本年度の高校入試の動向

いよいよ入試が近づいてきました。

 

ちょっと、本年度の高校受験について書きたいと思います。

 

ただ、その前に、一言。

 

受験生は読まない方がいいと思います。

 

 

こういう情報を気にする人もいれば気にしない人もいるでしょうが、結局、受験校を決めている人にとっては、ノイズとなるかもしれません。

 

個人的な「思い」として、生徒たちに「強い精神力」を培ってもらいたいという気持ちもありますが、現実を知ることが悪影響になるような人もいるかもしれません。

 

 

私個人は、ある種の「役割意識」のようなものに駆られてこうした記事を書くわけですが、必ず受験生のみなさんに知らせたいものとして書いているわけではないので、無理して目をとおさないでください。

 

 

まあ、そうはいっても、読む人は読むのでしょうから、その場合は、自分の意志で読んでください。

 

 

あと、一点。

ちょっと忙しくて、情報を集めきれていません。

予想や推測も交えて「動向」を書きますが、全てを鵜呑みにしないようにお願いします。

 

 

 

さて、本年度の高校受験ですが、私立を「本命」とする受験生が増えています。

 

私立の推薦入試が終わりましたが、応募者数が分かった高校の、本年度の応募者数と昨年度の応募者数の合計を比較してみました。

 

 

 

2018年度 2017年度 増減
明八 393 304 89
中附 304 231 73
法政 141 84 57
日大二 139 105 34
明明 126 93 33
豊島岡 85 58 27
中杉 268 251 17
青学 198 190 8
慶應女子 109 104 5
中大高 170 189 -19

 

 

本年度の私立高校の推薦入試は、応募者数が増加し、倍率を大きく上昇させた高校があります。

 

特に、明八と中附の人数増が目につきます。

この2校は推薦入試の出願基準が低いために、応募者数がよりいっそう増加しました。

 

 

本年度は、明八、中附、法政など、東京都西部の私立附属校に、推薦入試の応募者の増加が見られました。

一方、都立の推薦入試の応募者が減少しています。

 

もう少し「全体」の状況が見えてこなければ確実なことはいえませんが、少なくとも東京都西部の附属校を対象に、私立志向が伸長しているといえると思います。

 

 

その要因はおもに2つあると考えられています。

 

ひとつは、俗に「授業料無償化」と呼ばれている私立高校の「授業料軽減制度」です。

所得などの「条件」を満たす家庭で、私立高校に通う経済的負担が軽減されるために、私立を志望先に考える受験生が増えていると考えられています。

 

もうひとつは、いわゆる「大学入試改革」です。

本年度の高校受験生は、いわゆる「大学入試改革」が「直撃」する世代です。

そのため、大学受験時に、センター試験にかわる「共通テスト」を受験しなければなりません。不透明感が強い大学受験を敬遠し、附属校を志望する受験生が増えていると考えられています。

 

 

加えて、私は、「好景気」が根本的な要因ではないかと思います。

 

 

統計的な資料がないので実際のところはよくわかりませんが、「授業料軽減制度」を利用して私立に通う生徒は、「併願優遇」などを活発に実施している高校に多いのではないかという気がしています。

 

また、私立高校志望者が増えているのは、都立高校の「訴求力」が弱まっていることの「裏返し」であるともいえると思います。

内申点の換算方法の変更、特別選考の廃止、マークシートの導入など、制度や形式の変更が相次ぎました。

現在の東京都教育委員会は、ある意味で、私立学校を「バックアップ」するような方向性を持っています。

 

 

 

「景気」の影響が強くあらわれる「中学受験」の募集に目を転じてみると、「期待ほど」ではないにしても、順調です。

 

しかし、やはり「都立中」の応募が抑制されていることが見てとれます。

同日に入試日が設定される国立附属中学の応募は「良好」なので、中受は、私国立受験が「盛り返している」ということができそうです。

 

 

中受は、「インターネット出願」が一般化したことで、各校とも「後半戦」の募集に苦戦しています。「状況」を見極めて、ギリギリのタイミングで出願ができるようになったので、「先の受験分」を出願しておく必要がなくなりました。

 

したがって、「中学入試全体」の出願者数は減少するでしょう。

 

 

しかし、2月1日の受験者数は増加しそうです。

 

「状況」をざっくりと見てみると、「人気校」は堅調ですが、中堅校では応募者数が伸び悩んでいる中学もあります。

 

数多くの中学を受験し、合格した中学のうち、「最もよい中学」に入る、というような受験が減ってきているのかもしれません。

 

ある一定ランクの中学に入れなければ、高校受験で「リベンジ」する、という受験が少しずつ増えているように思います。都立高校が、その「受け皿」として機能し始めているからです。

 

そのため、中堅以下の中学の募集が低調になっているのではないかと考えます。

 

 

 

さて、高校入試ですが、ちょっと「難しい部分」が出てきそうです。

 

私立の附属校で、推薦受験者に「優遇措置」を取っている高校がありますが、そういった高校の推薦受験者が増えるということは、そのアドバンテージを持った受験生が多く一般入試に回ってくるので、一般入試は苛烈な戦いになるでしょう。

 

 

また、私立高校受験全体でも、「推薦」や「単願・専願」、「併願優遇」などの制度を活用する受験生が増加すると、「フリー」の受験の「枠」が狭まり、厳しい戦いとなります。

 

 

 

都立高校のことも少し。

 

八王子東の人気が上がりそうだと予想した人は多いと思います。実は、私もそうです。

中学の「志望校調査」では、男子1.38、女子1.43でしたので、「それほど」ではありません。

しかし、会場模試などのデータを見てみると、「潜在的な志望者」はかなり多いと感じます。

 

八王子東の場合は、ここでは書きませんが、「募集」が「あまり上手ではない」ところがあります。

 

おそらく、「人員」は国立に流れています。

国立は、(ちょっとセコいところもありますが)大学合格実績がよかったことが、非常に大きな求心力を発揮しました。

 

これから都立の推薦の合格発表があり、私立の一般入試があります。

その「状況」次第では、八王子東の応募に変化があらわれるかもしれません。

 

(ivy 松村)

 

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