内申点の重要性と定期テスト対策

ようやく、すべての中学校の期末試験が終了しました。

生徒のみなさん、本当にお疲れ様でした。

 

 

全体的な印象として、定期テストが難化していると感じました。

 

保護者の方や塾の教師で、まだ「ゆとり」の頃の定期テストのイメージを持っている人がいらっしゃたら、認識を改めなければならないと思います。

 

問題を見ると、中学の先生方が、張り切ってテストを作成されているのが伝わってきます。

一筋縄ではいかない骨太の問題も数多く見受けられました。

 

実技教科は、「マニアック」な出題をする先生がいらっしゃいますね。

また、社会や国語でも、かなり驚かされる出題が目立ちました。

 

 

 

当然のことながら、都立高校を第一志望に考えている生徒は、中学の成績をできる限り高く保っておかなければなりません。

 

都立高校の「受験」は、中学校の内申点に左右されます。

しかし、焦点は、もはや「入試」における得点に内申点が含まれるというような素朴な事実ではありません。内申点によって、ほぼ、受験校が「振り分けられる」ような時代になってきているということです。

 

「リアリティー」の重心は、内申点の「1」の差が合否を分ける、という観念ではなく、内申点の「1」の差によって受験校が決まる、という認識に移りつつあります。

 

これまでは、内申点を持っていないと「勝負に勝てない」という話だったのですが、今は、「勝負できない」という事態になっているのです。

 

 

 

本年度は、特別選考の廃止と、実技教科をより重視した点数配分とする受験制度への変更がありました。また、今後数年は、マークシート方式の導入によって、問題が易化するのではないかと考えられています。そうなると、「持ち点」のない受験生の「一発逆転」はより厳しくなっていくでしょう。

 

 

さらに、都立高校受験の「激戦化」もあいまって、今後の都立高校受験の流れは、より「安全志向」になっていくと思います。

 

トップレベルの「偏差値」を有した生徒でも、八王子東や立川、国立を狙うのではなく、町田や日野台、「三北」を受験するようなことが、一般的になってくるかもしれません。

 

 

 

最近3年間の、多摩地域の高校の偏差値の推移を見てみましょう。

(晶文社「高校受験案内」2013→2016)

 

武蔵北    (男)65→67      (女)65→67

町田       (男)64→66      (女)64→66

小金井北 (男)62→66      (女)62→66

日野台    (男)61→62      (女)61→64

調布北    (男)61→64      (女)60→61

昭和       (男)58→60      (女)58→61

多摩科技 (男)55→61      (女)55→61

 

 

 

都立の上位校志望者が飽和しているので、志願者の「玉突き」が起き、「2番手校」(共通問題上位校)が軒並み「水準」を上げています。今後は、その影響がさらに「下部」へと波及することとなりそうです。

 

つまり、都立高校受験全体が、難化→安全志向の「玉突き」に巻き込まれることになると考えられるのです。

 

 

高校受験は、大学受験とは違い、「浪人」の選択が現実的ではないので、「保守的」な戦略が基調とならざるを得ません。「合格したい高校」ではなく、「合格できる高校」を受験する決断が非常に重くなってくるのです。

 

 

 

もし、立川高校にぎりぎり合格できるかどうかという生徒が、立川を受けたいと言い出したとしたら、私は、頭の中にいくつかの受験パターンを思い浮かべます。立川高校に相応する私立高校を押さえることが、受験の戦略の基礎になります。しかし、その「ぎりぎり」のラインが高騰しています。

 

一方で、私たちの考え方とは違い、「お決まりの併願優遇パターン」で受験をさせる塾もあるのだろうと思います。立川高校を受ける受験生は、判を押したように「この私立高校」だと。しかし、こちらも、都立高受験が厳しくなってきていることを感じ取っているはずです。

 

考え方は両者対照的ですが、「安全策」へと移行する場合には、結局、同じ方策を取ることになります。立川高校の受験を取りやめ、都立の受験校を「下げる」のです。

 

 

最近、週刊誌の大学受験の高校ランキングの「決定版」や、合格者数以外のランキングなどの特集で、気になったものをパラパラと見たりするのですが、私立高校のなかには、都立高校にずいぶん差を開けられたところもあります。

 

「併願優遇の私立高校」と、立川高校の大学合格実績をよく比べてみると、たぶん、びっくりされるのではないでしょうか。

 

大学の進学実績を比べた場合、100:30ぐらいになるかも知れません。生徒数やその他の条件をそろえた場合には、その比率はさらに大きなものになると思われます。さらに、授業料や校風などの面での負担も考えられます。

 

 

「賭け」としては、あまりにも「リスキー」なのです。

都立高受験がダメだったときの「デメリット」が大きすぎるのです。

 

そして、「安全策」で「2番手校」を受験し、そこに進学する方が、「メリット」が存外に大きいのです。「併願優遇の私立高校」と比べても、進学実績は2倍以上にはなるでしょう。

 

 

 

以前であれば、入試問題の「得点力」を極限まで磨くことで、立川高校の合格を勝ち取るという戦略が「セオリー」でした。合格の可能性をより確実に担保するものは、内申点ではなく、「得点力」だったのです。

 

「自校作成」時代の立川高校の問題は、年度にもよりますが、全体として、国語の点が取りやすく、数学が難しい傾向にありました。ですから、特に数学の得点力が高い生徒は、少々内申点が乏しくても、「特別選考枠」を狙って強気の受験を提案することができました。

 

要するに、内申点を上げるために定期テストの勉強をするよりも、問題演習をこなして「得点力」を上げる「受験勉強」が「有効」だったのです。

 

 

しかし、今は状況が変わってきています。

 

内申点が「足りない」という状況は、立川高校の合格点に届くかどうか、という問題に直面しているのではなく、立川高校を受験するべきかどうか、という命題を突きつけられるということなのです。

 

(いうまでもないことですが、これは「合格できると言えるかどうか」という問題ではなく、「合格できると思えるかどうか」の問題です。)

 

 

 

ivyは、最も定期テスト対策に力を入れている塾のひとつであると自負しています。

 

定期テストの2週間以上前から定期テスト対策用の教材を配ったり、対策講義を行ったりします。

土日や授業のない曜日に、補習や解説授業が行われます。

 

テストの1週間前は、通常授業の時間を、テスト勉強に使えるようにします。

 

そうすると、生徒は1週間分の授業料の「対価」を受け取っていないではないか、と突っ込まれそうです。

少し説明します。

 

ivyの中学部は、「月例テスト」を授業日以外に行っています。

それに対し、多くの塾は、「授業内」で塾のテストを行っています。

3教科のテストに3時間かけるとすると、毎月あたり0.5週間分の「ロス」を出していることになります。そうすると、年11回の「月例」テストを行うとして、5.5週分、つまり1か月半の授業時間を浪費して、テストを実施しているということになります。

 

ivyは、なるべく入試に近い形で、3教科を連続で受験する経験を積んでもらいたいと思っています。ですので、原則として、毎月第2土曜日に、「月例テスト」のために生徒に集まってもらっています。もちろん、都合のつかない場合には、別日での受験も認めています。

 

ivyが、1週間分の授業時間を使って中学校の定期テスト勉強を行うのは、1、2学期に2週ずつ、3学期に1週ですから、年に5週です。

 

 

しかし、あえていうなれば、実際には、「授業」の時間は減っていないのです。

私は社会の担当ですから、できる限りの時間を取って、学校別の社会の講義を行いましたが、合計で、この2週間の「授業」時間は30時間を超えていると思います。

杉田先生の数学や理科の講義にしてもそうです。

 

その他、生徒の要望にそって、問題や教材、プリント等を用意しました。

1人あたり50枚近くのプリントを渡していると思います。

 

 

 

ivyが定期テスト対策に力を入れるのは、いまや、それが「受験の一部」であるといっても過言ではないからです。

 

 

生徒たちは、真剣に取り組んでいました。

3年生は、勉強の「やりかた」を少しつかんできたように思います。

しかし、1、2年には、まだ、「定期テストの勉強の仕方」が理解できていない人もいますね。

その度ごとの経験を無駄にせず、正しい勉強法を身につけてもらいたいと思います。

それもまた、定期テスト勉強の意義です。

3年になるまでに「形」ができてくるといいなあ、と思っています。

 

(ivy 松村)

 

お知らせ「夏期講習会」

夏期講習会のお知らせです。

 

以下の日程で、夏期講習会を開講いたします。

 

 

※小学部:進学コース

 

○小4 進学コース

 

算数、国語

16:30~18:20(12日間)

 

7/26(日)~7/29(水)

8/1(土)~8/4(火)

8/17(金)~8/20(日)

○小5 進学コース

 

算数、国語

10:00~10:50(12日間)

 

7/21(火)~7/24(金)

7/26(日)~7/29(水)

8/17(金)~8/20(日)

○小6 進学コース

 

算数、国語

10:00~10:50(12日間)

 

8/1(土)~8/4(火)

8/6(木)~8/9(日)

8/17(金)~8/20(日)

 

 

 

※小学部:都立中受検コース

 

○小6 都立中受検コース

 

作文、文系、理系×2

12:30~16:20(20日間)

 

7/21(火)~7/24(金)

8/1(土)~8/4(火)

8/6(木)~8/9(日)

8/17(月)~8/20(木)

8/22(土)~8/25(火)

 

 

 

※中学部:特訓コース

 

○中1 特訓コース

 

英語、数学、国語

18:40~20:30(16日間)

 

7/26(日)~7/29(水)

8/6(木)~8/9(日)

8/17(月)~8/20(木)

8/22(土)~8/25(火)

 

○中2 特訓コース

 

英語、数学、国語

18:40~20:30(20日間)

 

7/26(日)~7/29(水)

8/1(土)~8/4(火)

8/6(木)~8/9(日)

8/17(月)~8/20(木)

8/22(土)~8/25(火)

 

 

※中3 高校受験コース

 

○中3 都立高受験コース

 

英語×2、数学×2、国語×2、

理科、社会

10:00~18:20(24日間)

 

7/21(火)~7/24(金)

7/26(日)~7/29(水)

8/1(土)~8/4(火)

8/6(木)~8/9(日)

8/17(月)~8/20(木)

8/22(土)~8/25(火)

○中3 私立高受験コース

 

英語×2、数学×2、国語×2

12:30~18:20(24日間)

 

7/21(火)~7/24(金)

7/26(日)~7/29(水)

8/1(土)~8/4(火)

8/6(木)~8/9(日)

8/17(月)~8/20(木)

8/22(土)~8/25(火)

 

 

 

 

やっと、ブログでも夏期講習会のご案内を差し上げることができるようになりました。。

 

今回も、私(松村)がチラシを作成しました。

 

kaki-1    kaki-2

 

 

昨年作った広告に思い入れあって、今年のチラシも、昨年の構図を使って作りました。

チラシを作るのは、毎回試行錯誤です。

 

 

 

お申込み、お待ちしております。

 

(ivy 松村)

テスト勉強の日々

小山中と四中は、今日で期末テスト終了です。

二中、七生中、打越中、ひよどり山中、横山中、川口中は今日が初日です。

平山中は明日からスタートとなっています。

金曜日には、すべての学校の期末試験が終わります。

 

 

怒涛の一週間でした。

 

ほとんどの生徒が毎日、テスト勉強に取り組みました。

1人あたり、だいたい毎日5時間くらい塾に滞留していたでしょうか。

 

前の土日も、部活や試合などがありました。

十分にテスト勉強の時間が取れない生徒たちも、7時、8時くらいから塾に来て、遅くまで勉強していました。

 

午前中から来る生徒、お昼過ぎから来る生徒、夕方から来る生徒、夜になってくる生徒、一日が目まぐるしく過ぎていきました。

 

中3生たちは、連日、11時近くまで、残って勉強しています。

私も、夜9時半過ぎから社会の解説をするのが、最近の日課のようになってきました。

 

あと2日で、喧噪の日々が終わってしまうのも、寂しい気がします。

(静かに勉強している時間を「喧噪」であると感じてしまうのも、不思議な気がします。)

 

 

 

テスト間際になって、プリントが欲しい、問題が欲しいという声が多くなってきました。

コピー機がフル稼働しています。

 

もちろん、それはやる気のあらわれなのでしょうが、一方で、学習計画の面で課題が残りました。

もっと早く要望を伝えてもらいたかった、と思います。

 

直前になって、あわただしく取り組みを始めるのは、やはり、問題です。

2学期以降には改善していきましょう。

(とはいえ、テスト前に、しっかりと試験範囲の単元をおさえきることができたのは、よかったと思います。)

 

 

今まで以上に、充実して準備できた人も多かったはずです。

 

塾に行けば、すでに誰かが勉強を始めています。落ち着きもするし、やる気もみなぎってきます。

学年の垣根がない、というのがこの塾の特長だといえると思いますが、それぞれの生徒が、仲良く刺激し合って、より自分を高めていこうという雰囲気が出来上がっています。

 

 

 

実は、定期テストは、準備をしっかりしさえすれば、結果がよかろうと、悪かろうと、どう転んでも「プラス」になるのです。

 

人を成長へと導くのは、「自信」と「くやしさ」です。

 

「くやしさ」を健全なエネルギーに変えられる人間は強くなれます。

しかし、「くやしさ」は、真剣にならない人間には訪れません。

 

 

逆に、いい加減な準備のままテストを迎えてしまうと、結果がよくても、「マイナス」となります。

そのせいで、テストを「なめる」でしょう?

いい加減な取り組みは、勉強を「麻痺」させるだけです。

 

 

それでも、教師の心情としては、常によりよい点数を取ってほしいと思ってしまうものです。

なかなか達観することができません。

 

思いっきり、力を出し切って、納得のいく点数を取って、みなさんの「基地」に帰ってきてください。

そわそわしながら待っています。

 

 

(ivy 松村)

 

中1国語「期末テスト」解説

中1の各学校の期末テストで出題範囲となっている国語の単元の簡単な解説を載せておきます。

必要な部分を参照してください。

 

中一は、「文法」が出題される中学が多いようです。

 

 

★漢字の成り立ち(六書)

 

①象形文字……物の形をかたどってできた文字。4%

 

山・川・目・手・口・馬・鳥・魚・・・

 

 

②指事文字……形のない「ものごと」を、点や線などを使って表した文字。1.5%

 

一・二・三・上・中・下・末・本(←要注意!)・・・

 

 

③会意文字……二つ以上の漢字の組み合わせで、新しい意味を表した文字。13%

 

日+月=明 (日も月も明るく照らすことを表す)

人+言=信 (人の言葉が真実であることを表す)

 

森・鳴・美・休・岩・・・

 

 

 

④形声文字……意味の部分「部首」と音の部分「音読み」からなる文字。約81.5%

 

清=氵(水)+青(セイ)

晴=日(太陽)+青(セイ)

精=米(コメ)+青(セイ)

 

郡・群・飯・版・販・板・飯・銅・胴・花・問・・・

 

 

※転注文字……漢字本来の意味が広がって、別の意味を持ったもの

 

楽(ガク)→音楽を奏でる→音楽は入の心を楽しませる

楽(ラク・たのしい)→「楽」の文字を「楽しい」という意味で用いる

 

 

※仮借文字……漢字本来の意味とは無関係に、音だけを借りたもの

 

「亜米利加」「印度」「巴里」など「当て字」も仮借文字

 

 

※国字……日本で作られた「漢字」

 

畑、働(はたらく、ドウ)、峠、込、枠、搾(しぼる、サク)、塀(ヘイ)

辻、鞄 笹 躾 凪 樫 榊・・・

 

 

 

 

 

★言葉の単位/文の組み立て

 

※文節

文節に区切るときは、「ネ」「ヨ」「サ」などを入れて区切れるところを探しましょう。

 

例文:「春休みに/私は/家族と/富士山に/登った。」

 

・「この/本」「その/机」などは句切ります。

・「走って/いる」「しまって/ある」なども句切ります。

・「走らない」は句切りません。「走って/ない」は句切ります。

 

 

※単語

一度文節に区切った後、「付属語」を分離させることで単語に区切ることができます。

「付属語」とは、「が」「は」「の」「を」「た(だ)」「ます」「たい」「う(よう)」など、他の単語にくっついて働きをもつ単語です。

 

 

例文:「春休み・に/私・は/家族・と/富士山・に/登っ・た。」

 

・「た(だ)」を分離するのを忘れないように注意してください。

・「特に」、「実に」といった単語(副詞)は分離できません。

・「急に(急だ)」「きれいに(きれいだ)」といった単語(形容動詞)も分離できません。

・「読みにくい」「飛び立つ」といた単語(複合語)も分離できません。

 

 

※文の成分

 

①主語

・「が」「は」の他に、「こそ」「だけ」「も」などの付属語がつくときもあります。

・省略されることもあります。

 

②述語

・基本的に「文末」にあります。(倒置が起きてない場合)

・まず、述語を特定し、それから主語を探すこと。

 

③修飾語

・「いつ・どこで・何で・何に・何を・どんな・なんの・どんなに・どのくらい」などといったことをくわしく説明する文節です。

・倒置がない場合、修飾語は、それより後の文節を修飾します。(直後の文節を修飾するとは限らないので、注意。)

 

③接続語

・「しかし」「だから」「つまり」など。

・「条件」「理由」を示す文節。

 

④独立語

・「呼びかけ」「感動」「応答」「提示」などの文節。

・独立語はふつう文の最初にあって、あとに必ず読点があります。

 

 

 

★連文節

 

※連文節

 

2つ以上の文節がまとまって、文節と同じ働きをするものを「連文節」といいます。

 

主語→「主部」

述語→「述部」

修飾語→「修飾部」

接続語→「接続部」

独立語→「独立部」

 

例文:「さわやかな/風が」吹く。(主部+述語)

 

解説:

この文の主語は「風が」ですが、「さわやかな」と「風が」の文節は、つながりを持つ「まとまり」であるとらえることができます。(修飾-被修飾の関係)

つまり、「さわやかな/風が」は、全体で主語の働きを持つものであるといえますね。

文節の役割を「単独」で示すときには、「~語」といいますが、複数の文節の「まとまり」の役割を考えるときには、「~部」というのです。

ですから、「さわやかな/風が」は「主部」であるということができます。

 

 

※並立の関係

 

2つ以上の文節が、意味のうえで、同じ資格で対等に並んでいる場合、それを「並立の関係」といいます。

 

例文:川の流れは「深く/緩やかだ」

 

解説:

「深く」と「緩やかだ」が「並立の関係」にあります。

この2つの文節は、対等な資格で並んでいるので、位置を入れかえても意味が変化しません。

→川の流れは「緩やかで」「深い」。

「並立の関係」にある文節同士は、常に連文節として扱われます。

「深く/緩やかだ」は、「対等な関係」にある「述部」であると説明できます。

 

 

※補助の関係

 

おもな意味を表す文節に対して、補助的な意味をそえる働きをする文節を「補助語」といいます。このまとまりを「補助の関係」といいます。

 

例文:渡り鳥が「飛んで/いく」。

 

解説:

「飛んで」と「いく」はそれぞれ文節に区切ることができます。

しかし、「いく」を「述語」と考えることはできません。

意味の上で中心となっているのは、「いく」ではなく、「飛んで」です。

そのため、「飛んで/いく」は連文節であり、「述部」であると説明されます。

この場合、「いく」は「述語」ではなく、「飛んで」を補助する、「補助語」であるとみなされます。(補助語は通常ひらがなで書かれます。)

 

 

おもな補助語:

 

遊んで「いる」

しまって「おく」

置いて「ある」

買って「あげる」

考えて「みる」

教えて「やる」

降って「くる」

寒く「ない」

 

 

文法の解説が必要な人は、早目に声をかけてください。

 

(ivy 松村)

 

中2国語「期末テスト」解説

中2の各学校の期末テストで出題範囲となっている国語の単元の簡単な解説を載せておきます。

必要な部分を参照してください。

 

中2は、語句や熟語の知識に関する問題が出題される中学が多いようです。

 

 

★「類義語・対義語・多義語」

 

対義語のうち、特に狙われやすいものをあげておきます。

類義語の一覧プリントが欲しい人は言ってください。

 

赤字⇔黒字     長所⇔短所     美点⇔欠点     起点⇔終点

当番⇔非番     一部⇔全部     直接⇔間接     有害⇔無害

進化⇔退化     独唱⇔合唱     絶対⇔相対     整然⇔雑然

公用⇔私用     主観⇔客観     楽観⇔悲観     能動⇔受動

当番⇔非番     道理⇔無理     自力⇔他力     横断⇔縦断

幹線⇔支線     時間⇔空間     本流⇔支流     私製⇔官製

平凡⇔非凡     収入⇔支出     単純⇔複雑     自然⇔人工

全体⇔部分     単純⇔複雑     容易⇔困難       目的⇔手段

原因⇔結果     形式⇔内容     理想⇔現実     感情⇔理性

生産⇔消費     保守⇔革新     需要⇔供給     権利⇔義務

創造⇔模倣     抽象⇔具体     過失⇔故意     精神⇔肉体(物質)

 

 

 

★「熟語の構成」

 

※二字熟語の構成

 

①同じ漢字を重ねる

家々 山々 人々 村々 国々

 

 

②「不・無・非・未・(否)」(打消し)が上につく  接頭語

不安 不快 無用 無知 非番 悲運 未着 未明

 

 

③「的・性・然・化」が下につく  接尾語

私的 公的 理性 知性 整然 騒然 退化 帰化

 

 

④長い熟語を省略

国連(国際連合) 入試(入学試験)

 

 

⑤意味が似ている

絵画 歓喜 集合 平等 豊富 道路 上昇 行進 温暖 衣服

 

 

⑥反対の意味や対の意味

有無 開閉 悲喜 公私 正誤 増減 濃淡 老若 高低 収支

 

 

⑦上の字が下の字を修飾

 

激変(激しく変わる)

再開(再び開く)

青葉(青い葉)

海水(海の水)

 

⑧主語・述語の関係になっている

 

都立(都が立てる)

頭痛(頭が痛い)

日没(日が没する)

国営(国が営む)

 

 

⑧上の字が動作、下の字が目的・対象をあらわす(下から上に読む)

 

着席(席に着く)

登山(山に登る)

読書(書物を読む)

乗船(船に乗る)

 

(漢検2級以上になると、もう少し多くの熟語の構成のパターンを覚えなくてはなりません。)

 

 

※三字の熟語の構成

 

①三字の漢字が対等な組み合わせ(■+■+■)

松竹梅 市町村 天地人 真善美 知情意・・・

 

 

②一字の漢字+二字の熟語の組み合わせ(□+■■)(不無非未+■■)

新製品 悪循環 好景気 再出発 新発売 全世界 大自然・・・

不明朗 不自由 非公開 非常識 無関心 無抵抗 無資格 未成年 未完成・・・

 

 

③二字の熟語+一字の組み合わせ(■■+□)(■■+的性然化)

指導者 生物学 共通語 向上心 想像力 排気口 百人力・・・

理想的 個性的 積極性 具体性 可能性 学者然 民主化 自由化・・・

 

 

 

★単語の分類(自立語)

 

※動詞

「動作・行為・作用・存在」を表します。

言い切りは「ウ段」。(活用語)

 

走る、飛ぶ、打つ、流れる、光る、ある・・・

 

 

※形容詞

「性質・状態・様子・心情」を表します。

言い切りは「い」。(活用語)

 

美しい、速い、暑い、白い、悲しい、楽しい・・・

 

 

※形容動詞

「性質・状態・様子・心情」を表します。

言い切りは「だ・です」。(活用語)

 

きれいだ、穏やかだ、華やかだ、変だ、ほがらかだ、静かだ・・・

 

 

※名詞

物や、ものごとの名称を表します。

「が・は・も」などをつけて主語になる。

活用しません。

 

コピー機、学校、考え、時間、東京、夏目漱石、ひとつ、千人、こと、もの・・・

 

 

※副詞

「状態・程度」を表します。

おもに用言を修飾します。

 

ゆっくり、かなり、とても、しっかり・・・

どんどん、テクテク、ザーザー・・・

決して、もし、たとえ、まるで・・・

 

 

 

※連体詞

名詞を修飾します。

活用しません。

 

この、その、あの、どの・・・

大きな、小さな、おかしな・・・

いかなる、我が、ある・・・

 

 

※接続詞

文と文、文節と文節をつなぎ、その関係を示します。

 

しかし、つまり、だから、そして、なぜなら、・・・

 

 

※感動詞

「感動・呼びかけ・応答・あいさつ」などを表します。

 

はい、いえ、ねえ、ああ、おはよう・・・

 

 

文法は、学校の先生によって内容に差があります。

用言などは、春休みまでにかなり詳しく説明しましたが、そのときまだ入塾していなかった人や、文法の解説が必要な人は言ってください。

 

 (ivy 松村)

中3国語「期末テスト」解説

中3の各学校の期末テストで出題範囲となっている国語の単元の簡単な解説を載せておきます。

必要な部分を参照してください。

 

 

 

★「和語・漢語・外来語」

 

中3の国語の期末の試験範囲に「和語・漢語・外来語」が含まれている中学が多いようです。

塾内生には、説明のプリントを配りました。

 

以前、ブログで「和語・漢語・外来語」について取り上げたことがあるので、こちらも参考にしてください。

 

外来語の役割

 

 

 

★熟語の読み方

 

 

※音読み+音読み

 

朝食 着陸 住居 沸騰 頒布 人間 空間 機械 親友・・・

 

 

※訓読み+訓読み

 

朝日 着物 居間 外堀 垣根 花火 手紙 雪国 歌声・・・

 

 

※音読み+訓読み(重箱読み)

 

毎朝 仕事 本物 気軽 別棟 額縁 縁側 役場 客間

献立 絵筆 味方 本箱 素顔 地元 番組 毎朝 両手・・・

 

 

※訓読み+音読み(湯桶読み)

 

朝晩 夕刊 手本 荷物 枠内 消印 見本 強気 合図 雨具 相性 野宿・・・

 

 

※熟字訓

 

乳母 小豆 海女 硫黄 田舎 河岸 風邪 為替 玄人 時雨 清水 砂利

上手 師走 相撲 草履 山車 太刀 七夕 足袋 梅雨 読経 名残 雪崩

日和 吹雪 土産 眼鏡 紅葉 木綿 大和 行方

 

 

※複数の読み方をする熟語

 

国境(コッキョウ くにざかい)

市場(シジョウ いちば)

草原(ソウゲン くさはら)

年月(ネンゲツ としつき)

明日(ミョウニチ あす)

上手(ジョウズ うわて かみて)

生地(セイチ きジ)

生物(セイブツ なまもの)

大事(ダイジ おおごと)

大家(タイカ おおや)

人気ニンキ ひとケ)

風車(フウシヤ かざぐるま)

利益(リエキ リヤク)

見物(ケンブツ みもの)

色紙(シキシ いろがみ)

寒気(カンキ さむケ)

 

基本的に中3は、補習や補講のときに必要なことがあれば解説します。

文法や語句知識の解説用のプリントは、すでに渡してありますので、それを使って勉強してください。

(中3は、国語よりも、他の教科のほうに集中したほうがいいかもしれませんね。)

(ivy 松村)

Any other questions?

英語に、「Good question.」という表現があります。

 

これは全面的な褒め言葉ではありません。答えに窮してしまう、考えさせられる質問を受けたときに、「即答できない」ということを相手に伝える慣用表現です。

 

もちろん、「良い質問」という意味で使うこともできますが。

 

 

 

さて、生徒のみなさんに、折にふれて「質問」を受け付けるのですが、「大丈夫です」という声が返ってきます。それなのに、全然大丈夫ではないことも多々ありますね。

 

 

答えがわからなければ、解答冊子を見て、「正解」を確かめることができます。

自分で「正解」を知ることができるのですから、それをわざわざ人に聞くのは、冗長な行動に思えます。

ですから、「質問」をする意味がないように思えるのかもしれませんね。

 

 

もしかすると、一部の人は「質問」というものを勘違いしているのかもしれません。

「質問」は、「わからないこと」を尋ねるものではありません。

 

もちろん、世間一般では、正解や解決法を聞き出すために相手に尋ねる行為を「質問」といいます。

しかし、塾の「質問」は、そういったものではありません。

 

塾では、「わからないこと」を訊くのではなく、「わかるため」に訊きくのです。

 

 

 

先日、授業後に中3の生徒に質問をうながしたとき、ある生徒が、「ワーク」に載っていた明治の元老たちの写真を指しながら、「この辺の人たちの関係性がよくわからない」と言ってきました。

 

実は、これ、「いい質問」なのです。

 

もちろん、全く「質問」の形式になっていない声かけですから、そこに関しては、見直すようにいました。

 

しかし、このようにいってもらえると、彼が求めているのも、そして、私が答えるべきものが明確になるのです。

 

彼は、西郷隆盛、大久保利通、伊藤博文、板垣退助、大隈重信といった人物たちの「関係性」を通して、この時代を把握しようとしていたのです。

 

私は、「関係性」の説明の中に、単元のポイントを織り込んで解説しました。

 

 

 

逆に、散漫な「相談」というものもあります。

たとえば、「英語がわかりません」、「地理が難しいです」といわれれば、全部を説明するしかなくなります。

 

学校で習ったはずの内容を、またもう一度すべて説明するとしたら、お互いに無駄が多くなってしまいますよね。

 

まあ、ほとんどすべての詳細な説明を求めている人ももちろんいるのでしょうが、たとえば、7、8割ぐらい理解できている人に対して、一から全部を説明するはやはり冗長ですよね。

 

 

往々にして、教える方は、質問者が本当に理解しているのかどうか、神経質になりがちです。ですから、「この辺がわからない」というようにいわれると、出題される可能性のある事項を、網羅して話すことになってしまうのです。

「必要ない話」が長くなってしまうと、ちょっと辛いですよね。

 

 

 

「質問」するときには、相手の「説明」の「範囲」を限定するような訊き方を心がけてみましょう。

 

 

 

「質問」は、わからないからするのではありません。

そう思っている人は、意識を変えていく必要があります。

自分の理解の助けになるような、ヒントや方法論を、教師に「述べさせる」ためにするものです。

 

 

「いい質問」とは、相手の応答を詰まらせるものではなく、自分の求めている方向性に、相手の言葉を引き出すような問いかけのことです。

 

 

説明の内容を相手にゆだねるような、受け身の心持ちでいると、「いい質問」はできません。

「いい質問」をするには、まず、考えることが必要です。

 

どう訊けば、自分の求めていることを話してくれるのか。

もし、自分の期待以上の情報や知識を、教師から引き出すことができたら、それは「最高の質問」ですね。

 

 

自分から主体的に、「質問」を考えてみましょう。

 

(ivy 松村)

 

国語の期末テストのポイント(中1)

期末テストに向けて、国語の勉強が手についていない人が多いようです。

中1の試験範囲になっている文章のポイントをまとめておいたので、活用してください。

 

「ちょっと立ち止まって」・・・二中、平山、四中、一中

「ダイコンは大きな根?」・・・平山、七生、四中、一中

「大人になれなかった弟たちに・・・・・・」・・・二中、七生

 

 

説明文は、要点をマーカーで引いて確認してください。

いつも授業で指示している「区切り」を行ってください。

 

小説(随筆)は、心情を読み取れる表現にマーカーをひいて、「気持ち」を書き込んでおきましょう。

場面ごとに「区切り」を行い、出来事と心情のつながりを整理しておきましょう。

 

希望者にはプリントアウトします。

その他、文法の問題、説明が必要な人は声をかけてください。

 

 

漢字は「満点」の準備をしておくこと。

「作文」や「記述」の出題を先生から伝達されていたら、準備をしておくこと。

不安な人は相談すること。

 

 

「大人になれなかった弟たちに・・・・・・」は、毎年、教育実習生が担当するところです。そして、そのせいで毎年、ちょっと微妙なことになっています。

解説が必要な人がいたら、声をかけてください。

 

 

 

 

「ちょっと立ち止まって」 桑原 茂夫

 

・段落の構成をつかむ(序論→本論→結論)

・段落のまとまり(意味段落)を意識しながら読む

・筆者の考え(要旨)を正しくとらえる

 

 

※「ルビンのつぼ」(何を「中心」としてみるか)

・白い部分を中心に見たとき→「優勝カップのような形をしたつぼ」(6行目)

・黒い部分を中心に見たとき→「向き合っている二人の顔の影絵」(9行目)

 

→あるものに注目すると、それ以外のものは「背景」として見えてしまう(7~11行目)

 

○「見るという働き」→一瞬のうちに「中心」に見えるものを決めたり、それを変えたりすることができるという一面がある(13行目)

 

※6段落の図

・ちょっとすまして図の奥の方を向いた若い女性の絵(17行目)

・毛皮のコートにあごをうずめたおばあさんの絵(1行目)

 

→「何かの絵」と見たものを「別の絵」と見るためには、今見えている絵を意識して捨て去らなければならない(3~5行目)

 

 

※8段落の図(遠近によって違う見え方)

・化粧台の前に座っている女性の絵(7行目)

・どくろを描いた絵(9行目)

 

→同じ図でも、近くから見るか遠くから見るかによって、全く違う絵として受け取られる(9行目)

 

※富士山

・遠くから見る→秀麗(13行目)

・近くから見る→岩石の露出した荒々しい姿(14行目)

 

※ビル

・遠くから見る→きれい(15行目)

・近くから見る→ひび割れて煤けた壁面(16行目)

 

○私たちは、物事の「一面」のみをとらえて、その物のすべてを知ったように思いがちであるが、一つの図でも風景でも、「見方」によって見えてくるものが違う(1~3行目)

 

○物を見るときには、「ちょっと立ち止まって」、他の「見方」を試してみると、その物の「他の面」に気づき、「新しい発見や驚きや喜び」を味わうことができる(3~5行目)

 

 

 

 

「ダイコンは大きな根?」 稲垣 栄洋

 

・段落ごとの内容をつかむ

・段落の役割と、関係を考えながら読む

・指示語のさす内容を正しくとらえる

 

 

※野菜(植物)→根、葉、茎、花、実などのさまざまな器官を食べる

 

※「ダイコン」はどの器官を食べている?(「根」?単純ではない・・・)

 

※「カイワレダイコン」と比べてみる

・「双葉」

・「胚軸」(茎)

・「根」→「主根」と「側根」がある

 

※「ダイコン」

・上の部分(すべすべしている)→「胚軸」が太ったもの

・下の部分(「側根」がついている)→「主根」が太ったもの

 

○ダイコンは、上の部分と下の部分で違う器官を食べている

→味も違ってくる

 

※「胚軸」(上の部分)・・・水分が多く甘い

→根で吸収した「水分」を茎や葉に送り、葉で作られた「糖分」を根に送る

 

※「根」(下の部分)・・・辛い(下のほうが辛味成分が多い)「植物の知恵」

→虫の害から身を守るため、辛味成分を蓄えている

 

 

※ダイコンの辛味成分→虫にかじられて細胞が破壊されると、化学反応を起こして、辛味を発揮する

 

○特徴を生かして調理すると、さまざまな味が引き出せる

 

※大根下ろし

・辛い→下の部分を使う、力強く直線的に下ろし、細胞をたくさん壊す

・辛くない→上の部分を使う、円を描くようにやさしく下ろし、細胞をあまり壊さない

 

○他の野菜もいろいろと調べてみると、「新しい魅力」が見えてくるかもしれない

 

 

 

 

「大人になれなかった弟たちに・・・・・・」 米倉 斉加年

 

登場人物:

僕・・・小学校四年生

弟(ヒロユキ)・・・生まれてまもない

母・・・家族を守るために必死

妹・・・四歳

祖母

 

 

舞台:

・太平洋戦争の真っ最中

・父は戦争に行って留守

・毎日のように「空襲」→「防空壕」で寝る

 

※食べ物が十分になかったので、母は僕たちに食べさせて、自分はあまり食べなかった

→お乳が出なくなる

→ヒロユキにおもゆを食べさせたり、やぎのミルクを遠くまで買いに行って飲ませたりした

 

※「配給」・・・ミルクが一缶「ヒロユキの大切な大切な食べ物」「ヒロユキはそれしか食べられない」

 

○「僕はかくれて、ヒロユキの大切なミルクを盗み飲みしてしまいました。」

(悪いこととだと理解していたが、甘いミルクがを飲みたくてたまらなかった)

(申し訳なく思う気持ち、後悔する気持ち)

 

 

※しんせきの田舎に「疎開」の相談に行く

・「うちに食べ物はない」と言われる

 

○「強い顔でした。でも悲しい悲しい顔でした」

(子供を必死に守ろうという思い)

(しんせきの人に誤解され、傷つく気持ち)

 

○「ぼくはあんな美しい顔を見たことはありません。」

(悔しさにたえつつも強い思いを抱く母に、胸を打たれる気持ち)

 

 

○「ヒロユキは死にました。」「病名はありません。栄養失調です・・・・・・。」

(戦争で食べ物が不足していなければ・・・と戦争を憎む気持ち)

(自分がミルクを飲まなければ・・・とつらく、無念に思う気持ち)

 

○「ヒロユキは幸せだった」

(悲しみにたえるために、ヒロユキの死を受け入れて自分を納得させようとする気持ち)

 

※「小さな弟でしたが、棺が小さすぎて入りませんでした。」

 

○「母は初めて泣きました。」

(十分にお乳をあげられなかったのに、ヒロユキの体が大きくなっていたことに心を打たれる)

(ヒロユキが必死に生きようとしていたのに、守ってやれなかった)

(悲しみとつらさが込みあげてきた)

 

 

○「僕はひもじかったことと、弟の死は一生忘れません。」

(戦争が原因でつらい生活を味わった。戦争は許せない)

(自分の盗みのせいで弟が死んだことを背負っていく)

 

 

○「大人になれなかった弟たちに・・・・・・

・「弟たち」と複数形になっていることに注意

(ヒロユキと同じように戦争のために死んでいった子供たちがたくさんいた)

 

 

 

 

この土日に試合がある人もいます。

いつもより遅くまで校舎を開けていますので、試合の後に来て勉強してください。

10時半過ぎまで勉強して帰る人は、必ずお家の人の許可をもらってください。

 

 

(ivy 松村)

Shall we study hard?

明日(もう、「今日」ですが)の日曜日にも校舎を開けますので、期末テストの勉強がはかどっていない人は来るようにしてください。

 

期末テストが迫ってきました。

しっかりと計画的に準備してください。

 

多くの人が、この土日に、試合があったり、大会があったりするようです。

どんなに疲れてヘロヘロになっていても、必ず、勉強時間を作るようにいいました。

がんばっていますか?

 

ここで、「勉強に対して」根性を見せないと、この後きつくなります。

勉強に対して、妥協することが平気になってしまうのです。

 

疲れ果てた脳に、ほとんど何も入らないとしても、意志をもって勉強に取り組んだのだという結果を積み上げるようにしてください。

 

 

 

さて、前回の中間テストのとき、希望者に他の中学の定期テストの問題をコピーしたのですが、思いのほか効果があったようです。

 

もちろん、自分の中学の、過去の定期テストの問題はいっそう気になるでしょう。

(先輩たちのおかげで、「過去問」のストックが豊富にそろっている中学・学年もあります。)

でも、結局、作問する先生が違えば「同じこと」なのですから、他の中学校の問題を解いて、「経験値」をあげておくのもいいと思います。

 

 

あまりにも「個性的」な問題は「お蔵入り」にしますが、自分の中学以外の定期テストの問題を解くのも、テスト対策としてはなかなか良いと思っています。

実際に使われた問題を解くときには、みんなの気合も違っています。

 

 

実際、「ワーク」などがあまり有効ではない教科もあります。

国語の「ワーク」は、ちょっと簡単すぎて、あまりやる意味のないものが多いという印象です。

 

 

国語などは、「ワーク」よりも実際に出題された「リアルな問題」を解くほうが、メリットがありそうです。

 

中学の国語の定期試験は、問題数・問題量が多くなる傾向があります。

そのため、速く問題を「処理」していかなければ、時間内に問題を解き切ることができません。

定期テストの「過去問」でその練習をしておくのも良いかもしれません。

ただし、場合によっては「つぎはぎ」のものを使うことになりますが。

 

また、「指導書」などを「参考」にして問題を作っている先生方の場合には、文章の中で設問に用いる箇所が重なることもあるようです。

もしかすると、ちょっとした「ラッキー」があるかもしれません。

 

定期考査の「過去問」が欲しい人がいたら、いってください。

 

 

 

提出物となっている「学校のワーク」や業者プリントなどもしっかり利用して勉強しましょう。

実際、本屋で手に入る「ワーク」や教材会社が塾に卸している「ワーク」よりも、「学校のワーク」のほうが良質です。

もし、答えを写しながら「学校のワーク」終わらせて、別の「ワーク」でテスト対策をしているような人がいたら、ちょっともったいない勉強の仕方になっています。

 

塾の「ワーク」の方が、どちらかというと簡単で、答えやすい問題が多いのです。

両方やるという計画であれば、塾の「ワーク」を先にやったほうが、効果が高いと思います。

 

 

 

ただ、数学だけはちょっと事情が違います。

数学の「学校のワーク」(リピート)は、とにかく一秒でも早く終わらせなければなりません。あれは、どちらかというと労働作業です。ちょっと「工夫」が必要かもしれません。

 

それは、「手を抜く」ということではないですよ。

中学生のみなさんの中には、「手を抜く」と「楽をする」と「効率的に行う」を同じ意味だと勘違いしている人がいるかもしれませんが、全部違います。

 

勘違いしている人は、たいてい「手を抜く」という最悪の選択をしてしまいます。

ですから、これらの見分けがつかない人は、「手を抜く」のはやめてください。

「工夫」がどんなものなのか思いつかない人は、数学の「ワーク」をきちんとやるようにしてください。

 

 

 

英語は、先生にもよりますが、教科書の英文と和訳を「暗記」したほうが点を取りやすいと思います。

 

「純粋な文法問題」は、塾のテキストの方が高度なものをあつかっていますので、あらためて「ワーク」をやるよりも、塾の授業の復習をしたほうがよいくらいです。

文法を理解できている人にとっては、「ワーク」の単純すぎる文法問題は、時間の浪費となってしまいます。

 

ですから、教科書に出でてきた単語や連語、表現をおさえることに時間を使ったほうがいいと思います。

 

 

 

社会は、苦手な人には、補習や補講を行いますので、声をかけてください。

 

歴史は、効果的な対策プリントを用意します。

 

地理は、内容や深度が、先生によって違い過ぎるので、中学別の対策が必要です。

中3は、金曜日に少し地理の補習を行いましたが、あの中には、必要のない事項がかなり含まれているはずです。必要な情報と知識だけを取り出して、インプットするようにしてください。

基本的には、地理は、教科書と学校の授業にそって復習します。

「ワーク」に取り組む際には、取捨選択をする必要があります。

(教科書準拠の「ワーク」であっても。)

 

 

実技は、用意できるものと、できないものがありますので、問い合わせてください。

今日は、何人かの人に音楽や技術のプリントを作りました。

 

 

 

今日の勉強の様子を見ていて、中1の生徒の、勉強の姿勢や意識が、見違えるようによくなってきたことに気づきました。ときに、にぎやかすぎるのが玉にきずですが、「めりはり」をつけて取り組めています。

 

 

提出物の、理科の観察・実験の報告を、「感覚的」に書いていた生徒がいました。

これはまずい、と思い、「提出物」は先生に「みてもらうもの」のとして仕上げなければならない、という注意をしました。

9割がた書き終えていたものを、全部消して書き直すように指示しました。

 

彼は、素直に、時間をかけて黙々と書き直し、新たなアイデアや、改めて調べた情報を取り入れながら、言われた通りのレイアウトに仕上げました。

 

ちょっと感動しました。

彼は、必ず伸びる生徒です。

 

 

 

教科書をコピーしたものを、チョキチョキはさみで切って、ノートに貼り、「美しいノート」を「制作」しようとしている生徒がいました。

 

2時間かけて「まとめノート」を作るのと、2時間かけて暗記するのと、どちらが高い「得点」になると思うか、問いかけました。当然、「暗記」です。

 

「まとめノート」は「時間つぶし」になりやすいので、注意が必要です。

 

その後、苦手な「英語」を、ひたすら暗記していました。

やっと英語のつづりに慣れてきて、かなり順調に覚えられるようになりました。

 

合理的な説明を受け入れ、素直に行動できる生徒は、間違いなく力をつけていきます。

彼も、必ず成長する生徒です。

 

 

 

今日は土曜日でしたが、授業が行われた小中学校もありました。

部活もしっかりあって、なかなか大変な一日だったようです。

夜の8時過ぎになって、ただ1時間、勉強するために塾に来た生徒もいました。

 

いいと思います。「今日塾で勉強する」と決めたら、そうするべきです。

 

学力を伸ばす要因は何かといわれて、浅はかな人間はすぐに「ジアタマ」というような、数値化できない非科学的な俗論を持ち出します。「ジアタマ」論はちょっとアホっぽいと思います。(それを認めてしまったら、町の塾などいらないではありませんか。それに第一、「頭がいいから学力が高い」って、ほとんどトートロジーですよ。)

 

見落とされがちですが、学力を上昇させる要因に、「意志」と「習慣」があると思います。

 

彼女も、必ず、希望を実現させる生徒だと思います。

 

(個人の「 意思」と「習慣」は、ある程度客観的に量ることができます。)

 

 

 

月例テストの「成績優秀者」を給水器の前に張り出しました。

1年生が、がんばっています。

偏差値60に届きそうな人が何人かいます。

(この塾の月例テストの偏差値60は、「別の模試」の偏差値65ほどの実力に相当します。)

 

2年生も、何人かの人は、英語で好成績をあげました。

しかし、数学、国語では、それぞれ課題が残りました。

 

3年は、ここにきて問題が難しくなって、とまどいやあせりが出てしまいました。

もう、入試を想定した問題に立ち向かう時期です。

次回に雪辱を果たしてください。

 

その前に、今度は中学校のテストですね。がんばりましょう。

 

 

では、明日(もう、「今日」ですが)も待っています。

 

(ivy 松村)

「塾講師のアルバイト」と「塾の経営」

人気のある大学生のアルバイトのひとつに、「学習塾の講師」があります。

 

インターネット上には数多くの募集サイトがあります。

中には、自塾のホームページで講師を募集している、なかなか豪胆な塾もあります。

 

学習塾の講師は、他のアルバイトに比べて時給が高く、「割のいい」アルバイトであると考えられているようです。

 

しかし、最近、話題になっている「ブラックバイト」の代表的なものとして、塾の講師があげられているという話を聞きました。

「ブラックバイト」というのは、違法性のある不当な労働を強いられるようなアルバイトのことを指すのだそうです。

 

 

「ブラック」という「ワード」を否定的な文脈に用いることには、私は抵抗があります。

グローバルな視点を持たない、閉鎖的な言語感覚だと感じてしまう部分もあります。

しかし、1つの問題提起として、この言葉が注目されることには意味があると思います。

 

 

 

2005年に、全国学習塾協会がおこなった「学習塾の雇用管理に関するアンケート調査」によれば、「非正社員講師比率」は平均で56.9パーセントとなっています。つまり、この調査によれば、学習指導をする塾講師の半数以上が「アルバイト」であるということになります。

 

また、従業員数が多くなるほど、「非正規社員講師比率」が高くなるという調査結果が出ています。したがって、規模の大きな、つまり広域にチェーン展開している塾の講師ほど、アルバイトが多い、ということになります。

従業員数が10人以上の塾は、およそ7割がアルバイトです。

 

この調査は10年前のものですが、現在はさらにアルバイト講師の割合が高くなっているはずです。「非正規社員講師比率」の低い個人塾が減少し、「フランチャイズ」の個別指導塾や、チェーン展開が活発な、最小限の社員講師による運営の、「コンビニ型」の塾が増えているからです。

これらは、大学生アルバイト講師に依存するビジネスモデルとなっています。

 

 

 

「学習塾」は、人件費が支出の大部分を占める労働集約型のサービス産業です。

 

同時に、「労働力」の調整が求められるビジネス形態です。

年度によって生徒数の増減があり、また、季節講習などがあるため、必要な人員が時期によって大きく変動します。ゆえに、そもそも、アルバイトを使って雇用調整を行う経営へと収束しやすいという側面があります。

 

 

しかし、大手学習塾企業は、常時アルバイトを雇っています。

つまり、年中「人手不足」が生じているということになります。

 

 

塾企業がアルバイトを起用するのは、「正社員」が足りないためではありません。

学習塾経営者は、慢性的な「人手不足」の解消を望んではいないのです。

 

学習塾という業態には、廃棄・ロスがほとんどありません。また、ランニングコストとなる家賃光熱費なども大きく増減しません。

固定費の変動が少ないため、損益分岐点を超えた売り上げは、ほぼ利益に近くなります。

したがって、人件費の圧縮が、利潤に直結するという構造を持っています。

 

 

「教育」と「営利」のバランスは、学習塾経営の永遠のテーマであるといえますが、凡庸な学習塾企業の経営者は、人件費抑制の「誘惑」に抗えないのです。

 

そのため、

 

①安い給料でアルバイトに授業をもたせる

②正規従業員の業務量を増やす

③正規従業員の給料を抑制する

 

という3点が、経営者にとって、雇用の基本政策となるのです。

 

いずれもサービスの質を下げる愚策ですが、広告宣伝を強化することで、あたかも高水準の授業を提供しているように装い、「ビジネス」を堅持するのです。

 

学習塾企業は、そもそも「ブラック」に陥りやすい構造を抱えています。

会社が、どれほど多くの利益を得ようとも、それを「労働条件」に反映するのは、経営者にとって「最後の砦」となってしまうのです。

 

 

 

ところで、学習塾は、その事業形態から分類すると、大きく3つに分けられます。

 

ひとつは、企業経営の学習塾です。

一方で、個人経営の学習塾もあります。

そして、「フランチャイズ」の学習塾があります。

 

その中で、「ブラックバイト」の問題が大きく関わっているのは、「フランチャイズ塾」のようです。

 

 

「フランチャイズ塾」は、70年代の初頭から現れはじめました。

小売や外食産業の経営モデルが、教育産業に導入されたのです。

 

2000年代中盤から、フランチャイズ展開をする塾が急増しています。

 

 

「フランチャイズ塾」とは、「オーナー」となる個人が「本部」と契約して、有名学習塾の「看板」を掲げて塾を経営する事業形態です。

 

たとえば、Aさんという人がB塾という「フランチャイズ塾」の「オーナー」になれば、B塾の教室を設置することができるのです。

 

AさんはB塾の社員ではありません。自分の教室を運営する「個人事業主」です。

立場としては、個人で商売をしているお店の人と同じです。

ただし、B塾との契約にもとづいて、教室を運営しなければなりません。

 

「オーナー」となったAさんは、B塾の「名前の使用料」である「ロイヤリティ」をB塾の「本部」に支払います。多くの場合、売上の何割かを供出する契約になっています。その他、宣伝や教材管理等の業務を「本部」を通して行い、その費用等を支払う契約も結ばされます。

 

早い話、さまざまな名目で「本部」にお金を徴収される仕組みになっているのです。

売上のほとんどを「ロイヤリティ」として持っていかれてしまうので、「フランチャイズ塾」の経営は大変です。

 

 

 

実は、有名「個別指導塾」のほとんどが、「フランチャイズ塾」です。

近年では、駅前ではなく、幹線道路沿いの「ロードサイド」で営業する「フランチャイズ塾」が目立ちます。

豊田駅周辺から、旭が丘、多摩平あたりの範囲で、思い当たるだけで10教室ほどの「フランチャイズ塾」が存在します。

 

塾業界は、少子化もあって、競争が激化しています。

しかし、塾の数は減っていません。それは、こうした「フランチャイズ塾」が勢力を伸ばしているからです。

 

 

 

近年、サービス産業の一部に、構造的な変化がみられるようになりました。

消費者に直接「商品」や「サービス」を販売するのではなく、事業者に「ノウハウ」を卸して、利益を上げるビジネスモデルへの転換です。

学習塾企業の場合、直営の教室運営によって利益を上げるのではなく、「フランチャイズ・オーナー」からの「ロイヤリティ」を収益の柱にするような会社が増加しました。

 

少し考えればわかりますが、資本力と「ノウハウ」のある企業が、自ら教室展開をするのではなく、着実に「ロイヤリティ」収入を確保する営業形態へとシフトしているのですから、今、学習塾は「厳しい」のです。

 

にもかかわらず、「オーナー」として、塾経営に参入しようとする人が非常に多いということですね。

 

 

たくさんの「フランチャイズ塾」がありますが、新しく「オーナー」になる人のほとんどが、「未経験者」です。つまり、素人です。

 

塾業界で「修業」を積んだ人間であれば、ひとかどの理想や方法論を持っているはずです。

ですから、「独立」するときに「フランチャイズ」を選ぶはずがないのです。

「フランチャイズ塾」は、「本部」の意向や指示に拘束されてしまうからです。

 

「ノウハウ」を持っていない人が、「フランチャイズ」を選ぶのです。

 

 

「フランチャイズ塾」には、学習塾事業の特徴が色濃くあらわれていると思います。

 

学習塾は、多くの人にとって「ビジネスチャンス」に映ります。

新規参入が非常に容易だからです。

認可や資格・免許を必要としないので、「誰でも」事業を立ち上げることができるのです。

 

そして、多くの人が、自分は「経験者」であるという「錯覚」を持っているために、塾業界で「修業」することなく、「オーナー」になってしまうのです。

 

その「錯覚」とは、「通塾の経験」です。

かつて塾で勉強し、受験をした「経験」があるので、自分には十分な「知識」があると勘違いしてしまうのです。

しかし、実際には、「教わること」と「教えること」には、海と山ほどの違いがあります。

 

 

この「錯覚」は、多くの大学生アルバイトも所有しています。

さらに、勘違いの激しい大学生は、自分は良い「兄貴分」や「お姉さん」になれると思い込んでいて、生徒になれなれしく接したり、「ぶっちゃけた」態度を取ったりします。

ドラマやマンガなどの影響なのかもしれませんが、「型にはまらない」「等身大の自分」を見せれば、人気者になれるという幻想を抱いているのです。

 

このような夢見がちな軽い気持ちで「割のいい」アルバイトを始めたら、実は「ブラックバイト」だった、ということもよくあることなのでしょう。

 

(念のために記しますが、優れた教務技術を持っている大学生講師もたくさん活躍しています。)

 

無責任で薄情な大学生は早々にやめてしまうのでしょうが、真面目で有望な人ほど絡め囚われてしまうのだと思います。

 

 

さて、「フランチャイズ」の「個別指導塾」のアルバイトの時給は、平均してだいたい1300円~1600円ぐらいだと思います。(さすがに集団塾や予備校はもっと高額です。)もちろん、額だけ見れば、コンビニやファストフード店よりもよい時給です。

しかも、自分は「経験者」なのでうまくやれるはずだし、生徒に慕われて気分よくなれる、という魅力的なアルバイトに思えます。

 

まあ、うまくやれるかどうかはその人次第ですが、実際には「割がいい」どころか、悲惨なアルバイトを強いられている人もいるようです。

 

 

 

「フランチャイズ塾」の「オーナー」のほとんどは、もともと教育業界にいたわけではありません。

学習塾は「事業」の選択肢のひとつであるという考えの強い人も多いのだろうと思います。

 

「教育」よりも「営利」へとバランスが傾いている「オーナー」は、利益のために人件費を圧縮しようと考えるでしょう。

 

もちろん、経営者としても、教育者としても優れている「フランチャイズ・オーナー」の方も数多くいらっしゃるに違いありません。そういった方々には、ぜひ事業を拡大して、良い塾を増やしていっていただきたいと思います。

 

 

 

私の問題意識の根底にあるのは、塾業界があまりにも「自由」であるということです。

業界団体の取決めは「紳士協定」の域を出ず、拘束力を持ちません。

私は、業界に「規制」が必要だと思っています。

いまや、行政が学習塾を「認める」時期にきているのではないかと思うのです。

 

 

 

今回は、「ブラックバイト」という話題から、塾業界の体質や「アルバイト講師」について考えてきました。

 

「アルバイト講師」に関しては、私は思うところがあります。

 

私は、塾の教師という職業は「職人的世界」に属するものだと思っています。

「職人」とは、納得のいく仕事に価値を見出し、それを追求する存在です。

 

時間単位の「労働」と同じ地平で語られるべきものではない、という思いがあるのです。

 

「塾講師」を募る際に「時給で釣る」のはやめたほうがいいと思っています。

それが不幸の大元になっているような気がします。

私たちの仕事の魅力は、(あえて抽象的ないい方をしますが)「やりがい」にしかないのですから。

 

 

大学の「教育研究会」のようなサークルが、ほぼボランティアのような塾を運営していたりします。(決してボランティアを要請しているわけではありません。)

私がいいたいのは、その事実は、「割のいいバイト」を装わなくても、塾の仕事に魅力を感じてくれる人は必ずいるのだ、ということです。

 

そういう人たちに、納得のいただける誠実な給料をお支払いして、いっしょに仕事がしたいと思うのです。

 

 

時間当たりの「労働」を要請されれば、その時間をなるべく楽に、効率的にこなそうという考えへと行き着いてしまうでしょう。

それはまったく自然な発想です。

 

ですから、授業の予習もせず、ただ答えを読み上げ、行き当たりばったりの解説に終始するような授業を行うアルバイト講師が増えるのも当然のことです。

 

彼らに対して、苦虫をかみつぶすような感情が沸き上がりますが、その行動は「正解」です。

「予習」には1円も発生しないのですから、そこに時間をかけるのは無駄な徒労でしかありません。

 

彼らのその行動を誘引しているのは、学習塾側です。

 

 

 

過去に、未熟なアルバイト講師だったころに、私立中受験のクラスの社会を担当することになりました。

そのクラスは、偏差値30台の生徒と、トップレベルの進学校を志望する生徒が混在するクラスでした。

小さな教室で、生徒数も多くなかったので、クラス分けもされず、彼らを同時に指導しなければなりませんでした。

 

指導力が貧しかっただけでなく、教科や受験の知識も欠いていた私の授業は、すぐに破綻しました。

 

それから1年半、授業の準備に、毎週平均8時間を費やしました。

どうやって授業を成り立たせるのか、思案し、解説の手順や内容をほぼ原稿に近い形にまとめ、テキストを全て文字データに起こし、それをもとに作った授業プリントを使って授業を行いました。

 

時給に換算すると・・・やめておきましょう。あれは、「労働」ではなかったのです。

 

偏差値30台だった生徒が、社会の偏差値を20ポイント以上も上げてくれました。

社会が好きになった、といわれて、報われた思いがしました。

 

今、やれといわれても、もちろん無理です。あのときでなければできなかったことです。

同じことを誰かに強要するつもりもありません。

 

ただ、あの経験が、今の私の血肉となっているのです。

 

 (ivy 松村)