本日で、平山中と石川中の中間試験が終わりました。
石川中の1年生の生徒たちは、中間試験がなかったので、初めての定期テストを経験しました。
陵南中、四中、ひよ中の生徒は、奮闘中です。
今回、かなり成績が上がりそうな生徒もいるので、結果が待ち遠しいです。
さて、この3週間ほど、各中学の過去の定期試験の問題を見なおしたり、今回の定期テストの問題をチェックしたり、生徒たちに感想などを聞いたりしながら過ごしました。
あらためて気づいたのは、試験問題の「多様性」についてです。
本当に千差万別、いろいろな問題がありますね。
それにしても、ちょっと複雑な思いを抱かざるを得ないのは、試験問題の「使い回し」についてです。
過去問を手に入れることができるかどうか。
それが試験の点数に直結するようなケースが、実技教科で散見されます。
また、ある意味で「亡霊」と呼ぶべき試験問題も存在します。
昨年、中学校の教科書が改訂されました。
そのために、国語の教科書から、姿を消してしまった文章があります。
また、教科書の改訂に合わせて、採用する教科書を変更した市区町村があります。
その影響で、国語の定期試験の問題に、「現在の教科書に載っていない文章」が登場することがあるわけです。
つまり、それは、本来なら「現世」には存在し得ないという意味で、「亡霊」なのです。
「現在の教科書に載っていない文章」が試験に使われるパターンは、2つあります。
ひとつは、学校の先生がプリントなどで、「その文章」を使って授業をし、それを試験に使う場合です。
そして、もうひとつは「初見の文章題」として流用される場合です。
これは怖いです。読んだことも聞いたこともない文章が、突然「姿」を現すのです。
「ブルブルッ…」
身震いしますね。
光村図書の国語の教科書は、巻末に、「旧版」に掲載されていた文章の一部が「付録」のような形で収録されています。これは、非常に行き届いた「配慮」なのでしょう。
この部分を使って、授業をされる先生もいます。
これは一応「実体」があるので、「亡霊」とはいえません。
しかし、新版の教科書には掲載されていない、消え去ったはずの文章が、試験問題として登場することがあるわけです。
「亡霊」が、姿を現し、生徒たちを恐怖におとしいれるのです。
去年、そして今年も、様々な場所で「亡霊」が猛威を奮いました。
「うわ、わわ…」
身の毛がよだちますね。
「亡霊」は、ある市区町村で採択される教科書の変更があった場合にも「目撃」されることがあります。
授業に使う教科書は、学校の先生が自分で決めることはできません。
各市区町村の中学の教科書は、教育委員会によって決められます。
教科書が変更になると、学校の先生は大変です。
これまで慣れ親しんでいた授業の「題材」と、離別しなければならないわけです。
特に 、規模の小さな中学校の先生にとっては深刻な問題です。
学年にクラスが1~2学級ほどしかない中学では、1人の国語教師が3学年すべての授業を担当することもあります。そうすると、1年生、2年生、3年生すべての学年の授業計画を、すべて新しく作成する必要があるわけです。
もちろん、試験問題も「新作」しなければなりません。
学校の先生にとって、非常に大きな負担です。
そうです!
学校の先生の「怨念」が!!
恐ろしい「亡霊」を生み出してしまうのです!
「ぎゃ~~!!助けて~~!!」
同じような「怪奇現象」は、教員の「移動」によっても起こります。
当然、別の市区町村から別の市区町村の中学校に転勤した場合に、使用する教科書が変わる場合があるわけです。
やはり、学校の先生の「怨念」が!!
…(以下略)。
まあ、「そういった事情」で、教科書に掲載されていない文章が、定期試験で出題される場合があるわけです。
いかにも「夏らしい話」で、背筋がぞっとしますね。
(ivy 松村)