高校受験を見渡す③(私立一般入試と都立高一般入試)

実力勝負となる「確約なし」の一般入試は、「オープン」と呼ばれることがあります。

一発勝負の入試では、「実力勝負」とはいっても、学力どおりの結果がでるとは限りません。

「運も実力のうち」などといいますが、現実に、「番くるわせ」は毎年起こっています。「実力」的には合格するはずのランクの高校であっても安心はできません。

 

そうした、「怖さ」も含めて、受験を考えなければなりません。

 

 

3.「本来の一般入試」 (「確約なし」)

 

①加点あり

②加点なし

 

 

私立の一般入試では、推薦入試受験者に加点を行う高校があります。

内申点の基準を満たしている受験者に対して、加点を行う高校もあります。

 

私立の難関校では、「併願優遇」などの制度がないところがほとんどなので、(加点を含めた)入試の得点で合否が決まります。

 

ひたすら、第一志望の高校の過去問を解いて、万全の準備をして、本番に挑まなければなりません。

 

 

注意しなければならないのは、「併願優遇」制度がある学校を「オープン」で受験する場合です。

「併願優遇」の枠で多くの合格者を出す高校は、相対的に「オープン」の一般受験での合格者の割合が少なくなっています。そのため、「オープン」での受験者の合格ラインが想定よりも高くなり、厳しい入試になることがあります。

 

つまり。「併願優遇」が取れれば、非常に「おいしい」形になるけれども、「オープン」で受けるのは得策ではない高校があるのです。

 

地域によって、「『おさえ』といえばこの高校」というような受験の定番があるものですが、もし、その高校をおされられなかった場合は、その形にとらわれずに、別の受験パターンを考えた方がいいかもしれません。

 

 

Ⅱ.「都立高校一般入試」

 

都立高校

 

 

受験生の多くは都立高校を第一志望に考えています。

都立高校入試は、「高校入試」の中で、最後の受験になります(通常であれば)。

最後の大一番、受験勉強の集大成として、持てる力を最大限に発揮するために、都立高校を受験する受験生は、2月24日にピークを持っていくように準備しなければなりません。

 

そのためには、私立高校の受験を、都立入試に向けてのプロセスとして捉え直す必要があると、私は考えています。

 

つまり、よいコンデションで都立高校の入試を迎えられるように、私立高校の入試を活用するべきであるということです。

 

「都立高校に合格するために」、私立高校の受験をどう組み立てるのか、という視点は、都立高校受験を考えるうえでとても重要であると思います。

 

 

 

原理原則からいえば、義務教育は中学校までで、高校は、「行かせてもらう」ところです。生徒にも、高校に進学できることは恵まれたことであって、感謝しなければならないことなのだと、よく言っています。

 

しかし、時代によって、価値観や標準となることがらは変わってくるものです。現代は、高校に進学することが極めて一般的な時代ですから、そのことに特別な感慨を抱くことはなかなか難しいことだと思います。「行かせてもらえるだけありがたく思え」というような言葉にリアリティーはありません。

 

生徒たちは、むしろ、大変なプレッシャーを背負い、高校受験という「勝負」に駆り立てられているのです。それが、「今」という時代です。

 

 

毎年、私立の「おさえ」なしに、都立高校だけを受験する生徒がいることを話に聞きます。

 

ご家庭の考えもあるので、断定的にコメントすることはできませんが、たとえ、私立に通学させないという方針であっても、どこか、私立高校の入試を経験しておくべきだと思います。

 

それが今の時代の標準であって、周りと同じステップで受験を経験させることは、必ず大きな意味になるはずだと、私は思っています。

 

経済的に大変な家庭もあるとは思いますが、日野市には、受験チャレンジ支援事業というものがあります。

 

都立高校入試の前に、一回、入試を経験するだけで、どれだけ精神的に助かるだろう、と思います。

 

 

 

「入試の経験値」というものがあると、私は感じています。

 

困難や試練を乗り越えるほどに、人間という存在は成長していくものです。

仕事がら、「入試」あるいは「受験」という経験が、生徒をどれだけ成長させるだろうか、ということをよく考えます。

 

これまで多くの受験生をみてきましたが、「入試の経験値」を多く積んだ生徒ほど、精神的に強く、たくましくなり、最後の大一番に最大限の力をぶつけていけるようになっていると思います。

 

都立高校の入試は、「ラスボス」のようなものだといえるかもしれません。

 

 

 

どのように転ぶかわからない「怖さ」というものが、受験にはあります。

 

であるからこそ、自分がやれること、正しいと信じていることはやり切りたい、というのが私の考えです。

(このブログの記事を書くこともその一環です。)

 

 

「入試の経験値」を少しでも多く積むべきであるという持論は、そのような思いから出てきたものです。

 

もちろん、すべての人に当てはまるとは思いません。入試を経験し、その結果によって、慢心してしまったり、ショックを引きずってしまったりする生徒もいるでしょう。

 

そうならないように全力でサポートするのが私たち塾教師の仕事だと思っています。

 

 

 

 

最後に。

いろいろと書かせていただいていますが、別の考えをお持ちの方はたくさんいらっしゃるはずだと思います。当たり前ですが、私の受験に対する考え方が、唯一正しいものではありません。

 

受験生・保護者の方は受験に際して、いろいろと悩まれたり、考えたりされていると思います。もし、参考になれば、という思いで書いております。

 

(ivy 松村)

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