたが、「皆既」でしたね。)

 (ivy 松村)