「H」の話⑥

「ph」は「ファ・フィ・フ・フェ・フォ」=[]の発音になります。

 

 

勘のするどい人はもうすでに気づいているかもしれませんが、やはり古代ギリシア語に2つの「パピプペポ」があったわけです。

 

古代ギリシア語の語彙がラテン語に移植される際に、1つが「p」になり、もう1つが「ph」になりました。

 

やがて、「ph」の発音は[]になりました。

 

 

 

「ph」を含む古代ギリシア語、ラテン語由来の語彙をみてみましょう

 

 

pharmacy「ファーマシ」(薬屋)

phantom「ファントム」(幽霊)

philosophy「フィロサフィ」(哲学)

physics「フィジックス」(物理学)

phase「フェイズ」(段階)

phenomenon「フェノメノン」(現象)

photograph「フォウトグラフ」(写真)

phrase「レイズ」(句)

 

 

atmosphere「アトモスフィア」(大気)

earphone「イヤフォン」(イヤホン)

elephant「エレファント」(ゾウ)

graph「グラ」(図表)

sapphire「サファイア」(サファイア)

symphony「シンフォニ」(交響曲)

typhoon「タイーン」(台風)

telephone「テレフォウン」(電話)

dolphin「ドルフィン」(イルカ)

hieroglyph「ハイエログリ」(象形文字)

biography「バイオグラィ」(伝記)

pamphlet「パンレット」(パンフレット)

metaphor「メタファー」(隠喩)

 

 

 

数は少ないですが、「rh」もあります。

 

やはり、古代ギリシア、ラテン語由来の語彙です。

 

これは、単純に「ラリルレロ」=[]の発音です。

したがって、「h」が無音化されていると考えることができます。

 

 

rhyme「イム」(韻)

rhapsody「プソディ」(狂詩曲)

rhythm「ズム」(リズム)

rhetoric「トリック」(修辞)

 

 

 

まったくどうでもいい個人的な話ですが、私は「ラプソディ」という言葉を、わりと気に入っていて、けっこう暗喩的に使うことがあります。

「ラプソディ」は、日本語で「狂詩曲」と訳されます。

それで、「教師」という意味を含ませたり→「狂師」というような意味合いに展開させたりして、「ラプソディ」にかけて言葉遊びをすることがあります。

 

 

 

その他、英語の代表的な「二重字」に、「sh」があります。

 

「sh」は、「シャ・シ・シュ・シェ・ショ」=[ʃ]を表します。

 

 

she「ー」(彼女は)

sheep「ープ」(羊)

shade「シェイド」(陰)

shape「シェイプ」(形)

ship「ップ」(船)

shout「シャウト」(叫ぶ)

shirt「シャート」(シャツ)

shut「シャット」(閉める)

shampoo「シャンプー」(シャンプー)

shoe「シュー」(靴)

should「シュド」(~するべきである)

shrine「シュライン」(寺院)

show「ショウ」(見せる)

shoulder「ショウルダー」(肩)

short「ショート」(短い)

shock「ショック」(衝撃)

shop「ショップ」(店)

 

 

 

語末に「sh」のある単語も多くあります。

 

 

wish「ウィシュ」(望む)

crush「クラシュ」(押しつぶす)

Spanish「スパニシュ」(スペイン人)

dish「ディシュ」(皿)

foolish「フーリシュ」(愚かな)

fish「フィシュ」(魚)

flash「フラシュ」(きらめき)

 

 

 

「sh」以外で、[ʃ]の音が現れる単語もたくさんあるので注意が必要です。

 

フランス語由来の「ch」も[ʃ]と発音します。

 

machine「マーン:məʃíːn」(機会)

 

 

また、以下のような単語:

 

station「ステイション:stéiʃən」(駅)

information「インファメイション」:ìnfərméiʃən」(情報)

 

「tion」は「ション」と読みますね。

 

 

さらに、以下のような単語:

 

ocean「オウシュン:óuʃn」(海)

sugar「シュガー:ʃúgər」(砂糖)

sure「シュア:ʃúər」(確かに)

 

 

 

「h」が含まれる「二重字シリーズ」の最後は、「wh」です。

 

 

「wh」は、かつては「hw」と綴られていました。

 

したがって、「what」などは、「hwat」=「フワット」のような発音だったわけです。

 

現在は、「what」の「h」は無音化されているので、「ワット」ですね。

 

今でもたまに「フワット」という人がいます。

これは「フ」→「ワ」という発音ですから、昔の「h」→「w」が踏襲されているといえます。

 

 

以下の語彙は、一般的には、「h」が無音化されています。

 

which「ウィッチ」(どちら)

where「ウェアー」(どこで)

when「ウェン」(いつ)

why「イ」(なぜ)

what「ット」(何)

 

wheel「ウィール」(車輪)

whisper「ウィスパー」(ささやく)

whistle「ウィスル」(口笛を吹く)

whale「ウェイル」(クジラ)

white「イト」(白い)

 

 

日本語のカタカナ表記では、「ホ」が置かれることがありますが、そのまま発音しても英語話者にはほとんど通じません。

 

「wheel」→「ホイール」

「whale」→「ホエール」

「whistle」→「ホイッスル」

「white」→「ホワイト」

 

 

 

以下の単語は、逆に、「w」が無音化されています。

 

 

who「ー」(誰)

whom「ーム」(誰に・誰を)

whose「ーズ」(誰の)

whole「ール」(全体の)

 

 

(ivy 松村)

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