内申点の重要性と定期テスト対策

ようやく、すべての中学校の期末試験が終了しました。

生徒のみなさん、本当にお疲れ様でした。

 

 

全体的な印象として、定期テストが難化していると感じました。

 

保護者の方や塾の教師で、まだ「ゆとり」の頃の定期テストのイメージを持っている人がいらっしゃたら、認識を改めなければならないと思います。

 

問題を見ると、中学の先生方が、張り切ってテストを作成されているのが伝わってきます。

一筋縄ではいかない骨太の問題も数多く見受けられました。

 

実技教科は、「マニアック」な出題をする先生がいらっしゃいますね。

また、社会や国語でも、かなり驚かされる出題が目立ちました。

 

 

 

当然のことながら、都立高校を第一志望に考えている生徒は、中学の成績をできる限り高く保っておかなければなりません。

 

都立高校の「受験」は、中学校の内申点に左右されます。

しかし、焦点は、もはや「入試」における得点に内申点が含まれるというような素朴な事実ではありません。内申点によって、ほぼ、受験校が「振り分けられる」ような時代になってきているということです。

 

「リアリティー」の重心は、内申点の「1」の差が合否を分ける、という観念ではなく、内申点の「1」の差によって受験校が決まる、という認識に移りつつあります。

 

これまでは、内申点を持っていないと「勝負に勝てない」という話だったのですが、今は、「勝負できない」という事態になっているのです。

 

 

 

本年度は、特別選考の廃止と、実技教科をより重視した点数配分とする受験制度への変更がありました。また、今後数年は、マークシート方式の導入によって、問題が易化するのではないかと考えられています。そうなると、「持ち点」のない受験生の「一発逆転」はより厳しくなっていくでしょう。

 

 

さらに、都立高校受験の「激戦化」もあいまって、今後の都立高校受験の流れは、より「安全志向」になっていくと思います。

 

トップレベルの「偏差値」を有した生徒でも、八王子東や立川、国立を狙うのではなく、町田や日野台、「三北」を受験するようなことが、一般的になってくるかもしれません。

 

 

 

最近3年間の、多摩地域の高校の偏差値の推移を見てみましょう。

(晶文社「高校受験案内」2013→2016)

 

武蔵北    (男)65→67      (女)65→67

町田       (男)64→66      (女)64→66

小金井北 (男)62→66      (女)62→66

日野台    (男)61→62      (女)61→64

調布北    (男)61→64      (女)60→61

昭和       (男)58→60      (女)58→61

多摩科技 (男)55→61      (女)55→61

 

 

 

都立の上位校志望者が飽和しているので、志願者の「玉突き」が起き、「2番手校」(共通問題上位校)が軒並み「水準」を上げています。今後は、その影響がさらに「下部」へと波及することとなりそうです。

 

つまり、都立高校受験全体が、難化→安全志向の「玉突き」に巻き込まれることになると考えられるのです。

 

 

高校受験は、大学受験とは違い、「浪人」の選択が現実的ではないので、「保守的」な戦略が基調とならざるを得ません。「合格したい高校」ではなく、「合格できる高校」を受験する決断が非常に重くなってくるのです。

 

 

 

もし、立川高校にぎりぎり合格できるかどうかという生徒が、立川を受けたいと言い出したとしたら、私は、頭の中にいくつかの受験パターンを思い浮かべます。立川高校に相応する私立高校を押さえることが、受験の戦略の基礎になります。しかし、その「ぎりぎり」のラインが高騰しています。

 

一方で、私たちの考え方とは違い、「お決まりの併願優遇パターン」で受験をさせる塾もあるのだろうと思います。立川高校を受ける受験生は、判を押したように「この私立高校」だと。しかし、こちらも、都立高受験が厳しくなってきていることを感じ取っているはずです。

 

考え方は両者対照的ですが、「安全策」へと移行する場合には、結局、同じ方策を取ることになります。立川高校の受験を取りやめ、都立の受験校を「下げる」のです。

 

 

最近、週刊誌の大学受験の高校ランキングの「決定版」や、合格者数以外のランキングなどの特集で、気になったものをパラパラと見たりするのですが、私立高校のなかには、都立高校にずいぶん差を開けられたところもあります。

 

「併願優遇の私立高校」と、立川高校の大学合格実績をよく比べてみると、たぶん、びっくりされるのではないでしょうか。

 

大学の進学実績を比べた場合、100:30ぐらいになるかも知れません。生徒数やその他の条件をそろえた場合には、その比率はさらに大きなものになると思われます。さらに、授業料や校風などの面での負担も考えられます。

 

 

「賭け」としては、あまりにも「リスキー」なのです。

都立高受験がダメだったときの「デメリット」が大きすぎるのです。

 

そして、「安全策」で「2番手校」を受験し、そこに進学する方が、「メリット」が存外に大きいのです。「併願優遇の私立高校」と比べても、進学実績は2倍以上にはなるでしょう。

 

 

 

以前であれば、入試問題の「得点力」を極限まで磨くことで、立川高校の合格を勝ち取るという戦略が「セオリー」でした。合格の可能性をより確実に担保するものは、内申点ではなく、「得点力」だったのです。

 

「自校作成」時代の立川高校の問題は、年度にもよりますが、全体として、国語の点が取りやすく、数学が難しい傾向にありました。ですから、特に数学の得点力が高い生徒は、少々内申点が乏しくても、「特別選考枠」を狙って強気の受験を提案することができました。

 

要するに、内申点を上げるために定期テストの勉強をするよりも、問題演習をこなして「得点力」を上げる「受験勉強」が「有効」だったのです。

 

 

しかし、今は状況が変わってきています。

 

内申点が「足りない」という状況は、立川高校の合格点に届くかどうか、という問題に直面しているのではなく、立川高校を受験するべきかどうか、という命題を突きつけられるということなのです。

 

(いうまでもないことですが、これは「合格できると言えるかどうか」という問題ではなく、「合格できると思えるかどうか」の問題です。)

 

 

 

ivyは、最も定期テスト対策に力を入れている塾のひとつであると自負しています。

 

定期テストの2週間以上前から定期テスト対策用の教材を配ったり、対策講義を行ったりします。

土日や授業のない曜日に、補習や解説授業が行われます。

 

テストの1週間前は、通常授業の時間を、テスト勉強に使えるようにします。

 

そうすると、生徒は1週間分の授業料の「対価」を受け取っていないではないか、と突っ込まれそうです。

少し説明します。

 

ivyの中学部は、「月例テスト」を授業日以外に行っています。

それに対し、多くの塾は、「授業内」で塾のテストを行っています。

3教科のテストに3時間かけるとすると、毎月あたり0.5週間分の「ロス」を出していることになります。そうすると、年11回の「月例」テストを行うとして、5.5週分、つまり1か月半の授業時間を浪費して、テストを実施しているということになります。

 

ivyは、なるべく入試に近い形で、3教科を連続で受験する経験を積んでもらいたいと思っています。ですので、原則として、毎月第2土曜日に、「月例テスト」のために生徒に集まってもらっています。もちろん、都合のつかない場合には、別日での受験も認めています。

 

ivyが、1週間分の授業時間を使って中学校の定期テスト勉強を行うのは、1、2学期に2週ずつ、3学期に1週ですから、年に5週です。

 

 

しかし、あえていうなれば、実際には、「授業」の時間は減っていないのです。

私は社会の担当ですから、できる限りの時間を取って、学校別の社会の講義を行いましたが、合計で、この2週間の「授業」時間は30時間を超えていると思います。

杉田先生の数学や理科の講義にしてもそうです。

 

その他、生徒の要望にそって、問題や教材、プリント等を用意しました。

1人あたり50枚近くのプリントを渡していると思います。

 

 

 

ivyが定期テスト対策に力を入れるのは、いまや、それが「受験の一部」であるといっても過言ではないからです。

 

 

生徒たちは、真剣に取り組んでいました。

3年生は、勉強の「やりかた」を少しつかんできたように思います。

しかし、1、2年には、まだ、「定期テストの勉強の仕方」が理解できていない人もいますね。

その度ごとの経験を無駄にせず、正しい勉強法を身につけてもらいたいと思います。

それもまた、定期テスト勉強の意義です。

3年になるまでに「形」ができてくるといいなあ、と思っています。

 

(ivy 松村)

 

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