

▼公立の小学校の授業だけでは子供の学力を伸ばしきることはできません。クラス運営のために生徒たちの学力を平準化させる必要があるからです。あるいは一方で、勉強の正しいやり方を教えられることなく、十分な学力が身につかないままにされてしまう子供たちもいます。


毎週、さまざまな文章を読んでいきます。説明文や論説文をとおしてさまざまな知識にふれ、物語や詩などの文芸をとおして人間や世の中について理解を深めることができます。「文章を読む」ということは人の成長に大きな役割を果たします。将来、さまざまな文章を読みこなすことができるようになるために、読む訓練をし、読む力を身につけていきます。


算数は、中学校で勉強する数学の準備です。中心となるのは計算です。計算の基本は小学校のうちに全てマスターしなければなりません。そのために、毎回実施する計算テストでは、その時に勉強している内容はもちろん、以前に勉強した単元からも出題します。テスト後は、間違えた問題をその日のうちに復習してもらい、定着させていきます。


中学からはじまる英語の勉強の先取り学習を行います。高校受験英語の「助走」という位置づけになります。英単語や構文の小テストを実施し、中学入学の前に、できるだけたくさんの「英語」を身につけます。簡単な英会話の練習や異文化に関する講義も行いますが、受験英語に連なる内容を早期に習得することに重きを置いて指導します。


▼南多摩中、立川国際中、武蔵中を受検する小6受検生を対象に、適性検査対策を行います。都立中入試において最も重要なのは「理系の学力」であるという分析のもと、理系の学習に重きを置いた編成となっています。また、少人数制の指導体制を活かし、作文や記述の指導、添削を徹底して行います。


地理分野を中心とした基礎的な社会科学の知識と思考、論述を身につけます。人口、環境問題、資源エネルギーなどの世界の諸問題、少子高齢化、過密・過疎、第一次産業の衰退などの日本の社会問題について学びます。それらの原因や背景、現状などを正確に理解するために、詳しい講義を受けた後、まとめノートを作成します。また、グラフや表などの数値によるデータの読み取りと分析の方法を学びます。


算数系適性検査問題対策授業と理科系適性検査問題対策授業を行います。算数系では、規則性や条件整理、平面図形、空間把握など、都立中入試頻出問題の解法を学びます。都立中の入試問題では、単に答えを導くだけではなく、解答に至る筋道を説明することが求められます。答えにたどりつくまでの思考の過程を丹念に解説し、点数の取れる解答づくりを伝授します。
理科系では、実験、観察などの方法、手順、データの分析などに関する正しい知識と、誠実にものごとを調べる姿勢を持つことが大切です。また、動植物や、自然界の成り立ちや現象、法則に対して興味を持つことも大切です。
自然科学に対する関心や、不思議や謎を正当な手続きのもとに明らかにしたいという情熱を、都立中学は重視し、高く評価しています。それが入試問題に反映されています。ivyは、受検勉強をとおして、塾生の理科に対する好奇心を刺激してきたいと思います。それが都立中入試における最も重要な資質であるといえるからです。


都立中適性検査の「作文」の問題では文章の読解力が問われます。読解力を身につけるために文章問題の演習を行います。また、文法や表現技法、文章形式のルールに従って文章を書けるようになるために、添削、書き直しを徹底して行います。
作文指導において「どう書くか」ということはよく議論にのぼりますが、それ以上に、「何を書くか」ということは重要です。誰かの意見を書き写して作文を書くことは、本質的な学習にはつながりません。「入試のために作文を書く」という考えに極度に取らわれてしまうと、安定的に点数を確保することが書く目的となってしまいます。そうなると、作文練習が紋切り型の文章の生産作業になってしまい、文章を書くという豊かな創造的行為から遠のいてしまいます。もしも、受検勉強が、子供の個性を狭めるようなものになってしまったら、それは本当に残念なことです。
作文とは、個人の思いや考えを、相手に伝わるように書き記すものです。一個の人格として、発想やこだわりや思い入れを抱き、それを相手に伝えたい!と思うことが出発点であり、上達の礎となるのです。ですから、ivyの作文指導では、「何を書くか」ということを重視し、世の中や社会や人間や、トピックに対して「自分で考える」ことを求めていきます。それは、即効的な得点力という観点から見れば、都立中受検合格という目標を迂回しているように思われるかもしれません。しかし、逆説的に、それこそが正面突破の正攻法であり、さらに、将来にわたっての財産となるものであるといえるのです。