今日は英検の二次試験でした。
試験のあと、校舎に来た生徒たちにどうだったか聞いてみましたが、みんなかなり良い感触だったようです。
この2週間、しっかり練習してきたので、落ち着いて対応することができたみたいです。
準2級は、対策した内容が多く出題されたので、答えやすかったみたいです。
3級は、5つ目の質問で、「〜へ行ったことがありますか」というような現在完了の疑問文が使われたようです。
2年生の生徒たちはまだ現在完了を習っていないので、少し戸惑ったそうですが、なんとか答えることができたみたいです。
前に英検について記事を書いたときに、現在完了の経験用法を用いた表現について言及した記憶があります。
「~をしたことがあるか」という質問は、極めて自然な話題のひとつだといえます。
ですから、英検がよりいっそう「実用的な英語」を志向するのであれば、こういった表現を試験に組み込むことは必然であるといえるでしょう。
今後、中3までに英検3級を目指す生徒には、現在完了について少し触れておく必要があるかもしれません。
受検したみなさん、おつかれさまでした。
これから、期末試験です。
切り替えて、しっかり取り組んでいきましょう。
今日は、期末試験勉強のために、午後から校舎を開けました。
中1~中3の生徒たちが集まって、しっかりと勉強をして帰っていきました。
特に、中3の生徒たちは、ある意味で、高校受験の最初の「山場」を迎えます。
どうか精一杯頑張ってほしいと思います。
さて、「出身中学別合格者数」の話です。
今回は、特に、町田市について見てみようと思います。
以前このブログに八王子東高校の倍率が下がっているという話を書いたことがあります。
その際に、八王子東の応募が低調となっている理由のひとつとして、旧第7学区の一角であった町田市から「人員」が流出していることを挙げました。
それで、今年、日比谷高校、西高校、戸山高校に合格した町田市出身者を調べてみました。
日比谷 | 西 | 戸山 | ||
町田第一中学校 | 1 | |||
町田第二中学校 | 2 | 1 | ||
南大谷中学校 | 1 | |||
南中学校 | 4 | |||
つくし野中学校 | 5 | 1 | 2 | |
成瀬台中学校 | 1 | |||
南成瀬中学校 | 1 | 1 | ||
鶴川中学校 | ||||
鶴川第二中学校 | 2 | 3 | ||
薬師中学校 | 1 | |||
金井中学校 | 1 | 2 | 2 | |
忠生中学校 | 1 | |||
計 | 15 | 6 | 11 |
本年度は町田市から3校に、計32人が合格しています。
かつては、学区制という「しばり」があったために、町田市の受験生は区部の都立高校を受けることができませんでした。
ゆえに、町田市に居住する都立高校志望の学力上位者は、八王子東に集中していたわけです。
しかし、学区制が廃止されたことで町田市出身の学力上位者が他のトップ校を受験できるようになりました。
町田市という「後背地」を失ったことは、大学合格実績にも影響を及ぼしています。
学区制の時代、八王子東の「高校ランク」は日比谷をもしのぎました。
八王子東は、西高と双璧を成す都立最高峰の地位にあったのです。
現在の八王子東は、都立最難関の一角を占めているとはいえ、都立トップ校の後塵を拝しています。
今年の八王子東は、都立高校の中で最も多く国公立大学の合格者を出しましたが、「東京一工」のような最難関大学に照準してみると、トップ校にかなりの差をつけられていることがわかります。最難関大学の実績は、かつてよりも落ちています。
八王子東高校は、町田市からアクセクしやすい立地ではありません。
特に、鶴川やつくし野など、小田急線や田園都市線の沿線の地域は、電車やバスの乗り換えが煩雑になります。
そのうえ、最寄り駅から高校への距離にも苦労させられます。横浜線で八王子駅まで行き、そこからバスに乗るか自転車、あるいは、八王子で乗り換えて北八王子駅か豊田駅で降りて自転車、徒歩などで十数分かけて高校に向かわなければなりません。
乗換案内等で調べてみましたが、最寄り駅から高校まで移動する時間を含めると、町田市の南部・東部からは、日比谷や西、戸山に通うほうが、八王子東に通うよりも通学時間が短くなります。
さらに、青山高校についても考える余地がありそうです。
町田市から青山へのアクセス時間は日比谷、西、戸山と同じくらいです。
青山のデータが手元にないので正確な人数はわかりませんが、進学実績を公表している町田市にある塾のホームページなどを調べてみると、合計で数人の青山高校の合格者が確認できました。
やはり、一定数の生徒が町田市から青山高校に進学しています。
そして、実は、町田市から立川高校や国立高校へのアクセス時間も、同じくらいなのです。
町田市内から立川駅や国立駅への移動時間は、都心のターミナル駅につく時間と変わりありません。
それどころか、むしろ遅い場合さえあります。
東京都内の鉄道路線は、東西の輸送を主としています。
したがって、西から東への移動は容易です。反面、南北の輸送力は脆弱です。
東京都の南部に突起するように位置する町田市から、公共交通機関を使って北上し、中央線の駅にたどり着くためには、非常に面倒で鈍重な経路をたどらなければなりません。
以上のように、町田市は「特殊な交通事情」を抱えているといえます。
日比谷、西、戸山、青山、立川、国立そして八王子東へのアクセス時間が、ほとんど変わりません。
そうなると、結果的に、町田市の受験生は、受験校を選択するうえで「通学時間」という要素を排除して検討することができるわけです。
ついでに、3校に合格した町田市出身の合格者の、過去4年間の推移をみてみましょう。
日比谷 | 西 | 戸山 | ||
29年度 | 15 | 6 | 11 | |
28年度 | 10 | 12 | 5 | |
27年度 | 16 | 15 | 1 | |
26年度 | 11 | 11 | 6 |
今年は西の合格者数が減っています。
反面、日比谷、戸山の合格者数が増えています。
戸山高校は、「現役の進学」に強い高校です。
その点が、評価されてきたのかもしれません。
また、複々線化によって、小田急線を使った通学経路が見直されているのかもしれません。
ちなみに、今年を含めて過去4年間、日野市、八王子市出身の戸山高校の合格者は0人です。
日比谷は、今年日野市が0人、八王子市が2人です。
西は、今年日野市が1人、八王子市が9人です。
日野市、八王子市は、八王子東の「お膝元」であるというだけでなく、立川、国立へのアクセスが容易です。また、国分寺高校があります。身近な距離に複数の選択肢がそろっています。
そのため、「安易に」受験校を決める受験生も多く、区部への受験が活性化しません。
しかし、実は、八王子市や日野市から日比谷高校や戸山高校にアクセスする時間は、1時間程度なのです。
それは、町田市から日比谷や戸山にアクセスする時間とほとんど変わりありません。
むろん、西高へは、より短い時間でアクセスすることができます。
この数年、高校受験に関して考えさせられることが多々あるのですが、そのうちのひとつは、多摩地区の高校と区部の高校の、募集に対する「温度差」についてです。
うかうかしていると、「差」が広がってしまうような気がします。
(ivy 松村)
新宿高校も入学生徒の出身市区を公表していました。
町田市は、1年生9人、2年生15人、3年生8人の計32人でした。
ちなみに、日野市は、1年生0人、2年生2人、3年生1人です。
八王子市は1年生0人、2年生2人、3年生3人です。