平成28年度都立高校入試の理科の大問3〔問1〕の説明

平成28年度都立高校入試の理科の大問3の〔問1〕について考えてみましょう。

 

設問は以下のようなものです。

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「金星の位置と見え方」は「定番」の問題です。

理科の受験勉強をしっかりと進めてきた受験生であれば、「図2」の金星の見え方から「図3」のような軌道上の金星の位置を導く問題を何度か解いたことがあるはずです。

 

 

以下の画像は、日野市内のある公立中学校で使われていた正進社の3年生の『毎日の復習』という「ワーク」の25ページにある問題です。

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この生徒は、提出期限が迫ってきたからといって、答えを「丸写し」するようなことはせず、一つ一つの問題をていねいに解いていますね。

 

 

さて、(4)の設問に注目してください。

「図1」の「オ」の位置に金星があるときの「金星の見え方」を答える問題です。

「オ」は、都立高校の問題の「イ」を「反転させた位置」に相当します。

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「ワーク」の(4)の設問の正解は「c」になりますが、その形はまちがいなく都立高校の問題の「図2」に相当しています。

 

※「ワーク」の選択肢「c」

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※都立高校入試の「図2」

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これは、公立中学校で実際に使用されている教材を抜粋したものです。

 

 

 

今度は、教科書を見てみましょう。

日野市と八王子市が採用している啓林館の『未来へひろがる サイエンス 3』の54ページです。

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都立高校入試の問題の「ウ」の位置は、この教科書の「図56」の「4/15」に対応しています。

「4/15」の写真を拡大して、入試問題の「図2」と並べてみましょう。

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「図2」の、3分の2ほどの「厚み」しかないような気がしますが。

わかりづらいという人もいるかもしれません。

 

では、日野市と八王子市が採用している理科の「資料集」を見てみましょう。

浜島書店の『最新 理科便覧 東京版』の110ページです。

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都立高校入試の問題の「ウ」の位置に描かれている金星の図を拡大してみましょう。

「ウ」の位置に金星があるときには、金星は下の画像のように見えると説明されています。

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都立高校の入試問題の「図2」と並べてみましょう。

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・・・上掲のワーク、教科書、資料集で勉強をしてきた受験生は、「ウ」を選びませんよね。

 

 

 

中学校の理科の授業をしっかりと聞いて学んだ受験生であれば、当該の入試問題を解く際に、「図2」から、まず、「ア」と「イ」を解答の候補にしぼります。

 

「図1」から「検討」をはじめたりはしません。

 

 

最終的に、「図1」から、「ア」を消去して、「イ」という正答を導きます。

 

 

何度も申し上げているとおり、当該の入試問題が良問だとは思いません。

しかし、その設問は「成立しています」。

 

 

 

私が違和感をぬぐえないのは、「批判」の内実が、入試問題としてのテーマ性や合理性からかけ離れて、衒学的な主張になってしまっていることです。

 

そのために、無理やり「ウ」も正解であるという説明になってしまっているように思います。

 

 

おそらく、この問題を解いた受験生たちは、一連の「出題ミス」の「説明」を聞いてもよくわからないと思います。

 

「自分が勉強してきた知識を動員して考えて、問題を解くことができた」という多くの受験生は、「補助線?」といって首をかしげるでしょう。

 

 

 (ivy 松村)

 

コメントをくださった中山さん、katさんへ

 

なぜか、コメントに返信ができなくなってしまったので、ここに返信を書きます。

 

実は、何が正確で何が不正確なのか、私にもよくわかりません。しかし、きいたところによると、当日の金星の位置は「図3」の「イ」と「ウ」の間の位置にあったそうです。

 

日付を「3月24日」とする必然性はないので、変えればよかったのだと、私も思いますが。

 

みなさんは、口をそろえて「図2」は「ウ」の可能性を捨てきれないと主張されますが、私はそうは思いません。

実際の見え方はどうなのかは知りませんが、少なくとも、中学でしっかりと理科の勉強をしてきた受験生は、「ウ」の位置に金星があるときには「図2」のようには見えないと知っているので、「ウ」を解答の候補から消去するでしょう。

 

そもそも「図1」は「本筋」ではないのです。

この設問は、単純に「金星の見え方と位置」に関するもので、それに「図1」というヒントが付随しているのです。

 

 

これほど異論が噴出するのですから、この問題は良問ではないのでしょうが、私は、この問題は「成立しているか、否か」という目線で考えています。

 

最大のポイントは、「ウ」が正答ではないといえる根拠があるかどうかだと考えています。

 

私は、まっとうな勉強をしてきた受験生は、「図1」に頼ることなく、「ウ」が正答ではないと見抜くと思います。

 

 

 

 

 

59 thoughts on “平成28年度都立高校入試の理科の大問3〔問1〕の説明

  1. 都立入試の一連の件で検索してたところ、こちらのブログにたどりつきましたので、コメントさせていただきます。

    金星の満ち欠けについて教科書や参考書をしらべていただいたんですね。
    なるほど。というか、たしかに図2から判断するに「イ」ですね。これは満場一致でしょう。

    そして、図1の月・火星・金星の位置についてですが、こちらについては、ブログ主さまと違い
    「イ」の可能性も「ウ」の可能性も否定できないように感じます。

    そもそもこの件について考えると、
    ①中学生は補助線まで引いて考えない
    ②補助線を引いて考えるのが普通だ
    という2つの意見に2分されているように思います。

    私は別の塾で理科を専門に指導させていただいておりますが、
    「天体は補助線が命」と生徒に指導していましたので、②の立場です。
    ですから、高度なども考慮すると「ウ」かなあと判断しました。

    個人的には補助線を引くのは常識と考えていましたが、いろいろな方の意見を
    聞くと必ずしてもそうではないことに気づかされました。

    このあたりが中学校現場と塾側とのかい離なのかなと思いますが、
    仮に中学校では補助線の説明を一切していないのであれば、私ども塾側の落ち度に
    なります。

    ただ、金星の満ち欠けなどを考える際にどうやって指導するのかも気になります。

    また、公立の都道府県入試や中学入試でも同様の問題が何度も出題されており、
    それらの多くでは補助線を引かないと答えられない問題ばかりでした。

    • ポイントをわかりやすく整理していただきました。

      私も塾の人間ですから、塾と学校での教え方の違いについて考えることが多々あります。

  2. こちらからの質問に対していろいろな図版を交えた回答ありがとうございます

    >実は、何が正確で何が不正確なのか、私にもよくわかりません。しかし、きいたところ
    >によると、当日の金星の位置は「図3」の「イ」と「ウ」の間の位置にあったそうです。
    シミュレーションソフトによると「イ」と「ウ」の間ではありません
    3月24日日没後30分の状況は
    西の空の天体の見え方(配置)は図1の通り
    太陽系内の金星の配置はまさにウの位置です
    金星本体の拡大は図2ほどは太っていませんが半月状ではありません
    金星がイの位置になり三日月と金星の位置関係が図1に近いのは
    2015年1月23日になりこのときの
    金星本体の拡大図は図2とほぼ同じです
    もちろん背景の星座や火星の位置は全く違います
    この後の問題の日付や数値に関しても実際の平成27年に起こったものとなっています。
    また、角度を類推するときに大切な図3の金星、地球、火星の軌道半径も
    きちんとその比率に問題が作成されています
    なお、月に関しては、地球を中心としてその方向を論じていればよいので
    他の天体との距離の比率とは違いますが、このままでも他の天体との位置関係を
    推理できます。

    まずここで言わせていただきたいことは、都の問題作りにあたって
    平成27年3月24日という実際の時間で起こったことをシミュレーションして
    作り始めた問題ではないか
    ところがその過程で図2が実際のものだと極端に膨らんでいないので
    実際の問題の図2のように膨らんだ図にして
    これならイと判断するだろうと勘違いがあったのかと
    これはあくまで私見です

    日野市のワークの問題を見ても
    エとオの間(都のウの位置)は半月からどのくらい膨らんだのかを
    中学生では判断しにくいので
    はぶいている意図が問題作りに見られます

    啓林館の都問題ウの位置の金星が半月より少し膨らんだだけの
    ものであり都問題図2のようにはならないのは分かっています

    資料集のウの位置の図ですが
    抜き出された図の左側は太陽の光の当たり方で
    右側が地球からの見え方です
    この図によって間違った覚え方が想起されます
    月の満ち欠けのように1周する間の90°ごとに
    新月→上弦(半月状)→満月→下弦(半月状)→新月
    のように金星も形を変えるという勘違いです

    私たちの地域では大日本図書の理科の教科書を使用していますが
    教科書の図版は、ほぼ啓林館と同じです
    ただし3年生の大日本図書の教師用指導書を見ますと
    半月状になる金星の位置を示すために
    地球中心から金星軌道に引いた接線を補助線として引くことが
    教材化されています
    この半月になる位置を境目として
    月の満ち欠けと違う金星の満ち欠けが推論できるものです

    >そのために、無理やり「ウ」も正解であるという説明になってしまっているように思い
    >ます。
    入試問題を解くにあたって都問題図2の形から軌道上のイの位置だと
    解答することには意義はありませんが
    問1に「図1のような月、金星、火星の位置関係で」と出題している以上
    その位置関係を満たすウの位置も正解ではないかということです
    決して無理やりなものでなく、図3に補助線を引いた受験生がいたとして
    それを否定することができるでしょうか

    >日付を「3月24日」とする必然性はないので、変えればよかったのだと、私も思いま
    >すが。
    日付を何日かにしなければいけないのですが
    図1が成り立つのは星座からも3月下旬でないと
    その前に習っている季節の星座と一致しません

    >私が違和感をぬぐえないのは、「批判」の内実が、入試問題としてのテーマ性や合理
    >性からかけ離れて、衒学的な主張になってしまっていることです。
    前にも述べましたが
    都の問題の図2の金星が膨らみがもう少し小さく出題されていれば
    金星の満ち欠けというテーマをもとに
    合理的にその見える位置を推論できる良問たりえたと思っています
    決してかけ離れたことは言っていません

    「衒学的 学問・知識をひけらかすさま。」と解釈してよろしいでしょうか
    私は、天文分野を専門的に学習したのは高校までです
    多くの理科教員は、高校での基礎地学の履修もそこそこで
    天文分野を苦手としている実態があります
    その中で、小中の天体観測会を引き受けたり
    先生方の天文授業に関する質問を受けたりしています
    その先生方のために金星の満ち欠けについても
    わかりやすい教材作りをして研修会も開いています
    衒学的ととらえられるとマイナスなイメージに聞こえますが
    大切な知識を既習していない先生方に少しでも
    その知識を持っているものがそれを伝えたり修正していくことは
    大切なことではないかと思います

    私は、東京都の教師ではないので
    都に対する直接の質問はしていませんが
    今回ヤフー検索で貴塾の見解が上位の方でヒットしたので
    失礼ながら反論を述べさせていただいています

    なお書き込んだこちらも不用意でしたが
    こちらの意見の趣旨も掲載されないまま
    名前が出て批判をされるのは不本意です
    配慮をお願いします

    • 前回の記事へのコメントは表示されています。コメントいただいた方に返信しないまま新しい投稿をするの不本意だったのです。

      お気分を悪くさせてしまい、申し訳ありませんでした。

  3. 都立高校を受けていない中学3年生2人に初見で解いてもらいました。
    答えを選ぶだけでなく,解き方も含めて書いてもらいました。
    ===================================
    Aくん
    ・火星と月の間に見えているので少なくともアではない
    ・明らかに欠けている部分が半分未満なのでエではない
    ・満ちているのが円に近いのでウというよりはイの方が正しそう? なので答えはイ
     でも,正直イかウかはよくわかりませんでした
    ==============================
    Bくん
    まず図2の金星の形からエを外せる。
    また、図1で地球から見て金星が月と火星の真ん中あたりにある。
    ここで図3において地球と月、地球と火星を結んで、月と火星の範囲を考えると、
    アはそもそも入っていないので外せ、真ん中あたりにあるのはウなので答はウだと思います。
    ただ、ウだと図2の形よりずっと半月に近いので微妙です。
    条件に完全には合っていないと思います。
    ===============================
    ちなみにこの2人は学力がほぼ同等でかなり優秀です。

    以上をごらんになっても,「ウ」を選ぶ生徒は学力不足だとお考えになりますか?
    この2人は問題の本質を見抜いており,その上でイかウか
    判断に迷うということを述べています。
    また,とくにBくんは地球と火星,地球と月を結ぶ「補助線」を引いて
    問題を考えたことが明らかです。
    この2人に天文の教育をしたのは私ではありませんので,
    私でなくてもこういう考え方を教えた(あるいは自分で勉強した?)
    ことになります。

    つまり,
    「中学校の理科の授業をしっかりと聞いて学んだ受験生であれば、
    当該の入試問題を解く際に、「図2」から、まず、「ア」と「イ」を解答の候補にしぼります。」
    とはなりません。金星の形が半月型よりも丸い状況で位置を特定することは困難です。
    だから日野市のワークでは反転したイの位置しかないわけです(naka さんと同意見)。

    また,「「図1」から「検討」をはじめたりはしません。」は言い過ぎだと思います。
    図2を図1より先に見る方が順番がおかしいと思います。
    問題に与えられた条件をどういう順番で見るかは解く人の自由です。

    以上より,優れた受験生ほど,上記の二人のように考えて矛盾に気づき,
    正答を選ぶのに困った状況になったと考えられます。
    つまり,「学力不足」で図1との矛盾に気づかない受験生は図2だけ考えてイと答えましたが,
    図1との矛盾に気づいた受験生は悩んでしまい,Aくんのようにイと答えたり,
    Bくんのようにウと答えたりしたという状況です。

    • その中学3年生というのは、卒業をされた学年の生徒ということですね。
      正直いって、その2人のことを知らないので、何ともコメントしようがありません。

      このブログの記事を見せても納得がいかないという中学生がいるのであれば、感想を聞いてみたいです。

      • はい,先日卒業した卒業生です。
        すみませんが,二人を知っているか知っていないかは問題ではありません。
        素直に記述を読んでいただき,あなたの解き方がこの二人の中学生と
        異なっていること,そして「補助線」をひくことを考える中学生が
        いることを認めていただきたく思います。

        二人の記述を疑っているのでしたらそれは心外です。
        彼らには何の予備知識も与えず(私の考えを聞かせず,かつどんな問題が
        起こっているのかも知らせず),問題のURLを教えることだけをして,
        PDFを自分でダウンロードさせ,初見で解いてメールしてもらいました。
        それをコピペして報告しています。

        そんなに言うのでしたら,このブログの記事を見せて感想を書いてもらいましょうか?
        もちろん強制はできないので,彼らの気が向いたらの話です。

        • 優秀な生徒であっても、答えを迷ってしまうような問題というのは普遍的に存在すると思います。難問、奇問、悪問と呼ばれるようなものは限りなく存在しています。

          さらにいえば、「優秀な生徒であっても」という主張にも意味がないと思います。それこそ、その生徒の学力を私が知る由もないのですから。

          それにしても、katさんがその生徒たちと強い「信頼関係」を築いていらっしゃることがしのばれて、羨ましく思いました。

          • おほめにあずかり,恐縮です。
            ただ,ちょっと反論が的外れな気がします。
            私は「優秀な生徒でも迷う問題はおかしい」とは言ってませんよ。

            私は,あなたの「賢い生徒は迷わずイを選び,学力不足の者がウを選ぶ」という
            主張に対する反論として,わざわざ優秀な中学3年生に解いてもらったのです。
            「その生徒の学力を私が知る由もない」とおっしゃいますが,
            彼らの理路整然たる記述には,優秀さがにじみでていると思います。
            彼らが学力不足で答えを迷ったように見えますか?

            私の主張は,「図1と図2の矛盾に気づいてしまった者は解答を迷ったはずだ」です。
            「優秀」かどうかは本質的な問題ではありません。
            ただ,優秀な者ほどその矛盾に気づきやすかっただろうと言っているだけです。

            優秀かどうかはおいといても,
            図1のことは何も考えず,図2から条件反射的に解いた者だけが迷わず正解にいたり,
            図1を考えて悩んでしまった者が不正解にいたるという構造はまずくないですか?

            つまり,あなたの主張の,
            「理科の学力が高い受験生であるほど「イ」という解答に行き着くでしょう。」
            はちょっと違っており,
            「図1と図2の矛盾に気づく(理科の学力が高いと考えられる)受験生は解答を迷った」
            ということが言いたいのです。

          • まず、貴殿は私の説明の「因果」を転倒して受け取っていらっしゃると考えます。
            私は、「ウ」を選んだ受験生は学力不足であると申し上げているのです。

            どれほど「優秀」な生徒であっても、「ウ」を選んだということは理科の知識が足りなかったということです。
            なぜ「ウ」という解答に行き着くべきでないか、という根拠は上のブログ本文で示してあります。

            この設問は、「イ」の位置に金星があるときの見え方、「ウ」の位置に金星があるときの見え方を理解しているかどうかを問うものであると考えなければなりません。
            残念ながら、B君は、その知識が欠けていたから誤答をしてしまったということになるでしょう。

            B君は、確かに「優秀」な生徒なのでしょう。しかし、この問題は、それほどの生徒でもまちがってしまうような「難問」であるということに「齟齬」はないと思います。

            また、失礼ながら、お示しいただいた「事例」には「科学的」な根拠がないわけです。
            貴殿が偽りをおっしゃっているというのではなく、最終的に「インターネットの書き込み」には「証明する能力」がないのです。
            あまつさえ、貴殿は「ハンドルネーム」を使っていらっしゃいます。
            (名乗っていただきたいと申しているわけではありません。念のため。)

            さらにいえば、2つの「事例」のみでは、数十万に及ぶ「母集団」を推定する論拠にはならないと申し上げざるをえません。

            再度私の主張を申し上げるならば、単純に、中学の勉強で「イ」「ウ」の位置の金星の形をそれぞれ勉強しているはずなのだから、「図2」のヒントから「ウ」を解答に選んではならないというものです。

  4. やっとはぐらかすことなく返信いただきました,歓迎いたします。

    >「ウ」を選んだ受験生は学力不足であると申し上げているのです。
    は,なるほど・・・私は「学力不足だからウを選んだ」と受け取りましたが,
    そうではないというわけですか。
    いずれにせよ,「ウ」を選んだら学力不足だ とおっしゃったということであれば,
    それを否定するためには,「ウ」を選んでも学力不足でない と言えばいいわけですね。
    でももうこれはあなたが「たった2例だけではだめ」「インターネットの書き込みではだめ」
    ということを掲げていらっしゃるので議論になりませんね。

    さて,中学3年生Cくんからもメールが届きました。
    ========================
    都立高校入試の地学の問題の件なのですが、僕はこの件については二週間ほど前から
    ニュース記事で見ていたため、どこが問題視されているかについてはすでに知っていました。
    また、一応もう一度自分で解いてみましたが、図1と2だけではイとウまでは絞れても
    その先の決定ができないという判断にいたりました。
    ========================
    彼も図1と図2を見て判断に迷ったと書いているわけです。

    あなたの主張は,あくまで図2だけから「イ」だと言っているわけでしょうが,
    再三申し上げている,「図1からだとウにいたる」はご理解いただけないのでしょうか。

    >「図2」のヒントをから「ウ」を解答に選んではならない
    は,裏をかえせば,
    「図1」のヒントから「イ」を解答に選んではならない
    なのですけれど・・・
    (もしかしてそれが理解できていないということですか?)

    お互いいろいろ言ってきましたが,もはや論点はここに絞られたと言っていいと思います。
    今まで少なくとも3人の中学3年生がそこに気づいていて判断を迷っていると言いました。
    (返事をくれた中学3年生は3人だけです。つまり3人が3人とも迷っています)
    優秀か(学力があるか)どうかは問題ではなく,
    「図1と図2の矛盾に気づいた受験生が迷ってしまうという構造が
    問題だと申し上げているので,その部分に絞ってお話をしていただきたく思います。

    • 訪問先で「歓迎する」とのたまう尊大さに驚き、閉口します。

      >いずれにせよ,「ウ」を選んだら学力不足だ とおっしゃったということであれば,それを否定するためには,「ウ」を選んでも学力不足でない と言えばいいわけですね。

      ちがいます。
      あなたは、「論理」というものを根本的に理解していません。
      議論をするのは、ちょっと難しいと感じます。
      まして、冒頭の物言いです。

      >でももうこれはあなたが「たった2例だけではだめ」「インターネットの書き込みではだめ」ということを掲げていらっしゃるので議論になりませんね。

      そのとおりです。

      • 私の物言いが悪くてご機嫌を損ねたのであれば,謝ります。
        今まで本質的でないところではぐらかされて議論がかみ合っていなかった
        ものですから,やっと話ができたうれしさから「歓迎」などと言ってしまい,
        大変失礼いたしました。

        さて,「ちがいます。あなたは「論理」というものを根本的に理解していません。
        についてですが,どのようにちがうのかを教えていただけますか?
        私は,「AならばB」の否定は「AであってもBでないことがある」
        だと思いました。
        ただ,別に学力不足かどうかの議論がしたいわけではないので,
        どちらでもいいこどではありますが・・・

        で,昨日も結局本題のところの話をしていただいてません。
        つまり,
        「図1」のヒントから「イ」を解答に選んではならない
        に対するご意見です。
        このことに気づいた中学生が少なくとも2人(BくんとCくん)います。
        「図1の情報は気にしてはいけない」
        「中学生が解く問題である以上「図2」から考えなければなりません。」
        というご意見のようですが,問題に書いてある
        情報を使って解く問題である以上,この情報を使ってはいけない根拠はありません。
        図1のような表現が教科書にないとか,この図を中学生が読めるはずがないならともかく,
        こうして3人の中学生が図1を読んで空間的に軌道上の位置を把握しているわけですから,
        「中学生の解き方ではない」とは言い切れないと思います。

        なお,これに続いて中学生の感想を送ります。

  5. 都立入試の理科の問題が出題ミスなのではという記事を見つけたので、いろいろ探していたところこのサイトを見つけました。

    まず図1が与えられている以上、高度の問題か満ち欠けの問題か受験生によって判断は変わるんじゃないでしょうか。ただ、制限時間のある試験場では問1で時間をかけてられないのでよくある図2の方に目が行ってイと答える受験生は多いと思います。しかし、ウを選ぶのは本当に「学力不足」なんですかね。確かに満ち欠けの問題としてとらえればイになるでしょうけれど、図1から高度を考慮できるのは試験場で余裕のある受験生なんじゃないでしょうか。
    問題を変におもった受験生が答えに迷うようなこの問題は「難問」というより「悪問」にあたりそうですね…塾で教える側としては、授業ではやはりブログ本文のように生徒に解説しているのでしょうかね。

    katさんのA君、B君2人の解答を載せているのは面白いですね。ブログ主としてはA君の考え方が正しいと考えるのでしょうか。A君があなたの生徒だったとして「正直イかウかよくわからなかった」という意見にはどう教えるのでしょうか。

    • 「出題ミス」を指摘したがる人は「図1」を基準に考えようとしますが、中学生が解く問題である以上「図2」から考えなければなりません。

      実は、私は理科の教師ではありません。どう教えるか、は教師によって様々だと思いますが、なぜ答えが「イ」になるのかを解説するとしたら、上のブログの内容にそって話します。ただし、これは「いわく」つきの問題である、ということも申し添えますが。

      • tkhrさん,コメントありがとうございます。
        Cくんのコメントと図もごらんいただけたら幸いです。

      • 図1は参考程度ということですかね。

        >ただし、これは「いわく」つきの問題である、ということも申し添えますが。
        とあったので少し安心しました。問題視されていたということも伝えないとよくないですよね。

        でも、主にkatさんと随分議論(?)をなさっているようですが、入試問題の中には補助線を使う問題もあります。そんなに補助線を使うという発想に否定的にならずに、「問題を見て、私なら満ち欠けの問題として解くけれど、中には高度の問題ととらえる人もいる」くらいに考えるのがいいと思います。
        ここまでいろいろ言われる問題ともなると問題集などにも載らないと思いますし、受験生にとっては過去問演習でしか見かけないかもしれませんが…

  6. 以前、こちらにコメントさせていただいたものです。
    これだけ熱い議論がかわされる問題もめずらしいですね。
    一時期、金星を教えない時期がありましたが、復活するや2回連続の議論の的。

    2014年も天体で、2016年も天体で。。。。
    他の都道府県でも同様に惑星の問題が出題されていたわけですが、
    補助線に関して議論されることは今までありませんでした。

    今年の神奈川県共通問題含め私立高校で補助線を利用して解く問題を何点か
    みかけたことがございます。ゆえに私は「補助線が命」の立場でした。

    今年の神奈川県の共通問題に関しては補助線を引かなければ答えられない問題でした。
    そこで某都道府県教育委員会に確認したところ、
    「模式図」は大きさを気にして書いたものではないので、「点」として考えてください。
    とのご回答をいただきました。
    (あくまで一般的な回答ですので、オフィシャルにしないであげてください。)

    次に文部科学省に補助線の指導について問い合わせてみたのですが回答待ちです。
    また、別の課からの回答になりますが、文部科学省は法令上、地方の教育委員会の問題は
    口出しできないようなっているとおっしゃっていました。

    つまり、この試験問題は東京都教育委員会の中で解決するしか手段はなく、
    外部の人間は手出しできないということです。動かせるとしたら世論(○○文春)くらい
    でしょうか。

    ただ、理科の講師としては「天体=補助線」と指導してきた立場上、はっきりさせて
    いただきたい問題でもあります。

    仮に文部科学省から「中学生に補助線は使わせないでください。。。」って言われたら、
    完全に私の落ち度ということになりますが、
    金星の満ち欠けを指導する場合や今年度の神奈川県の問題を解く場合でも補助線がなければ
    解決できません。

    なので、出題ミスうんぬんではなく、「はっきりしてほしい」というのが個人的な思い
    であります。これで落ちてしまったら全力で謝るしかないですね。塾として。

    • お気持ちは、よく理解できます。
      塾の教師は、入試を出題内容や傾向をもとに分析し、指導内容を理論化し、効率的な「得点方法」を伝授しようとします。それは、一種の「本能」であると考えます。
      塾が、「学校の勉強」とは違った教え方をすることは多々あるわけです。

      しかし、内容や範囲、出題形式等があるときに突然変わってしまい、これまで蓄積してきたものが瓦解してしまうということがあります。
      私立の場合は、「それ」が前提となります。そして、今年は都立でも特に国語で大きな変更があって、多くの塾教師がとまどうことになりました。

      私は、「それ」に立ち向かっていくこともまた、塾教師の使命であると思っています。
      そのために、「得点方法」を何度も構築し直した方々もいるはずです。

      個人的な意見を申し上げますが、私たちの基準は「事務方」にあるのではなく、入試問題そのものにあるのではないでしょうか。
      少なくとも私は、入試問題を基準にして考えます。

  7. 問題を解いて「ウ」の解答にいたった「Bくん」に,
    このブログを紹介したところ,その感想が届きましたので転送します。
    ==================================
    「中学生が補助線を使うことはない、金星に補助線は一切関係ないと書いてますが、
    他のサイトを見てみたところ都教委は補助線を使って説明していますし、補助線の
    引き方も教えているとありました。
    そこにあった都教委の解説をみたところ、観測地点が赤道上になっていたのですが、
    赤道上から観測するなんてどこにも書いてないと思います。
    また、地球や金星の大きさが合ってない、それどころか図3は模式図と言ってしまって
    いる以上,この図の地表から補助線を書き込むこと自体間違いだと思います。
    確かに、僕が実際に受験生で解いていたら、制限時間もある中でこんなことを
    考えている暇はないと思います。たぶん図1を参考資料程度に見て図2だけから
    イを選んでいたと思います。実際の試験場では得点できればいいのでそれで終わりですが、
    そんな状態だと問題の質がどんどん低下していきそうな気がします。
    もしかしたら、余裕のある受験生なら見直しの時とかに気づくかもしれませんよね。
    また、「図1からは検討しません」と書いてありましたが普通は図1、図2の順で
    見るんじゃないでしょうか。頼らないにしても何か情報が得られないか考えると思います。
    なお,ウを選ぶのは必ずしも「学力不足」ではないと思います。
    図1が与えられている以上高度の問題と捉えるのもおかしくないんじゃないでしょうか。
    捉え方は一通りじゃないと僕は思います。」

    以上が彼の感想ですが,彼は感想につけくわえて,
    「長くなりましたが、この問題やブログを見て僕が思ったのはこのくらいです。
    もし転送されるのでしたら、忙しいところ申し訳ないのですがブログを書いた方に
    失礼のないように書き直していただけると嬉しいです。
    また、コメントで一番納得できたのはnakaさんという方のでした」
    と述べています。

  8. ちょっといろいろと酷いので、私の方から「みなさん」に、「ヒント」を出します。
    私への最も効果的な反論は、「学校の教材でこう教えているから、解答は『ウ』になるのだ」という内容です。

  9. ivyさんへの反論です。

    東京書籍「新編 新しい科学3」
    都内で一番多く採用されている理科の教科書です。

    こちらには図1「金星と水星の位置関係」と題し、惑星間の位置関係を示す図が掲載されています。そこでは明らかに地球の中心からと思われる視線方向の線が示されております。
    ゆえに惑星間の位置関係を補助線を使って考えないというのは明らかな間違いです。
    当教科書では、惑星間の位置関係から惑星の見えやすさの違いを考えるように促されています。
    惑星間の距離がわからなくてはこの設問に答えることはできません。
    天文学者からの意見同様に、教科書の記述通り地球の中心からというように指導されるはずです。

    さて、実際の都立高校入試大問3(1)についてですが、
    図1と図2の両方をもちいて解答を導き出すというのは周知のとおりだと思います。

    問題となっているのは図1について、東京都教育委員発表の見解は、
    「火星が金星より先に地平線に沈む位置にあることから、イを選ぶ。」とのことですが、
    これは「月の位置関係を完全に無視」しており、問題文と矛盾します。

    問題文では「図1の月、金星、火星の位置関係で…」と書かれている通り、3つの天体の
    位置関係が問題となっているため、2天体のみで考えるのは誤りです。

    ゆえに教科書通りの作図をすることが求められることになり、地球の中心から補助線を
    引くことによって、答えは「ウ」と導きだされ、図2の答えである「イ」とともに、
    答えが1つに絞れないという状況になり、問題として成立するとは言えません。

    また、補足になりますが図1より先に図2から考えるというのは、考え方として1つの
    方法ではありますが、基本的には最初に示された図から考えるのが一般的です。

    ゆえに「ウ」を選んだ受験生は教科書をよくみていた受験生となり、優秀です。

    • 以下の点を教えていただけますか。

      ・「図1」が掲載されているページ。
      ・そのページで学習する内容(「高度」の問題?)。
      ・「その知識」で、当該の入試問題の「ウ」が消去されるという直接の根拠。

      • >>「図1」が掲載されているページ。

        すみません。今、手元にありませんので、のちほど確認します。
        (金星の満ち欠けが一覧でのっているページです。)

        >>そのページで学習する内容(「高度」の問題?)。

        こちらの図は、金星と太陽、水星と太陽、金星と水星の位置関係をもとに、
        「金星と水星の見えやすさを比較する」ために掲載されています。
        その図の次のページに「水星の方が見えにくいのはなぜだろう?」と
        設問が展開されていることからおわかりいただけると思います。

        ゆえに①金星・水星・太陽の視方向的な距離感覚を補助線で把握
           ②水星の方が太陽に近いことを理解
           ③太陽との明るさの関係で見えにくいことを判断

        ということを学習するものだと推測されます。
        「水星の見えにくさ」についてはしっかり位置関係を把握しなければ、
        解決できるものではありませんので、位置関係を学習しないのはウソです。

        >>「その知識」で、当該の入試問題の「ウ」が消去されるという直接の根拠。

        入試問題の図1からは「ウ」が選択され、
             図2からは「イ」が選択される。

        結果、答えが2つ出てしまい問題として成立しないということです。

        ivyさんの答え方が完全に答えを見た上での確認作業になっているように感じます。答えをみる前に問題を解きましたか?何か感じませんでしたか?多くの問題を解いてきた方ならわかると思いますが、図1と図2のふたつある問題で、図2から考える問題というのは不思議です。問題文の量と時間制約上、受験生の立場から考えれば図1から考えていくのが一般的だと思います。

        そこで図1「月・金星・火星の位置関係で。。」と問われれば、
        図3を見たうえで「3つが同じ方向にあるやつ?等間隔にあるやつ?」と
        あれやこれやと考えていくのではないでしょうか。

        少なくとも東京都の解説にあるような「火星が先にしずむから。。。」
        という考え方をした生徒は少ないと思います。なぜなら、
        「早く沈むから、右側に位置するということを中学校では習わない」
        からです。解説にあるような考え方は中学校では教えません。
        教科書にものっていません。

        同様に、補助線を考えて解く生徒も少ないと思いますが、
        間違った考え方ではない以上、不正解とするのもどうかと思います。

        また、都道府県ごとに考え方は違うのは当然ですが、
        仮に補助線は100%教えないんだとしてしまうと、解けない問題が
        出てきてしまうことも付け足しておきます。

        また、2014年に起きた出題ミスの件も、教科書で学習しない内容で
        あることから矛盾しているといえます。

        • それは、軌道上の惑星の位置と、空に見える星の位置を対照させてとらえるような学習を行うためのものですか。
          それとも、単に、軌道上の惑星に補助線が引かれてある図ですか。

          もし、前者であるならば、議論は前進します。そうでなければ、それは入試問題とは直接関係のないものです。

          なぜ、「図2」を優先するべきなのかといえば、それが、中学の理科で学習する知識と直接に結びついているからです。

      • すみません。今更ですが、上の質問の文、まちがえていました。

        ・「その知識」で、当該の入試問題の「ウ」が消去されるという直接の根拠。

        「ウ」ではなく、「イ」でした。

        申しわけありません。
        たぶん、混乱されたと思います。質問にそって、お答えいただきありがとうございました。

  10. ヒントをありがとうございました。
    現在長期旅行中ですので,ヒントに沿った効果的な反論はするとしたら4月にします。
    もちろん「学校の教材でこう教えているから・・・」です。
    ほかにも中学の理科教員で地球からの惑星の見え方を教えている人はたくさんいると思います。

    ところで,私はあなたが「このブログを見た中学生の感想を聞いてみたい」とおっしゃったので,
    解答を書いてくれた中学生Bくんに,ブログを紹介して感想を書いてもらいました。
    Bくんはかなり気を遣いながら(「失礼のないように書き直して」とまで言って)
    時間をかけて感想を書いてくれました(実際には接続詞くらいしか直していません)。
    にもかかわらず「ちょっといろいろと酷い」のひとことでかたづけるとは。
    お互い中学生を指導する立場なのですから,もっと中学生をいたわってほしいと思います。

    • >にもかかわらず「ちょっといろいろと酷い」のひとことでかたづけるとは。

      「ちょっといろいろ酷い」のはBくんではありません。

      >お互い中学生を指導する立場なのですから,もっと中学生をいたわってほしいと思います。

      私は、直接コメントされた方には、基本的には返信しています。

      Bくんの「感想」がここに掲載された経緯を考えてください。
      Bくんは、あなたに乞われて「感想」を書き、あなたにそれを送り、あなたがそれをここに書き込んだのです。

      反論は、お待ちしています。

      • 逃げないで感想くらい述べていただいてもいいと思いますが・・・
        Bくんもそれを期待して書いてくれたのですから。

        • では、Bくんによろしくお伝えください。
          見込みのある生徒だと思います。高校での一層の飛躍をお祈り申し上げます。

  11. ところで、勝村久司氏は、WEDGEに寄稿された記事の中で、以下のように述べられています。

    http://wedge.ismedia.jp/articles/-/6282?page=2

    上のURLの最後の段落、3行の文です。

    まとめると、図1をもとに考えると、イもウもぴったりと合わない・・・

    その上で、どちらかを選べと言われたら、「ウ」を選ぶ、とおっしゃっていますね。

    つまり、勝村氏によれば、「図1」は、「ウ」を完全に特定できるような情報ではないというわけです。

    その上で、再度、私のブログ本文を見ていただきたいと思います。
    「図2」から、まちがいなく「ア」と「イ」に解答をしぼれます。

    そうすると、結局、以下のような結論になると思いますが。

    ①「図1」から「ア」は消去できるが、「イ」と「ウ」は候補に残る
    ②「図2」から、「ウ」を消去して、「イ」を解答に選ぶ

  12. 月と金星と火星の間隔が等分されているわけではないので、ぴったり合うことはないと思いますよ。

    仮に「イ」としてしまうと、火星と金星がものすごく近い距離にあり、
    月だけ遠く離れてしまうことになります。

    • つまり、結論としてご意見はどういうものになるのでしょうか。

      勝村氏とは別の見解をお持ちであるということですか。

  13. 勝村氏は、正解が「ウ」でも「イ」でもないといっているとおり、
    同意見です。

    • 「図1」からは、解答を「ウ」か「イ」に特定できないという意見をお持ちであるということでよろしいのでしょうか。

      そうであれば、「図2」によって「ウ」を排除できるので、当該の設問は「出題ミス」と言えるものではなく、「成立している」と判断できます。

  14. Bくんには伝えておきます(というか,見ていると思います)。
    で,結局Bくんの意見の内容についてはスルーなのですね。

    ところで,勝村氏の引用された3行では,
    「図1からだとぴったりではないが「ウ」を選ぶ」と言っていますよ。
    ivyさんは,拡大解釈していらっしゃるようです。
    また,次のページに,
    >つまり、図1からは「ウ」、図2からは「イ」を選ぶことになってしまい矛盾が生じている
    とあり,私と同意見であることがわかります。

    要するに,答が「イ」か「ウ」か特定できないということになっているわけです。

    • あなたは、いまや、自分の生徒を「道具」として利用しています。
      それに対する不快感と抗議の意志を示しているのです。
      ここまで言わなければ、わかってもらえませんか。

      Bくんのことは本当に「見込みある生徒」であると思っています。
      私だったら、「大人」の言い合いに巻き込まれるのは面倒だな、と感じます。

      普通は、「図1」と「図2」から、総合的に答えを出すと思いますが。
      「図1」と「図2」の「それぞれの解答」を求めるのは、ちょっと理解に苦しみます。

      • 私は個々の生徒を尊重していますし,彼らには自由意志で見てもらいました。
        その中でBくんだけが反応してきてくれたのです。別に強制していません。
        大人の言い合いに巻き込まれたとは思っていないでしょうし,私と同じように
        感じたからこそ書いてきてくれたわけです。面倒ならAくんやCくんのように
        感想までは書かなかったでしょう。
        不快感と抗議を示すのは勝手ですが,私と彼とはそういう関係ではありません。
        あなたが先日おっしゃってくれたように信頼関係で結ばれているつもりです。
        そう思えないのであれば,そういう関係を想像できないからだと思います。
        ==================
        で,
        >普通は、「図1」と「図2」から、総合的に答えを出すと思いますが。
        >「図1」と「図2」の「それぞれの解答」を求めるのは、ちょっと理解に苦しみます。
        ですが,何度言っても平行線ですけれど,
        「図1と図2から総合的に答えを出そうとしても矛盾しているので答えが出ない」という主張を多くの人がしているわけです(勝村氏も)。
        ivyさんは,図2だけを尊重していて,図1が中学生の理解の範囲(教科書)をこえているから考えなくていいという主張をしているので,矛盾を感じていないのでしょう。

        「それぞれの解答」を求めているという言い方では的をえておらず,
        「図1が示す位置と図2が示す位置がずれていて矛盾している」と
        言っています。その点を認めるか認めないかが分かれ目だと感じています。

        状況は以上のようです。

        で,ivyさんは教材をもとに図2が優先されることを「証明した」と
        おっしゃっているわけで(私は証明されているとは思っていませんが),
        だとしたらこちらも教材で立証しないといけないわけですね。
        私は昨夜までずっと旅行中だったので教材を手にしていませんでしたから,
        これについては後日・・・

        • 少し、プロファイリングしましょうか。

          「この時期」に長期旅行にお出かけになるのですから、あなたは「学校の先生」でいらっしゃることは確かなのでしょう。

          中学を卒業し、学校に来なくなった生徒に声をかけて、問題を解かせ、感想を書かせるというのは、なかなか「ハードルの高い」依頼です。

          あなたは、以前のコメントで、Aくん、Bくんに天文の知識を授けたのは自分ではないと述べられています。
          「理科」の教師であろうあなたが、自分が受け持っていない生徒に対して、そのような依頼を行うのは、不可思議です。

          「Bくん」という生徒が実在すると仮定するならば、「Bくん」はあなたの教え子ではなく、別の接点をもった生徒であると考えられます。

          また、コメントの内容から、あなたは、中学の理科の教科書をほとんど見たことがないのではないかと思われます。

          結論として、私は、あなたは中高一貫校の「高校部」の「地学」の教師であると推察します。

          また、「都立高校入試」に対して、これほどまでに執着されるのですから、都内の高校で教鞭をとっておられるのではないかと考えます。

          そうであれば、公立中学で卒業式が行われた日の後に、「中学3年生」に当該の問題を解いてもらう機会を設けることができたことにも納得がいきます。

          私が「信頼」と記した関係性も、文脈が違えば別の感想になります。

          • プロファイリングをして,何がおっしゃりたいのかわかりませんが・・・半分あたっていて,半分ちがっています。
            天文の内容を教えたのは私ではないですが,中学3年生をもっていたのと,部活の面倒も見ているので,部活の生徒にメールで依頼しました。そのうち3人が答えてくれたわけです。

            中学の教科書はもちろん見ていますが,他社の教科書まで
            詳細に見ていないことと,ivyさんが求めていらっしゃるのが,
            「中学現場で教科書を使ってどう教えているか」だと
            思われるので,私がどう教えているかだけではたりないと
            思っています。
            (「あなたはそう教えているでしょうが,ほかの人は違う」と言われたら終わりですから)
            なお,教科書には教師用指導書というものがあって,指導書レベルでは教科書にのっている図に対して詳細な説明がなされているので,現場ではそれを参考にして教えるはずです。現在使っている指導書には金星や火星の見える方向について,模式図の地球の中心から線を引いて考えるように描かれていますし,金星の最大離角が48度であることものっています。
            この先は約束通り新学期に・・・

          • 私が申し上げたいのは、最後の一文です。

            私が「信頼」と記した関係性も、文脈が違えば別の感想になります。

          • 大したことではありませんので、お気になさらないでください。

            ところで、あなたは、私の3月17日の記事、「やはり、「出題ミス」ではない(都立高校入試の理科)」に一番最初のコメントをくださいました。
            3月20日18時20分に書き込まれたそのコメントで、自分は高校の地学の教師である、と素性を明かしてくださっていました。
            大変失礼いたしました。

          • 少し「唇が寒い」感じになってしまったので、個人的な感想を書きます。

            私は、他の「中途半端なご同輩」とは違って、あなたによい印象をもっています。
            「粘り強さ」や探求心というものは、研究者や教育者にとって大事な資質であると思います。

            しかし、多くの方が見落としていることですが、「入学試験」というものは、「自然科学」の対象ではなく、「社会制度」の一端であると考えなければなりません。

            実は、議論の本質はそこにあります。

          • すみません,さきほどの書き込みのあとでこれを見ました。
            4月4日以来ここを見ていなかったので・・・
            どうやらここにすれちがいの原因が書いてありました。

            「入学試験」というものは、「自然科学」の対象ではなく、「社会制度」の一端であると考えなければなりません。

            なるほど,こちらは「理科的にあっているか」にこだわっており,あなたは「選抜ができるかできないか」にこだわっているという立場のちがいだということですね。

            実は東京都の担当者とも電話で何度か話したのですが,理科的にあっているかどうかよりも,選抜試験として成り立っているかどうかを考えているように感じました。

            結論としては,ここまできてしまった以上,東京都も言っているように天文学的に合っているかどうかよりも,選抜試験として成り立ったかどうか,そして成り立ったのだということを認めるしかないということのようです。

            なお,よい印象を持たれているというお言葉は意外でした。
            「素性」は高校教師というだけでなく中学でも教えています。
            情報を小出しにしたのは,そういった権威をかさに着て
            押しつけるような物言いをしたくなかったからです。
            長い間,失礼をいたしました・・・
            貴塾の今後の発展をお祈りいたします。

          • あなたとの議論は率直に楽しかったです。
            紳士的に挑んできてくださったので、私も存分に議論することができたように思います。
            途中、ずいぶん失礼なことも申し上げましたが、どうかご容赦ください。

            今が特にお忙しい時期だと思います。
            そんなななか、ちっぽけな塾の、向こう見ずなブログの生意気な放言に、誠実にお付き合いくださいました。

            掛値なく、大変有意義な勉強をさせていただいたと感じております。
            ありがとうございました。

          • こちらも議論を通して勉強になりましたし,
            どうして考え方に違いがあるのかがよくわかりました。
            今後の入試問題の見方が少し変わるかもしれません。
            ありがとうございました。

  15. あなたは間違っています。勝村氏の意見を完全に自分の都合のいいように解釈しているだけです。
    文章をちゃんと読んでください。

    私は、イが完全に排除できるといっているのです。

    金星の満ち欠けで100%一致していないのと同じです。
    1mmでもずれてたらダメみたいな理論ですよ。あなたは?理科わかってます?

    • 自分の考えを説明するためにではなく、感情を噴出させるために言葉を使う方とは議論できません。

  16. 自分の都合のいいようにすべてを解釈し、さまざまな人の意見を無視し、あげくの果てに議論から逃げる方に何を言ってもムダですね。呆れました。

    • 私は、平成28年度の都立高校入試の理科の大問3の〔問1〕は、「出題ミス」ではない、という立場でブログの記事を書いています。
      当然ながら、「出題ミス」であると指摘する意見をふまえたうえで書いているわけです。

      論点を理解できない人たちは、オウムのように「図1」の「補助線」の話を繰り返すわけですが、焦点は「そこ」ではないのです。
      正直言って、私も暇な人間ではないので、建設的ではない話に付き合って、無為徒労の時間を過ごしたいとは思わないのです。
      今、世の中の塾は、春期講習中なのです。それでも、自分はずいぶん細かに対応しているつもりですが。

      私のブログのコメント欄に、私の記事についてのコメントや感想を書くわけでもなく、凡庸な批判を書き連ねて、最後には感情的なコメントを残して去っていくわけです。

      さまざまな人の意見を無視し、あげくの果てに議論から逃げる方」というのは、一体誰のことをいっているのですか?

  17. 「匿名」の方からコメントが送られてきたのですが、掲示しないことにしました。

    できれば、オープンな議論をしていきたいと考えますが、小中学生の生徒たちの目にとまる場所でもあるので、あまり品のない文章は承認しないことにします。

    この度、意見のやり取りをとおして感じたのは、一部の学校の先生の「耐性のなさ」です。
    私の主張を理解しようと試みる前に、単刀直入に自説を滔々と開陳しはじめます。
    疑問点や矛盾点を指摘したときには、反射的に感情的な言葉で非難を始めます。

    自分の説明することは、万人がうなずいて受け入れるのが当たり前だと思っているのでしょうか。

    理性の欠落は、「サイエンス」という営みから最も遠い状態であると考えます。

  18. 「論点」を、かみくだいて説明します。

    私は、平成28年度の都立高校の理科の入試問題の大問3の〔問1〕は、入試問題として「成立している」と主張しています。

    この設問は、多くの方が指摘しているように「精密性を欠いている」わけですが、それは、入試選抜の機能を損なってはいません。

    なぜなら、中学校の理科の授業で学習する知識をもとに、総合的に判断して、「イ」を解答として導くことができるような構成になっているからです。

    選択肢「ウ」は、最終的に排除されます。
    「図2」の情報が、「図1」よりも優先されるからです。

    議論のポイントは、「図1」の情報が「図2」よりも優先されるといえるかどうか、少なくとも対等であるといえるかどうか、です。
    反論がある方は、そのことを立証してください。
    (私は、中学で実際に使われている教材をもとに、「図2」が優先されるべきであることを証明しています。)

    そのうえで、「図1」から、「イ」以外の選択肢が完璧に特定されることになるといえるのであれば、そのときに、「出題ミス」であると主張できます。

    ただ単に、作問上「精密性を欠いている」と指摘するだけでは、「出題ミス」であるということはできません。

  19. 「学力不足」という言葉に情緒的に反応している人が多くみられます。

    例を出して説明します。
    あるクラスで、「次のテストで、ここを出題する」と予告されたとします。
    テストでその問題が出ました。しかし、ある生徒が、テスト勉強を怠けたのか、うっかり解き方を忘れてしまったのか、予告された問題を解くことができなかったとします。
    その生徒は、当然失点することになります。
    その失点をもって、その生徒を「学力不足」であると評することに問題はないと思います。

    「金星の満ち欠け」は、高校入試で出題される可能性が非常に高いものです。
    その問題が解けなかった受験生は、残念ながら受験勉強に「不足」があったということになると思います。

    「出題ミス」を指摘したがる人は、「出題ミス」のために誤答をしてしまった受験生がいるという理屈を創作したがるわけですが、そうではない、といっているだけです。

    やむなくコメントを削除させてもらった「匿名」の方は、わたしが「生徒は頭が悪い」という「失言」をしたとして、私を非難していました。
    そんな記述はどこにもありません。客観性、論理性、科学性が欠如しています。

    他にも、勘違いしている人がいるのかもしれません。

    違います。
    誤答という「結果」をもって「学力不足」と表現しているのです。

    「ウ」の位置の金星の形、「イ」の位置の金星の形をそれぞれ理解していれば、解けた問題です。

    • >「ウ」の位置の金星の形、「イ」の位置の金星の形をそれぞれ理解していれば、解けた問題です。
      そう思われるのは,単純に図2「だけ」から得た情報で解くからです。

      実際には図1の情報があって,そこから得られる位置は「ウ」ですから,
      「イ」を選んでも,「ウ」を選んでも「正解」にはなりません。
      正解がない以上,「ウ」を選んだら「誤答」だと決めつけない方がいいと思います。
      なお,日付や次のページの情報を使って解いても「ウ」になります。

      この問題は,作問者が日付をもとにして図1や他の情報を作り込み,
      図2の金星の形だけを勝手に丸くして「イ」になるように書き替えています。
      (東京都はHPで自ら「イに移動した」と認め,正確でないと言っています)
      ivyさんや多くの受験生はそれにまんまとのせられて「イ」だと思っているわけですが,
      一部の受験生は図1を見て矛盾に気づいて解答を迷ったという状況です。
      (実際に疑問に思った受験生がいたそうです)
      作問者は図2だけを書き替えればいいと思ったわけでしょうが,他の情報も
      書き替えないといけないことに気づかなかったわけで,それがミスだと思われます。

      要するにミスに気づいた人と,気づかない人がいて,気づかない人は
      「何が問題なの?」と思っているから,状況が複雑だと言えると思います。
      気づかない人と東京都(気づいてほしくない人)の利害が一致しているので
      気づいた人を封じ込もうとしているように見えます。
      気づいた受験生がとてもかわいそうだと思います。

      • あなたは、中学の教材を使って私に反論するとおっしゃいました。
        お言葉の通りになさってください。
        それが叶わないのであれば、そのことが導く結論をお示しください。

  20. 手元にある教科書以外も調べないとフェアではないと思ったので,
    ほかの教科書を調べる必要から,新学期以後になりますと申し上げました。

    ところが,そうしている間にも,状況分析をなさっている
    ようですので,書かせていただいたつもりです。

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