平成29年度の都立高校入試

都立高校入試が終わりました。

 

これで、本年度のすべての入試が終了しました。

 

(これから入試本番をむかえる人は、がんばってください!)

 

あとは、発表を待つばかりです。

落ち着かない日々を過ごすことになるのでしょうが、それも受験の一部分であり、また、人生の一部です。いろいろと考えて、自分に合ったやりかたで、当日までを過ごしてください。

 

 

 

中1、中2の生徒たちは、学年末テストが近づいています。

明日も、教室を開放しますので、「家では勉強がはかどらない」という人は、ぜひ、テスト勉強にきてください。

 

また、ローマ字、英語に苦戦している新中1の生徒で、「しっかり復習したい」という人も歓迎しますので、ぜひ、来てください。

 

 

 

さて、都立高校入試について、思ったことなどを書きたいと思います。

 

両国の男子と大泉の女子の「受験倍率」が、「1」を切ってしまいました。

かなり微妙な状況ですね。

 

 

そして、入試問題です。

やはり、東京都教育委員会の意向が大きく働き、「解答形式」を単純化しようという意図が強く出ています。

 

近年、都立高校入試の大きな「テーマ」となってしまった「採点ミス撲滅」のために、「記述」を抑え、記号で答える形式の「問」(←「もん」と読むらしいです)を増やす傾向が強化されました。

 

社会では、「記述」が2題となりました。また、語句筆記問題が削減されました。

英語のリスニング問題で、筆記で答える問題が1題のみとなりました。また、英単語を書き込んで答える問題もなくなりました。

数学でも、選択問題が増えました。

理科は、図やグラフに「線」を記入する問題と、「記述」が1題だけです。

国語は、昨年と同様に「記述」は出題されませんでした。

 

 

つまり、なるべく「文字」を書かせないような試験問題になっているわけです。

 

 

これは、結構いろいろな功罪をはらむことになりそうです。

 

一点、指摘するならば、自校作以外の都立高校を目指す生徒の「受験勉強の質」が変化することになるでしょう。

 

もう一点。いずれ、国語の「作文」の「採点基準」が、「議論の的」になるかもしれません。

しかし、「作問側」もそれに気づかないはずはないので、近いうちに「作文」を「なんとかする」ように処置するのかもしれません。

(「作文」があったほうがいいのか、ないほうがいいのか、というのはちょっと「難しい」です。)

 

 

 

本年度のグループ作成校の「独自問題」の出題状況を調べました。

 

(他の学校と違う問題を使用していても、それが「自校作成」なのか、それとも、1校だけが「共通問題」を使用している状況なのかわからない場合があるので、「別問題」という表記にしました。)

 

 

新宿、墨田川、国分寺の単位制高校のグループ作成は、数学は大問1が、学校ごとに「別問題」でした。

英語は、墨田川の大問2、新宿の大問4が「別問題」となっています。

また、国語では、新宿高校が漢字の「読み」と「書き」を1問ずつ「別問題」にしていました。

 

 

 

進学指導重点校を見てみましょう。

 

 

まずは国語です。

 

 

1 2 3 4 5
日比谷 共通 共通 A 別問題 A
戸山 共通 共通 A 別問題 B
青山 共通 共通 B A B
西 共通 共通 B 別問題 A
八王子東 共通 共通 A A A
立川 共通 共通 A A A
国立 共通 共通 B 別問題 A

 

 

国語は、大問4の「説明的文章」を差替える高校がありました。

日比谷、戸山、西、国立の「問題」がその他の高校と違っています。

 

今の時点では分からないのですが、もしかすると、国立は、「独自問題」ではなく、「もうひとつの共通問題」を使用しているのかもしれません。

 

 

 

次に英語です。

 

 

1 2 3
日比谷 共通 A 別問題
戸山 共通 B 別問題
青山 共通 A 別問題
西 共通 別問題 A
八王子東 共通 A A
立川 共通 B 別問題
国立 共通 A 別問題

 

 

大問3は、5校が「別問題」となっていますが、立川(あるいは青山)は、「もうひとつの共通問題」かもしれません。

 

気になるトピックとしては、西高でリスニングに「トラブル」があり、男子の受験者全員に一律20点が加点されることになったそうです。

 

 

 

最後に、数学です。

 

 

1(1) 1(2) 1(3) 1(4) 1(5) 2 3 4
日比谷 A A A A A A A 別問題
戸山 A A B A B B A 別問題
青山 A A A A A A B 別問題
西 A A 別問題? 別問題? B A A 別問題
八王子東 B 別問題 別問題 A B B B 別問題
立川 B B A A B A B 別問題
国立 A B B A A B A 別問題

 

 

 

大問4は、全ての高校が「別問題」となっていました。

 

しかしその中で、もしかすると八王子東の問題は、「共通問題」として作成されたものかもしれません。

 

 

 

個人的な見解ですが、「独自問題」に積極的な高校であるかどうかと、「倍率」の「差」には、「何かつながり」があるのではないかと思っています。

受験生が「それ」に着目するという話ではありません。

「すこしでも精度の高い選抜を行いたい」という、その高校の「意志」が、「それ」に反映されるのではないかと思います。そして、トップ校を目指す受験生は、結局「その意志」に、感応するのではないか、と思うわけです。

 

この数日、このブログでは、立地などの「外部的要因」によって「倍率」が上下するというメカニズムについて考えてきました。

しかし、一方で「倍率」は、やはり「内部的要因」に強く規定されます。

 

 

 

日比谷高校は、「この状況下」で「守り」に入りません。

「採点ミスが起きたら、責任を取る気はあるのだろうね」ぐらいのことは、軽く言われているはずです。

 

 

でも、屈しない。

 

 

「ビリビリ」きますね。

 

 

(ivy 松村)

 

 

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