ずいぶん寒くなってきました。
何人かの生徒は、体調を崩してしまいました。
あせらずに、まずは、しっかりと健康を取り戻してください。
また、一緒に勉強をがんばっていきましょう。
英検の一次試験の結果を生徒のみなさんにお伝えしました。
今回は、中学2年生以上の生徒、準2級・3級の受検のみの検定実施となりました。
7割の生徒が一次試験の合格を手にしました。
(夏休みに実施した漢検の合格者は、全体で8割でした。)
一次試験を通過した人は、これから、二次試験の対策を始めています。
授業前後で面接の練習を行っていきます。
結果をお伝えした際にも言いましたが、二次試験日が、多くの中学の期末試験の間近になっています。計画的に学習を進めていきましょう。
期末テストが近づいてきました。
中学生の各学年の生徒たちに、期末テストに向けて取り組みを始めるように話しています。
今週の金曜日は、文化の日、祝日となっています。
中3は入試特訓演習を行います。
中2、中1の生徒のみなさんも、ぜひ、校舎に来て試験勉強に取り組むようにしてください。
さて、この時期、多くの高校で「説明会」が開かれています。
現在、土曜日の授業はお昼過ぎから行っているので、「説明会」に参加すると授業に出られなかったり、遅刻したりすることもあります。
それでも、「説明会」を優先してよいと言っています。
実際に高校を見ておくことはやはり大切なことです。
しかし、あちこちの高校を見て回ることが「目的」になってしまわないように気を付けましょう。
学校見学や高校の「説明会」に際して、注意してもらいたいと思っていることについて書きます。
まず、生徒のみなさんは、実際に足を運んだ高校を受験するかどうか、さまざまな面から検討をするわけですが、その「観点」を定めておくことはとても大事だということについてです。
「文化祭」などに行って、高校の「雰囲気」をみようとする生徒、けっこういますが、ちょっと気をつけなければなりません。
「文化祭」などのイベント時は、「日常の学校生活」を見ることは難しいと思います。
まあ、もし、高校を選ぶのに「イベントが盛り上がるかどうか」を気にしているのであれば、それは「野暮」というものなのかもしれませんが。
そのうえで、あえて一言つけ加えるならば、「文化祭」というのは、実は、巧妙な「陥穽」です。
はっきりいえば、「文化祭」に力を入れている高校は、「浪人率」が高くなります。特に都立の上位進学校でその傾向は顕著です。容易に想像がつくと思いますが、高3生の受験勉強が滞るからです。
高校進学に際して、「楽しい高校生活」というものを重視することは、極めて自然なことです。
私も、生徒のみなさんが充実した高校生活をおくってくれることを切に願います。
しかし、言うまでもないことですが、高校は「次の進路への準備期間」でもあるわけです。
「見たい部分だけ」で判断しないようにしましょう。
もうひとつ大事なのは、自分は、高校を「選ぶ立場」であると同時に、高校に「選別される立場」であることを忘れてはならないということです。
いろいろ調べたり、「説明会」などで話を聞いたりしているうちに、高校のことや受験のことに詳しくなります。人情として、いろいろな「可能性」を考えたくなります。
しかし、肝心の「学力」が備わっていなければ、「絵に描いた餅」となってしまうわけです。
受験生が何よりも優先すべき、最も重要なことは、「学力」です。
結局、「入りたいと思えるかどうか」という基準で「その高校」を見ることに「リアリティーを感じられるかどうか」という問題に行き着きます。
現実には、「入れる高校」を受験するという選択に、多くの受験生は「リアリティー」を感じることでしょう。
受験の結末は、今はだれにもわかりません。
が、最後には、「学校見学」によって得られた知見をすべてかなぐり捨てて、進むべき道に進むしかないということも、あり得ない可能性ではありません。
言ってみれば、「選ぶ立場」というのは、ある意味で「幻想」です。
数多くの高校を見学して、どれを受験すべきか思いを巡らせる、それはまさしく甘美な時間ですが、その後に「現実の選択」を迫られたときには、「いろいろな不都合」を引き受けて、「消去法」を行わなければなりません。
塾は、「目標を高く持とう」と、生徒に声をかけますが、それは、生徒の意欲を高め、その効果によって学力を伸ばそうという意図によるものです。
「目標」と「期待」は違います。
「目標」には、それを達成するための「実際の取り組み」が伴っていなければなりません。
猟師は、狸狩りに出かけることなしに「皮算用」ばかりをしてはいられません。
同じく受験生は、日々の学習の継続を疎かにするべきではありません。
また、「説明会」では、すべての情報を「鵜呑みにしない」ということも大事だと思います。
それは、「良い情報」ばかりでなく、「悪い情報」にもいえることかもしれません。
立川高校は、毎年夏に1年生が参加する「臨海教室」を開いています。
そこでは、伝統行事の「遠泳」が行われます。
水泳が苦手な生徒にとっては、ちょっと気になるところです。
昨年、学校説明会だったか合同説明会だったかそれとも別の機会だったか、ある生徒が「遠泳」について訊いてみたところ、それが原因で「うち」を受けない生徒もいるねえ、というようなことを言われたそうで、それちょっとどうなんだろうねえ、などと話題にしていたところ、ちょうど立川高校に通う生徒が来たので、そんなこと言われたそうだよ、と話をふってみたら、あ、僕のときも同じようなことを言われました、というので、ちょっと驚いて、詳しく話を聞いてみると、数年前にその生徒が質問したときには、「遠泳」は本当に大変だという話を「素」で聞かされて、立川を受けるのをやめようか悩んでしまったということです。
まあ、結論からいえば、「遠泳」はとてもきつい経験かもしれませんが、怖気づいて受験をあきらめるほどのことではありません。
長年続けられている伝統行事ですから、先生方も泳ぎが苦手な生徒をどう指導すればいいのかということを熟知しているわけです。
泳ぎが苦手な人は少しばかり嫌な思いをするかもしれませんが、たった3泊4日の「臨海教室」を不安がって志望校をかえるのは、ちょっともったいないように思います。
それどころか、むしろ、水泳が苦手な生徒にとっては、素晴らしい経験となるかも知れません。立川高校の1年生は、夏休みの「臨海教室」に向けて水泳の特訓をするそうです。苦手を克服するチャンスとなるかもしれません。
いずれにしろ、2、3の「ネガティブな情報」が気になって、その高校を受ける気が失せたのなら、つまり、それまでの「縁」だったのということなのでしょうが、それでも一度は「冷静」になって、「それ」は本当に受け入れられない難点なのかどうか、考えてみるべきだと思います。
それにしても、その先生たち、ちょっと気になりますね。
「生徒集め」に「駆り出される」先生は、どんな先生が多いのかな、とちょっと考えさせられました。
優秀な生徒を集めたいと考える高校は、自校の魅力を存分に語ることができ、機知にあふれた受け答えのできる人を派遣するように思いました。
ついでに、「説明会」で生徒が聞いた情報ですが、「自校作成」を行ういくつかの高校が積極的に本年度の入試の難度を上げるという話をしている昨今、ある高校は、「グループ作成」の問題と同じような難易度を維持するという話をしていたそうです。
う~ん、ホンキかいな・・・。書きたいことはいろいろとありますが、ひとつだけ。短絡的な人は、入試問題が簡単だと合格しやすい、と考えるかもしれませんが、そう単純な話ではありません。
まあ、これも「鵜呑みにしない」ほうがいいかもしれません。
あ、あとこれもついでに書いておきますが、よく、大手の学習塾が高校の先生を呼んで「学習塾主催の説明会」を行っていますが、行く必要はありません。
普通に考えたらわかりますが、特に都立高校の先生が、ある特定の塾にだけ入試に関する特別の情報を提供するということはあり得ません。
高校で行われる説明会にいったほうが、充実した資料と確かな情報を手にすることができます。
全てが、とはいいませんが、「あれ」に申し込むと、合格発表の後に「確認」の電話が来て、びっくりさせられるかもしれませんよ。
(ivy 松村)