「私立志向」について②

「私立大学の定員の厳格化」について考えてみましょう。

 

 

近年、私立大学の「合格難度」が上昇しています。

 

学生数が「超過」状態にあった大学に対して、「適正な収容力」に見合った「学生数」とするように、文部科学省からの「指示」があったためです。

 

「定員数」が減らされ、「合格者数」も減少しました。

 

そのために、「倍率」が高騰し、合否の「ボーダー」が著しく上昇しました。

 

 

 

もうすこし、「ディテール」を見てみましょう。

 

 

最難関の国立大学を目指した受験生のうち、少なくない人数が、国立だけでなく早慶などで厳しい結果となってしまいました。

 

従来であれば、早慶などの合格を得られたはずの「層」が、MARCHの合格のみに留まってしまうわけです。

 

それで、上位国立大学相当の学力を持った学生が、MARCHに流れます。

 

 

一方で、浪人が増えます。

 

この1、2年、浪人生の数が回復しているといわれています。

そのもっとも大きな理由のひとつは、私立大学の「収容力」が低下してしまったことです。

 

 

 

日本の経済状況がよくなかった時期には、地方の学生の、東京の大学への進学が下火となりました。

東京で「一人暮らし」をするのは、経済的に大きな負担です。

 

また、同時に、地方では「少子化」が著しく進行しました。

 

結果として、この15年ほどの間に、東京の大学に在籍する地方出身者の割合は低下しました。

 

 

他方、東京やその近県の大学進学者数が増加しました。

 

「地方からの参戦」が抑制される状況で、私立大学が「キャパ」を大きく超える数の「合格」を出したからです。

 

近年、都立高校をはじめ、「大学進学実績」を向上させる都内の高校が多く現れましたが、それは、上記のような、都内居住者に有利な「構造」が強化されたことが背景にあるわけです。

 

 

 

今年は、私立大学の合格者が絞られてしまいました。

その「あおり」で、「進学実績」が頭打ちになってしまった高校がありました。

 

「変化」をつかみ切れず、「合否の可能性」を読み違えてしまった高校も、あったかもしれません。

 

これから、いくつかの高校は、進学校としての「成長」を鈍化させてしまうかもしれません。

 

 

 

さて、本題の「私立志向」についてです。

 

私立大学の「難度」が上昇しました。

しかし、「私立大学離れ」は起こらないと思います。

 

むしろ、私立大学入試が激化するかもしれません。

 

 

国立大学と私立大学の両方を受験することは、「勉強量」において、非常に大きな負担になります。

 

上で述べたように、国立大学志望でありながらMARCHに進学することになる学生がいるわけですが、その中の何人かは、「私立大進学」に絞って受験勉強していれば、早慶の合格を得られた可能性が高かったのだろうと思います。

 

つまり、「現在の状況」は、ある意味で、国立大学受験の「リスク」がより高まっている、という側面があるわけです。

 

 

また、前回の記事でも述べたように、国立大学と私立大学を比べて、国立大学の「アドバンテージ」が、相対的により小さくなっているという見方が強まると、国立大学受験は回避されるでしょう。

 

「ハイリスク・ハイリターン」ではなく、「ハイリスク・ローリターン」の傾向が強まると捉えられることになるからです。

 

 

実際、国公立大学の受験者は、減少傾向にあるといわれています。

 

 

 

今年の「高校入試」でも、私立大学附属校の「倍率」が高騰しました。

また、「中学受験」でも、附属校の人気が再燃しています。

 

ある意味で、「中学受験」や「高校受験」は、「先物取引」のようなものであるといえます。

 

早期に、国立大学を回避する方向性が固まったのであれば、「大学受験」のタイミングを待つ必要はないわけです。

 

 

 

ところで、国立大学と私立大学の「差異」の捉え方、というのは、とても難しい問題です。

それだけではなく、「大学」に対する「目線」も、人によって「ばらつき」があります。

 

「その人」の主観的なものの見方、考え方、見通し、人生観、価値観、教育観、思惑あるいは思想そして経験などが、直接的に反映されてしまうからです。

 

人の言うことをうのみにせず、自分なりに調べたり、考えたりしましょう。

 

(もちろん、この記事も、うのみにしないようにしましょう。)

 

 

(ivy 松村)

 

「私立志向」について①

12月26日(水)から、冬期講習がはじまります。

 

冬期講習前の3日間は休校期間となります。

 

 

◎休校期間

・12月23日(日)

・12月24日(月)

・12月25日(火)

 

 

12月30日(日)と1月3日(木)は「入試特訓」です。

「入試特訓」の授業が行われるのみで、冬期講習の授業はありませんが、宿題や課題などに取り組みたいという人のために空き教室を開放しますので、どうぞ利用してください。

 

 

 

さて、少し「受験」の話を。

 

昨今、「私立志向」が伸長しているといわれています。

 

さまざまな「要因」が「動向」に影響を及ぼしているわけですが、少し整理して考えてみましょう。

 

 

◎私立志向の要因:

 

①好景気

②私立大学の定員の厳格化

③「私立高校」の教育費支援制度(いわゆる「授業料無償化」)

④大学入試制度改革

⑤都立高校入試改革

 

 

 

いろいろな「記事」などに目を通したりしているのですが、他の「要因」の印象が強すぎるためか、どうも①の「好景気」という「要因」はあまり論じられていないようです。

 

 

近年、「アベノミクス」の成果で、「好景気」が続いています。

 

「アベノミクス」は、ある特殊な状況を作り出しています。「好景気」の効果は限定的で、「恩恵を受けている人たち」と「そうでない人たち」は分断されています。

つまり、「所得の格差」が広がっているわけですが、まあ、それはちょっと置いておきましょう。

 

端的にいえば、結婚し、子供を生み育てている世帯の収入は全体としては上がっているわけです。特に東京圏はそうだと思います。

 

現在は、ある程度「経済的な見通し」がなければ、子供を持つことが難しい時代です。

別のいい方をするならば、子供のいる「家計」は、安定的な経済基盤に支えられているわけです。

つまり、それは「好景気」の効果を存分に受けられるようなもので、たとえば、「ボーナスの額が過去最高になった」とか、そういうことです。

 

要するに、経済的に余裕のある「子を持つ家庭」が増えつつあるわけです。

 

 

 

そこで、「私立志向」という話の「流れ」になるわけですが、それとは別の観点に着目したいと思います。

 

すなわち、就職活動で、学生側に「有利」な状況です。いわゆる「売り手市場」というものです。

 

現在の経済状況であれば、たとえばMARCHなどの難関私立大学に入ることができれば、「十分に良い就職」が可能であると考えられるわけです。

 

 

そのため、リスクや負担を負って国立大学を目指す「必要」が薄まったといえます。

反対に、私立大学および私立大学附属校の人気が高まるわけです。

 

 

 

(ivy 松村)

 

 

Here we go!

私立高校の推薦入試がはじまります。

 

面接や作文等が課せられる受験生は、面接、作文に力を入れて準備してきました。

 

また、英数国の試験に挑む受験生は、「最初の本番」を迎えます。

 

 

 

今日は、英語の演習の授業で、「適語補充」と「整序英作」の特訓プリントをおこないました。

 

「推薦入試」の直前、月並みに授業をこなすのであれば、サクサク解ける問題でお茶を濁すのですが、「それなり」のものを用意しました。

 

 

暗記しておかなければならない連語や、体に染み込ませてあるはずのパターンの構文など「とらなければならない問題」を落としまくっていました。

 

 

まあ、ボロボロでしたね。

 

「やばい」わけですが、それでもまだ、どうなるか、わからないのが、「最近の入試」です。

 

 

 

授業でも、ず~と言っていますが、「最近の入試」は、「パターン」や「知識」を使って正解を見つけるような問題が減少しています。

 

「意味」(内容、文脈、関連性、イメージ)と「形」(構文、語形、配置、構成)を手がかりにして、答えを導き出すのです。

 

 

「今」の時点で「装備」が不足していることは否めません。

 

しかし、勝敗を決する「決め手」となるのは、「装備」の多寡ではありません。

 

 

必要なものは、「意志」と、「分析」と、「粘り強い思考」、そして、その3つが作用することでもたらされる、ほんの少しの「ひらめき」です。

 

 

 

やり残したことがあっても構いません。さらに、勉強を続けるつもりで。

まだまだ「先」のある戦いです。まずは、力試しに。

しかし、同時に、勇気をもってぶつかっていこう。

 

 

 

・試験問題の全体の「量」と「構成」の把握を怠らないこと。

・「おさえる問題」、「捨てる問題」、「勝負の問題」、想定しながら答えを考えること。

・時間配分と「解く順番」を意識すること。

・ラインや記号、メモ等を駆使して、視覚的に情報を整理したり比較したりすること。

・あきらめないこと。

 

 

(ivy 松村)

 

 

入試の「加点制度」について

私立高校入試の「加点制度」について考えてみましょう。

 

まず、「加点制度」には、「内申」によって「加点」が与えられるものがあります。

それには、「入試相談」をとおす形式のものと、そうでない形式のものがあります。

 

たとえば、法政大学高校は、「内申」によって入試得点に「加点」を行いますが、「入試相談」の必要はありません。

 

一方、帝京大学高校も「内申」によって入試得点に「加点」を行います。しかし、こちらは「入試相談」が必要です。帝京大学高校の受験は、「併願優遇」の「基準」に届いていれば「加点」がもらえることになっています。

これは、いわゆる「加点タイプの併願優遇」です。「併願優遇」と名の付く出願は、必ず「入試相談」が必要なので、中学校の三者面談の際に「併願優遇」で受験したいと伝えておかなければ、「基準」に届いていたとしても、「加点なし」の受験になってしまいます。

 

 

「併願優遇」は、「優遇の内容」によって、2つのタイプに分けられます。ひとつは、「合格の確約」があるタイプです。そして、もうひとつが「加点」がもらえるタイプになるわけです。

 

また、帝京大学高校の「併願優遇」は、「入学の縛り」もありません。

 

帝京大学高校の「併願優遇」は、内申の高い受験生に「加点」を与えるが、合格しても「入学の縛り」がない、というものになります。

 

つまり、法政大学高校と帝京大学高校の受験は、ほとんど同じ「構図」の受験であるというわけです。その違いは、「入試相談」を行って出願するかどうか、というものです。

 

ただし、その加点の仕組みは大きく違います。

法政大学高校の「加点制度」はその区分が細かく設定されています。

帝京大学高校の場合は、「基準」が一律に設けられていて、しかも、それはなかなか「ハイレベル」です。

 

法政大学高校の「加点制度」はホームページに詳細が載っています。

帝京大学高校の「基準」は、学校か塾に聞いてみるとわかると思います。

 

 

「加点」の要素のひとつとして、「内申」を考慮する高校があるということですね。

 

 

 

次に、「入学の縛り」を受け入れる「対価」として得られる「加点」について考えてみましょう。

 

多くの私立高校は、自校への入学を最優先に考えている受験生を「優遇」する制度を設けています。

典型的に、「専願・単願」と呼ばれる出願形式です。

 

「単願・専願」には、2つのバリエーションがあります。

ひとつは、「合格の確約」が得られるものです。この場合、通常は、出願の「基準」が設けられています。

 

もうひとつは「加点」が得られるものです。

受験生は、「合格すれば、必ず入学する」という約束をすることで、入試に有利な「下駄」をはかせてもらえるわけです。

 

もし、第一志望の高校がこの制度を設けている場合には、これを利用しない理由は見つかりません。

 

 

さらに、「加点タイプの単願・専願」を用意している高校について、考えてみましょう。

 

「単願・専願」で出願する受験生に「加点」を与える高校は、その「序列」に傾向が見られます。「難関校の一歩手前」くらいの「ランク」の高校が目立ちます。

 

あまり「ランク」の高くない高校の場合、「加点」ではなく、「合格の確約」を出して、入学する生徒を多く集めようとします。したがって、「加点タイプの単願・専願」が採用されません。

 

また、「ランク」の高い高校の場合は、その高校を第一志望とする受験生が多く集まるので、「単願・専願」というような「インセンティブ」が、適切に機能しません。

 

したがって、「単願・専願」の出願に対して「加点」を行うのは、中位・中堅という位置付けの高校が多くなるわけです。

 

 

「加点タイプの単願・専願」の「受験」も、「入試相談」が必要な場合とそうでない場合があります。

そのうち、「加点タイプの単願・専願」であるという「建前」になっていても、実質的に「合格の確約」を出すような高校の場合には、必ず「入試相談」をすることになります。

 

 

 

「加点」の3つ目の項目は、「複数回受験」です。

 

MARCHの付属校などの人気のある私立上位校の推薦入試の多くは、ほぼ一般受験と同じ形式の「受験」となります。つまり、受験者のうち、合格点に達した者が合格し、そうでなかった者が不合格になるわけです。

結局のところ、こうした高校の推薦入試は、「複数回受験」の機会として機能します。

 

推薦入試が不合格となり、一般受験を受けることになった受験生に対して、「加点」を行う高校がありますが、これは、「複数回受験」をする受験生に対して行う「優遇措置」であると考えることができるわけです。

 

しかし、こうした高校は、推薦入試を出願することができる「内申」の「基準」を設けていることがほとんどなので、本質的には、「内申」と「専願・単願」(推薦入試には「入学の縛り」があるので)を複合させた二重の「指定条件」を満たした生徒に対して行う「加点」であるとみなすべきなのかもしれません。

 

 

また、一般受験でも、複数回の受験日を設けている高校で、2回目(さらに3回目)の入試得点に、「加点」を与える高校もあります。

 

 

 

まとめてみましょう。

 

入試の「加点」の項目は、以下の3つになります。

 

 

①内申

②単願・専願

③複数回受験

 

 

「加点」は、「受験」において、説明不要の、簡潔明瞭な「アドバンテージ」となりますが、それを得るためには、何かしらの「対価」が必要になるわけです。

 

また、「加点」に関しては、その「情報」を持っていなければ、その「権利」を持っていても活用することができません。

 

学校や塾、高校の説明会などをとおして、詳細な情報を集めたうえで検討することが大切です。

 

 

(ivy 松村)

 

 

合格の確約を出す「受験」について考えてみる

「合格の確約」を出す「推薦入試」「単願・専願」「併願優遇」について考えてみましょう。

 

そのためには、便宜的に、「用語」を下記のように定義してみるとわかりやすくなると思います。

(スポーツ推薦や自己推薦等の特殊なものを除いて考えてみます。)

 

 

・「選抜」…入学者を募集し、「合否判定」を行い、合格者に入学の許可を与える

・「受験」…応募した入学希望者の「学力審査」を行う

・「入試」…「学力審査」の方法の一形態、通常はペーパーテストを行う

 

 

今、ここでは、「入試」と「受験」と「選抜」は等式で結ばれる概念ではありません。

「入試」の上位概念が「受験」です。さらに、「受験」の上位概念が「選抜」です。

 

 

「受験」とは、端的に、「学力審査」を課す、あるいは、「学力審査」を受けることをいいます。

 

その「学力審査」の方法は、必ずしも「入試」であるとは限らないということに留意しなければなりません。

 

 

 

「入試」を行わない「受験」が存在します。

 

たとえば、大学受験における「指定校推薦」は、「入試」によって学力を測っているわけではありません。別の形で「学力審査」を行い、合否を判定しているわけです。「指定校推薦」は、学業やその他の活動における「取り組みや業績」を審査し、評価したうえで合格を出すわけです。

 

 

「入試」は、受験生の学力を審査する方法のひとつです。

「学力審査」の方法は「入試」だけではありません。

「入試」とは別の方法で学力を測る「受験」もあるわけです。

 

 

 

「学力」をどうとらえるのか、という問題も絡んできます。「一発勝負のテスト」に強いことが、「学力」の必須条件ではないと考える人も多くいます。また、「運」の要素も入り込んできます。

 

一般的な「入試」である「一発勝負のテスト」では、受験者の総合的な「学力」を適切に測ることができないという考えには、一定の「理」があります。

 

定期テストや授業の課題をしっかりとこなすという「学力」を評価したいと考える高校もあるわけです。もしかすると、「一発勝負のテスト」よりも確かな「学力審査」ができるといえるかもしれません。

 

 

 

「入試」にとらわれない「受験」が想起されます。

形式的に「入試」と名づけられた「試験」を実施しながら、それとは別の基準で「学力審査」を行い、合否を判定する「選抜」です。

 

 

 

よく見渡してみれば、中・長期的な取り組み、積み上げた業績・成果を評価し、合格を与えるような「選抜」は、広く世間一般で行われていることに気づきます。高校受験に即していえば、「中学校の成績」を評価して、「合格の確約」を出すような形態の「受験」です。

 

要するに、「合格の確約」を出す「推薦入試」や「単願・専願」、「併願優遇」などは、「中学校の成績」にもとづいて「学力審査」を行っているといえるわけです。

 

 

さて、ここで重要なのは、これらの形態の「受験」は、「試験」の得点を考慮しないという点です。いわゆる「合格の確約」を出すような「受験」は、「試験」の結果を前提としていません。「中学校の成績」という別の基準を焦点としているからです。

 

また、この場合、「受験」と「選抜」は一体的です。出願資格が、「学力審査」を担っているわけです。そして、出願資格を満たせば、合格が与えられます。

 

「合格の確約」をもらえる「推薦入試」や「単願・専願」、「併願優遇」などは、出願時点で合格を得ることができるわけですが、それは、その時点ですでに「学力審査」を終えて、「合否判定」が完了してしまっているからなのです。

 

これらの形態の「受験」では、一応「試験」を受けることが義務づけられていますが、もちろん、学力を審査することが目的ではありません。

それは、ある種の「儀礼的行為」であると解釈しなければなりません。

 

もしかすると、「受験料」を徴収する名目のためなのかもしれません。

その上で、「試験」という可視的な「儀式」を経て、高校に進学するというプロセスを受験生に提供する意味合いがあるのでしょう。

 

 

 

それでも、釈然としない人もいるでしょう。

それは、「入試」を絶対の基準にして「受験」を考えているからなのだろうと思います。

 

「入試」にもとづいた「学力審査」こそが、もっとも公平な「受験」であり、その結果に準じて「合否判定」を行わなければならないという社会通念が強くあるのも事実です。

 

しかし、上述してきたように、「入試」は「学力審査」の方法のひとつであって、唯一の方法であるというわけではありません。

ですから、「中学の成績」をもとにして「合格の確約」を出すような「受験」に対して、「試験の得点」を論拠にして論難しようとするのは、どちらかというと的外れな考えです。

 

「入試」を絶対視する考え方は、「受験」(あるいは「選抜」)という制度を画一的に捉え過ぎているように思います。

 

「入試」を基準にして「受験」を考えると、さまざまなものを見落としてしまうでしょう。

 

 

 

(ただし、一点、念を押して付け加えなければなりません。「完全に」公的な資金によって運営されている公立学校の「選抜」は、やはり、誰もが納得のいく形を追求しなければならないと思います。ですから、都立高校および国立大附属高校は、「入試」に比重を置いた「受験」を行わなければならないと考えます。)

 

 

 

(ivy 松村)

 

 

受験パターンについて➀(スポーツ推薦)

英検の一次試験の結果が公表されました。

 

3級以上の受検者は、全員合格です。

4級、5級の受検者には、個別に結果をお知らせします。

 

3級の受検者は、この後、11月6日(日)の二次試験を突破すれば、検定級を取得することができます。

これから、二次試験対策を行っていきます。

 

過去に、私が二次試験対策をして、合格できなかった生徒は一人だけです。

その生徒は、小学校6年生のときに英検3級を受検しました。

そのときの二次試験では、ちょっと「不親切な面接官」に当たってしまって、うまく力を出せませんでした。

次の機会に、再度二次試験対策をみっちりやって、無事合格を果たしました。

 

それ以外では、全員合格を手にしています。

二次試験の受検者は、これからの二週間、しっかりとついてきてください。必ず合格に導きます。

 

 

 

保護者面談期間がまもなく終わります。

日程の都合もあって、来週に面談をさせていただくご家庭もありますが、「面談期間」は明日で終了します。

 

 

受験学年の生徒のご家庭とは、受験校や受験日程、受験パターン等について、具体的なお話しをさせていただきました。

 

 

10月になって、高校の説明会も本格的に始まりました。

高校の先生方も、当塾まで高校のご案内にお越しくださいます。

 

今週と来週で、ほとんどの中学校の合唱祭が終わります。

(七中は、再来週になっていますが。)

 

「受験勉強」に本腰を入れる時期です。

 

 

 

これからの勉強の方針や内容について、受験パターン別に書いておこうと思います。

 

 

・高校入試のおもな第一志望校別の受験パターン

 

①私立高校「スポーツ推薦」

②都立高校「スポーツ推薦」

③私立高校「推薦入試」〈合格の「見込み」あり〉

④私立高校「推薦入試」+私立「一般入試」

⑤私立高校「一般入試」

⑥都立高校「推薦入試」+都立・私立「一般入試」

⑦都立高校+私立「一般入試」

⑧都立高校+私立「併願優遇」

 

 

 

①私立高校「スポーツ推薦」

 

「スポーツ推薦」で進学を狙う場合には、必ず高校と「相談」をしなければなりません。

大前提として、高校側に、スポーツ選手としての「実力」を認めてもらう必要があります。

学校側に生徒を受け入れる「準備」があるかどうかを確認しないまま「スポーツ推薦」の受験をすることはできません。

 

多くの高校の「スポーツ推薦」で、スポーツの実績に加え、「内申」等の学力の「基準」が設けられています。

学校の成績が「基準」に届かなかったり、また、何らかの事情で中学が「推薦」をしない場合には、「推薦入試」を受けることができなくなります。その場合には、「一般入試」を受けることになります。

きちんと「相談」をしていれば「大丈夫」なところもありますが、高校によっては入学が厳しくなる場合もあります。

 

まずは、高校としっかり「相談」をすること。それから、必要な「基準」を確保することが大事です。

万が一を考えて、「一般入試」を視野にいれながら、学校の「内申」を上げていくための勉強に重心を置いて学習をしていくことになります。

 

 

 

②都立高校「スポーツ推薦」

 

都立高校の「スポーツ推薦」には、「実技検査」があります。

そこで「実力」を認めてもらうことができれば「合格」できると思い込んでいる人は、ちょっと「勘違い」をしているかもしれません。ほんの数十分の準備運動程度のパフォーマンスで、スポーツの「実力」をはかることは困難です。

 

都立高校は、事前に合格の「見込み」を出すことはありません。

「推薦入試」を実施して合否を判定するということになっていますが、入試当日になって、会ったこともない生徒がやって来て「実技検査」や「面接」を受けるとしても、部活の顧問の先生にとっては、「判断材料」が少なすぎるわけです。

 

「推薦入試」の日までに、高校に、自分の「実力」を知ってもらう必要があります。大会等での実績があれば、それをもとに「相談」をすることができるでしょう。また、「部活体験」は、「実力」を見てもらう機会となります。

そうしたスポーツの「実力」と、学力や人物等を「総合的」に「判断」してもらって、合否が決まるわけです。

 

「推薦入試」の「受験勉強」としては、やはり、「内申」を確保することが第一です。

 

しかし、都立の「スポーツ推薦」は、原則的に「結果の見通し」を事前に知らされることがないので、合格を手にするまでは、「一般入試」に回る可能性を十分に考えなければなりません。

 

都立高校の「一般入試」は、当然ですが、「内申」に加えて「入試得点」が求められます。

ですから、「スポーツ方面」の進路を希望する生徒であっても、定期テスト対策やスポーツのトレーニングに比重を置き過ぎることなく、ある程度入試対策にも時間をとって、バランスよく勉強することが大切になります。

 

 

(ivy 松村)

 

 

「船」に乗る

いよいよ高校入試の「瞬間」が近づいてきました。

 

 

これまで、さまざまなことを君たちに伝えてきました。

 

しかし、まだ伝えていないことがあります。

最後に、「受験」というものについて、記しておこうと思います。

 

 

 

どうして、「受験」というものが存在するのか。

 

受験に挑む者たちにとって、それは、自分の将来を阻もうとする「悪意」のようにさえ感じられることでしょう。

 

その結果によっては、人生が閉ざされてしまうと思い込んでいる人もいるかもしれません。

 

「受験」は、当事者にとっては、「船」に乗れる者と、乗れないものを峻別する「残酷な儀式」のように思えます。

 

 

「試練がきみたちを強くするのだ」というような、「きれいごと」や「おためごかし」を述べるつもりはありません。

あるいは、「人生は、ずっと競争なのだ」というような、「ニヒリズム」もやはり陳腐です。

 

 

 

「どうして、受験をしなければいけないか?」という素朴な疑問の答えは、意外なほどシンプルです。

 

 

「受験」は、「チャンス」だからです。

 

 

「受験」が人生を閉ざすのではなく、「受験」が人生を切り拓くのです。

 

「受験」は、君たちが「船」にのる権利を手に入れるための手段です。

 

そして、「受験」は、考え得る限りもっとも「公正な」選抜方法であるといえます。

 

 

 

想像してください。

 

昔は、自分の将来を、自分で決めることはできなかったのです。

 

農民の子は農民、猟師の子は猟師、靴屋の子は靴屋になる以外の人生はなかったのです。

 

貴族の子は貴族、奴隷の子は奴隷という時代が、この世界には確かに存在したのです。

 

 

生まれた瞬間に、人生の大半は定められていました。

 

「船」に乗れる人間は、はじめから決められていたのです。

 

「字なんか読めるようになったって、役に立たない」と、本気で考えられていた時代があったのです。

 

 

 

私たちの世界は、努力を重ね、犠牲を払いながら、少しずつ進歩してきました。

 

ようやく現代の、その一部の地域に、「自分の人生を自分で決められる」という社会が実現したのです。

 

 

 

私たちは、恵まれています。

 

「将来、何になりたい?」という質問が「成立する」時代に生きているのです。

 

 

「受験」をとおして、私たちは、自分の人生を「前に」進めることができます。

 

 

 

結果を気にしない人は存在しません。そのために、がんばり続けてきました。

 

しかし、「受験」という機会を与えられているという「幸運」に、ほんの少しでも思いをはせてほしい。

 

 

きみたちは「悪意」に立ち向かうのではないのです。

 

 

公正な世界に生きているという確証のために、「点数の勝負」に挑むのです。

 

 

(ivy 松村)

 

受験校を増やすこと

2月12日の入試について、私自身が考えていることについて書きます。

 

以下は、受験生やそのご家庭と面談をする中で、私自身が新たに考えたことや思い直したことなどをまとめたものです。大部分は面談などでお話しした内容になるかと思ます。これは、1つの意見として参考にしていただきたいと思い、掲載するものであって、主張を言い立てようとするものではありません。

自分はこういう考え方をしているのだなあ、と気付いた点があったわけです。

 

 

2月12日の入試は、ちょっと悩ましい問題です。

 

 

2月10日は「本命」候補の高校が集中しています。

2月11日も目ぼしい高校が並んでいます。

 

もちろん、12日にも慶應義塾、明明、青学、明中、國學院久我山、明学東村山といった主要校の入試が行われます。

 

これらの高校を「本命」とする受験生は、この日に照準を合わせて受験に挑みます。

しかし、10日、11日に重心のある受験生は、さらに3日目にも「勝負」をかけるべきなのか躊躇してしまうでしょうことでしょう。

 

一般的には、たくさんの高校を受験すればするほど、それだけ「負担」が大きくなると考えられています。

10日にA高、11日にB高、13日にC高を受験する予定を持った生徒が、「空いているから丁度いい」といって、12日にD高の受験を決断するのは、やはり、なかなか大変なことに違いありません。

 

費用の面からいっても時間の面からいっても、大きな「負担」になってしまいます。

また、「労力」の面での「負担」を危惧する人もいるにちがいありません。

 

 

 

たとえば、受験生が受験勉強に費やすことができる精神的、肉体的な労力の総和を10として考えてみます。

 

ひとつのモデルケースとして、3校だけの受験をする場合、第一志望のA高に5の労力を割き、第二志望のB高に2、第三志望のC高に1、そして、総合的な対策に2の労力を費やす、というような「労力の配分」が考えられるでしょう。

 

こうした「配分」は受験生によってさまざまですが、持てる力が10なのであれば、その10の力をより有効に活用するしかありません。もし、使える「労力」を増量できるのであれば、最初からそうします。

 

ここに、さらにもう1校、受験校を増やしてD高を受験するとなると、「労力の配分」を変えなければ、D高の入試対策を行うことができなくなります。そうであるならば、他の志望順位の高い受験校の入試対策を行う「労力」を「削る」ことが必要になります。それには、あまりにも大きな勇気が必要になります。

 

すでにC高を「おさえ」として受験パターンに組みこんでいる場合には、C高よりも低いランクの高校の受験を追加するメリットは一切ありません。

また、第二志望のB高と同等のランクの高校であっても、受験を決断する動機とはなり得ないでしょう。

ですから、受験校を増やす場合には、A~Bの間のランクの高校を選ぶことが定石になります。

 

つまり、受験校を増やすかどうかという問題は、多くの場合、高ランクに位置づけられる「チャレンジ校」の受験を既存のラインナップに加えるかどうか、という葛藤に帰結することになります。

 

そうなると、「労力の配分」の問題はよりいっそう深刻化します。

決して合格の可能性の高くない入試を追加するために、他の志望校の入試に費やす「労力」を削らなければならなくなるからです。主観的にはそれは、優先的に選んだはずの他の志望校の可能性を低下させることになるととらえられるはずです。

 

 

 

しかし、上記のような考えには、あるひとつの視点が抜けているように思います。

つまり、受験全体では「1つの合格だけあればよい」ということです。いい換えるならば、「入学するのは結局1校だけである」ということです。

 

受験校すべてに合格すれば、もちろん痛快なことではあるでしょうが、その必要はないのです。

変ないいかたになりますが、「入学するのに納得のいく高校」のうち、どれか1校に合格すれば、それで充分であるという考えもできるわけです。

 

そう考えると、受験校を増やすメリットが見えてきます。

 

すべての受験校に合格しなければならないのだとすれば、確かに、受験する高校の数は少ない方がいいでしょう。しかし、いくつかの受験校のうち、どれか1校に受かればよいと考えるのならば、数多く受験するほうが、その可能性を高めることになります。

 

 

 

不謹慎であることを承知のうえで申し上げるのですが、受験には、多分に「ギャンブル」の側面があります。これは、隠しようのない事実です。

 

「下手な鉄砲も・・・」というようなことわざもありますが、「数」というものも受験の構成を考えるうえで外すことのできない「要素」なのです。

 

 

大学受験や中学受験の一部では、できる限り多くの数の受験をするような受験生が毎年います。たとえば、私立大学の受験では、絶対に○○大学に行きたいと考える受験生が、学部や入試内容を問わず、できる限りの数の出願をするような受験パターンがあり得るわけです。

中学受験でも、「午後入試」や「ダブル出願」なども含めて、ほんの数日の受験期間に7,8校の出願をすることはそれほど珍しいことではありません。

 

 

こうした例はどちらかといえば特殊なものであり、決してお勧めするわけではありませんが、「数」が多いということが、必ずしも不利になるというわけではないということをお伝えしたいと思うのです。

 

 

「労力の配分」という問題に関しては、以下のような対応がセオリーであると考えます。

すなわち、受験パターンの「メイン」の戦略は据え置き、追加する受験には極力「労力」を割かないようにする、というものです。

 

追加する受験は、いわば「オプション」のような位置づけになります。

別のいいかたをするならば、「メイン」に対する「サブ」の受験であるということです。

 

スポーツなどで試合が「苦しい展開」になったときに、逆転をねらって投入される「切り札」や「スーパーサブ」のような存在といえるかもしれません。

本来なら、基本の戦略で勝ち切ればいいわけですが、厳しい状況になったときに備えて、まだ挽回が可能な「奥の手」を用意しておこうというのが、「追加の受験」の意味づけになるかと思います。

ですから、「追加の受験」は、ある意味で、頼らないで済むのならそれが一番いい、というものになると思います。

(ただ、やはり、まったく何も対策をしないわけにはいきませんから、現実的には、2,3年分の過去問を解き、また、必要に応じて対策を講じることにはなると思います。)

 

 

 

入試というものをどのように「定義」するかによって、「12日の意味」が変わってくるのだろうと思います。

 

 

塾は、入試を「チャレンジの機会」であるととらえています。

 

当たり前の話ですが、入試が行われていない高校に進学することは不可能です。

高校からの募集をしていない学校には、どれほどの学力を有していても入れないわけです。また、都外の公立高校に進学することはできません。

 

都内の中学生を対象に高校入試を行っている高校であっても、そのほとんどの高校は、チャレンジすることさえできません。

首都圏には多くの高校が存在していますが、受験できるのはたった数校です。

 

同じ日に入試を行っている高校の中からは、たった1校しか受けられないのです。

 

こう考えると「ドキッ」としないでしょうか?

 

何百校と存在する首都圏の高校の中で、受験可能な高校は、ほんの数校だけなのです。

「チャレンジの機会」は、ものすごく限られているのです。

 

 

 

私自身は、上記のような考えを持っていますが、もちろん、受験に対する考え方、とらえ方には多様なものがあり、どれが正解ということはないと思います。

 

 

中学校の先生の中には、たくさん受けて、全部不合格になってしまったら、精神的なショックがあるから受験校を減らしてはどうか、という方がいるそうです。

世の中には、そういう生徒もいるのだろうと思いますが、少し違和感を覚えます。

「ショック」となるのは不合格が「多くなるから」でしょうか。

たった1校だけの受験であったら、その分「ショック」は和らぐのでしょうか。

いや、そういう人もいるのでしょう。そういう人は、やはり、たくさん受験するのは控えたほうがいいと思います。

 

また、3日も4日も連続で入試を受けるのは、大変だ、と感じる人もいるかもしれません。

たしかに、そういう人もいると思います。そういう人は、やはり体力や精神面を考慮して受験を組み立てる必要があると思います。

しかし、一般的な進学塾に通っている生徒であれば、むしろ、連日10時間以上勉強する夏期講習や冬期講習の方が大変なくらいだと思うかもしれません。

 

 

いずれにしても、受験生全員に合致する絶対の受験パターンは存在し得ないわけですから、それぞれがしっかりと考え抜いて、個人個人の「受験の形」を決めていかなければならないと思います。

 

 

まだ、「決定」まで少し時間があります。

ご相談やお聞きになりたいことがありましたら、校舎の方までご連絡ください。

 

 

(ivy 松村)

 

「入試相談」は締切ではない

昨日、12月15日から中学校と私立高校との間で「入試相談」が始まりました。

 

お互いの間での話し合いが「解禁」されたのです。

昨日から、中学校と私立高校との間で、「受験について話し合いをしてもよい」ということなったわけです。

 

勘違いをされている方もいらっしゃると思うのですが、「締切」ではなく、「解禁」です。

 

 

12月15日になって、「入試相談」が「解禁」されたので、昨日は、中学校の先生方が、各私立高に出向かれて、推薦や単願、併願で受験する生徒について「相談」されているわけです。

 

 

実際には、すでに、受験生の情報は取りまとめてありました。

 

「確約」で受験できるのかどうか、また「確約」の条件で受験するのかどうかは、すでに三者面談で示され、決定しています。「約束」は、「相手方」に聞いたうえでするものですよね。

 

 

この「入試相談」は儀礼的、形式的な慣例のようなものだと考えるとわかりやすいです。

 

日本人の生活上のならわしや商慣習では、物事を「根回し」などによってあらかじめ決めておくということがよくみられます。

この「入試相談」もまた、できるだけ円滑に受験というイベントを運営するための「現場の知恵」であると考えることができます。

 

競争が過熱しないように「ルール」が設定されると、今度は、合理的・経済的な行動が選択されるようになるのですね。

 

 

「入試相談」はほとんど、1、2日で終わってしまいます。中学校の先生は、高校に足を運ばれて、受験生のリストをお渡して、また、すぐに次の高校に向かわれます。高校の先生は、次々に来られる中学の先生をお出迎えして、リストを受け取られるわけですね。

 

 

それで、「入試相談」が終わってしまえば、もう、中学の先生は、「任務を終えた」ことになります。ですから、もう、これ以上高校の先生と「相談」することはしないわけです。

その後、いくら気が変わった、と言っても、受付けてはくれません。

 

12月15日は月曜日でしたから、受験校の決定の最終期限は12日の金曜日という中学校が多かったようです。

 

それは、もし、中学をとおして「入試相談」して欲しければ、それまでに、申し出なさい、という意味での、「期限」なのです。

 

その後では、中学校は関与しませんよ、ということです。

 

 

文言を、そのままの意味でとらえると、12月15日から「入試相談」が行われるのだということになります。

しかし、実際には、始まった瞬間に終わっているわけです。

ですから、始まる前に決めなければならなかったのです。

 

 

 

「入試相談」というのは、平たくいえば、相手方の「高校」と入学に関する「約束」をすることです。中学校は「保証人」ということになるでしょうか。

 

非常に重いものですから、それを反故にすることはできません。

「約束」を破るなどということは、とんでもないことですから、中学の先生も怖い顔で念を押してきますよね。

 

 

しかし、もし、相手の高校と「約束」をしていなければ、何も制約が生じることはありません。

 

はっきりいってしまえば、これから受験校を増やしても、何の問題ありません。

出願までに中学の先生に調査書を書いてもらうようにお願いすればいいだけです。

(学校の先生は露骨に嫌がるでしょうが。)

 

 

 

確認してみましょう。

 

・「確約あり」の推薦

・「確約あり」の単願

 

原則として、変更はできません。これらは、基本的に入学の「約束」をするものだからです。

 

この場合の受験は、進学先を決定する、ということと同義です。出願を決められた方も、よくよく考えての決断だと思いますので、あとは、気が抜けて変な問題を起こしたりしないように、残りの中学生活をしっかりと過ごしていきましょう。

 

高校に提出する作文などがある人は、信頼のおける大人に添削してもらったほうがいいと思います。生来アホな性分の生徒で、「舐めた態度」が作文からにじみ出てしまって、不合格になってしまったケースを聞いたことがあります。

 

 

・「しばりあり」の併願優遇

 

第二志望の「しばり」の場合には、基本的には2校しか受けられません。第3校を受けることができて受かったとしても、そこに進学することはできません。

 

都立高校と「確約」併願優遇のセット受験である「都立併願」の場合には、都立高校の受験をさしかえることはできます。また、推薦入試を受けることもできます。

 

これから、新たに受験校を増やすことは、学校の先生は認めないでしょう。

 

このタイプの受験を選択した受験生は、もう、後はひたすら都立入試対策をするのみです。

 

 

・「しばりなし」の併願優遇

 

「併願優遇」は、高校によって中身がちがうので、混乱しやすいのですが、入学義務が全く設定されていないタイプの「しばりなし」の高校の場合には、受験校を増やすことができます。

 

 

・「オープン入試」

 

受験校を増やしたり変えたりできます。

 

 

 

 

 

 

えてして、学校の先生は、「受かっても行く気がない高校を受ける意味あるのか」というようなことを言って受験校を減らそうとしますが、ちょっとおかしな質問であることに気づいてください。

 

「どうしても行きたいと思っている第一志望の高校があるけれど、余裕で受かるような簡単なところではない、第一志望に受からないかもしれないから、別の高校を受けておく」のですよ。

 

もちろん、第一志望に受かったら、「その高校」に行きません。

でも、それは「行く気がない」とは違いますよ。

 

どうして、学校の先生が、「その高校に行かなくてすむ」ことを100パーセント保障できるのでしょうか?

 

学校の先生は、「高校」と名の付く「行くところ」があればそれでいい、と考えています。極論すれば、第一志望がダメでもいいと考えています。

ですから、自分でリスクを管理しておかなければならないのです。

 

 

 

 

今お話しさせてもらっている内容は、要は、場合によってはまだ受験校を変更できますよ、という話なのですが、もちろん、土壇場でころころと計画を変えてしまうのはあまりよくないことだと思います。

ただ、場合によっては、臨機応変に行動するべきときもありますから、一応、可能性の話をしているのです。

 

 

いろいろなところから、12月15日を過ぎたら受験校の変更ができない、といういい方をされて、誤解している人が結構いるのではないかと思います。

 

もし、今になって、受験校の変更はできないかと考えている人がいらっしゃったら、よく、自分の受験パターンを思い返してみましょう。

 

 

 

ところで、「解禁」で思い出したのですが、東京都の私立高校一般入試は2月10日から「解禁」になります。ところが、他県では、それ以前に入試日が設定されていることがあります。

 

神奈川の私立高校は東京都と一体的な入試日程なので利用しにくいのですが、千葉、埼玉、山梨は日程がずれています。ですから、受験パターンに組み込むことができるのです。

 

東京西部の日野や八王子、町田の中学の生徒は、さすがに千葉の高校を受けるということにはなりませんが、山梨東部、埼玉南部の高校は、通学可能範囲ですので、選択肢に入ってきます。

 

2月10日以前に、合格を確保しておきたいときには、いくつかの高校を受験することになります。

 

また、東京都の中学生は、他県の「併願推薦」を受けることができるので、基準を満たしている受験生は、推薦と一般のどちらかで、「おさえ」をつくることができます。

 

都外のこうした地域には、「確約あり」で「しばりなし」の「併願推薦」や「併願優遇」の受験ができる高校がいくつかあります。

 

これは、割と知られた話で、多摩地域の進学塾では、一般的に、受験生に同じような話をするはずです。(知らない塾は、ちょっと微妙ですよね。)

 

 

山梨の高校は、基本的には、内申の基準に届いていれば、中学校の「入試相談」で「併願推薦」あるいは「併願優遇」の「確約」をもらえます。

 

 

埼玉の高校は、以前は中学校による「入試相談」を受けつていなかったのですが、現在は対応している高校もあります。確認してみたところ、さすがに遠く、直接中学の先生に「入試相談」に来てもらうのは申し訳ないということで、その場合は、郵送でリストを受け付けてくれるということでした。(そういうと、中学の先生に嫌がられないのですね。)

 

埼玉の私立高校はこれまで、中学校をとおした「入試相談」という制度に対応していませんでした。そのため、「併願」の「相談」をするためには、基本的に、受験生・保護者(あるいは塾)が高校に行き、直接「入試相談」を行うのが通例となっています。「個別相談」と呼ばれるものです。

 

これは、面倒なことのように思えますが、一方でメリットもあります。

 

つまり、埼玉(そして山梨)の私立高校は、東京都の中学校の「入試相談」に対応することはあっても、現在のところ、その枠組みやスケジュールに拘束されないということです。

 

 

内申以外の基準で「併願」を認めてもらえることがあります。

そして、12月15日を過ぎてしまった現在でも、これから、まだ「併願」で受験できる可能性が残っているのです。

 

 

山梨や埼玉の高校では12月後半になっても「個別相談会」などを行っています。(1月までやっているところもあります。)

 

(また、調べてみたところ、東京の高校でも、まだこれから「個別相談会」を行うところがありますね。ただ、東京の高校は・・・)

 

 

 

今はもう、学校をとおしての「入試相談」はできませんが、個別に受験生の「相談」にのってもらう機会がまだあります。

 

 

 

ivyの生徒は、受験パターンをほぼ固め終えて、本番に向かっていくだけです。

 

 

あとは、このブログに何かのきっかけでたどり着いた「だれか」にとって、このブログが何か有用な情報となれば幸いだと思っています。

 

(ivy 松村)

都立高校から国立大学

都立高校に入る生徒のレベルが上がってきているのを、実際の経験と見聞の積み重ねで感じます。

 

実際に自分が指導した生徒たちでも、中附や中杉や法政と国分寺の選択をする場合、ほぼ全員、国分寺に進学します。

明明、早実と八王子東でもやはり八王子東です。また、慶女ではなく、国高にいく生徒もいると聞きました。

 

10年前には、附属高のほうが人気でした。

 

 

こういう選択をする生徒は、国立大学への道筋を見据えています。そのために都立へ行くという選択をするのです。

 

 

多くの人が望みながらも、実際には、国立大学を受験するという選択をすること自体が、困難なことです。合格はさらに険しいものです。

 

 

併願校とのセットで、一か八かの受験で、国分寺高校や立川高校にギリギリ滑り込んだ生徒に、そこまでの学力がつくイメージがわきません。

 

高校に入学すること「だけ」が目的になってしまっているからです。

 

 

国立大学を受験するためには、その勉強内容よりも、意志を持つことや見通しを持つことが大事なのだろうと思っています。

 

公立中学に通う生徒にとって、それを宿す機会となるのが、高校受験なのだろうと思います。ここで、最短距離の合格「だけ」を求めてしまった生徒には、その先がないのだろうと思います。

 

 

 

中杉を蹴って国分寺に進学し、大学受験で中央大学に進学した生徒がいます。彼が大学受験のときに通っていた塾の人に話を聞いて結果を知りました。

彼の心にどのような思いが去来したのか、推し量ることしかできません。

もちろん悔しかったでしょう。しかし、結果だけを捉えて、無駄な遠回りをした、とは感じていないのではないかと思っています。

 

 

「彼ら」は、「楽をすること」にあまり価値を見出していなかったと思います。

 

 

そんな生徒たちが増えているのではないかと思っています。彼らが、都立高校のレベルを引き上げているのだと思います。

 

(ivy 松村)