高校の国公立大学合格実績⑤(都立中・高)

前回の記事では、都立中学の国公立大学の合格実績をみました。

 

さらに、「中高一貫校・高校 大学合格ランキング」における都立中学と都立高校の順位を確認しました。

 

そこで、気になるのは、都立中学の国公立大学の「合格力」が、都立高校と比較して「どれくらい」なのか、ということです。

 

都立中学と都立高校では、「生徒数」が大きく違うので、それぞれの「序列」を「合格人数」をもとにして測るべきではありません。

 

そこで、「合格率」を用いるわけです。

 

 

「東京一工」、「旧帝一工」、「難関国立」、「国公立大」の「合格率」のランキングを作成してみました。

 

 

まずは、「現役」です。

 

(「現役」の数を公表していない高校は含めていません。)

 

 

 

東京一工

旧帝一工

難関国立

国公立

小石川 17.5 小石川 20.1 小石川 31.8 小石川 40.3
日比谷 14.3 日比谷 15.6 日比谷 25.2 八王子東 38.6
国立 9.2 西 12.8 戸山 22.7 戸山 32.5
西 8.8 国立 12.7 国立 21.4 国立 32.2
戸山 7.6 南多摩 10.3 西 19.8 日比谷 31.2
南多摩 7.5 戸山 10.1 両国 19.4 新宿 29.9
桜修館 7.1 桜修館 9.7 新宿 18.9 武蔵 29.7
武蔵 5.7 青山 8.0 八王子東 17.0 両国 29.0
大泉 5.7 武蔵 7.8 桜修館 16.8 大泉 28.1
青山 5.6 八王子東 7.4 青山 15.7 南多摩 28.1
両国 5.4 大泉 7.3 武蔵 15.6 国分寺 27.8
九段 4.9 両国 7.0 九段 15.5 西 27.4
新宿 3.8 立川 6.7 大泉 14.1 立川 27.4
立川 3.2 新宿 6.3 国分寺 14.1 九段 26.1
八王子東 2.9 九段 5.6 小松川 13.4 三鷹 25.7
三鷹 2.6 三鷹 3.9 小山台 12.6 桜修館 25.2
国分寺 2.6 国分寺 3.8 三鷹 12.5 立川国際 24.1
白鷗 2.2 小山台 3.2 立川 12.4 白鷗 22.1
富士 2.1 三田 2.2 立川国際 12.4 小松川 22.0
小山台 1.6 町田 2.2 白鷗 12.4 青山 20.3
三田 1.3 白鷗 2.2 南多摩 12.3 駒場 20.2
小松川 1.3 富士 2.1 駒場 9.0 富士 19.9
町田 1.1 小松川 1.6 富士 7.3 多摩科技 19.2
多摩科技 0.9 多摩科技 1.4 町田 6.3 町田 18.1
小金井北 0.8 立川国際 1.4 三田 5.7 小金井北 18.0
立川国際 0.7 駒場 1.2 小金井北 5.0 武蔵野北 14.2
駒場 0.6 小金井北 0.8 武蔵野北 3.8 調布北 13.0
武蔵野北 0.4 武蔵野北 0.4 調布北 2.5 日野台 12.9
豊多摩 0.3 豊多摩 0.3 多摩科技 2.3 北園 12.7
日野台 0.0 日野台 0.3 日野台 2.2 三田 11.8

 

 

 

次に、浪人生も加えた「合格率」です。

 

 

 

東京一工

旧帝一工

難関国立

国公立

日比谷 20.9 西 25.0 小石川 37.7 八王子東 59.5
小石川 20.1 日比谷 24.3 日比谷 36.8 国立 54.5
西 18.6 小石川 24.0 国立 36.6 小石川 53.9
国立 15.7 国立 22.5 西 34.8 立川 49.7
戸山 10.1 戸山 14.6 戸山 29.1 西 49.4
武蔵 7.8 立川 14.0 八王子東 25.4 日比谷 49.2
大泉 7.8 八王子東 12.2 立川 24.5 戸山 44.3
桜修館 7.7 南多摩 11.0 新宿 23.0 武蔵 38.0
南多摩 7.5 武蔵 10.9 両国 22.6 国分寺 37.4
青山 7.0 桜修館 10.3 青山 21.7 新宿 37.1
立川 6.1 青山 10.1 武蔵 19.3 小山台 36.3
両国 5.9 新宿 9.4 九段 19.0 両国 35.5
八王子東 5.8 大泉 9.4 桜修館 18.7 大泉 33.3
新宿 5.7 九段 7.7 大泉 18.2 三鷹 32.9
九段 5.6 両国 7.5 国分寺 18.2 桜修館 32.3
富士 3.1 国分寺 5.4 立川国際 15.9 南多摩 32.2
立川国際 2.8 三鷹 4.6 小山台 15.5 九段 31.0
三鷹 2.6 立川国際 4.1 三鷹 15.1 立川国際 30.3
国分寺 2.6 小山台 3.5 南多摩 14.4 青山 29.7
白鷗 2.2 富士 3.1 白鷗 13.7 富士 27.2
小山台 1.6 町田 2.6 小松川 13.7 多摩科技 25.4
町田 1.5 三田 2.5 駒場 11.8 白鷗 25.2
小松川 1.3 白鷗 2.2 富士 9.4 駒場 24.3
三田 1.3 駒場 2.2 町田 7.0 小松川 24.2
多摩科技 0.9 小松川 1.6 三田 7.0 町田 21.1
小金井北 0.8 多摩科技 1.4 小金井北 5.0 小金井北 19.2
武蔵野北 0.8 小金井北 0.8 竹早 4.6 竹早 17.2
豊多摩 0.6 武蔵野北 0.8 武蔵野北 4.6 武蔵野北 15.9
駒場 0.6 豊多摩 0.6 調布北 3.3 北園 15.6
国際 0.5 国際 0.5 多摩科技 3.3 調布北 14.6

 

 

 

「現役」では、圧倒的な「強さ」を見せる小石川ですが、「総合」では、都立トップ校が肉薄します。

 

 

都立中は、「総合」のランキングを落とす傾向がみえます。

 

 

つまり、都立中は、浪人生の合格が少ないわけです。

逆にいえば、「現役志向」が強いということになります。

 

一方、立川、八王子東、国立、西、日比谷といった都立高校は、浪人生の合格が多いので、「現役」よりも「総合」のランキングが上昇します。

 

 

 

国公立大学合格者のうち、浪人生が占める割合を確認してみましょう。

 

 

 

高校 国公立 現役 浪人数 合格者浪人率
立川 156 86 70 44.9
西 162 90 72 44.4
国立 201 119 82 40.8
日比谷 158 100 58 36.7
八王子東 185 120 65 35.1
青山 85 58 27 31.8
富士 52 38 14 26.9
戸山 158 116 42 26.6
国分寺 117 87 30 25.6
小石川 83 62 21 25.3  
桜修館 50 39 11 22.0
三鷹 50 39 11 22.0
武蔵 73 57 16 21.9
立川国際 44 35 9 20.5
新宿 118 95 23 19.5
両国 66 54 12 18.2
九段 44 37 7 15.9
大泉 64 54 10 15.6
南多摩 47 41 6 12.8
白鷗 57 50 7 12.3

 

 

 

気になるのは南多摩です。

 

南多摩中は、「浪人の世代」が1学年だけなので浪人生の数が少ないということもありますが、現役の実績に比して、浪人をして難関大学に再チャレンジする生徒が少ないことがわかります。

 

これは、いろいろな伝聞情報も総合したうえでの推測ですが、南多摩中の生徒は、上位層と下位層で、学力差の乖離が非常に大きいのではないかと思われます。

 

 

現代は、高校の「学力ランク」が高い高校ほど「浪人率」が高くなります。

 

そして、高校の「学力ランク」が下がるにつれて、現役の大学進学率が高くなります。

これは適切な言葉ではないかもしれませんが、ある意味で「妥協」するわけです。

 

 

具体的にいえば、立川や八王子東には大学受験に「妥協」をしない生徒が多く、南多摩には「妥協」をする生徒が多いということになります。

 

 

都立高校は、入学者の「学力レベル」がある程度均衡しています。

とりわけトップ校に集まる生徒の「能力」や「意志」といったものは、強い同質性を持っているわけです。

 

一方、都立中学は、一部の中学を除いて、生徒の「学力レベル」が「散漫」になっているのではないかと思われます。

 

 

たとえていうならば、1つの学校に、トップレベルの進学校と中堅以下の高校が「混在」しているイメージです。

 

都立中では、一定数の生徒の学力停滞がおこる傾向が、都立高校よりも顕著にみられます。

そのような生徒の「構成」の違いが、大学合格実績にあらわれます。

 

 

 

さて、各高校のデータを集めていて特に気になった高校が、国際高校です。

 

国公立大学への進学者が多くありません。

おそらく理数系を苦手とする生徒が多いからなのでしょうが、問題は、生徒一人ひとりの「好き嫌い」の話に終始できないように思います。学校全体で理数系科目が苦手な生徒が多ければ、受験指導のバランスを欠いてしまうおそれがあるわけです。

特殊な高校なので、他の高校と単純に比較することはできませんが、しかし、たとえば、東京外語大学などへの進学者はもう少しいてもいいように思えたりもします。

 

海外の大学への進学者が多くいますが、特に韓国と台湾への留学者が多くを占めています。その国にルーツがあったためなのかもしれません。

昨年に比べて、アメリカ合衆国の名門大学への進学者が増えています。しかし、こうした進学先は、「一般的な」公立中学から入学した生徒にとっても「現実的な進路」なのかどうか、ちょっとわからないような気もします。

 

 

「国公立大学の合格実績」という観点からみると、国際高校は「入口」の難易度と「出口」の実績が釣り合っていないという結論になります。

 

 

 

 (ivy 松村)

 

 

 

高校の国公立大学合格実績④(都立中)

都立中等教育学校と都立中高一貫校の大学受験の実績を調べてみました。

 

小石川、桜修館、南多摩、立川国際、三鷹の5校は、高校の募集を行わない6年制の中等教育学校、つまり「一貫校」です。

一方、白鷗、両国、富士、大泉、武蔵の5校は、高校からの募集を行う「中学併設校」ということになります。

 

両者は、厳密には、別の形態の学校ということになりますが、「中学入試」を行う学校群として、一般的に「都立中」と称されています。

 

 

では、最初に、「現役」の「東京一工」の合格者と「合格率」です。

 

 

 

現役 卒業生数 東大 京大 一橋 東工 合格率
小石川 154 11 6 5 5 27 17.5
南多摩 146 3 0 4 4 11 7.5
桜修館 155 2 1 6 2 11 7.1
武蔵 192 5 1 3 2 11 5.7
大泉 192 6 2 2 1 11 5.7
両国 186 3 0 5 2 10 5.4
三鷹 152 2 0 2 0 4 2.6
白鷗 226 0 1 2 2 5 2.2
富士 191 0 0 2 2 4 2.1
立川国際 145 0 0 1 0 1 0.7

 

 

 

次に、浪人も合わせた「合格人数」と「合格率」です。

 

 

 

合格人数 東大 京大 一橋 東工 合格率
小石川 14 6 5 6 31 20.1
武蔵 6 2 3 4 15 7.8
大泉 6 4 3 2 15 7.8
桜修館 2 2 6 2 12 7.7
南多摩 3 0 4 4 11 7.5
両国 4 0 5 2 11 5.9
富士 0 0 3 3 6 3.1
立川国際 1 2 1 0 4 2.8
三鷹 2 0 0 4 2.6
白鷗 0 2 2 5 2.2

 

 

 

小石川が他を圧倒しています。

 

小石川は、浪人生も含めると、学年の約20パーセントが最難関大学群である「東京一工」に合格しているという計算になります。

 

 

小石川を追う武蔵は、昨年までは堅調に実績を伸長させましたが、今年は、一転、伸び悩みました。

 

本年度の都立中入試は、武蔵はちょっと読みづらくなったように思います。

難関私立中との併願を見直す受験生が出てくるかもしれません。

また、志願者の減少傾向に歯止めがかかるのかどうか。ちょっとこれまでとは違った状況が生まれるかもしれません。

 

また、立川国際も、昨年の躍進から一転、低迷しています。

 

 

 

さらに、「旧帝大+一工」、「難関国立大」「国公立大」の合格状況を確認してみましょう。

 

 

まずは、「現役」です。

 

 

 

現役 旧帝

一工

旧帝

一工

難関

国立

難関

国立

国公立

国公

小石川 31 20.1 49 31.8 62 40.3
武蔵 15 7.8 30 15.6 57 29.7
両国 13 7.0 36 19.4 54 29.0
南多摩 15 10.3 18 12.3 41 28.1
大泉 14 7.3 27 14.1 54 28.1
三鷹 6 3.9 19 12.5 39 25.7
桜修館 15 9.7 26 16.8 39 25.2
立川国際 2 1.4 18 12.4 35 24.1
白鷗 5 2.2 28 12.4 50 22.1
富士 4 2.1 14 7.3 38 19.9

 

 

 

次に、浪人生の合格者を加えた合格状況です。

 

 

 

合格人数 旧帝

一工

旧帝

一工

難関

国立

難関

国立

国公

国公立

小石川 37 24.0 58 37.7 83 53.9
武蔵 21 10.9 37 19.3 73 38.0
両国 14 7.5 42 22.6 66 35.5
大泉 18 9.4 35 18.2 64 33.3
三鷹 7 4.6 23 15.1 50 32.9
桜修館 16 10.3 29 18.7 50 32.3
南多摩 16 11.0 21 14.4 47 32.2
立川国際 6 4.1 23 15.9 44 30.3
富士 6 3.1 18 9.4 52 27.2
白鷗 5 2.2 31 13.7 57 25.2

 

 

 

武蔵の過去3年間の合格状況を確認して見ましょう。

 

 

まずは、「現役」です。

 

 

武蔵現役 卒業生数 東京

一工

東京

一工

旧帝

一工

旧帝

一工

難関

国立

難関

国立

国公立

国公

29年度 192 11 5.7 15 7.8 30 15.6 57 29.7
28年度 197 18 9.1 28 14.2 51 25.9 82 41.6
27年度 191 16 8.4 21 11.0 42 22.0 74 38.7

 

 

次に、浪人生の合格者を加えた合格状況です。

 

 

武蔵 東京

一工

東京

一工

旧帝

一工

旧帝

一工

難関

国立

難関

国立

国公立

国公立

29年度 15 7.8 21 10.9 37 19.3 73 38.0
28年度 23 11.7 34 17.3 60 30.5 97 49.2
27年度 21 11.0 29 15.2 52 27.2 93 48.7

 

 

 

合格実績の下降をもたらす要因は、さまざまなものがありますが、なかには「ポジティヴな要因」も存在します。

 

 

合格実績を堅調に伸ばしていたある高校が、ある年に「足踏み」のような状態で「成長」を停滞させることがあります。

しかし、それは必ずしも「学力の低下」を原因としているわけではありません。

 

ある年代の受験生が、同調的に、リスクを背負って「より上位」の大学に挑戦するようなタイミングが訪れるわけです。

 

そうすると、その年、多くの卒業生が浪人の道を歩むことになるわけですが、次年度には、浪人生を含めた実績を伸ばすことになります。

 

こうした進学校の「成長段階」を、建物の階段の構造になぞらえて、「踊り場」と呼ぶことがあります。

 

今年の結果を糧とした受験生たちが来年に捲土重来を果たすのであれば、武蔵は、進学校としてさらなる「ステップ・アップ」を遂げることになるでしょう。

 

 

 

一方で、「ネガティブな要因」についても考える必要があります。

 

大きく2つの「見地」があります。

 

ひとつは、「入口」の「選抜」が適正に「機能」していなかった可能性です。

 

当該の学年の入学試験が、「入学させるべき生徒」を妥当に合格させるようなものではなかったのだとすれば、「出口」の実績が「苦しく」なるわけです。

 

 

個人的には、立川国際は「その可能性」を捨てきれないと思っています。

 

「対応力を求める部分」と、「学力の錬成度を測る部分」の「(得点)配分」を誤ってしまうと、「中学側が望まない逆転」が起きてしまいます。

また、特に、「作文」で、適切な採点基準のもとに得点の算出がなされなければ、受験生の学力と入試得点に齟齬が生じてしまいます。

 

 

都立中は、都内各地から多くの応募者を集める高倍率の受検になります。

ゆえに、応募者の「学力レベル」が低下したために「出口」の実績が下降するという事態は想定できません。

 

現実に、都立中学受検で不合格となった受検生で、西、国立、日比谷等の最難関の都立高校に進学し、難関国公立に合格する生徒が何百人といるわけです。つまり、ある意味で、彼らは中学側にとって「入学させるべき生徒」だったわけですが、こうした事実は、単純に、都立中受検は「十分な資質を有した応募者」を潤沢に集めているということを物語っているわけです。

 

多くの優秀な受検生が集まる都立中受検では、何よりもまず、「適切な選抜」を行うことが重要になります。

 

 

(武蔵の場合は、昨年は「高入生」の大学受験実績がよかったわけですから、「その点」からも分析する必要があります。そして、高校入試の場合は、どちらかといえば応募者の「学力レベル」が維持されているのかどうかが焦点になります。)

 

 

また、合格実績の下降をもたらすもうひとつの「ネガティブ要因」は、「道中」の指導です。

当該の学年の6年(ないし3年)の学習指導がうまくいっていなかった可能性も考えなければなりません。

 

 

 

ところで、卑近な話ですが、先日、本屋に足を運んだら、「中高一貫校・高校 大学合格ランキング」という雑誌が出ていました。

ちょうど都内の高校の大学合格実績を調べているときだったので、奇遇に思って、買っておいたのです。

 

それで、私は、あまりブログの記事を「書きため」せずに、書き終ったら投稿して、あとで見直して誤字などがあったら修正したりしているのですが、一応その雑誌に目をとおしてから「高校の国公立大学合格実績」の記事の続きを投稿しようと思って、いくつか書いたものをちょっと「寝かせておいた」のです。

 

 

で、「悲劇」が起きたのです。

 

 

原稿やデータが、消えてしまいました。(ノω・、) ウゥ・・・

 

 

 

実は、この記事は書き直したものなのです。

さすがにちょっと気落ちしてしまって、元の文章をうまく再現できませんでした。

実は、もうちょっといろいろ書いていたのですが。

 

いや~、まいりました。

 

 

 

「中高一貫校・高校 大学合格ランキング」を見てみると、都立では八王子東が最も高い順位でした。

気になったので、東京都のランキングのうち、都都立中高を抜粋してみました。

 

 

 

順位 学校名
8 八王子東
9 国立
13 西
14 小石川
15 日比谷
17 立川
20 戸山
25 新宿
31 両国
32 武蔵
33 小山台
34 三鷹
35 青山
36 国分寺
38 大泉
39 立川国際
42 桜修館
44 南多摩
51 小松川
54 白鷗
56 富士
59 町田

 

 

(ivy 松村)

 

高校の国公立大学合格実績③(データの「信頼性」について)

私は、高校の大学合格実績を調べるのに、高校のホームページから資料を入手しています。

また、毎日新聞出版が毎年発行しているサンデー毎日特別増刊の「高校の実力」という冊子を参考にしています。

 

「高校の実力」は、調査会社が取材したデータをもとに、全国の進学校の「大学合格者数」を掲載しています。

 

書かれてある「説明」によれば、ほとんどの私立大学は「高校別合格者数」を公表しているのだそうです。

 

一方、国公立大学は、その多くが「高校別合格者数」を公表していません。

「高校別合格者数」を公表していない国公立大学の合格者数の調査は、各高校に対して実施したアンケート調査をもとにしているということです。

 

したがって、基本的には、多くの国公立大学の合格者数は、各高校がホームページで告知している合格者数と変わらないものになります。

 

 

しかし、比較してみると、合格人数が違うこともあります。

 

もちろん、なにかしらの「ミス」の可能性がありますが、そうではない場合には、合格人数に「変化」があったために、高校が合格者数を「更新」したのだということになります。

 

そのほとんどは、人数が増えているケースです。

おそらく、アンケート調査の後に、合格の報告があり、判明した合格者を加算したのだろうと考えられます。

 

 

また、ごくまれに合格人数が減っていることもあります。

 

高校が、雑誌のアンケートに答えた後に、自校の合格者数を減らしたのだとすれば、それは、ちょっと「イレギュラー」であるように思います。

 

 

 

さて、「高校の実力」によれば、以下の国公大学などが「高校別合格者数」を公表しているとされています。

 

・岡山大学

・金沢大学

・京都工芸繊維大学

・千葉大学

・筑波大学

・東京農工大学

・鳥取大学

・広島大学

・横浜国立大学

 

 

上記以外の公立大学では、大阪市立大、大阪府立大、首都大学東京などが「高校別合格者数」を公表しているそうです。

 

「高校の実力」では、これらの大学の合格者については、大学から直接データを入手し、それをもとに合格者数を記載しているということです。

 

 

 

以下のように考えることができます。

 

・「高校別合格者数」を公表していない大学の合格者数については、高校がリリースしている資料のほうが「信頼性」が高い

・「高校別合格者数」を公表している大学の合格者数は、「週刊誌の情報」のほうが「信頼性」が高い

 

 

また、次のような「興味」をかきたてられました。

 

 

果たして、高校は、どこまで正確に合格者数を把握できているのだろうか。

 

 

大学が、本当に、合格者の出身高校の正確な情報を流しているのであれば、少なくとも当該の大学の合格者数について「実数」が明らかとなるわけです。

 

一方、高校がリリースしている合格者数は、基本的に、受験生の「報告」もとに作成されています。

(私立大学などの合格者数を確認するのに「週刊誌の情報」を取り入れる高校もありますが。)

 

都立高校のホームページには、まだ「報告」に来ていない卒業生に向けて、連絡をよこすように呼びかけているものも見られます。

 

つまり、高校が把握できていない「受験結果」があるわけです。

 

 

両者を照らし合わせることで、「受験結果の回収」の実像が、わずかばかりでも垣間見えるのではないかと考えたわけです。

 

 

 

そこで、上記の大学のうち、千葉大、筑波大、横国大の3大学の合格者数について、都内のいくつかの高校をピックアップして、チェックしてみました。

 

 

もちろん、同じ数の合格者数の高校もありましたが、合格者数が違う高校も多くありました。

調べた高校のうち、3分の1ほどの高校で、合格者数に違いが見られました。

 

また、興味深いことに、高校が公表している合格者数のほうが多かったのです。

 

 

 

筑波大学

  千葉大学

横浜国立大学

週刊誌

合格者

高校

合格者

週刊誌

合格者

高校

合格者

週刊誌

合格者

高校

合格者

西         5 3 -2
駒場東邦 4 3     9 8 -2
学芸大附属         6 5 -1
小松川 6 5         -1
豊島岡     8 7     -1
本郷     9 8     -1
城東     4 5 1 0 0
筑波大附駒場     4 5     +1
青山         2 3 +1
国立     10 11     +1
九段         1 2 +1
駒場         7 8 +1
八王子東         10 11 +1
都立武蔵     0 1     +1
麻布     13 14     +1
國學院久我山     2 3     +1
国分寺     3 4 4 5 +2
日比谷 8 9     3 4 +2
吉祥女子         12 13 +2
錦城     4 5 3 4 +2
戸山     15 16 8 10 +3
小山台     6 8 6 7 +3

 

 

 

このような数値の「不同一」が起こる原因は、限られています。

「大学の情報」が正確でないか、「週刊誌の情報」が正確でないか、または、「高校の情報」が正確でないか、です。

あるいは不正確な情報が複合しているのかもしれません。

 

もちろん、何が間違っているのかは、「だれにも」わからないことですが。

 

 

 

私も、度々「入力ミス」などをしてしまう人間なので、その「差異」は単なる「何かの間違い」である可能性を常に考えます。

 

しかし、「週刊誌」の合格者数を一応「現実のもの」と仮定して読み解くのであれば、「高校側が集めた情報」か「高校が公表している情報」のどちらか、またはどちらもが正確ではないのだということになります。

 

 

合格者数が少なくなるケースは、容易に想像が可能です。

その場合は、高校に「合格」を報告していない合格者がいるわけです。

 

 

一方、合格者数が増えているケースです。

 

その場合は、合格していないのに「合格」の報告をしているものがいるということになります。

 

考えてみれば、「虚偽の合格報告」の可能性はあります。

 

これは、広く一般にあり得る「可能性」について検討するものですが、合格しても行くつもりはないけど、一応、「後期試験」を受けました、と。で、合格したけれど、浪人するつもりです、と。

 

実際には、不合格だったけれど、体面を保つために「そういう報告」をするような人間は、世の中に、思いの他存在するのではないかというような気がします。

 

 

あるいは、他にも、いくつかの理由が思いつきますが。

 

 

 

それにしても、情報の「信頼性」は大きく揺らぎます。

 

 

 

けっこうあれこれ考えましたが、結局、「それ以外」のほとんどの国公立大学については、週刊誌も「高校の情報」に依存しているわけです。

結果としては、いろいろなものを飲み込んで、高校がリリースしている合格者数に依拠して、分析や考察をしてみようということにしました。

 

「情報源」が同一であるほうが、いくぶん、気分的に許容できるような気がしたわけです。

 

 

(ivy 松村)

 

 

 

お知らせ「夏期講習会」

夏期講習のご案内です。

 

ivyの夏期講習会が、7月21日(金)からはじまります。

 

詳しくは、「おしらせ」のページをご覧ください。

 

 

→「夏期講習のお知らせ

 

 

 

 

ポスターを作りました。

 

 

kaki2017

 

 

 

新規講習生は、全学年「8日間講習料無料」となります。

 

 

今年の夏期講習も、漢字検定を実施します。

検定日は22日です。

漢検の検定料は講習料に含まれていません。

 

8月23日に、志望校判定テスト(成果判定テスト)を行います。

(テスト料金は、講習料に含まれています。)

 

 

 

:lol: 小4進学コース :lol:

◎教科:算・国 各50分(50分×2)

◎日数:12日間(Ⅱ期・Ⅳ期・Ⅵ期)

◎時間:14:30~16:20

◎講習料:20,520円→9,720円

 

◎日程:

 

  7月

  8月

21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23
× × × × :-P :-P :-P :-P × × × × :-P :-P :-P :-P × × × × × × × × :-P :-P :-P :-P
Ⅰ期 Ⅱ期 Ⅲ期 Ⅳ期 Ⅴ期 合宿期間 Ⅵ期

:lol: 小5進学コース :lol: 

◎教科:算・国 各50分(50分×2)

◎日数:12日間 (Ⅱ期・Ⅳ期・Ⅵ期)

◎時間:9:00~10:50

◎講習料:20,520円→9,720円

 

◎日程:

 

  7月

  8月

21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23
× × × × :-P :-P :-P :-P × × × × :-P :-P :-P :-P × × × × × × × × :-P :-P :-P :-P
Ⅰ期 Ⅱ期 Ⅲ期 Ⅳ期 Ⅴ期 合宿期間 Ⅵ期

 :lol: 小6進学コース :lol: 

◎教科:算・国 各50分(50分×2)

◎日数:14日間(Ⅰ期・Ⅲ期・Ⅴ期・8/22・8/23)

◎時間:9:00~10:50

◎講習料:・23,220円→12,420円

 

◎日程:

 

  7月

  8月

21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23
:-P :-P :-P :-P × × × × :-P :-P :-P :-P × × × × :-P :-P :-P :-P × × × × × × :-P :-P
Ⅰ期 Ⅱ期 Ⅲ期 Ⅳ期 Ⅴ期 合宿期間 Ⅵ期

:lol: 小6都立中受検コース :lol: 

◎教科:適性 50分×2 作文 50分(50分×3)

◎日数:14日間(Ⅰ期・Ⅲ期・Ⅴ期・8/22・8/23)

◎時間:14:30~17:20

◎講習料:・45,900円→29,430円

 

◎日程:

 

  7月

  8月

21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23
:-P :-P :-P :-P × × × × :-P :-P :-P :-P × × × × :-P :-P :-P :-P × × × × × × :-P :-P
Ⅰ期 Ⅱ期 Ⅲ期 Ⅳ期 Ⅴ期 合宿期間 Ⅵ期

:lol: 中1特訓コース :lol:

◎教科:英・数・国 各50分(50分×3)

◎日数:16日間(Ⅰ期・Ⅲ期・Ⅴ期・Ⅵ期)

◎時間:18:40~21:30

◎講習料:37,800円→21,600円

 

◎日程:

 

  7月

  8月

21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23
:-P :-P :-P :-P × × × × :-P :-P :-P :-P × × × × :-P :-P :-P :-P × × × × :-P :-P :-P :-P
Ⅰ期 Ⅱ期 Ⅲ期 Ⅳ期 Ⅴ期 合宿期間 Ⅵ期

:lol: 中2特訓コース :lol: 

◎教科:英・数・国 各50分(50分×3)

◎日数:16日間(Ⅱ期・Ⅲ期・Ⅳ期・Ⅵ期)

◎時間:18:40~21:30

◎講習料:48,600円→27,000円

 

◎日程:

 

  7月

  8月

21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23
 × × ×  × :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P × × × × × × × × :-P :-P :-P :-P
Ⅰ期 Ⅱ期 Ⅲ期 Ⅳ期 Ⅴ期 合宿期間 Ⅵ期

:lol: 中2選抜コース :lol: 

◎教科:英・数・国 各50分(50分×3)

◎日数:18日間(Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅳ期・Ⅴ期・8/22・8/23)

◎時間:8:40~21:30

◎講習料:54,000円→32,400円

 

◎日程:

 

  7月

  8月

21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18   20 21 22 23
:-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P × × × × :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P × × × × × × :-P :-P
Ⅰ期 Ⅱ期 Ⅲ期 Ⅳ期 Ⅴ期 合宿期間 Ⅵ期

 :lol: 中3特訓3科コース :lol: 

◎教科:英・数・国 各50分(50分×3)

◎日数:24日間 (Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期・Ⅳ期・Ⅴ期・Ⅵ期)

◎時間:11:00~14:20

◎講習料:56,160円→41,580円

 

◎日程:

 

  7月

  8月

21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23
:-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :mrgreen: :mrgreen: :mrgreen: :mrgreen: :-P :-P :-P :-P
Ⅰ期 Ⅱ期 Ⅲ期 Ⅳ期 Ⅴ期 合宿期間 Ⅵ期

:lol: 中3特訓5科コース :lol: 

◎教科:英・数・国・理・社 各50分(50分×5)

◎日数:24日間(Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期・Ⅳ期・Ⅴ期・Ⅵ期)

◎時間:9:00~14:20

◎講習料:83,160円→61,560円

 

◎日程:

 

  7月

  8月

21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23
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Ⅰ期 Ⅱ期 Ⅲ期 Ⅳ期 Ⅴ期 合宿期間 Ⅵ期

:lol: 中3選抜3科コース :lol: 

◎教科:英・数・国 各100分(50分×6)

◎日数:24日間(Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期・Ⅳ期・Ⅴ期・Ⅵ期)

◎時間:11:00~17:20

◎講習料:108,000円→77,760円

 

◎日程:

 

  7月

  8月

21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23
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Ⅰ期 Ⅱ期 Ⅲ期 Ⅳ期 Ⅴ期 合宿期間 Ⅵ期

:lol: 中3選抜5科コース :lol: 

◎教科:英・数・国 各100分 理・社 各50分(50分×8)

◎日数:24日間(Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期・Ⅳ期・Ⅴ期・Ⅵ期)

◎時間:9:00~17:20

◎講習料:129,600円→93,960円

 

◎日程:

 

  7月

  8月

21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23
:-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :-P :mrgreen: :mrgreen: :mrgreen: :mrgreen: :-P :-P :-P :-P
Ⅰ期 Ⅱ期 Ⅲ期 Ⅳ期 Ⅴ期 合宿期間 Ⅵ期

 

 

 

ぜひ、ご検討ください。

 

 

 

(ivy 松村)

 

 

 

 

 

高校の国公立大学合格実績②(都立G7)

都立高校「G7」の大学合格実績を比べてみましょう。

 

 

まず、「東京一工」の現役の合格者数です。

 

 

現役 東大 京大 一橋 東工
日比谷 33 3 6 4 46
国立 6 3 18 7 34
西 14 2 7 6 29
戸山 5 3 12 7 27
青山 6 1 4 5 16
立川 1 3 5 1 10
八王子東  0  0 4 5 9

 

 

八王子東と立川の合格実績が、他校に引き離されていることがわかります。

 

 

 

次は、浪人生も加えた「合格人数」です。

 

 

合格人数 東大 京大 一橋 東工
日比谷 45 8 9 5 67
西 27 14 10 10 61
国立 17 6 26 9 58
戸山 10 5 14 7 36
青山 6 1 6 7 20
立川 2 5 7 5 19
八王子東 2 0 7 9 18

 

 

日比谷、西、国立の「特徴」がくっきりと表れています。

 

 

・日比谷→東大

・西→京大

・国立→一橋

 

3校の「ストロングポイント」が明確です。

 

(西に関しては「全方位」に強さを発揮するというという見方もできるかもしれませんが。)

 

 

国立の一橋大合格者26人というのは、特筆すべきものです。

これは、全国1位の「合格人数」となります。

 

よく知られているように、一橋大学は国立高校に隣接しています。

国高は、その「アドバンテージ」を最大限に生かしているということになりそうです。

 

 

 

浪人生を加えると、八王子東、立川と青山の「差」が小さくなっています。

 

青山の「東京一工」の浪人生の合格者は4人しかいませんが、八王子東と立川の浪人生の合格者はそれぞれ9人います。

 

 

 

「条件」をそろえて比べてみましょう。

 

「合格率」を算出します。

 

今年の各校の卒業生数をもとに、「100人あたりの合格者」を求めることができます。

100人のうち何人が合格したのか、を確認するわけです。

 

現役の合格者における「合格率」は、今年の卒業生の人数を用いて「適正な数値」を求めることができますが、浪人をあわせた合格人数を、今年の卒業生数で割って「合格人数の合格率」を求めるのは、少し「微妙」です。

 

それでも、「条件」をそろえて「合格率」を比べることで「見えてくるもの」があります。

精密なデータであるとはいえませんが、「参考」として、各校の「合格率」を算出して、比較してみましょう。

 

 

 

現役の「東京一工」の「合格率」と現役と浪人を合わせた合計の「東京一工」の「合格率」です。

 

 

 

卒業生

人数

現役

合格率 

合計

合格率 

日比谷 321 14.3 20.9
西 328 8.8 18.6
国立 369 9.2 15.7
戸山 357 7.6 10.1
青山 286 5.6 7.0
立川 314 3.2 6.1
八王子東 311 2.9 5.8

 

 

「序列」に変化は生じていないように見えます。

 

 

「東京一工」という指標は、非常に一般化されていて、多くの人がこれを「基準」として高校の「合格力」を測ろうとします。

 

これに基づくならば、日比谷、西、国立の「トップ3」に戸山が続き、青山、立川、八王子東の3校が遅れをとっているという「構図」になります。

 

 

特に、立川と八王子東が「苦戦」をしているという「見立て」になるわけです。

 

 

さらに、別の指標を用いて7校の比較をしてみましょう。

 

 

 

「東京一工」に、以下の大学の合格者数を加えたデータを確認します。

 

・北海道大学

・東北大学

・名古屋大学

・大阪大学

・九州大学

 

・筑波大学

・千葉大学

・横浜国立大学

・東京学芸大学

・東京外語大学

・お茶の水大学

・神戸大学

・東京医科歯科大学

・東京藝術大学

 

 

 

まず、現役の「難関国立大」の合格者数のデータです。

 

 

 

現役

日比谷 46 2 2 0 0 0 7 7 3 2 3 5 1 3 0 81 25.2
戸山 27 2 4 2 1 0 1 14 7 5 7 7 1 1 2 81 22.7
国立 34 7 5 1 0 0 4 5 7 3 8 2 1 0 2 79 21.4
西 29 5 2 2 3 1 5 4 3 1 4 4 1 1 0 65 19.8
八王子東 9 7 6 0 1 0 2 1 8 12 3 4 0 0 0 53 17.0
青山 16 3 0 1 3 0 3 7 2 1 6 1 0 1 1 45 15.7
立川 10 3 5 1 1 1 6 1 1 7 3 0 0 0 0 39 12.4

 

 

八王子東の実績が「上昇」していることがわかります。

 

次に、現役と浪人生を足した「難関国立大」の「合格人数」のデータです。

 

 

合格人数

日比谷 67 3 5  0 1 2 9 8 4 2 4 7 1 5 0 118 36.8
国立 58 11 9 1 2 2 7 11 13 4 11 2 1 1 2 135 36.6
西 61 9 4 2 4 2 7 6 3 2 6 4 1 2 1 114 34.8
戸山 36 6 6 2 1 1 1 16 10 6 7 7 1 1 3 104 29.1
八王子東 18 8 7 2 1 2 3 2 11 16 4 5 0 0 0 79 25.4
立川 19 9 8 3 2 3 8 1 5 12 5 0 0 0 2 77 24.5
青山 20 4 0 1 4 0 4 10 3 4 7 3 0 1 1 62 21.7

 

 

 

青山が遅れをとっていることがわかります。

 

 

立川の「浪人指向」が明確に表れています。

「現役」の数字は厳しくなりますが、現役と浪人を合わせた「合格人数」は他校に迫ります。

 

特に、東大、京大以外の「旧帝大」に強さを発揮しています。

北大、東北、名大、阪大、九大の計25人は、日比谷に並ぶ数字です。

 

 

八王子東は、「最難関」の下の「カテゴリー」で強さを発揮します。

横国10人、学芸16人です。

 

ちなみに、農工大26人、首都大27人です。

 

八王子東の受験指導の「真骨頂」は、校内中位層の学力を、中堅の国公立大学合格までに引き上げるところにあるのかもしれません。

 

 

 

最後に、7校の「国公立大学」の「合格者数」と「合格率」を見てみましょう。

 

まず、「現役」のデータです。

 

 

現役 現役

合格者

現役

合格率

八王子東 120 38.6
戸山 116 32.5
国立 119 32.2
日比谷 100 31.2
西 90 27.4
立川 86 27.4
青山 58 20.3

 

 

次に、現役と浪人を合わせた「合格人数」と「合格率」です。

 

 

合格者 合格

人数

合格率
八王子東 185 59.5
国立 201 54.5
立川 156 49.7
西 162 49.4
日比谷 158 49.2
戸山 158 44.3
青山 85 29.7

 

 

ともに八王子東がトップに立っています。

 

国立は、「母数」が多いということもありますが、国公立大学の合格者数が唯一200を超えました。(その中には、学位の認定されない「航空大学校」の合格者も含まれていますが。)

 

「現役」では6番手だった立川は、浪人生を合わせた「合格率」で、3位に浮上しました。

 

 

多摩地区の3校が「合格率」の「トップ3」を占めています。

 

 

 

おそらく、多摩地区の3校と、日比谷、西、戸山の「受験指導」には「差異」があります。

 

前者のグループは、「国公立大学」という「カテゴリー」で最大限の成果を出そうとしているはずです。

また、「浪人→国公立大学受験」という「路線」が、現実的な選択として、受験の「戦略」に組み込まれているように思います。

 

一方、後者のグループは、校内の学力上位層に対して、医学部を含めた「最難関」へのチャレンジを積極的に「後押し」するような指導体制になっているのではないかと想像します。

 

 

 

多摩地区3校のうち、特徴的な八王子東の「方向性」は、ちょっと評価が分かれると思います。

「東京一工」のような「強力な指標」のもとでは「埋没」してしまい、印象が悪くなってしまうからです。

 

今の「方向性」では、「入口」の「応募者」に対する訴求力が弱まって、じりじりと「出口」の「ターゲットゾーン」が後退しそうです。「学芸に行くなら、八王子東。」というように。

 

そうなると、さらに最難関大学を目指す生徒の受験回避傾向が強まり、「負のスパイラル」に陥る可能性があります。

 

個人的には、「最難関の実績」というのは、やはり「進学校」の宿命だと感じます。

 

 

 

そして、青山は、ちょっと「劣勢」に立たされていますね。

 

それは、「青山高校、今年、現役で東大6人」という「部分」だけを見ていても、わからないわけです。

 

 

 

(ivy 松村)

 

 

高校の国公立大学合格実績①(前書き)

今年の都内の高校の国公立大学の合格実績を調べてみました。

 

データを紹介しようと思いますが、まず、つらつらと「前置き」を。

 

 

大学合格実績をみるうえで注意すべきことが何点かあります。

 

 

ひとつは、データの「出所」です。

 

高校の大学合格者のデータは、高校のホームページで確認することができます。

 

また、『週刊朝日』や『サンデー毎日』などの週刊誌に掲載されたものを確認することができます。

両誌にデータを提供しているのは同じ調査会社なので、ふたつを比べても、データにちがいはありません。

(過去に、両誌で「合格人数」が違っている箇所を見つけたことがありますが、それは「調査結果」の相違ではなく、おそらく、集計の「タイムラグ」とか、「単純なミス」によるものなのでしょう。)

 

 

で、高校がホームページで公表している「合格者数」と、週刊誌に掲載されている人数が違っていることがあります。

 

この場合、週刊誌のデータの方が正しい場合が多いでしょう。

 

なぜなら、週刊誌は、いくつかの例外を除いて、基本的に大学から直接データを収集しているからです。

 

一方、高校は、受験生の報告をもとに合格者数をカウントしているので、合格しても高校に報告をしない者がいた場合には、「その合格」が数値に反映されなくなります。

そのため、いくつかの高校のホームページの「合格者数」は、週刊誌に掲載された人数よりも少なくなっています。

 

(「その逆」も、あるようです。麻布高校が公表している東大合格者数は、週刊誌の人数よりも1人多くなっています。)

 

 

というわけで、より「信用」できるデータは週刊誌が紙面に載せているものであるということになるわけですが、私は、あえて、高校が公表している「合格人数」をカウントしました。

 

ある種の「こだわり」のようなものなのかもしれません。

 

ただし、ホームページで確かなデータを得られない高校のデータは、週刊誌で確認しました。

 

 

それで、一人でせっせと作業をしてきたわけですが、「入力ミス」などをしていないとは言い切れません。データに不正確なものもあるかもしれませんが、そのことをお見知りおきの上で「参考」としてお読みいただくようにお願いします。

 

 

要するに、週刊誌やインターネットサイトの数字と違っている場合があるかもしれないということなのです。

 

また、私は、週刊誌の方が「正確な人数」を示している可能性が高いということを十分に認識したうえで、あえて高校が発表しているデータを用いているということをご理解いただきたいわけです。

 

 

 

さて、大学合格実績を見るうえで気をつけなければならないことは他にもあります。

 

「大学合格者数」のデータは、どのような枠組みで計測しようとも、「常に不完全な指標」であるといえます。

 

高校の「合格力」を正確に反映することはありません。

 

 

「国公立大学」という「カテゴリー」を基準とした「ランキング」に疑問を感じる人も多くいます。

 

難関私立大学よりも「入りやすい」地方の国公立大学が存在するからです。

 

 

一般的に、国公立大学の合格者数は、高校の「合格力」を測る最も確かな指標であると考えられています。しかし、実際には、「レンジ」が広すぎて、「最難関」に照準した「合格力」を測ろうという場合には、有効な「ものさし」であるとはいえないわけです。

 

極端な話、地方の公立大学に10人合格しても、一橋大学に10人合格しても、「国公立大学の合格人数」は変わりません。

 

また、ある高校から早慶に10人合格しても「国公立大学の合格人数」は0人ですが、地方の公立大学に10人合格すれば、「国公立大学」に10人合格したことになります。

 

最難関の国公立大学の実績と、中位下位の国公立大学の実績を「十把一絡げ」にできないという所見には、十分な理があります。

 

 

そういうわけで、巷では、より精細な「合格力」を測るために、再構成された「カテゴリー」が提唱されたりするわけです。

 

たとえば、「旧帝大+早慶」などの「カテゴリー」のほうが、より的確に高校の「合格力」を測ることができると考える人も多くいます。

 

しかし、どのように「ユニット」を編集しようとも、「完全な指標」とはなり得ません。

 

 

 

現代は、国内の「学力最上位層」の医学部医学科指向が、極限にまで高まっている時代だといえると思います。

 

理由はおもに3つあります。

 

まず、「医者」という職業が、あらゆる意味で「魅力的」であるということです。

 

2つ目は、国内の「学力最上位層」の医学医学科志向が年々強まったことで、「医学部合格」が「能力の証明書」とみなされるようになってしまったことです。

そのために「学力最上位層」が医学部医学科受験に集中しする傾向が激化し、難度が著しく上昇しました。それが、よりいっそう 「医学部合格」の「ステイタス」を高め、さらにまた「学力最上位層」を吸引しているわけです。

 

3つ目は、他の「上級職」の「インセンティブ」の低下によるものです。

端的に、法律家(法曹三者)や研究者、政治家・官僚を目指す「学力最上位層」が減りつつあります。

 

 

 

したがって、今の時代は、「上位校」になればなるほど、「東大」よりも、医学部医学科を志向する生徒の割合が高くなります。

 

これはあくまであるひとつの「観点」による見立てですが、東大の理Ⅲや文Ⅰ以外の類科に合格するよりも、地方の国公立大学の医学部医学科に合格するほうが難しいわけです。

 

あるいは、私立大学の医学部医学科を「射程」に入れることができる受験生は、国公立に拘泥しません。

 

 

つまり、「上位校」には、「東大」を最終目標としない生徒が数多くいるわけです。

「東大」に合格する学力を有していても、「東大」を受験しません。

 

そういった潮流を受けて、「上位校」では、医学部医学科の実績を重視する傾向が強まっています。

当然、保護者・生徒もそれに着目します。

 

 

 

それで、難関大学の合格者数に、医学部医学科の合格者数を足して…というような新たな「カテゴリー」が試作されるわけですが、結局、どのように「カテゴリー」を組織しようとも、その枠組みでは汲み取れないようなケースが存在するわけです。

 

 

さらに補足するならば、「上位校」には、「東大」より高い評価を受ける外国の大学に進学する生徒もいるわけですから、――適切な言葉であるかどうかわかりませんが――、国内の大学のみを対象とした「カテゴリー」である限り、他の高校に対して「飛車角落ち」の「大学進学実績」となるわけです。

 

 

 

ちなみに、余談ですが、比較対象となる2つの高校の合格実績が近似していても、詳細に内実を比べてみると、「地力の差」が見えてくることがあります。

 

たとえば、日比谷高校の大学合格実績が、学芸高校を上回っているかどうか。

 

もちろん、現在、学芸高校は「厳しい状況」にあります。

遠くない将来、両校の「序列」に変化が生じることは否定しきれません。

 

議論の余地は多々ありますが、それでも、医学部医学科などの実績を加味して総合的に判断すると、まだ、学芸高校の「地力」が勝っていることが明らかとなります。

 

 

 

では、高校の「合格力」を測るうえで、どのような「カテゴリー」を設定するのがよいのでしょうか。

 

私の回答は、結局「国公立大学」になります。

 

なぜかといえば、この塾の「ありかた」に照らし合わせると、「そこ」に最大公約数的な「リアリティー」があるからです。

 

 

しかし、1つの指標のみに依拠するのではなく、複数の「カテゴリー」を用いて、多元的に高校の「合格力」を測るのがよいと考えます。

 

 

そこで、今回は、「国公立大学」に加えて、「東京一工」、「旧帝大+一工」、「難関国立大」の4つの「カテゴリー」を設定して、データの比較を行いました。

 

 

 

「東京一工」は以下の大学群による「ユニット」です。

 

・東京大学

・京都大学

・一橋大学

・東京工業大学

 

 

この4大学は、一般的に国内最難関の大学群であるとみなされます。

 

 

「旧帝大+一工」は、上掲の4大学に、以下の大学群を加えたものです。

 

・北海道大学

・東北大学

・名古屋大学

・大阪大学

・九州大学

 

上記の5大学に東大、京大を加えた7大学は、国内最高峰に君臨する総合大学です。

いずれも旧帝国大学を前身とする伝統ある名門大学です。

 

 

「難関国立大学」は、上記の9大学に、以下の大学群を加えたものです。

 

・筑波大学

・千葉大学

・お茶の水大学

・東京医科歯科大学

・東京外語大学

・東京学芸大学

・東京藝術大学

・横浜国立大学

・神戸大学

 

 

この「カテゴリー」に入れる大学の選定に、異存のある人もいるだろうと思いますが、どこかで「区切り」を設定して、カテゴライズしなければならないわけです。

 

大学ランクに加味して、個人的に合格者数を確認したかった大学を加えました。

 

 

 

ところで、「国公立大学」の合格実績に、以下のような「大学校」を含んでいる高校があります。

 

・防衛医科大学

・防衛大学校

・海上保安大学校

・水産大学校

・航空保安大学校

・職業能力開発総合大学校

・気象大学校

・国立看護大学

 

 

これらは、文部省所管外の大学で、いわゆる「準大学」と呼ばれるものです。

 

おもに省庁が設置する高等教育機関ですから、一応「国立大学」であるという「論理」です。

 

これを「国立大学」の合格実績に含めるかどうか、異論があります。

 

「準大学」の合格者を「国公立大学」の合格者に含めている高校と、含めていない高校があります。

 

私は、「準大学」の合格実績も「国公立大学」の合格実績に含めました。

「準大学」を含めた数値に「リアリティー」があると考えたからです。

 

 

 

これはまったくの「主観的な意見」ですが、高校がリリースする「大学合格実績」を直接確認することの「意味」は、その高校が、進路指導に対して「どのような哲学」を持っているのかを確かめられるということなのかもしれません。

 

「カテゴリー」の設定、学部学科まで表示するかどうか、医学部医学科受験に積極的かどうか、「現浪」の表示、「進学者数」を公表するかどうか…。見るべきところがたくさんありますね。

 

 

 

公立大学は含めることにしました。

 

公立大学を含めて「国公立大学」の合格者数を基礎的な数値として扱うことに決めました。

もちろん、これも議論が分かれるところですが、どこかに「線」を引かなければならないわけです。

 

 

 

あともう一点、気になっていることがあります。

 

推薦入試を導入したために東大が後期試験を廃止してしまいました。

そのために、東大志望者にとって、国公立大学の後期試験が「空洞化」しました。

おそらく、浪人をするつもりで「別の大学」の後期試験を受ける受験生が増えているのではないかと思います。

 

このことが、近年の国公立大学の合格者数に影響を与えているかもしれません。

 

 

 

さて、ずいぶん長い「前書き」となってしまいましたが、次回から、実際のデータを見ていきましょう。

 

 

(ivy 松村)