受験パターンについて④(「単願」・「専願」)

⑤私立高校「一般入試」

 

 

a)私立高校「単願」・「専願」

 

 

私立高校の「一般入試」にも、「入学の縛り」がある受験様式があります。

それは、「単願」あるいは「専願」と呼ばれているものです。

 

「単願」「専願」には、大きく分けて以下のようなバリエーションがあります。

 

・「合格の見込み」がもらえる

・「入試得点」に加点してもらえる

 

 

前者は、出願の時点(正確には「入試相談」の時点)で、進学先が(ほぼ)決定となります。

後者は、入試に、有利になります。

 

 

「合格の見込み」が出されるタイプの受験には、出願の「基準」が設けられています。

 

私立の「一般入試」で「合格の見込み」を出す「単願」や「専願」は、およそ「推薦入試」よりも低い「基準」になっています。ですから、「推薦」に「基準」が足りなかった生徒が「単願」「専願」に回って出願するというケースも見られます。

 

 

 

いずれの「基準」も、中学校の「評定」を基本としています。

たとえば、中学の「評定」は5段階・9教科ですから、満点は「45」となりますが、ある私立高校は、評定が「42」以上の受験生に「合格の見込み」を出すわけです。

また別の高校は「40」、また別の高校は「38」というように、高校やコースなどによってそれぞれが「基準」を設けています。

5教科・3教科の「基準」を設けている高校もあります。5教科・3教科それぞれの「基準」のどれかを満たせばよい高校もあれば、いずれの「基準」も満たしていなければならない高校もあります。

 

 

さらに、「評定」以外の「基準」を認める高校もあります。

 

以下のような項目に当てはまる生徒に対して、合計で2点程度の「加点」を認めている高校が多くあります。ざっくりと調べて見つかったものを挙げます。

 

(念のため述べておきますが、当然、それぞれの学校によって「基準」が違います。)

 

 

・漢検、英検、数検などの3級もしくは準2級

・出欠席日数(皆勤など)

・生徒会活動

・生徒会長、生徒会役員

・委員会活動

・委員長、副委員長

・部活動実績

・部長、副部長

・クラス委員

・校外のクラブチームでの大会実績

・コンクールやコンテスト等の実績

・文化活動、芸術活動

・留学、海外生活経験

 

 

 

上記のような、「証明書」を示したり、中学校が「事実」を保証したりすることができるような項目だけでなく、「幅の広い基準」もあります。

 

下記参照:

 

 

・ボランティア活動

・教会活動

・HR活動

・課外活動

・生徒会・委員会・行事等で活躍

・学校内諸活動においてリーダーとしての活動

・茶道・華道・書道などの特技

・学校行事で貢献

・特別活動実績

・中学校長が特に推薦する者

 

 

このあたりの項目の扱いは、かなり「デリケートなもの」になるのだろうと思います。

これまで、自分が中学生活の中で「どう振る舞ってきたのか」によって、その項目が「有効」になるのかどうかが決まるのでしょう。

 

 

また、「縁故関係」の項目を設けている高校も多くあります。

卒業生(同窓生)の子弟や兄弟姉妹、在校生の兄弟姉妹に加点がもらえるわけです。

 

この項目に「違和感」を覚える人もいるかもしれません。

しかし、実は、欧米の私立学校(や私立大学)では、日本とは比較にならないほど公然と、縁故入学が認められています。これは、(政府が設置するのではない民間の)私立学校の「設立理念」や「運営目的」、「存在意義」などと関係しています。

(これに関しては、また、機会があれば書こうと思います。)

 

 

 

自身が第一志望としている私立高校に、「単願」や「専願」の制度が設けられている場合には、当然、その「基準」を満たすための努力が必要になります。

 

一般的に、「フリー」の受験よりも、「単願」「専願」で受験するほうが合格の可能性が高くなります。

 

特に、「合格の見込み」がある「単願」「専願」の出願は、ある受験生にとっては、自分の学力相応以上の高校に進学するチャンスとなります。

 

とにかく、「基準」を満たすことができるように準備していかなければなりません。

 

 

一方、自校を第一志望とする生徒に対する「加点措置」を行うというタイプの「単願」「専願」の場合は、結局「入試得点の勝負」となるわけですから、他の「一般入試」を受験する場合と同様に、得点力を上げるための「受験勉強」をしていかなければなりません。

 

 

 (ivy 松村)

 

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