「星の花が降るころに」 安東みきえ
※去年の秋・・・夏美と二人で銀木犀の花が散るのを眺めた。
(夏美と仲がよく、親密だったころの楽しい思い出)
(銀木犀は夏美との思い出の象徴)
※昼休み・・・戸部君に話しかけられる
「戸部君」→「わけがわからない。」「私だってわからない。」
(戸部君に対していらだつ気持ち)
「なんで戸部君はいつも私にからんでくるのか。なんで同じ塾に入ってくるのか。何でサッカー部なのに先輩のように格好よくないのか。」
(戸部君が自分と仲よくなりたがっていることに気づいている)
(戸部君に「格好よい」態度をして欲しいと思っている・・・少し戸部君のことを意識している)
※廊下に向かった
「今日こそは(夏美と)仲直りをすると決めてきたのだ。」
・・・「何度か小さなすれ違いや誤解が重なるうち、別々に帰るようになってしまった。」
「お守りみたいな小さなビニール袋をポケットの上からそっとなでた。」
(仲直りできるようにと祈る気持ち)
「夏美だって、私から言いだすのをきっと待っているはずだ。」
(必ず仲直りできると信じる気持ち)
※夏美がこちらに向かってくる
「私は自分の心臓がどこにあるのかはっきりわかった。」
(とても緊張している様子)
※夏美が私から背を向けた。
「音のないこま送りの影像を見ているように、変に長く感じられた。」
(夏美に無視されて、ショックを受けぼうぜんとする様子)
※戸部君に見られていたいことに気づく。
「きまりが悪くてはじかれたようにその場を離れると、窓に駆け寄って下をのぞいた。」
「私は外にいる友達を探しているふうに熱心に下を眺めた。」
(「ひどい顔」を見られたくないから)
※放課後、戸部君を探す
「毛穴という毛穴から魂がぬるぬると溶け出してしまいそうに暑かった」
(「不快な心情」を表している)
戸部君が夏美とのことをどこまでわかっているのか探っておきたかった。
「弱みを握られた気分になり、八つ当たりとわかっていてもにくらしくてしかたがなかった。」
※戸部君が一人でボールをみがいているのを見つける
戸部君の言葉「(サッカーボールは)使いたいときだけ使って、手入れをしないでいるのはだめなんだ」
→人間関係も、同じ!という作者のメッセージを読み取ろう
・・・いっしょにいたいときだけいっしょにいて、お互いを気にかけたり声をかけあったりしないでいると「だめ」になる
「黙々とボールみがきをしている戸部君を見ていたら、なんだか急に自分の考えていたことがひどく小さく、くだらないことに思えてきた。」
→心情の変化に注目!
※水道の水をぱしゃぱしゃと顔にかけた
「溶け出していた魂がもう一度引っ込み、やっと顔の輪郭が戻ってきたような気がした。」
(こころが落ち着いてきた)
戸部君の声・・・「ずっと耳になじんでいた声」
(戸部君のことを不快に感じていない)
「おまえはおれを意外とハンサムだと思ったことが――あたかもしれない。」
(「私」を笑わせて、はげまそうとしている)
「やっぱり戸部君って、わけがわからない。」
→最初の「わけがわからない。」とは違って、「好感」を感じていることを押さえよう
「私より低かったはずの戸部君の背はいつのまにか私よりずっと高くなっている。」
(戸部君がすこし「格好よく」(ハンサムに)なっていることに気づく)
「涙がにじんできたのはあんまり笑いすぎたせいだ、たぶん。」
(戸部君の優しさが胸にしみて、元気を取り戻している)
※学校からの帰り
掃除をしているおばさん「(銀木犀は)どんどん古い葉っぱを落っことして、その代わりに新しい葉っぱをはやすんだよ。でなきゃあんた、木だって生きていけないよ。」
→古い思い出ばかりにこだわるのではなく、新しい気持ちで生きていくことも大切だ
「(夏美といっしょに拾った銀木犀の花が入っている)袋の口を開けて、星形の花を土の上にぱらぱらと落とした。」
(夏美のことばかり考えていた気持ちを吹っ切って、新しい気持ちで生きていこうという決意)
「大丈夫、きっと何とかやっていける。」
(前向きな気持ち)
(ivy 松村)
明日中間なんです
助かったー!
いまさらかもしれませんが、後半の、戸部君の態度の変化も重要なポイントなので、おさえておくといいかもしれません。
がんばってください。
星形の花の意味ってなんですか
銀木犀の花の形が「星形」なのです。
教科書に載っている文章の、最初の段落を読んでみてください。
星の花が降るころにのキャッチコピーって⁉️
解りますか?
分かりません。
自分で考えるように、という課題が出たのなら、自分で考えてみましょう。
「星の花が降る頃に」という題名に込められている作者のメッセージというものはどのようなものなのでしょうか。
それを考えてくるように、という課題が出たのなら、自分で考えるようにしましょう。
「ヒント」を出すと、銀木犀の花が散るのは「秋」です。
去年の秋、「私」と「夏美」はとても仲良く過ごしていました。
そして、物語の舞台は、まだ暑さの残る9月です。
間もなく「秋」になって、「星の花が降るころ」になります。