都立志望の生徒が私立高校を受験するべきである理由

昨日は、日曜日でしたが校舎を開け、生徒たちにはテスト対策に取り組んでもらいました。

 

今日、明日は、ひよどり山中の中間テスト、明日、明後日は四中、平山中の中間テスト、そして、金曜日には七生中の中間テストがあります。

土曜日は「英検」です。

その次の週の水曜日、木曜日が二中の中間テストです。

 

がんばってください。

 

 

中3は、昨日はVもぎを受けて、その足で校舎に来て、見直し・復習をしていました。

 

模試や過去問の復習の仕方を、かなり細かく説明しました。

今後も継続して取り組むようにしてください。

 

 

 

今週と来週で中間テストが終わります。

 

中間テストをふまえて今後の学習の方針などを、ご家庭と話し合う機会として、ivyで10月の中旬から「保護者面談」を実施することとなっています。

 

 

特に中3受験生のご家庭とは、受験校や受験パターンなどについて、具体的なお話をさせていただきます。

 

このタイミングで、ある程度受験の方向性を固めておかないと、この後で行われる中学校の「三者面談」で、中学の先生が主導する受験パターンに誘導されてしまいます。

 

 

 

10月の終わりから11月の頭にかけて、各中学校では2回目の「三者面談」(または「進路面談」)が行われます。(1回目は7月に行われています。)各中学校の担任の先生、または進路指導の先生と受験校について話し合うものです。

 

そして期末テスト後の 12月初旬の3回目の「三者面談」で、受験校をほぼ決定します。

 

 

こうした「三者面談」を、「どの学校に入れそうか」という相談をするものだと勘違いしている方は、注意が必要かと思います。

 

このブログでも過去に何度も書いてきましたが、学校の先生は基本的に、「どこかの学校に入ってくれればいい」と思っています。

「なるべく良い進路に、」とか「少しでもいい高校に、」という視点ではなく、「必ず進学できる高校を確保する」ということを優先します。

 

学校の先生にとっては、なるべく手短に、なるべく簡潔に、なるべくスムーズに「確約」を得られるような形で話がまとまるのが一番いいわけです。

 

そのため、私立高校で、推薦、単願(専願)、併願優遇で、「確約」がもらえる入試を「軸」にして受験が組み立てられます。

 

 

都立高校を第一志望とする生徒は、基本的には、受けたい都立高校を受けなさい、と言ってもらえます。どれほど可能性が低くても、最終的には好きなところをうけなさい、ということになるはずです。

そのかわり、必ず私立の「併願優遇」を使って、都立がダメだったときに進学する高校を確保するように、念を押されるでしょう。

 

「併願優遇」とは、平たくいえば、高校側が内申点などをもとに合格の「確約」を出すものです。

 

詳しくはこのブログの過去の記事を参照してください。

 

高校受験を見渡す②(併願優遇)

 

 

 

中学校の先生の「進路指導」の重点は、「第一志望合格」ではありません。

中学校の先生は、生徒たちを「高校進学」という形で卒業させれば、それで責任を果たしたということになります。

 

 

学校の先生にとって、「進路」は究極的には「1」か「0」です。

「1」、つまり「高校入学」という結果であれば、「十分」だといえるわけです。

 

第一志望の高校であっても、「併願優遇」の高校であっても同じ「1」です。

その価値は変わりません。

 

これが、塾の「進路指導」との決定的な違いです。

 

 

塾の教師は、そういうわけにはいきません。

生徒の将来を、もっと「綿密」に考え、受験をもっと高度な戦略のもとにとらえます。

 

 

私たちは、高校受験をかなり幅広くとらえます。

「1」か「0」というような二元論ではなく、受験を、重層的な選択域として考えます。

 

 

 

たとえば、都立国立高校を第一志望とする生徒がいるとします。

中学校の先生は、単純に、ある私立高校の「併願優遇」を受けるように言うでしょう。当然「確約」という言葉は使いませんが、その高校に必ず合格できるという「見込み」を持っているわけです。

だから、私立入試は一校だけ受ければいいというわけです。

とりあえず都立の推薦も受けてみなさい、とも言うでしょうから、多くても3回の受験ということになります。

 

 

一方、塾は、より複雑な戦略性で受験と対峙しています。

 

国高への「進学希望度」を、とりあえず「10」で表すとしましょう。

 

中学校の先生は「1」か「0」で受験をとらえていますが、受験生の心情としては、第一志望の国高を「10」とすると、「併願優遇」の受験をする私立高校の「進学希望度」は「3」程度だろうと思います。

 

この「落差」は、その後の人生に大きな影響を及ぼし得る危険なものですが、悲しいことに、多くの人がこれを直視しません。「絶対に合格する!」などと言って、「賭け」に突入してしまうのです。

 

 

 

私たちは、「10」がダメだったときに、たとえば「3」の高校に進学するような事態を看過することができません。

「進学希望度」が「9」や「8」の高校も受験しておくべきだと考えます。

 

 

国高を目指すレベルの受験生であれば、2月10日~2月12日の私立高校入試では、進学先として魅力のある高校を受験するべきだと思います。

たとえば、10日は早実、慶女、ICUなど、11日は豊島岡、早大学院など、12日は慶應義塾、青学、明明などの上位校です。

さらに、2月13日の国立大学附属高校や2月21日の高専を受験することも、選択肢に入ってくるでしょう。

 

そうすると、この日程以外で「おさえ」の高校を確保する必要が出てきます。

そのために、都外の私立高校の受験が視野に入ってくるのです。つまり、都外の私立高校の入試で「確約」を確保して、2月10日からの都内・神奈川の私立高校入試で「勝負」するという流れです。

 

「1」か「0」という受験ではなく、「10」か「9」か「8」か「5」か「3」・・・というような受験です。

 

 

「10」がダメだったときに、「9」の高校に行くのと、「3」の高校に行くのでは、残酷なほどに対照的な結果です。

 

また、これも何度もブログに書いてきましたが、都立高校入試では、私立高校の入試結果をふまえて受験校を変更する「志願変更」という制度が設けられています。

ですから、もし、「9」「8」といった「進学希望度」の高い私立高校入試で良い結果が得られなかった場合は、都立の受験校を再考することもできます。

 

 

 

大学受験で国立大学を考えているご家庭は、なかなか難しい部分もあると思います。

近年は、高校募集をしている私立の進学校が少なくなっています。そのため、上位私立高のほとんどが大学附属高となっています。

 

そんななかで、私立大学に行くつもりがないのでこうした高校を受ける意味がない、と考えるご家庭もあると思います。

 

もちろん、その考えは至極まっとうな意見ではありますが、実は「受験の条理」からずれてしまっていることに注意が必要です。

 

無事国高に合格できれば何も問題ありません。しかし、ここでの話は、「そうならなかったときのために、どのような受験を考えるべきなのか」というものです。

 

端的に、「併願優遇」の高校では、国立大学への進学が遠ざかります。

 

高校受験での「つまずき」による「ダメージ」が一層大きくなってしまうのです。

はっきりいってしまえば、早慶MARCHに進学できる可能性さえ遠ざかるでしょう。

 

 

もうひとつ付け加えるなら、国高の入試問題、つまりグループ作成校の入試問題よりも、上記の私立高校の入試問題の方が「高度」だということも考慮すべきです。

「相性」などもあるので一概にはいえませんが、求められる知識や技能は、私立の最上位校の入試問題のほうが高いのです。

 

一般的に考えるならば、私立の上位校に向けた入試対策を受けた受験生の方が、都立の最上位校の入試においても得点力では有利になります。

 

 

「受験」というものを大きく誤解している人は、なるべく「省エネ」で受験を突破するのが「賢い」やり方だと考えます。

それは、都立高校の入試対策だけを集中的に行えば、得点力を最も効率的に上げることができるというような、短絡的な思考です。

そのために、私立高校は「併願優遇」で「確約」をもらっておけばいいという発想になるのでしょう。

 

つまり、「高校受験」のことしか考えていないわけですが、実は、そのような「目先のこと」だけに対処する方法論にしがみついていては、その先にある「大学受験」を突破することが難しくなります。

 

 

まず、高校に入学した時点で、私立高校入試を戦った受験生との間に学力の「差」がついているわけですが、それは単に知識や情報が足りないというだけではありません。

 

高校の勉強がスタートする前にすでに、学習に対する「意識」や「耐性」で大きく引き離されているのです。

誤解を恐れずにいえば、「学習者としての質」で劣っているわけです。

 

「なるべく楽に」という価値観の人間と、「より多くの努力」を当然のことであると考えている人間が競っていくわけです。

それは結局、大学入試、そしてその先で、目に見える「差」となって現れるでしょう。

 

 

(もちろん、世の中には信じられないほど優れた頭脳を持った人もいます。データや分析の「外側」にいるような人たちです。たまに、そのような人の例を出して「反論」する人がいます。「でも、そうではない人もいますよ・・・」というように。ちょっと考えればわかりますが、その行為は限りなく無意味です。「普遍的な法則」を主張しているわけではないので。例外はいくらでもあります。)

 

 

 

以上のようなことをふまえて、たとえ都立高校を第一志望としている受験生であっても、積極的に私立高校入試を「活用」したほうがいいと考えます。

 

ただし、これはあくまで「塾の論理」であって、受験は、生徒・ご家庭が納得のいくものであるべきだと思います。

 

来週からの面談では、こうした部分も含め、ひざを突き合わせてお話したいと思っております。

 

 

 

今後の高校入試に向けたスケジュールです。

 

※入試まで

 

・中間テスト

(塾の保護者面談①) 10月中旬~

・中学校の「三者面談」① 10月下旬~11月初旬

・期末テスト   11月後半

・「仮内申」の告知 11月下旬

(塾の保護者面談②) 11月下旬~12月初旬

・中学校の「三者面談」②  12月初旬

・中学と高校の「入試相談」 12月15日

 

 

※高校入試

 

・都外私立高校入試(山梨・埼玉等)1月~2月

・私立高校推薦入試 1月22日~

・都立高校推薦入試 1月26日(27日)

・私立高校入試(東京・神奈川等)2月10日~

・国立大学附属高校入試 2月13日

・国立高専入試 2月21日

・都立高校入試 2月24日

 

 (ivy 松村)

 

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