間もなく、都立高校の推薦入試がはじまります。
都立高校推薦入試について調べたことや感じたことを書きます。
まずは、私が気になっている高校の推薦入試の「配点」です。
高校名 | 調査書 | 集団討論
個人面接 |
小論文
作文 |
計 |
評定1あたり |
|||
日比谷 | 450 | 300 | 150 | 900 | 10 | |||
西 | 360 | 240 | 300 | 900 | 8.0 | |||
国立 | 500 | 300 | 200 | 1000 | 11.1 | |||
戸山 | 400 | 200 | 200 | 800 | 8.9 | |||
青山 | 450 | 150 | 300 | 900 | 10.0 | |||
八王子東 | 500 | 200 | 300 | 1000 | 11.1 | |||
立川 | 500 | 200 | 300 | 1000 | 11.1 | |||
新宿 | 400 | 200 | 200 | 800 | 8.9 | |||
国分寺 | 400 | 200 | 200 | 800 | 8.9 | |||
大泉 | 450 | 250 | 200 | 900 | 10.0 | |||
富士 | 450 | 200 | 250 | 900 | 10.0 | |||
小山台 | 450 | 200 | 250 | 900 | 10.0 | |||
三田 | 300 | 150 | 150 | 600 | 6.7 | |||
町田 | 450 | 225 | 225 | 900 | 10.0 | |||
武蔵野北 | 450 | 225 | 225 | 900 | 10.0 | |||
小金井北 | 500 | 250 | 250 | 1000 | 11.1 | |||
調布北 | 500 | 250 | 250 | 1000 | 11.1 | |||
日野台 | 450 | 225 | 225 | 900 | 10.0 | |||
南平 | 450 | 225 | 225 | 900 | 10.0 | |||
昭和 | 450 | 300 | 150 | 900 | 10.0 | |||
日野 | 600 | 300 | 300 | 1200 | 13.3 | |||
松が谷 | 500 | 300 | 200 | 1000 | 11.1 |
高校によって「合計点」や「配点」にばらつきがあります。
調査書の点数は、全体の50パーセントを越えないことになっています。
推薦入試という制度の「意義」をかんがみれば、高校側が調査書を重視するの理解できます。
ほとんどの高校が上限の「5割」を調査書の点数に設定しています。
唯一、西高が4割に設定しています。
西高は、推薦入試において、人物評価に重きをおいているといえるでしょう。
調査書の点数の「満点」を450点に設定している高校が多くあります。
この場合、9教科の評定の最高値は45なので、受験生が持っている「内申点」の合計を単純に10倍した数字が調査書の点数となります。
三田高校は、調査書の「満点」を300点に設定しています。
評定1あたりの得点は、「6.7」となります。
多くの学校が調査書の「満点」を400から500に設定していますから、ここに挙げた中では、三田はもっとも評定による「差」がつきにくい推薦入試を行っていることになります。
一方、日野高校は、調査書の点数の「満点」を600点に設定していますから、三田高校の2倍の「差」がつくことになります。
集団討論・個人面接の得点と作文/小論文の得点の設定や「配点」も、高校によって違います。
多くの学校がそれぞれを1:1に設定していますが、日比谷のように、2:1に設定している高校もあります。
おそらく、集団討論150点、個人面接150点となっているのでしょう。
それにしても、日比谷の推薦入試は、やはり興味深いものがあります。
集団討論・面接の「配点」が高いので、「ここ」を文字どおり「完璧」に仕上げてくる受験生がいます。
日比谷高校の昨年の推薦入試の受験者の男女合計は245人ですが、そのうちの27人が、集団討論・面接で285〜300点を取っています。
彼らは「満点」となる300点の95%以上の得点を獲得したのだということになります。
これは、他の高校のデータを見渡しても、比類なき突出した数字です。
なんといっても、日比谷の採点が「甘い」はずはないでしょうからから、やはり、それだけのものを発揮できる受験生が集まっているのでしょう。
当然、自己PRカードは入念に、綿密に推敲したでしょうし、日比谷高校がリリースする情報は隈なくチェックしているでしょう。
考え得る限りの対策を行って挑んだに違いありません。
(ivy 松村)