都立高校入試の志願変更

私立高校入試のタームが一段落し、いよいよ都立高校入試のタームに突入しました。

 

今年の都立高校入試の志願変更は、13日取下げ、16日再提出になっています。

例年は、願書の取下げ日の翌日が再提出日に設定されていますが、本年度は13日が金曜日となり、翌日、翌々日が、土日となってしまうためです。

 

本年度は、私立高校入試の結果によって、志願変更を行う受験生が多くなるのではないかと予想されます。なぜなら、例年に比べて2日間の余裕が生まれたことによって、志願変更のための判断材料が増えたからです。

 

例年ならば、再提出日前に知り得なかった合否の情報を知ることができるのです。例えば、14日や15日に合格発表がある青学や早大学院、筑駒(・・・は、どうでしょうか)などの入試結果を確認して、16日に都立の受験校を決定することができるのです。

 

そのためには、14、15日の合否結果を確認する前に、13日の段階で願書を取り下げておかなければなりません。

 

そこで、最初は、全く受験する予定のない高校に出願する受験生が出てきます。

最初に出願し、願書の取り下げを行った高校には、もう一度出願することはできないからです。

 

そのため、はじめから、取り下げ・再提出を行うことを前提として、なるべく自宅から近い高校に出願しておいて、13日に取下げを行い、14、15日で合否の確認をしたのち、16日に再提出を行うという計画を立てている受験生が、今年は必ずいるはずなのです。

 

おそらく、今年の都立受験の日程を見た瞬間に、多くの塾関係者が上記のような流れを思い浮かべたはずです。

 

 

上に挙げた高校以外にも、13~15日に入試を行う高校は意外とあります。また、2回目の入試を行う高校もあります。これらの高校で、16日の午前中までに合否がわかるのであれば、上記の「作戦」を取ることができます。

 

慶應義塾や国立大附属高など、16日に合格発表を行う高校は、午後から発表を行うところが多く、残念ながら午前中に行わなければならない再提出には間に合いません。

 

 

いずれにしても、この「作戦」は、好みが分かれるかもしれません。

 

中学受験では、入試日が重なっている中学に同時に出願しておいて、状況に応じて直前に受験校を決めるというような受験パターンがかなり一般的です。

ですから、中受の受験スタイルに慣れている人にはあまり抵抗がないでしょう。

 

一方、高校受験では、正攻法で受験を突破するスタイルが根強いように思います。また、中学の先生が、受験に技巧的なものを持ち込むことを、あまり好まないのではないかと思います。

 

私自身は、この「作戦」は、かなり特殊な受験パターンであると思うので、よほど効果があるという場合でなければ、採用する意味は薄いのではないかと思います。

実際、ほとんどの私立高校は13日までに合否を知ることができます。

 

しかし、こうした「いかにも受験」「受験らしさ」に魅力を感じ、それを実行することがモチベーションになるタイプの人もいるので、そういう人は、その意味で使ってもいいのかなと思います。

 

 

 

さて、問題は、そのせいで、各都立高校の応募倍率の推移が読みづらくなっているということです。

つまり、現在発表されている都立高校の応募人数は、正確な「志望」を反映していないということです。どれくらいの受験生が、「仮の」出願をしているのかもわかりません。

 

例えば、例年であれば、国高から立川、国分寺から八王子東といったような変更が、志願変更の定番のパターンでした。

しかし、本年度は、国高か立川で迷っている受験生が、昭和に出願しておいて、昭和から国高というような変則的な変更を行う例が増えそうなのです。

 

もちろん、一定数、毎年同じような行動をとる受験生はいるのでしょうが、今年は例年以上に多くなりそうです。

 

 

(ivy 松村)

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