読書案内⑥(日本・文化・etc)

本を読み始める「経緯」は2種類しかありません。

ひとつは、「自分から読み始める」。

もうひとつは、「人に言われて読み始める」。

 

「自分から読み始める」ためには、「読む本を自分で探す」ことが必要です。

 

 

「大人」が、読書を推奨するのに、「これを読みなさい」というのは、少しズレているのかもしれません。

 

 

ここに挙げた本のすべてを読むことは困難です。

まず、何よりも「読む本を探す」という行為に慣れてほしいのです。

 

苦痛をより軽減するための作業は、けだるい労働の一部にしかなりません。

しかし、良いものを探そうとするとき、たいていの人は、「わくわく」するものだと思います。

 

 

読みたいと思える本を、探してみましょう。

 

 

 

食と日本人の知恵』  小泉 武夫

 

食と日本人の知恵

 

 

 

いのちをはぐくむ農と食』  小泉 武夫

 

いのちをはぐくむ農と食

 

 

 

食を考える』  佐藤 洋一郎

 

食を考える

 

 

 

もの食う人びと』  辺見 庸

 

もの食う人びと

 

 

 

菊とポケモン――グローバル化する日本の文化力』  アン・アリスン / 実川 元子 訳

 

菊とポケモン

 

 

「しきり」の文化論』  柏木 博

 

「しきり」の文化論

 

 

 

日本人と日本文化』  司馬 遼太郎・ドナルド・キーン

 

日本人と日本文化

 

 

 

江戸の笑い』  興津 要

江戸の笑い

 

 

 

江戸時代はエコ時代』  石川 英輔

 

江戸時代はエコ時代

 

 

 

お江戸でござる』  杉浦 日向子 監修

 

お江戸でござる

 

 

 

カムイ・ユーカラ――アイヌ・ラッ・クル伝』  山本 多助

 

カムイ・ユーカラ

 

 

 

ジャガイモのきた道――文明・飢饉・戦争』  山本 紀夫

 

ジャガイモのきた道

 

 

 

「モナリザ」の微笑み――顔を美術解剖する』  布施 英利

 

「モナリザ」の微笑み

 

 

 

砂糖の世界史』  川北 稔

 

砂糖の世界史

 

 

 

阿修羅のジュエリー』  鶴岡 真弓

 

阿修羅のジュエリー

 

 

 

博物館へ行こう』  木下 史青

 

博物館へ行こう

 

 

 

一本の樹からはじまった』  土岐 小百合

 

一本の樹からはじまった

 

 

 

特別授業3.11 君たちはどう生きるか

 

君たちはどう生きるか

 

 

(ivy 松村)

読書案内⑤(情報・社会・技術)

以前、出版社の方に、本を出さないかと声をかけていただいたことがありました。

とても心惹かれるお話でしたが、結局断りました。

 

もし、引き受けていたら、このリストにさりげなく入れることができたのに!

 

 

 

池上彰のメディア・リテラシー入門』  池上 彰

 

池上彰のメディア・リテラシー入門

 

 

 

池上彰の新聞活用術』  池上 彰

 

池上彰の新聞勉強術

 

 

 

ニュースの読み方使い方』  池上 彰

 

ニュースの読み方使い方

 

 

 

デジタルを哲学する――時代のテンポに翻弄される〈私〉』  黒崎 政男

 

デジタルを哲学する

 

 

 

情報のみかた』  山田 奨治

 

情報のみかた

 

 

 

わたしが情報について語るなら』  松岡 正剛

 

わたしが情報について語るなら

 

 

 

データはウソをつく――科学的な社会調査の方法』  谷岡 一郎

 

データはウソをつく

 

 

 

父と娘の 法入門』  大村 敦志

 

父と娘の 法入門

 

 

 

“経済学入門”の巻:レモンをお金にかえる方法』  ルイズ・アームストロング / 佐和 隆光 訳

 

レモンをお金にかえる法

 

 

 

14歳からの社会学――これからの社会を生きる君に」  宮台 真司

 

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増補改訂 14歳からの仕事道」  玄田 有史

 

14歳からの仕事道

 

 

 

新 13歳のハローワーク』  村上 龍

 

新 13歳のハローワーク

 

 

 

道具にヒミツあり』  小関 智弘

 

道具にヒミツあり

 

 

 

ものづくりに生きる』  小関 智弘

 

ものづくりに生きる

 

 

 

町工場・スーパーなものづくり』  小関 智弘

 

町工場・スーパーなものづくり

 

 

 

どっこい大田の工匠たち――町工場の最前線』  小関 智弘

 

どっこい大田の工匠たち

 

 

 

職人』  永 六輔

 

職人

 

 

 

木に学べ――法隆寺・薬師寺の美』  西岡 常一

 

木に学べ

 

 

 

木のいのち木のこころ――天・地・人』  西岡 常一 / 小川 三夫 / 塩野 米松

 

木のいのち木のこころ

 

 

 

法隆寺を支えた木』  西岡 常一 / 小原 ニ郎

 

法隆寺を支えた木  

 

 

 

五重塔はなぜ倒れないか』  上田 篤 編

 

五重塔はなぜ倒れないか

 

 

(ivy 松村)

 

読書案内④(哲学・言語)

自然の情理として、受験生には「入試に出題される本」を薦めたくなります。

 

たとえば、池田晶子氏や外山滋比古氏の文章は、中高の入試によく出題されます。

 

 

「国語」の入試問題は、「国語の先生」が作成します。「国語の先生」がよく読むのは、やはり「人文社会系」の本なので、「人文社会系」の文章が入試問題によく使われます。

 

また、「読書」は、一般的に「国語の先生」の「守備範囲」であると考えられているので、「おすすめの本」を選ぶのは、やはり「国語の先生」の仕事になることが多いと思います。

 

そういった理由もあって、中学生や受験生向けの「おすすめの本」は、「人文社会系」に偏る傾向が出ますね。それで、けっこう似たような「セレクション」になります。

 

 

個人的には、「入試」と「読書」は分けて考えるほうがよいと思いますが、「読書」が「入試」に資するのも、また現実です。

 

ただ、「これからの入試」は、日常的な読書習慣というか、読書が日常に根づいているような生徒、別のいい方をするなら、読書を「勉強の一部」だとは感じないような生徒が「力」を発揮できるようなものになっていくと思います。

 

その意味では、生徒のみなさんには、「純粋に」(?)読書を楽しんでもらいたいと考えます。

 

 

 

中学生からの哲学「超」入門――自分の意志を持つということ』  竹田 青嗣

 

中学生からの哲学「超」入門

 

 

 

わかりやすいはわかりにくい?――臨床哲学講座』  鷲田 清一

 

わかりやすいはわかりにくい?

 

 

 

てつがくを着て、まちを歩こう』  鷲田 清一

 

てつがくを着て、まちを歩こう

 

 

 

じぶん・この不思議な存在』  鷲田 清一

 

じぶん・この不思議な存在

 

 

 

14歳からの哲学――考えるための教科書』  池田 晶子

 

14歳からの哲学

 

 

 

14歳の君へ――どう考えどう生きるか』  池田 晶子

 

14歳の君へ

 

 

 

あたりまえなことばかり』  池田 晶子

 

あたりまえなことばかり

 

 

 

はじめて考えるときのように――「わかる」ための哲学的道案内』  野矢 茂樹

 

はじめて考えるときのように

 

 

 

日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』  内山 節

 

日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか

 

 

 

森にかよう道――知床から屋久島まで』  内山 節

 

森にかよう道

 

 

 

自由論――自然と人間のゆらぎの中で』  内山 節

 

自由論

 

 

 

「里」という思想』  内山 節

 

「里」という思想

 

 

 

プチ哲学』  佐藤 雅彦

 

プチ哲学

 

 

 

〈子ども〉のための哲学』  永井 均

 

〈子ども〉のための哲学

 

 

 

子どものための哲学対話』  永井 均

 

子どものための哲学対話

 

 

 

ひとり』  吉本 隆明

 

ひとり

 

 

 

先生はえらい』  内田 樹

 

先生はえらい

 

 

 

教養としての言語学』 鈴木 孝夫

 

教養としての言語学

 

 

 

この言葉! ――生き方を考える50話』  森本 哲郎

 

この言葉!

 

 

 

日本語 表と裏』  森本 哲郎

 

日本語 表と裏

 

 

 

言葉はなぜ生まれたのか』  岡ノ谷 一夫

 

言葉はなぜ生まれたのか

 

 

 

ふしぎなことば ことばのふしぎ』  池上 嘉彦

 

ふしぎなことば ことばのふしぎ

 

 

 

思考の整理学』  外山 滋比古

 

思考の整理学

 

 

 

ことわざの論理』  外山 滋比古

 

ことわざの論理

 

 

 

探検!ことばの世界』  大津 由紀雄

 

探検!ことばの世界

 

 

 

犬は「びよ」と鳴いていた――日本語は擬音語・擬態語が面白い』  山口 仲美

 

犬は「びよ」と鳴いていた

 

 

 

日本語を反省してみませんか』  金田一 春彦

 

日本語を反省してみませんか

 

 

 

数え方でみがく日本語』  飯田 朝子

 

数え方でみがく日本語

 

 

(ivy 松村)

 

 

読書案内③(自然・環境)

本を読む「きっかけ」は、さまざまです。

 

①宣伝に惹かれる

②人に薦められる

③興味のある内容、必要なことが書かれてある本を探して手に入れる

④面白そうだと思って、読んでみる

⑤読むように指示される

 

 

本を入手する方法が、いくつかあります。

 

①人に借りる

②プレゼントされる

③図書館/図書室で閲覧する/借りる

④有料図書館、貸本屋などで借りる

⑤新刊を買う

⑥古本を買う

⑦物々交換

 

 

本を入手する「ルート」も、たくさんあります。

 

①書店、本屋、コンビニなど

②インターネットなど→配達

③古本屋、リサイクルショップなど

④古本市、フリーマーケットなど

⑤図書館、図書室、貸本屋など

⑥拾う

 

 

 

外国を旅行してみると、よくわかりますが、日本は、本当に本が豊かな国です。

日常の中に、本があふれています。

 

逆に、裕福ではない国では、本は、貴重な「知の資源」として、とても大切にされています。

それはそれで素晴らしいと思わされます。

 

 

日本は、出版大国です。

 

 

本が担った「役割」の大部分は、やがて「デジタル端末」に受け渡されるでしょう。

 

しかし、それでも、「本」は、その存在価値を失うことはないと思います。

 

 

私たちは、本があふれる国に住んでいます。

 

本を読まないのは、本当に、もったいない。

 

 

 

長い旅の途上』  星野 道夫

 

長い旅の途上

 

 

 

アラスカ 光と風』  星野 道夫

 

アラスカ 光と風

 

 

 

旅をする木』  星野 道夫

 

旅をする木

 

 

 

草花のふしぎ世界探検』  ピッキオ

 

草花のふしぎ世界探検

 

 

 

地球(ガイア)のささやき』  龍村 仁

 

地球のささやき

 

 

 

地球(ガイア)の祈り』  龍村 仁

 

地球の祈り

 

 

 

山の自然学』  小泉 武栄

 

山の自然学

 

 

 

白神山地――8000年の〈生命〉をたずねて』  鈴木 喜代春

 

白神山地

 

 

 

生物多様性と私たち――COP10から未来へ』  香坂 玲

 

生物多様性と私たち

 

 

 

地球環境読本――人間と地球の未来を考えるための30のヒント』  加藤 尚武

 

地球環境読本

 

 

 

環境問題の基本のキホン――物質とエネルギー』  志村 史夫

 

環境問題の基本のキホン

 

 

 

あなたが世界を変える日――12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチ』  セヴァン・カリス=スズキ

 

あなたが世界を変える日

 

 

 

環境とつき合う50話』  森住 明弘

 

環境とつきあう50話

 

 

 

循環型社会入門』  片谷 教孝 / 鈴木 嘉彦

 

循環型社会入門

 

 

 

森のこころと文明』  安田 喜憲

 

森のこころと文明

 

 

 

沈黙の春』  レイチェル・カーソン / 青樹 簗一 訳

 

沈黙の春

 

 

 

運命の海に出会って――レイチェル・カーソン』  マーティー・ジェザー / 山口 和代 訳

 

運命の海に出会って

 

 

 

ガラスの地球を救え――21世紀の君たちへ』  手塚 治虫

 

ガラスの地球を救え

 

 

 

鉄が地球温暖化を防ぐ』  畠山 重篤

 

鉄が地球温暖化を防ぐ

 

 

 

森よ生き返れ』 宮脇 昭

 

森よ生き返れ

 

 

 

富士山を汚すのは誰か ――清掃登山と環境問題』  野口 健

 

富士山を汚すのは誰か

 

 

 

野生動物の首をしめるゴミ』  宮崎 学

 

野生動物の首をしめるゴミ

 

 

 

タマゾン川――多摩川でいのちを考える』  山崎 充哲

 

タマゾン川

 

 

 

(ivy 松村)

 

 

読書案内②(生物・動物)

人から勧められた本を読むのは、とても有意義です。

たくさんの「面白い本」に出会うことができます。

 

一方で、自分で本を探してみるのも、意義深いことだと思います。

 

本を探すときは、「Amazon」などの「情報」を参考にするといいと思います。

ただし、「他人」の意見にとらわれ過ぎないようにしましょう。

 

「自分にとって」大切な一冊を、ぜひ、見つけてください。

 

 

 

小さな博物誌』  河合 雅雄

 

小さな博物誌

 

 

 

子どもと自然』  河合 雅雄

子どもと自然

 

 

 

野生動物と共存できるか――保全生態学入門』  高槻 成紀

 

野生動物と共存できるか

 

 

 

なぜ飼い犬に手をかまれるのか――動物たちの言い分』  日高 敏隆

 

なぜ飼い犬に手をかまれるのか

 

 

 

春の数え方』  日高 敏隆

 

春の数えかた

 

 

 

動物の言い分 人間の言い分』  日高 敏隆

 

動物の言い分 人間の言い分

 

 

 

世界を、こんなふうに見てごらん』  日高 敏隆

 

世界を、こんなふうに見てごらん

 

 

 

「生きもの」感覚で生きる』  中村 桂子

 

「生きもの」感覚で生きる

 

 

 

サボり上手な動物たち――海の中から新発見!』  佐藤 克文 / 森阪 匡通

 

サボり上手な動物たち

 

 

 

ゴリラ図鑑』  山極 寿一

 

ゴリラ図鑑

 

 

 

ゴリラは語る』  山極 寿一

 

ゴリラは語る

 

 

 

おかあさんになったアイ』  松沢 哲郎

 

おかあさんになったアイ

 

 

 

スズメの謎――身近な野鳥が減っている!?』  三上 修

 

スズメの謎

 

 

 

進化の大研究:恐竜は鳥に近い――生物のひみつを探ろう』  長谷川 眞理子

 

進化の大研究

 

 

 

恐竜時代I――起源から巨大化へ』  小林 快次

 

恐竜時代I

 

 

 

クモの糸の秘密』  大崎 茂芳

 

 

クモの糸の秘密

 

 

 

素数ゼミの謎』  吉村 仁

 

素数ゼミの謎

 

 

 

サバンナの動物親子に学ぶ』  羽仁 進

 

サバンナの動物親子に学ぶ

 

 

 

(ivy 松村)

読書案内①(科学・宇宙)

「読書案内」を作ってみました。

 

ぜひ、定期テストが終わったら、読書をしましょう。

 

他のいろいろな「読書案内」を参考にしています。

私もまだ読んだことのない本がかなりあります。何冊か、気になる本もあります。

 

 

本の内容や「レベル」を知るのに、本の「装丁」やデザインが「手がかり」になります。

そこで、本の「表紙」をせっせと載せることにしました。

 

本のタイトルをクリックすると、出版社のHPに飛ぶようにリンクを張っています。

 

 

こんな形で本を紹介しておきながら、こんなことをいうのも何ですが、私自身が勧めたいのは、実は、書店や図書館で実際に手に取って読む本を決めることです。

現代は、何でもネットで完結してしまう時代ですが、実物から感じる「インスピレーション」もけっこう大事です。

 

 

また、大人の方にも、読書を勧めたいと思います。

子ども向けの本もたくさんありますが、大人が読んでも面白いと思います。

 

 

ぜひ、面白そうな本をいろいろと探してみてください。

 

 

 

0.1ミリのタイムマシン――地球の過去と未来が化石から見えてくる』  須藤 斎

 

0.1ミリのタイムマシン

 

 

 

疑似科学入門』  池内 了

 

疑似科学入門

 

 

 

天文学者の虫眼鏡――文学と科学のあいだ』  池内 了

 

天文学者の虫眼鏡

 

 

 

科学の考え方・学び方』  池内 了

 

科学の考え方・学び方

 

 

 

科学と科学者のはなし――寺田寅彦エッセイ集』  池内 了 編

 

科学と科学者のはなし

 

 

 

雪は天からの手紙――中谷宇吉郎エッセイ集』  池内 了

 

雪は天からの手紙

 

 

 

科学の扉をノックする』  小川 洋子

 

科学の扉をノックする

 

 

 

おはようからおやすみまでの科学』  佐倉 統 / 古田 ゆかり

 

おはようからおやすみまでの科学

 

 

 

いっしょに考えてみようや――ノーベル物理学賞のひらめき』  小林 誠 / 益川 敏英

 

いっしょに考えてみようや

 

 

 

アインシュタインが考えたこと』  佐藤 文隆

 

アインシュタインが考えたこと

 

 

 

いたずらはかせのかがくの本――もしも原子がみえたなら』  板倉 聖宣

 

いたずらはかせのかがくの本

 

 

 

ロウソクの科学』  ファラデー /  三石 巌 訳

 

ロウソクの科学

 

 

 

ビヨンド・エジソン――12人の博士が見つめる未来』  最相 葉月

 

ビヨンド・エジソン

 

 

 

フィボナッチ――自然の中にかくれた数を見つけた人』  ジョセフ・ダグニーズ / 渋谷 弘子 訳

 

フィボナッチ

 

 

 

点と線のひみつ――考え方の練習帳』  瀬山 士郎

 

点と線のひみつ

 

 

 

山はどうしてできるのか――ダイナミックな地球科学入門』  藤岡 換太郎

 

山はどうしてできるのか

 

 

 

脳を育て、夢をかなえる――脳の中の脳「前頭前野」のおどろくべき働きと、きたえ方』  川島 隆太

 

脳を育て、夢をかなえる

 

 

 

単純な脳、複雑な「私」』  池谷 裕二

 

単純な脳、複雑な「私」

 

 

 

脳はなにかと言い訳する――人は幸せになるようにできていた!?』  池谷 裕二

 

脳とはなにかと言い訳する

 

 

 

海馬――脳は疲れない』  池谷 裕二 / 糸井重里

 

海馬

 

 

 

考えるヒト』  養老 孟司

 

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解剖学教室へようこそ』  養老 孟司

 

解剖学教室へようこそ

 

 

 

生物と無生物のあいだ』  福岡 伸一

 

生物と無生物のあいだ

 

 

 

眠れなくなる宇宙の話』  佐藤 勝彦

 

眠れなくなる宇宙のはなし

 

 

 

137億光年のヒトミ――地球外知的生命の謎を追う』  鳴沢 真也

 

137億光年のヒトミ

 

 

 

月のきほん』  白尾 元理

 

月のきほん

 

 

 

大望遠鏡「すばる」誕生物語――星空にかけた夢』  小平 桂一

 

大望遠鏡「すばる」誕生物語

 

 

 

『 宇宙と生命の起源――ビッグバンから人類誕生まで』  嶺重 慎 / 小久保 英一郎 編著

 

宇宙と生命の起源

 

 

 

夜空からはじまる天文学入門――素朴な疑問で開く宇宙のとびら』  渡部 潤一

 

夜空からはじまる天文学入門

 

 

 

 

(ivy 松村)

 

 

 

 

文章を読むのが苦手な人は何をしてはいけないのか

前回の記事で、文章を読むのが苦手な人は、まず、「音読」をするべきだ、という話を書きました。

 

声に出して読むことで、「口」や「耳」を、「読むという行為」に動員することができます。

それによって、「文字列」を追う目の働きと、その「意味」を把握する脳の働きが「連動」しやすくなるのです。

 

 

「音読」は非常に理にかなった勉強方法ですが、そんな地味な訓練よりも、文章を読む「技術」に目を奪われる人も少なくありません。文章を読むのが苦手な人ほど、「速く読むこと」を志向します。

 

しかしながら、多くの人が「誤解」をしていることですが、速く読むことは、「常に良いこと」というわけではありません。

 

 

たしかに、速く読むことの「メリット」はあります。

反面、そのために大きな「代償」を払わなければならなくなるのです。

 

人は、速く読むほどに「深い理解」を得られなくなります。

 

 

 

難しい内容の文章を読むときに、普通は、慎重に読みます。

 

たとえば、「専門書」や「論文」などを読むときに、ときに1000字程度書かれた1ページを読むのに1時間くらいかかることがあります。

 

「専門書」や「論文」は、内容を正確に理解しなければならないので、読むのを中断して頭の中で内容を整理したり、自分自身に問いかけてみたりしなければならないことがあります。

メモを取るときもあります。

それで、なかなか読み進めることができずに、時間がかかってしまいます。

ときには、注釈や資料、別の文献などを参照して、内容を確認しながら読まなければ理解できないこともあります。そのため、さらに十分な時間をかけて読むこともあります。

 

自分の専門外の「専門書」を読むときには、よりいっそう時間がかかるものです。

読み終えても理解できないときには、「解説書」などを読んで理解を深めようとしたり、誰かに訊いて説明してもらったり、助言してもらったりすることもあります。

ですから、たった1ページを、厳密な意味で「読み終える」のに、数日、あるいは数か月かかることもあります。

 

そのような文章の読み方を「苦痛」としか考えられない人も多くいると思いますが、それが、この上なく豊かな経験なのだと知ることができれば、人生が変わります。

 

 

 

逆に、新聞などは割とすぐに読むことができます。内容によっては、1000字程度の文量を20秒かからないで読めます。

 

新聞記事は、文体や修辞、構成などが標準化されているので、読みながら「次に書かれている内容」を推測しながら読むことができます。

 

特に、背景や状況を熟知している内容の記事は、「読む」というより「眺める」感じの読み方になります。その場合は、「新しい情報」や「未知の情報」、「より詳しい有用な情報」が書かれていないかを確認できればいいわけです。

 

同じように、本の場合も、内容によっては眺めるように読むことがあります。

中身の浅薄な本をじっくり読むのは、ほとんど拷問といってよいほどの苦痛です。

 

 

 

「速く読むこと」は、「理解」よりも「効率」を優先した読み方です。

「速く読みたい」のは、文章の「内容」を重視していないからです。

 

 

「自分は文章を読むのが遅い」と感じている人にとっては、「速読」というものは大変に魅力的な技術に思えます。

 

まして、「試験」を強く意識したときには、文章を読むのに時間がかかる人ほど、「速読」にすがりたくなるはずです。

 

 

 

その点も含めて、すこし考え方を変える必要があると思います。

 

結論からいえば、文章を読むのに時間がかかるのは、「スピードの問題」ではないのです。

 

文章を読むのに時間がかかるのは、「文章を理解する能力」が未熟だからです。

 

ですから、速く読もうとする前に、「文章を理解する能力」を鍛えなければならないのです。

 

 

もちろん、スピードは大事です。しかし、スピードを研ぎ澄ます前に、しっかりとした「土台」が必要です。

 

堅牢な学力は、「文章を理解する能力」を身につけた上で、試験問題を解きながら、「工夫」を重ねて、「速く問題を解く方法」を模索する中で養われていきます。

 

 

 

「文章を理解する能力」を鍛えるために必要な「実践」が2つあります。

 

ひとつは、「文字列」から「意味」を抽出して把握するための「脳の機能」を強化し、向上させていくことです。

その最も有効な訓練法は「音読」です。

 

それから、たくさんの本を黙読で「じっくり読む」ことも重要です。「じっくり読む」経験をたくさん積むことで、速く読めるようになるのです。

 

 

もうひとつは、「語彙力」を増強することです。

言葉を知っていなければ、文章は読めません。

 

言葉をおろそかにする人は、いつまでたっても文章を読めるようにはなりません。「漢字テスト」や「単語テスト」をあなどっている人は、一切の例外なく文章を読むのが苦手です。「語句プリント」もそうです。

 

 

 

「文章を理解する能力」が未熟な人は、「速読」に手を出すべきではありません。

 

聞くところによると、「速読」には様々なやり方があるそうです。

しかし、どれも結局、「文字情報」を断片的にすくい取って、それを推測や憶測でつなぎ合わせるようなことをやっているわけです。

 

 

はっきりいいますが、そんなものは「まやかし」です。

 

正しく文意をつかむことができない、つかもうとしない「いいかげんな習慣」が身についてしまったら、一生を左右する過誤となり得ます。

 

 

まず、「音読」をしましょう。

それから、漢字練習、単語練習。

そして、語句プリント。

 

 

 

(ivy 松村)

 

文章を読むのが苦手な人は何をすれば読めるようになるのか

私は、「文章を読む」という行為について、「ベルトコンベアーの作業」のようなイメージを持っています。

 

ベルトコンベアーというのは、運搬物を自動的に移動させる装置です。

「歩く歩道」のような感じで、幅の広い「ベルト」の上に載せられた運搬物が、「始点」から「終点」まで一定の速度で流れていきます。

 

 

様々な荷物が、ベルトコンベアーの上を流れているところを想像してみましょう。

「終点」にいる「作業員」が、運ばれてきた物を種類別に「仕分け」します。

aの荷物はAの箱に、bの荷物はBの箱に…というように。

 

熟練した「作業員」は、てきぱきと荷物を仕分けしていきますが、不慣れな「作業員」は作業を滞らせてしまいます。

荷物は自動的に流れてくるので、処理しきれない荷物が「作業員」のまわりにあふれることになります。

 

 

 

文章を読むとき、人は、目で「文字列」を追います。

そのとき視覚がとらえた「文字情報」は、脳で処理されます。

つまり、「文字列」で表されている言葉を把握し、集積させ、語句や文、そして文章全体の「意味」を理解しようとしていくわけです。

 

「読む」というのは、目でとらえた「文字列」の「意味」を、脳で総合するという行為です。

 

 

目で、「文字列」をとらえることは、容易に可能です。ただ、見ればよいわけです。

しかし、その「意味」をとらえるためには、それとは別の、脳の働きが必要です。

 

 

 

文章を読むのに苦労する人は、「意味」をつかむことが苦手です。

 

目で「文字列」を追っかけても、「意味」を把握しきれなくなって、その「内容」が頭の中に構成されないのです。

 

「文字列」の情報は、どんどん脳に送られてくるのだけれども、脳が、その情報を処理しきれないので、「読む」という行為が停滞してしまうわけです。

 

 

「ベルトコンベアーの作業」でいえば、次々に運ばれてくる荷物をさばき切れなくなって、途方に暮れているような状態です。

 

 

頭の中に「内容」が入っていないわけです。

そうなると、再度、目で「文字列」を追う作業を繰り返さなければなりません。

 

もう一度、同じ個所に目を通すわけですが、文章を読むのが苦手な人は、文章を読み直すことに大きなストレスを感じます。

 

読み直しているうちに、話の筋がわからなくなってしまうこともあります。

 

 

 

そこで、文章を読むのが苦手な人は、ゆっくりと「自分のペース」で、「文字列」を追いかけようと考えます。

 

そうすることで、脳が情報を処理するのに十分な時間を確保できると思うわけです。

 

しかし、読む速度を極端に落としてしまうと、リズムやテンポが悪くなり、脳の疲労が大きくなります。集中力も落ちてしまい、「内容」が頭に入らなくなってしまいます。

 

 

文章を読むのが苦手な人は、そもそも「文章を読むことに集中する」ことが苦手です。ですから、文章を読むスピードを落としてしまうと、文章を読みながら別のことを考えてしまったり、別のことに気を取られたりして、「読む」という状態を維持できなくなってしまいます。

 

 

 

文章を読むときには、「文字列」を追いかける目と、その情報を処理する脳が連動していなければなりません。

 

ですから、脳に余計な負荷を与えたり、不規則な対応をさせたりしないようにしたいわけです。

「文字列」の情報が、できるだけ「自動的」に脳に入ってくるほうがいいわけです。

 

そうすることで、脳の働きを、「意味の把握」に特化させることができ、効率よく正確に文章の「内容」をつかんでいくことができます。

 

 

どれほど苦痛であっても、ベルトコンベアーの速度を落とすべきではありません。

そこでの「仕分け」を仕事とするならば、基準となる速度で運ばれてくる荷物をさばけるようにならなければなりません。

そのために、訓練していくわけです。

 

 

 

さて、文章を読むのが苦手な人は、どうしたらいいと思いますか?

 

 

一定のスピードで、「文字列」の情報をとらえて、脳の中でその「意味」を構成するように「訓練」していけばいいわけです。

 

 

もう、わかりますね。

 

 

「音読」――声に出しながら読むことが、文章を読む訓練としては、最も理にかなった行為なのです。

 

 

 (ivy 松村)