中3受験生の受験の形が大体決まりました。
受験校を増やすか、差し替えるか、といった部分が流動的な生徒はいますが、第一志望、「おさえ」といった根幹がほぼ定まりました。
仮内申を知らせてもらえなくてやきもきしていた生徒も、三者面談の前に伝えてもらうことができました。
あと何人かは来週の頭に学校の三者面談があります。これを経て、いよいよ受験勉強です。
中学校では、この時期から、面接の練習が始まります。
校長先生や副校長先生が面接官としてお相手してくださるそうなので、しっかりと準備して挑んでください。
四中などは生徒数が多いので大変そうですね。
二中の中3生に配られた面接の手引きを見せてもらったのですが、かなりよくまとめられていて、なかなか手厚いな、と思いました。
ivyでも、面接の練習を行っていきます。しっかり練習して、万全の状態で入試に挑めるように準備していきましょう。
今日は、中3は、英文読解の特別授業をやりました。
トピックとしては、(「SVOC」や不定詞、関係代名詞などの)重要な構文や複雑な構文が「キーセンテンス」(読解や解答の鍵)になっていることが多いということを伝えました。
また、“and”によってつながれている言葉を考えながら読むことが大事だということも説明しました。
そして、代名詞が指し示すものや人、内容などを正確におさえながら読まなければならないという話をしました。
他にも「読解」をするうえで注意すべきことがありますので、順次伝えていきたいと思います。
授業全体のテーマは、「英文を読む」ということと向き合うこと、決意をもって取り組むことの必要性を改めて理解してもらうということでした。
そのための取り組みの方法、復習のしかたも細かく指示を出しました。
とにかく、英文を「ストーリー」として、脳がキャッチできなければ、入試で点数を取ることができません。
文法や構文、語彙の知識ももちろん大切ですが、最近の英語の入試問題は、文章中で述べられていることがらの因果関係や法則性、関連性、あるいは文脈や要旨を読み取る問題が主流になってきています。
つまり、「(入試)英語という世界」を深く知っているかどうか、ではなく、「英語で描かれた世界(ストーリー)」を、(英語という道具を使って)読み解けるかどうか、が問われているのです。
「英語はセンスだ」と思っている人は勘違いしています。
英語は「語学」であって、基本的に語学は「修業」です。言葉とルールを覚えなければ、文字通り「話にならない」のです。
暗記という苦行を避けて通ることはできません。
とはいっても、英語はまた「言葉」でもあり、意味伝達のための「道具」です。使わなければ、その能力は向上しません。すべてを覚えてから使い始めるものではありません。
試行錯誤をとおして脳と体に定着させていくものなのです。
ですから、未消化であっても、「英語を使って読む」という訓練と経験を積んでいかなければならないのです。
「入試英語」を馬鹿にする人は世の中にたくさんいますが、現実世界を一ミリも変えることのできない「ぐち」や「くさし」には存在価値はありません。共感したからといって、何かいいことがあるのですか?
そんな無意味なことばを相手にするよりも、「入試英語」で一点でも多くとれることの方が重要です。
まずは、「入試英語」というフィールドで、英語の力を蓄えていけばいいのです。
そして、志を持っている人は、後々に「本物の英語」を勉強すればいいのです。
英文を、「英単語の羅列」としてしか認識できない人は、入試問題に対応できません。
言葉は「意味」を持っており、句や文や段落は「意味のまとまり」です。その「意味のまとまり」をつかんで連結させたり、並べたり、包含させたり、協働させたり、対照したりといった思考の操作ができなければ、「文章を読む」ことはできません。
それは、一朝一夕にできるものではありませんから、本来なら地道に取り組んでいかなければならないものです。
しかし、もう、時間がありません。
「一ヶ月で英文を読めるようになる」という目標をたてました。
点が欲しい人は、死ぬ気でついてきてください。
「英文が読める!」という実感が訪れたとき、受験という試練における「結果」を一気に手繰り寄せることができるでしょう。同時に、きっと、自分の「内側」に、新しい世界が広がっていくのを感じられるはずです。
そしてそれは、実は、単なる「手段」ではないのです。そのこと自身が、純粋な価値を帯びているのです。(それに気づくのは受験が終わってからかもしれません。「本物の英語」の世界は、その先に確実に連なっているのです。)
(ivy 松村)