英語の語順の話②

英語を聞き取るときに、「語順」を意識することが、リスニング上達のポイントです。

 

 

ある英語のセンテンスが、「ミ・シスタ・サー・ラ・キャッティン・ラ・パーケェスタディ」と聞こえたとします。

 

 

まず、最初の「ミ」ですが、その後ろの「シスタ」が「sister」であることがわかるので、その前に置かれるはずの語を「推測」します。

 

「名詞」の直前に置かれる語は、形容詞や冠詞、代名詞などがあります。

「ミ」と聞こえるわけですから、それは「m」という子音をもつ1音節か2音節の語であると考えることができます。

 

そうすると、「my sister…」という「意味のかたまり」が浮かび上がってきます。

 

 

「ミ」という「音」から判断するのではなくて、「シスタ」を含め、文を構成する語との「関連」で捉えるわけです。

「ミ」と発音された瞬間に「その語」の意味が特定されるのではなく、文全体の構成が明らかになるにつれて、「その語」が輪郭をあらわすイメージです。

 

 

「my sister」の次に「サー」と聞こえる語が続きます。

 

文頭にある「my sister」は、名詞の「かたまり」ですから、これが「主語」であると推測することができます。すると、「サー」は動詞であると考えることができます。

 

今度は、「s」という子音を持つ1音節か2音節の動詞を類推します。

 

「see」や「sell」「sit」「set」「say」…などが候補となります。

 

しかし、「主語」は「my sister」です。

その動詞が現在形なのだとすれば、「s」が付けられることになります。

 

「sees」「sells」「sits」「sets」「says」…。

 

そうなると、これらの語は「サー」と聞こえるはずがありません。

 

当然、進行形や完了形、未来形であるはずがないので、「サー」と聞こえる語は過去形であるということになります。

 

「saw」「sold」「sat」「set」「said」…。

 

「sold」は除外されます。「sat」「set」「said」には破裂音が現れます。「ッ」という「つまる音」(促音)です。

 

よって、「サー」と聞こえる動詞は「saw」(ソウ)しかありえません。リスニングの経験を積んで、「サー」と聞こえる「音」と「saw」という語が脳内で常に連結されるようになれば、自然に意味を感知できるようになります。

 

 

同じように、「saw」の後ろには「目的語」が置かれるはずだということが推測てきます。

つまり、名詞か名詞句が並べられるはずです。

したがって、「ラ」と聞こえる「弱い音」が、「the」なのだと特定できるわけです。

 

「キャッティン」と聞こえる部分の後ろにも「ラ」と聞こえる「the」があります。

そうすると、さらにその後ろにある「パーケェスタディ」も、名詞を含む語の「かたまり」であるということになります。

 

 

「パーケェスタディ」は、「音の連結」によって語が「つながって」います。

後半部分が「yesterday」であるとわかれば、前半の「パーケ」と聞こえる部分の語末は「k」の「音」であると思いつくことができるでしょう。

すると、これらの語の「かたまり」は「the park yesterday」となることがわかります。

 

 

「the park」という名詞の前には、前置詞が配置されるはずです。

 

したがって、「パーケェスタディ」の前に置かれている「キャッティン」と聞こえる語のつながりは、前半が名詞、後半が前置詞であるということになります。

 

これが「cat in」であると特定できれば、文全体が浮かび上がってきます。

 

 

「ミ・シスタ・サー・ラ・キャッティン・ラ・パーケェスタディ」

 

→「My sister saw the cat in the park yesterday.」となるわけです。

 

 

 

もちろん、全ての英語話者が、毎時このような「パズル」を解きながらコミュニケーションしているというわけではありません。

 

耳が慣れてくると、もっと直接的に、発音された英語の文の意味を把握することができるでしょう。

 

 

 

耳が慣れてくるまでは、「考えながら聞く」ことがとても重要です。

 

英語の聴き取りは、「音」だけを頼りにして語を特定しようとしても、なかなかうまくいきません。

短期間で英語のリスニングの力を向上させていこうとすれば、「語順」を意識しながら練習したり、訓練したりすることが必要です。

 

 

(ivy 松村)

 

 

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