平山中学の内申点について

今回は平山中の内申点に注目したいと思います。

 

平山中は、日野市内で最も生徒数が少なく、そして最も内申点の平均が低い中学校です。

 

生徒数が少ないということのポジティブな面と、そうでない面があります。

生徒の数が少ないので、生徒全体に目が行き届きやすく、「ていねい」な指導をしやすいという部分もあるでしょう。反面、強い「統制力」が働き過ぎるという部分もあるかもしれません。

 

 

まず、注意事項を。(再掲)

 

 

東京都教育委員会は、公立中学校の中学3年生の「2学期の評定状況」を調査し、その結果を公表しています。

 

この調査は、各中学校の評価・評定に対する客観性・信頼性の確保に役立てるという目的で行われています。

公共の場でのチェック機能が期待されているということだと思います。

 

 

 

杉田先生にお願いして、2013年度と2012年度の日野市内の中学を特定する作業を行ってもらいました。ある程度、各年度のデータと元になった中学校を照応させることができたと思います。

 

しかし、いくつかのデータを確定させることができませんでした。

 

理由のひとつは、データが採取された時点の正確な生徒数を把握できないことにあります。

転校などの理由で生徒数に増減が生じている場合、データがまったくかみ合わなくなります。最後は推測で決定することになります。

 

今回のような作業の場合、中学校の生徒数が最も重要な手がかりとなりますが、手元にある資料では、ある年度の大坂上中と三沢中の中3の生徒数は1人の差しかありませんでした。他にも、特定に支障が出るほど、ある中学校どうしの生徒数が近くなっていたケースが複数ありました。生徒数が近い人数になるほど、それぞれの特定は困難になります。

 

また、明らかに誤った数値が記載されていることもあります。データが、出現するはずのない割合となっている場合、データへの信頼を捨てなければなりません。その場合、やはり前後の文脈から憶測で判断せざるを得なくなります。

 

 

以上のことをふまえ、これから掲載するデータに、誤りが生じている可能性があるということをお見知りおきのうえ、ご覧いただきたいと思います。

 

 

 

では、平山中学の内申のデータを見てみましょう。

 

 

 

平山 平均内申 5科 4科
2014 29.0 15.7 13.3
2013 29.4 16.0 13.4
2012 29.5 16.2 13.3

 

 

 

2012年から2014年の間に、内申点の平均が「29.5」から「29.0」へと減少しています。

「-0.5」ポイントは、四中、七生中に次ぐ大きな減少幅です。

 

 

 

日野市内の中学校別の9教科合計内申点の平均の推移と、その増減を見てみましょう。

 

 

2012 2014
平山 29.5 29.0
三沢 29.7 29.6
七生 30.3 29.7
三中 30.2 29.9
四中 31.2 29.9
二中 29.9 29.9
一中 30.2 30.1
大坂上 29.4 30.3

 

 

 

2014年度の平山中の内申の平均は「29.0」です。日野市の他の中学校に比べて、著しく内申の平均が低いことがわかります。

日野市の中学校に通う中学生が、同じ学力を有していると仮定するならば、平山中学は最も内申点の取りづらい中学校であるといえます。

 

2012年で内申点の平均が最も低いのは大坂上中です。

近年、大坂上中学はかなりシビアな状況にあったと聞いています。

そのピークが2012、2013年だったのではないかと思います。

2014年には一転して、最も平均点が高い中学となっています。

 

一方、平山中学は、例年、内申の平均点は抑えられているようにみえます。

 

 

 

次に、各年度の5段階評定の割合を見てみましょう。

 

 

平山 5 4 3 2 1
2014 7.5% 24.1% 54.8% 11.3% 2.3%
2013 10.5% 21.9% 52.7% 13.1% 1.8%
2012 6.9% 26.0% 57.7% 7.2% 2.2%

 

 

「5」の割合が抑えられている一方で、「2」と「1」の割合は比較的高くなっています。そのため、内申点の平均も低下することになります。

 

2013年は「5」は「10.5」と2ケタの割合を示していますが、前年に比べて「4」と「3」が減り、「2」が上昇しています。そのため、2012年と2013年では、内申点の平均は「0.1」ポイント下降しています。

さらに2014年は、「5」の割合も1ケタとなり、「2」と「1」の割合が高止まりしているため、他の中学に比べて極端に低い内申点の平均となってしまいました。

 

 

さらに、各教科の「5」の割合を見てみましょう。

 

 

 

平山 国語 社会 数学 理科 音楽 美術 保体 技家 外国語
2014 6.7 5.6 5.6 9.0 5.6 11.2 5.6 5.6 12.2
2013 13.7 8.2 13.7 9.6 12.3 9.6 8.2 5.5 13.7
2012 11.3 5.2 2.1 14.4 7.2 4.1 8.2 3.1 6.2

 

 

 

国語、数学、音楽の「5」の割合が2013年に上昇した後に、再度下降しています。

 

数学は顕著な推移を示しています。2012年には「2.1」だった「5」の割合が2013年には「13.7」に急上昇し、2014年で「5.6」へと再び下がっています。

ちなみに、2012年度の数学の「5」の割合「2.1」は人数に換算すると、2人です。

100人近くの生徒がいて、その中で「5」に値する生徒は2人しかいなかったのだということになります。

 

 

9教科の中で「5」の割合が10パーセントを超えているのは美術と外国語のみです。かなり「厳しい」成績評価だと思います。

 

そして、9教科のうち、5教科で「5」の割合が「5.6」にそろえられています。

平山中の学年の生徒数は100人弱ですので、2014年度の「5.6」という割合を人数に換算すると5人となります。

 

平山中は生徒数が少ないので、評定「5」をもらった人数の増減が割合に大きく反映します。

つまり、たった数人の「5」が増えたり減ったりしただけで、割合の数値は大きく変化することになるはずなのです。

しかし、年度によって大きく数値が変動することはなく、むしろ抑制的であるという印象を受けます。

 

 

外から見ている限りでの話ですが、平山中は、「組織的」「統制的」な印象を受けます。

実際のところは外部の人間にはわからないので、あくまでも印象の話です。

学習指導面だけでなく、生徒指導や学級運営がどのように行われているのかも気になりますね。

 

 

平山中学は、落ち着いたいい学校だと思いますが、成績評価の面だけでいえば、かなり大変な印象をもちます。

平山中学校に通う生徒には、かなりの心構えが必要だと思います。

 

平山中に通っていた生徒で、大幅に内申点のハンデを抱えていながら、都立の最難関校に合格した生徒の話を聞きました。

もちろん、勉強に関して群を抜いた「得点感覚」を持っていたのでしょうが、相当の覚悟と強い意志で受験に挑んだのだと思います。

 

 

 

人間の人生は、「選べるもの」と「選べないもの」に彩られています。

私たちは、「選べるもの」に関して、「どれにしようか」と思い悩みます。

そして、「選べないもの」に関しては、安堵や諦念や嫉妬、嫌悪などの感情を募らせます。

 

いきおい、私たちは「選べるもの」の中にだけ「自己実現」の可能性が存在すると考えがちですが、そうではないと思います。

定められた環境や背負ったものを抱えて「どう生きるのか」ということこそが、人生の主題となるのだと思います。

 

自分の通う中学校で、どう学習し、どうやって成果を上げ、それをどのように自分の将来につなげていくのか、ということを考え、行動するその先に、人生の道筋があるのだと思います。

 

 

平山中の生徒のみなさん、がんばってください。

 

(ivy 松村)

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