平成29年度の南多摩中適性検査③

「適性検査Ⅱ」を見ていきましょう。

 

 

まず、「大問1」です。

 

 

〔問題1〕は、立方体の「切断」です。

 

これは、私立中受験の勉強をしてきた生徒に有利な問題でした。

「切断面」の図形を覚える勉強をしてきているからです。

 

 

「解答例」では、「三角形イクケ」と「三角形イシタ」が挙げられています。

 

「三角形イシタ」の「切断面」は、正六角形になりますが、「異なる3個の点を結んでできる正三角形」という設問なので、整合します。

 

 

その他「三角形アオソ」も正解になります。

ほとんどの受験生は、簡潔に求められる「三角形イクケ」と「三角形アオソ」のバリエーションを解答しているでしょう。

 

 

 

〔問題2〕は、難度の高い問題でした。

 

線対称の軸が3つあるというヒントをもとに、図2に三本の線を引いて考えます。

 

並べたフロアマットの中心にある「き」の真ん中から放射状に線が引かれることになります。

 

白色と黄色を、放射状に「安定的な組み合わせ」で並べればよいということを理解する必要があります。

 

つまり、正三角形の角を「回転」させても色のパターンが変わらないように配置するわけです。

 

 

また、白色と黄色を「交互」に配置したくなりますが、片方の色が9枚以上、あるいは、7枚以下になるパターンがあるので、白色や黄色を連続して並べることもできると気づかなければなりません。

 

 

 

〔問題3〕も難しい問題でしたが、〔問題2〕ほど難解ではありません。

 

 

「上向きの正三角形」の数と「下向きの正三角形」の数を足せば、並べたフロアマットの数になります。これには、容易に気づけると思います。まあ、「当たり前」です。

 

さらに、「見かけ上の辺の数」は「上向きの正三角形」の数の3倍であることに気づくことができれば、部分点を確保することができるでしょう。

 

 

この問題は、「下向きの正三角形」を無視して考えるとわかりやすくなるかもしれません。

 

「下向きの正三角形」の辺は、すべて「上向きの正三角形」の辺と重なっています。

 

「下向きの正三角形」を取り除いてみると、すべての辺が、「上向きの正三角形」の辺であることがよくわかります。

 

つまり、「見かけ上の辺」は、すべて、「上向きの正三角形」の辺であるといえるわけです。

 

言うまでもなく、三角形の辺の数は3つです。

 

ですから、「上向きの正三角形」の数の3倍が、「見かけ上の辺の数」となるわけです。

 

 

 

大問2を見てみましょう。

 

 

〔問題1〕は、確実に得点を取らなければならない問題です。

 

地面は温まりやすいので、8月の日中、土中は高温になります。

グラフをみれば、藁を敷くことで、畑の土の中の温度が上がり過ぎないようにしていることがわかります。

 

 

〔問題2〕は、割合の計算です。これも落とせない問題です。

 

 

〔問題3〕は、「特色のある農業」の問題です。

 

私立中入試の「社会」に限らず、都立中入試でも、近郊農業、促成栽培の知識は必須です。

 

「中学受験」のための勉強をしてきた受検生の多くは、容易に何を答えればよいのか気づくことができたと思います。

 

 

 

大問3は理科です。

 

 

〔問題1〕は、解答しやすい問題でした。

 

時間を計るためには、「振り子」のように、一定の速度で動いたり、「太陽」や「ろうそく」のように、時間の経過にしたがって状態や形状が変化したりするものを使えばよいわけです。

 

 

〔問題2〕は表とグラフを照らし合わせれば、容易に解答できる問題でした。

 

 

〔問題3〕も、「無難」な問題でした。

 

実験の「手順」や「きまり」を問う問題は、都立中入試では、割と「定番」です。特に、南多摩中の入試問題では、この種のテーマは、過去に頻繁に取り上げられてきました。

 

 

今年の「大問3」は、複雑な内容ではなかったので、しっかり対処できた受験生が多かったのではないかと思います。

 

 

 

総論としては、私立中入試に近づいている、といえると思います。

 

 

記号や数値を答える問題が目立ちました。

 

記述の「量」は多いですが、大問2,3に関しては、それほど複雑な答えが求められているわけではありません。

むしろ、その「内容」は、「受験勉強」に即したものでした。

 

 

ある意味で「易化」しています。したがって、これまで以上に「逆転」が難しい入試になったように思います。それは、つまり、「取りこぼし」をしてしまったら、厳しい結果に近づくということでもあります。

 

 

今年の入試問題が「堅い内容」であるということは、正統な受験勉強を積んできた生徒が得点を取りやすいということでもあります。

 

(ivy 松村)

 

 

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