1学期、期末テストのラプソディ①

今回の1学期の期末試験でも、ユニークな出題がみられました。

特に、社会は先生方の「個性」が出やすい教科なのかもしれません。

 

 

日野のある中学の中1社会の問題。

 

「時差」の問題が出題されました。

「時差」は、通常中2で出題される内容です。実際、別のいくつかの中学校の2年生の問題に「時差」がでました。

中高一貫校であれば、中1で学習することもあるかと思いますが。

半信半疑で生徒に教えたのですが、そのまま出ていました。

しかも、日本と「西経」の時差を出す問題でした。

「西経」は、日付も変わるので、中2でも最初は理解が大変です。

私が教えた生徒は「時差」の問題は全部正解できたそうですが。

 

また、熱帯、乾燥帯、温帯、亜寒帯、寒帯の雨温図と、都市名(国名)を照応させる問題が出されたのですが、「完答」で配点が「8点」でした。

私だったら、それぞれ1点ずつにしたかもしれません。残り3点は、もう1問作るか、別の問題に振り分けたと思います。

 

 

別の日野の中1社会の問題では、「ジッグラト」を答えさせる問題が出ました。

ちょっとマイナーな出題でしたが、「いいところ」をついていると思います。

 

〈余談ですが、私はずっと『ジグラット』と発音していて、生徒たちはなんか変だと思っていたようです。生徒にも(ちょっと自慢して)伝えましたが、実は、昔「ジッグラト」を見に行ったことがあるのです。私が見たのはイランにあるもので、教科書のものとは違いますが。

現地の発音や英語の発音では『ジグラット』というのです。それがずっと頭の中に残っていたのです。

それで、本物を見て来たといってるくせに発音を間違えている変な人、状態になっていましたが、日本以外では、私の発音の方が通用するのです!(言い訳)

今度写真をお見せしましょう。〉

 

 

記述問題でも、なかなか鋭い問題が出ています。

中国の史書の記述によって、古代の日本の様子がわかることを答えさせる問題が出ました。

また、聖徳太子が小野妹子に持たせた親書に、隋の皇帝の煬帝が激怒した理由を述べさせる問題も出ています。

さらに、聖徳太子~天智天皇~天武天皇の時代を通して、天皇を中心とした律令国家の体制が整えられていったことを書かせる問題も出題されました。

 

ただ、この中学では、ちょっと気になる問題がありました。

大化の改新の年号が問われたのですが、これは、現在の歴史学の研究によれば、「646年」からはじまったと説明されています。

しかし、大化の改新を「645年」とする通説も、世間には根強く残っています。

あえて問題にしたのかもしれませんが、やはりちょっと混乱が起きかねない設問のように思いました。

 

 

八王子のある中学校の中2社会の問題は、相当の学力がなければ太刀打ちできない問題でした。

驚愕するレベルの内容です。

記述の量と内容が、ちょっと信じられないくらいのボリュームです。

 

・朝鮮通信使の目的を答えさせる記述問題。

・絵踏の目的を答えさせる記述問題。

・参勤交代の内容を答えさせる記述問題。

・武家諸法度で城の修理や新たな築城が制限された理由を述べる記述問題。

・江戸時代にオランダが交易を許可された理由を述べる記述問題。

・元禄文化の特徴を答えさせる記述問題。

・寛政の改革と天保の改革における帰郷政策の相違点を答えさせる記述問題。

・異国船打払令が緩和された理由を述べさせる記述問題。

・江戸ではおもに金、大阪ではおもに銀が流通していた理由を述べさせる記述問題。

・江戸時代の諸改革の中で、自分が良いと思うものと悪いと思うものを挙げさせ、その理由を答えさせる記述問題(配点:5点×2)。

 

これとは別に、選択問題が14問、語句筆記問題が21問あります。

 

この中学に通う生徒が「社会が苦手」とよく言っているのですが、何とかして克服させてあげたいと思っています。

 

 

八王子の別の中学の中3社会の問題は、なかなか重厚な作りでした。

 

ヨーロッパ諸国が、産業革命の後に帝国主義政策をとったことで、アジア・アフリカ地域にどのような影響がもたらされたのかを、50字程度で記述する問題が出されました。(原材料・市場・植民地という言葉を用いて)

 

整序問題では、

 

・蛮社の獄→安政の大獄→桜田門外の変→薩英戦争

・薩長同盟→大政奉還→王政復古の大号令→戊辰戦争

 

を、それぞれ時代順に並び替える問題が出されました。

生徒は苦戦していたようですが、作問の意図が明快な、良い問題だと思いました。

 

 

別の中学校では、毎回時事問題が何問か出されるのですが、その中に「個性的」な問題があったみたいです。

 

サッカー女子ワールドカップで、日本女子代表が破った相手国名を選ぶ問題でした。

(調べる気にもなれないので、いまだに知らないままです。)

また、「三菱重工の子会社」が開発した国産ジェット機の名前を答えさせる問題もありました。

 

 (ivy 松村)

 

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