平成30年度 都立高校「自校作成」の国語

進学指導重点校の英数国の入試問題は、本年度から「自校作成」となりました。

各校が、5年ぶりに独自問題を作成するとあって、「業界」でも大きな注目が集まりました。

 

 

私は、各校がリリースしている「出題の方針」に注目していました。

 

これをみれば、各校の出題構成と内容が、かなり精密に把握できると理解していたからです。

 

特に気を配っていたのが、国語でした。

国語の「記述」がどうなるのか、が本年度の入試の大きなポイントでした。

 

 

 

日比谷、西、戸山の3校が、大問3で「記述」を課すことは数か月前から判明していました。

また、国立が、大問3で「記述」を出題しないことも、数か月前から判明していました。

 

 

4校は、「出題の方針」をホームページに掲載し、公表していました。

 

いずれの高校も、入試選抜という「プロジェクト」を周到に準備してきたということがわかります。

 

4校の入試問題は、「出題の方針」に沿って作問されています。

 

 

 

一方、青山、八王子東、立川の3校は、「出題の方針」をホームページに掲載していませんでした。

 

 

青山は、都立の入試日になっても、まだ昨年の「出題の方針」をホームページに掲載したままでした。しかし、意外にも、今年の入試問題を最も早くホームページに掲載したのは青山高校でした。

その際に、今年の「出題の方針」もアップされました。

(ちなみに2番目は日比谷で、3番目は八王子東です。)

 

 

国語の入試問題は、すぐにはホームページ等に掲載できないので、現時点で問題を見ることはできませんが、「解答」と照らし合わせて「出題状況」を確認しました。

 

 

青山は、「出題の方針」で「記述」を示唆しないまま、「記述」を出題しています。

 

まあ、「出題の方針」で示された内容には「出題形式」自体への言及がなされていないので、「記述」が出題されたとしても、「出題の方針」に適合していないとは言えない、という「弁解」が、なんとか可能かもしれません。

 

 

この塾に青山を受ける受験生がいたら、ちょっと困ったことになったかもしれませんが、それでも、私は、青山の問題作りは評価できると考えています。

 

 

私は、一貫して、

 

・「記述」を出すべきである

・難度を上げるべきである

 

という主張をしてきました。

 

 

「解答」を見ただけの印象に過ぎませんが、青山高校の入試問題は、非常に熱が入っていると思います。

 

問題点は、入試選抜、もっといえば「生徒募集」が、ちょっと「ちぐはぐ」になっているということです。

 

英語でも、大問3の文章が、「物語文」なのか「説明文」なのかを明示していません。

おそらく、「出題の方針」は、実際の入試問題を想定しないまま作られたのではないかと思います。

「出題の方針」を出さなければいけないので、「とりあえず」あいまいな形でリリースして、後で問題を作り込んでいったのかもしれません。

 

 

「担当者」どうしの「連携」が取れていないとか、「生徒募集」を総括する人が総合的な指示を出していないとか、そういう部分があったのかもしれません。

 

 

 

そして、八王子東と立川です。

私は、2校の「資料」を手にし、「出題の方針」を確認することができました。

 

八王子東と立川は、ともに「入試説明会」で「グループ作成のものと同じような問題」を作ると説明していました。

 

それで、国語の入試問題で「記述」が出題されないという「予断」を持った受験生や受験関係者は多かったはずです。

しかし、八王子東と立川の「出題の方針」には、大問3について以下のように記されていたのです。

 

 

八王子東「文学的な文章を読み、叙述や描写などに即して、場面、登場人物の様子、心情などを正しく理解する能力及び読み取った内容をまとめ、表現する能力などをみる。」

 

立川「文学的な文章を読み、叙述や描写などに即して、場面、登場人物の様子、心情などを正しく理解する能力及び読み取った内容を適切にまとめ、表現する能力などをみる。」

 

 

ともに大問3で「表現する能力」を検査すると書かれてあります。

したがって、私は、両校は大問3で「記述」を出題すると判断しました。

 

 

 

八王子東は、「記述」を出題しました。これは、まったくの予想どおりでした。

 

一方、立川は、大問3で「記述」を出題しませんでした。

 

 

 

八王子東は、この一年、いろいろな面で非常に精力的な取り組みをしているのが伝わってきました。

とりわけ、今回の入試問題は気合が入っていると思います。

問題作りに「攻め」の姿勢があって、ちょっとグッときますね。

 

八王子東の取り組みが変わってきた理由の1つは、昨年の入試で応募人数を大きく減らしてしまったことでしょう。

また、もうひとつは、このままでは進学指導重点校の指定が危うくなるという危機感だと思います。実は、八王子東は、難関4大学の合格実績が下降し、進学指導重点校の「基準」のひとつを満たしていません。ある意味で、「酌量」されて、昨年の進学指導重点校の再指定を受けたわけです。

 

 

ただ、八王子東も、統率が取れた「生徒募集」になっていなかった印象です。

「説明会」などで、魅力をアピールしきることができていませんでした。

 

「入試説明会」では、国語に関してけっこうユニークな内容のお話しがあったということですが、「記述」については触れられなかったようです。そのうえ、「独自問題」について「グループ作成と同じような問題」を出題すると表明していたそうなので、実際の入試問題を目にして、驚いた人も多かったのだろうと思います。

 

 

 

そして、立川です。「表現する能力をみる」と明言していながら、そのための設問が用意されていません。

 

立川の問題を見ましたが、国語は、ボーダーを押し上げる要因になりそうです。

大問3で苦戦した受験生は少なかったと思います。さらに、決定的なのが大問4で、ほとんどの受験生はここで無難に得点を確保できたはずです。

 

立川の国語の問題は、大問3・4と、大問5の「統一感」がバラバラで、しかも全体の「バランス」がとれていません。

大問5は、古文の先生が作っていると思います。これは「骨」のある問題でした。

しかし、多くの受験生は、大問3・4では時間を取られないので、大問5に十分な時間をかけることができたはずです。

 

 

 

立川は、「入試説明会」で合格者の「内申点」の情報などを明かしています。

たとえば、男子は「オール4」に届いていなくても、入試得点で「逆転」できることなどが、データで示されました。

こうした積極的な「情報開示」が、立川の男子の倍率を高めた要因のひとつとなりました。

 

しかし、入試問題が易化し、入試得点が高得点域で均衡してしまうと「内申点」が乏しい受験生にとっては不利な受験になるわけです。

 

 

青山や八王子東と同様に、立川も、「生徒募集」と「作問」が「ちぐはぐ」だったわけですが、他の2校とは違い、立川の場合、「作問」に対する「意識」がおろそかだったという印象です。

 

 

 

虚飾なしに、端的にいえば、日比谷、西の「情報」は、「信頼」できます。

むしろ、高校が出してくる情報を細部までしっかりと読み取ることが大事です。

 

戸山も堅実です。

 

 

国立は、実はちょっと「気がかり」です。

 

国立高校は、かつては国語の入試問題で「重厚で濃密な記述」を出題することで知られていました。現在は見る影もありません。

 

積極的な「差換え」を行わなかった近年の入試問題に大きな違和感を持っていましたが、今年の「自校作成」でも「守り」の姿勢を崩していません。

 

 

日比谷と西は、問題作りと採点に対して、「覚悟」を持っています。

 

「この御時勢」ですから、「採点ミス」などがあれば、大きな責任問題になるでしょう。

それでも、「記述」を増やしました。

 

それから、戸山、八王子東、青山も前に進む決意をしました。

 

 

でも、国立は、ちょっと「教育庁のほう」を気にし過ぎているような印象を受けます。

 

 

国立高校の「歴史」を調べてみると、この高校は、「立地」を含めて、けっこう「ラッキー」が重なって、進学校としての「地位」を向上させてきたことがわかります。

 

適切な言葉なのかどうか、あまり自信はありませんが、あえていえば、もしかすると「殿様商売」といえるのかもしれません。

 

 

「集まってくる生徒のパワーと能力」を最大限に引き出すことができるのは、伝統の「強み」なのかもしれませんが、逆にいえば、「集まってくる生徒の質」が変われば、一気に「高校の質」も変わってしまう危険性を持った高校だと思います。

 

 

ちょっと「今の方向性」は、怖い気がします。

 (ivy 松村)

「休校」のお知らせ

2月28日~3月4日は「休校」となっておりますので、ご注意ください。

 

(3月1日は、都立高校の合格発表日ですので、校舎は開いていますが、授業等は行いません。)

 

 

 

本日が、平成29年度の最終授業日でした。

 

まだ、学年末試験が続く生徒は、試験勉強、本日で試験が終了した生徒は、個別の課題に取り組みました。

 

高校でも、試験が近づいてきたので、高校生も自習に来ました。

 

 

しばらくご不便をおかけしますが、よろしくお願いします。

 

 

 

新しく中学生になる6年生の生徒は、3週間「中学準備講座」を続けてきました。

次回からは、「中学部」の授業です。

はりきっていきましょう。

 

 

 

新年度のスタートは3月5日からです。

 

 

気合を入れていきましょう。

 

 

(ivy 松村)

 

 

 

学年末試験に向けてがんばろう

都立高校一般入試が終わりました。

 

受験生のみなさん、おつかれさまでした。

 

あとは、発表を待つのみです。

 

発表の日、私たちは朝から校舎で待機していますので、連絡をくださるようにお願いします。

 

それから、都立の合格発表日以降、私立の「繰り上げ合格」があるかもしれません。

もし、連絡があったら、一応お知らせくださるようにお願いします。

 

 

 

問題に目をとおしてみましたが、社会が難化していました。

ちょっと深い「知識」を聞いてくる問題が、数題出されました。

昨年の入試問題が満点の生徒も、今年の問題は少し点を落としました。

 

社会は、上位校の「平均点」も若干下がると思います。

 

 

自校作成校の国語の「記述」に注目していましたが、ほぼ予想通りの構成でした。

 

しかし、立川は、「出題の方針」に沿っていない構成でした。

立川高校の「出題の方針」では国語の大問3の「構成と内容」は、以下のように記されていました。

 

「文学的な文章を読み,叙述や描写などに即して,場面,登場人物の様子,心情などを正しく理解する能力及び読み取った内容を適切にまとめ,表現する能力をみる。」

 

ところが、本年度の国語の入試問題の大問3は、選択問題のみの構成で、「表現する能力」は検査されませんでした。

 

 

立川の国語は、「平均点」が大きく上がりそうです。

 

 

 

一方、八王子東は、「記述」は出ないと考えていた人が多かったと思いますが、「記述」が出題されました。

 

 

 

さて、中2、中1の生徒たちは、学年末試験が待っています。

 

今日からはじまっている中学もありますね。

 

 

明日、明後日の「土日」は2時から校舎を開けていますので、家ではかどらない人は、勉強に来てください。

 

 

日野も八王子も、2年生は「走れメロス」、1年生は「少年の日の思い出」が試験範囲になっています。

 

解説や問題のプリントがありますので、もらってください。

 

 

それから、3学期の定期テストの過去問はあまりそろっていないのですが、あるものは閲覧できますので、確認したい人は一応問い合わせてみてください。

 

 

ないものは、ないので仕方ありません。

あるものは利用して、活かしてください。

 

 

「知性」を尊ぶ人間は、与えられた環境のなかで「許される限りの努力」をします。

 

 

まあ、見なくても大丈夫という人は、自力で頑張って、高得点をねらいましょう。

 

 

 

中3生も、最後の定期テスト、ぜひ、しっかり取り組んでください。

 

「ここ」で手を抜いてしまうような行動は、なんというか、いろいろなものを表象するように思います。

思わしくない結果であれば、「そのメンタリティ」が原因だと思いますし、良い結果であっても、「そのメンタリティ」では「先がない」と思います。

 

 

少しゆっくり過ごしてください。

 

そして、学校の先生への敬意を示し、自分の中学生活への「けじめ」のために、定期試験勉強のための時間を作るようにしてください。

(まあ、これは、私のただの個人的な希望ですが。)

 

 

今日、言い忘れてしまいましたが、中3は、月耀日と火曜日は一応「授業日」です。

 

 

 

それでは、みなさん、学年末テストに向けてがんばりましょう!

 

 

(ivy 松村)

 

 

今日は都立高校入試日。

いよいよ都立高校入試です。

 

さっきまで、いろいろと注意点を書いたり、ちょっと気取った「はげましの言葉」みたいなものを書いたりしていたのですが、載せるのはやめますね。

 

 

すべての「答えの筋道」は、みなさんの「脳」の中に存在しています。

「自分が培ってきたもの」で勝負してください。

 

「直観」は、ギリギリの最後の手段です。

 

 

 

気をつけて行ってきてください。

 

みなさんの「冒険談」を聞くのを楽しみにしています。

 

 

(ivy 松村)

 

 

「出題の方針」の確認

本年度の入試の出題構成について確認しましょう。

 

 

「グループ作成」、「自校作成」の高校は、「出題の方針」をもとに、入試に備える必要があります。

 

 

 

日比谷高校の「出題の基本方針」の「各問のねらい」を見てみましょう。

 

 

□1 漢字を正しく読む能力をみる。

 

□2 漢字を正しく書く能力をみる。

 

□3 文学的な文章を読み、叙述や描写などに即して、場面、登場人物の様子、心情などを正しく理解する能力、表現する能力などをみる。

 

□4 説明的な文章を読み、叙述や文脈などに即して、語句や文の意味、文章の構成及び要旨などを正しく読み取る能力をみるとともに、考えが正確に伝わるように根拠を明らかにしながら、自分の意見を論理的に表現する能力などをみる。

 

□5 古典に関する文章を読み、古典並びに現代の語句及び文章の内容についての理解などをみる。

 

 

 

日比谷高校の国語の漢字の出題は、「グループ作成以前」とその後で構成が変わっています。

 

以前は「文章題からの引用」でした。私立の入試でよくみられるパターンのもので、文章中からいくつかの語句が取り上げられ、その漢字の「読み」や「書き」を問われるという形式でした。

「グループ作成」となってからは他校と「足並み」をそろえる必要から、大問1が「漢字の読み」、大問2が「漢字の書き取り」という独立した問題構成となりました。

 

 

「自校作成」に回帰した本年はどうなるのか、それは、「出題の方針」に示されています。

本年は、「グループ作成」と同じ構成になることがわかります。

 

 

「出題の方針」を参照せずに、暗中模索におちいっている受験生がいたら、説明会で入手したものを確認するとよいと思います。

 

 

 

さて、本年度の国語の入試を予測するうえで、「記述」がどうなるのか、気になっている人も多いと思います。

 

 

各校の大問3の「出題の方針」を比較してみましょう。

 

日比谷「文学的な文章を読み、叙述や描写などに即して、場面、登場人物の様子、心情などを正しく理解する能力、表現する能力などをみる。」

 

戸山「文学的な文章を読み,叙述や描写などに即して,場面,登場人物の様子,心情などを正しく理解する能力及び読み取った内容を適切にまとめ,表現する能力をみる。」

 

国立「文学的な文章を読み,叙述や描写などに即して,場面,登場人物の様子,心情などを正しく理解する能力をみる。」

 

 

日比谷や戸山は大問3で記述問題が出題されるでしょう。

一方、国立は記述問題が出題されないでしょう。

 

 

また、いずれの高校も、大問5で「記述」は出題されないでしょう。

 

 

受験生向けの説明会や塾向けの説明会で、本年度の入試は「グループ作成と同じような出題」になると説明していた高校があったようです。

それで、たとえば、昨年と同様に「記述」は出題されないと高をくくっていると、当日に驚くことになるかもしれません。

その高校の「出題の方針」を見てみると、ちょっと違った出題になるということがみえてきます。

 

 

 

日比谷は、英語の「出題の方針」の「各問のねらい」も確認しておく必要があります。

 

 

□1 自然な口調で話される英語を聞いて、その具体的な内容や大切な部分を把握したり、聞き取った事柄について英語で表現したりする能力をみる

 

□2 まとまりのある対話文を読み、その流れや大切な部分を把握したり、読み取った事柄などについて英語で表現したりする能力をみる

 

□3 物語文を読み、そのあらすじや大切な部分を把握したり、読み取った事柄などについて英語で表現したりする能力などをみる

 

4 短い対話文を読み、読み取った事柄について、異なる2つの意見を適切に英語で表現する能力をみる

 

 

大問1は、全校共通のリスニングです。

大問2~4が独自問題ですが、それぞれ大問2は「長大な対話文」、大問3は「物語文」、大問4は「短い対話文」の問題であることがわかります。

したがって、「説明文」ではなく、「対話文」や「物語文」を読む「準備」をしておかなければなりません。

 

また、すべての大問で「英語で解答する設問」があることがわかります。

それは「抜き出し」の問題なのかもしれませんが、「英語で解答を記述する」問題である可能性が高いと思います。

 

注目すべきは、大問4で「異なる2つの意見を適切に英語で表現する能力」を検査されるという点です。

ここでは、2つの意見が交換される「対話文」が示され、受験生は、「2つの立場」に立ってそれぞれの意見を英語で要約する、あるいは主張を代理する、というような英作文を課せられるのかもしれません。

 

 

 

他塾の方も見ているでしょうから、このへんで。

 

 

 

都立入試に挑む受験生には、本年度の入試の「概要」を伝えています。

 

みなさんは、これまでの受験勉強、そして私立入試を通して、大きく成長しています。

私が、こんこんと伝えるまでもなく、一人ひとりが自分で「入試」をいうものを理解し、取るべき行動を判断することができるようになっています。

 

当日、思いもよらない問題が出ても、落ち着いて対処できるだけの力をつけています。

自信を持ってください。

 

 

 

みなさんといっしょに勉強してきた日々が、すでになつかしく思えます。

もう、「授業」の必要もありません。

 

私は、採点と問題の準備に追われる日々です。

後は、リスニングの「スタート」のボタンを押す係。

 

そして、くだらない質問に対して、くだらない受け答えをする人。

 

月日が過ぎて、あのくだらないやり取りの断片が、みなさんの記憶にかすかに残っていて、あるとき、ふと思い出して、ちょっとだけ愉快な気持ちになってくれたら、うれしく思います。

 

 

 

受験という「航海」の果てに、英作とリスニング、作文と漢字に立ち返ってきました。

これらが「最後のピース」です。

 

 

 

あと少し。がんばろう。

 

 

 

 (ivy 松村)

 

平成30年度の志願変更

G7(進学指導重点校)の志願変更の状況を詳しく見てみましょう。

 

 

まずは、男子です。

 

 男子 倍率 2/7 取下 再提出 2/15 倍率 増減
日比谷 2.38 314 11 10 313 2.37 -1
西 2.09 276 14 10 272 2.06 -4
戸山 2.52 332 22 6 316 2.39 -16
青山 2.01 300 22 26 304 2.04 4
国立 1.75 231 18 7 220 1.67 -11
八王子東 1.67 220 24 9 205 1.55 -15
立川 1.98 261 18 21 264 2.00 3

 

 

 

次に、女子です。

 

 

 女子 倍率 2/7 取下 再提出 2/15 倍率 増減
日比谷 2.05 250 18 11 243 1.99 -7
西 1.48 181 8 7 180 1.48 -1
戸山 1.84 224 17 10 217 1.78 -7
青山 1.86 255 12 8 251 1.83 -4
国立 2.00 244 23 6 227 1.86 -17
八王子東 1.55 189 10 7 186 1.52 -3
立川 1.60 195 14 16 197 1.61 2

 

 

 

「数字」に大きな変化がなかったようにみえても、実は、「取下げ」と「再提出」が活発に行われていた高校があることがわかります。

 

特に、青山と立川の男子です。

 

両者とも志願変更前に約2倍の倍率を示していました。

 

したがって、「再提出」をした人員は、高倍率の受験を覚悟している受験生です。

つまり、その多くが「上から」の「流入」だと考えられるわけです。

 

もちろん、その中には、存外の私立入試の結果が得られたために、「上げてきた」受験生もいるはずです。

 

いずれにしても、「再提出」をしてきた新手は、「手ごわい相手」です。

 

 

日比谷の男子や西の女子も、ほぼ同数の「入れ替え」がありました。

 

 

「数字」に大きな変化がなかったとしても、競争相手は入れ替わり、静かに、戦いはよりハードなものになっているのです。

 

 

気を引き締めていきましょう。

 

 

(ivy 松村)

 

 

平成30年度都立高校最終応募倍率

都立高校の最終応募状況が明らかになりました。

 

 

G7(進学指導重点校)を見て見ましょう。

 

 

まず、倍率の比較です。

 

 男子

本年 昨年

 女子

本年 昨年
倍率 倍率 倍率 倍率
日比谷 2.37 2.47 日比谷 1.99 2.03
戸山 2.39 1.89 戸山 1.78 1.71
青山 2.04 1.98 青山 1.83 2.08
西 2.06 1.96 西 1.48 1.72
八王子東 1.55 1.34 八王子東 1.52 1.39
立川 2.00 1.67 立川 1.61 1.50
国立 1.67 1.57 国立 1.86 1.54

合計

2.01 1.84

合計

1.73 1.71

 

 

 

次に応募者数の推移を見てみましょう。

 

 

 男子 本年 昨年 増減  女子 本年 昨年 増減  
日比谷 313 326 -13 日比谷 243 248 -5  
戸山 316 282 34 戸山 217 233 -16  
青山 304 258 46 青山 251 250 1  
西 272 259 13 西 180 208 -28  
八王子東 205 177 28 八王子東 186 168 18  
立川 264 220 44 立川 197 182 15  
国立 220 207 13 国立 227 186 41  

合計

1894 1729 165

合計

1501 1475 26  

 

 

 

男子の応募者数は、昨年度に比べ、グループ全体で165人増加しています。

倍率は、1.84から、2.01に上昇しています。

 

女子の応募者数は、昨年度に比べ、グループ全体で26人増加しています。

倍率は、1.71から1.73に微増しています。

 

 

男子は、日比谷以外の高校の応募者が増えました。

特に、青山、立川、戸山の応募者が増加しています。八王子東も昨年比で大きく応募者を増やしました。

 

男子は、「チャレンジ」の出願が増えているようにも思えますが、もしかすると、私立との併願が活発化していることが原因かもしれません。

 

今後、入試の「欠席率」を確認することで、本年度の「受験動向」をより詳細につかむことができます。

 

 

女子は、「グループ全体」の状況は昨年と大きく変動はありませんが、「区部」と「多摩地区」で、受験動向に「違い」がみられます。

日比谷、戸山、青山、西の4校の応募者は昨年と比べて減っているのに対し、八王子東、立川、国立の応募者は増えています。

 

グループ内では、西高から国立へ人員の「流出」がみられます。

西の女子は、近年、いわゆる「隔年現象」にはまっているようです。

 

 

 

本年度の志願変更の状況を見てみましょう。

 

 

男子 増減 2/15 2/7 倍率  女子 増減 2/15 2/7 倍率
日比谷 -1 313 ←314 2.37 日比谷 -7 243 ←250 1.99
戸山 -16 316 ←332 2.39 戸山 -7 217 ←224 1.78
青山 4 304 ←300 2.04 青山 -4 251 ←255 1.83
西 -4 272 ←276 2.06 西 -1 180 ←181 1.48
八王子東 -15 205 ←220 1.55 八王子東 -3 186 ←189 1.52
立川 3 264 ←261 2.00 立川 2 197 ←195 1.61
国立 -11 220 ←231 1.67 国立 -17 227 ←244 1.86

合計

-40 1894

←1934

2.01

 合計

-37

1501

←1538

1.73

 

 

 

男子は、戸山、八王子東、国立から、人員が「流出」しています。

女子は、国立が「-17」となっています。

 

日比谷、西の二強には、大きな動きはありませんでした。

 

 

 

戸山の男子は、高倍率を嫌って、「流出」が起こっています。

 

本年度の戸山の高倍率の要因は、ひとつは、昨年よりも応募人数が減らされたことによるものです。さらに、昨年度の合格実績、とりわけ現役の合格状況の良さが訴求力となって、志願者を集めました。また、スーパーサイエンスハイスクール指定校、チームメディカルといったプロジェクトなど、進学指導体制の充実が信頼感を高めました。

 

一方、戸山の女子は、昨年に比べて倍率は微増していますが、応募者数は減少しています。

 

 

国立は、昨年度、目覚ましい大学合格実績をあげました。

本年度、多くの志願者がひきつけられましたが、高倍率を敬遠して、男女ともに人員が「流出」しています。

 

 

八王子東も、耳目を集める大学合格実績が要因となって、応募者を増加させました。

しかし、男子の倍率が例年に比べて高かったこともあって、志願変更による「流出」を招きました。

 

 

 

多摩地区にフォーカスして、本年度の応募状況を整理してみましょう。

 

八王子東の応募者が増加し、男女ともに倍率が1.5以上になりました。

 

八王子東、立川、国立の3校を比較すると、男子の人気は立川、女子の人気は国立に集まっています。

 

また、3校ともに応募者数を増やしています。

昨年に比べて男子が「+85」、女子が「+74」です。

 

特に女子は、区部の4校と比べて、大きな変化がありました。

区部の4校の応募者数は、昨年と比べて「-48」となっています。

区部では、依然として「慎重な出願」が基調となっています。

 

それに対し、多摩地区の3校は大きく応募者を増やしています。

 

 

 

志願変更は、一部、「再提出」を行わない者が出てくるので、「全体」としては「流出」が多くなりますが、ほとんどの受験生は、いったん「再提出」を行います。

 

志願変更は、より合格可能性の高い「下位」の学校に受験校を変更する受験生のほうが多いので、「最上位」の高校群からの「流出」は、相対的に活発になります。

 

人員の「流出」の状況をもう少し詳しく見てみましょう。

 

 

 男子 倍率 増減  女子 倍率 増減  
国立 1.67 -11 国立 1.86 -17  
立川 2.00 3 立川 1.61 2  
八王子東 1.55 -15 八王子東 1.52 -3  
国分寺 1.60 6 国分寺 1.60 3  
武蔵 1.65 -11 武蔵 1.52 15  
武蔵野北 1.46 0 武蔵野北 1.67 -12  
小金井北 1.92 -29 小金井北 1.82 -5  
町田 1.36 5 町田 1.53 7  
調布北 1.55 37 調布北 1.42 12  
多摩科技 1.87 1 多摩科技 1.87 -2  
日野台 1.56 18 日野台 1.33 10  
昭和 1.79 -17 昭和 1.79 -12  
南平 1.77 -7 南平 1.72 -8  

 

 

 

男子は、国立、八王子東、武蔵などから「流出」した人員は、低倍率を示していた調布北、日野台に吸収されました。

 

女子は、国立や武蔵野北から武蔵、町田、または調布北、日野台に「流出」しているようです。

 

本年度は、倍率が高い高校から低い高校へ、積極的な志願変更がみられました。そのため、「全体」の倍率が一定の範囲に収束する傾向が強まりました。

 

 

 

ところで、「進学校」を考えるうえで、南平高校はひとつの「基準」たりえると思います。

 

南平高校を含めた上記の高校群は、応募者数を増やしています。

特に男子は顕著で、全体で231人の増加です。

 

一方、上記以外の旧7学区~旧10学区の高校は、その多くが応募者数を減少させています。

 

 

そのおもな要因を2つ挙げることができます。

 

ひとつは、生徒数の減少です。

もうひとつは、私立高校の「授業料軽減制度」です。「ここ」がこの制度の「ボリュームゾーン」になると思います。

 

 

 

本年度の中学の卒業予定者は、昨年に比べて1685人減っています。

また、志望校調査によれば、都立高校を志望する生徒の割合も減少していることが確認できます。したがって、相対的に私立高校を志望する生徒の割合が高まっていると考えられます。

 

都立高校入試の最終応募者の人数は、その数値に呼応した減り方をしていません。

つまり、都立高校の応募者数の減少は抑制されています。しかし、これは「出願」の数なので、「内実」よりも数字が大きくなります。

 

また、本年度は、私立入試の動向に大きな変化があったので、それがどう影響しているのか、という部分もあります。

 

 

さて、重要な点は、中学卒業予定者および都立志望者は減っているのに、上位校の応募者は増えているという点です。

 

これについては、少し時間をかけて考える必要があります。

 

 

 

それにしても、本年度は、ちょっと「難しい部分」がありました。

実は、その「一部」は「このブログ」なんですよね…。

 

自分が思っている以上に、受験動向に影響を与えているようです。

 

ある理由で、アクセスの解析を全くやっていません。一度も見たことがないのです。それで、どれくらいの人が読んでいるのかも知らないまま書き続けているのですが、自分が思っているよりも多くの人が読んでいるみたいです。ある程度「計算」していたつもりだったのですが、「予想」を上回っているようです。

 

ちょっと確かめてみようと、情報をコントロールしてみたのですが、どうも、やっぱり、そういう気がします。

 

 

それで、この記事もどうしようか考えながら書いてみたのですが、う~ん。

 

どうなんでしょう。

 

 

 

 (ivy 松村)

 

 

Kakomon Go

「都立ターン」に入って、最後の入試に挑む受験生は、都立の過去問中心の勉強です。

 

 

過去問は、社会は古い年度から、最近年度に向かって進めています。

夏休みの終わりから、もう、20回分以上の演習を行っています。

 

あと、2年分残っているので、それをやって「仕上げ」です。

もう少し「量」が必要な人は、都立対策用の演習教材をお渡しします。

 

 

共通問題に挑む受験生は、最近年の2年の問題形式を念頭に準備する必要があります。

 

一方、自校作成に挑む受験生は、古い年度の問題をたくさん解く必要があります。

英数国は、過去問集をやり終えた人から、古い年度にさかのぼって演習を行います。

 

 

西高は、英語の問題を以前の形式に戻すと、受験生に向けて説明しています。

 

したがって、形式も難度もまったく異なる近年の「グループ作成」の問題を、間際になって解くことの意味は薄くなりました。

 

他の自校作成校も、問題形式や内容に手を加えてくる可能性が高いと思います。

 

通常は、いちばん最近の入試問題を入試の直前に解くというやり方が合理的なのですが、本年度の自校作成校を受ける受験生には、効果的ではないかもしれません。

 

 

ちなみに、秋に実施された、「ある西高模試」は、本年度実施される西高の問題形式と同一ではありませんでした。

まあ、いろいろと「事情」があるのだとは思いますが、受験生はその模試を受けたことに満足しないでしょうし、その結果の「判定」にも納得できないでしょう。

 

 

 

ついでに述べますが、会場模試の採点は、けっこういいかげんなところがあります。

 

採点が厳しかったり、ゆるかったりします。

 

たとえば、ある生徒は、国語の「作文」で、十分に点数を確保できるはずの答案が「0点」になっていたことがありました。

詳しくは書きませんが、都立入試ではありえない採点でした。

 

また、英作文で、「because」や「so」などの接続詞の使い方を間違えていたり、不定冠詞の「an」にすべきところを「a」としていたり、大文字にし忘れていたり、かなり基本的な間違いに、まったく減点されていない採点を見かけることがあります。

 

ここ数年、会場模試の受験者が大きく増えているので、採点も大変なのだろうとは思いますが、ちょっと杜撰な印象を持つことが、しばしあります。

 

 

さらにいえば、問題の「作り込み」が雑な回があります。

 

1月の最後の模試で出題された国語の漢字の問題は、都立では出題される可能性がかなり低いものでした。

 

社会でも、「そのタイプ」の筆記や記述の問題は、今の傾向にあっていないのでは?と思わされる出題があったりします。

 

 

とはいうものの、会場模試を受けることには非常に大きな意味があります。

生徒たちにはできる限り会場模試を受けるようにいってきました。

 

 

 

会場模試の成績は、受験校を考えるうえで、かなり重要な「判断材料」です。しかし、会場模試の「合格可能性」をまるっきり鵜呑みにするべきではありません。

 

より大事なのは、「過去問の点数」です。

「会場模試の点数」と「過去問の点数」。より信頼できるのは「過去問の点数」です。

 

 

 

共通問題の国語は、「小学校で習う漢字」が中心に出題されます。

それは、授業でも伝えましたし、実際に数回過去問を解けば、すぐにわかることです。

 

もう「この時期」ですから、毎回の授業でカリカリとやり続けてきた漢字や単語などの「小テスト」をやっていませんが、今日、ちょっとした「隙間の時間」に、ずっと使ってきた漢字教材で、小学生の漢字の「チェック」をしていた受験生がいました。

 

きちんと「理解している受験生」の行動です。

 

「そういうこと」ですよね。

 

 

 

英語の授業では、リスニングと英作文を同時にこなす「マルチタスク」の練習をしましたが、自分の判断で、「自分の受験校の傾向」をふまえて英作文を書いた受験生がいました。

 

「そういうこと」ですよね。

 

 

 

受験というのは、究極的には「脳」の戦いです。

 

日頃から「脳」を使うようにしましょう。

 

 

 

ところで、中学校から出された「課題」は、完全に無視してください。

 

私立受験前にも、いくつかの中学の中3のクラスに、社会のワークを何十ページやってくるように、だとか、数学のプリントを何枚やってくるように、だとか、いきなり「大量の宿題」が出されました。

 

これは今年に限ったことではありません。

 

はっきりいいますが、毎年恒例の「いやがらせ」です。

「この時期」に「そのような指示」を出す神経は、ちょっとまともではありません。

 

 

「理解している受験生」は、大丈夫なのです。

 

でも、真面目で優しい、真っすぐな「いい生徒」ほど、報われない負担をこなそうとするわけです。

「相手」にも「それ」がわかっています。

 

「悪意」につき合う必要はありません。

 

 

自分の置かれている立場、状況、目的、因果、取るべき行動を、合理的に考えるようにしましょう。

 

それが、あなたの「脳」を進化させます。

 

 

 

明日も、過去問演習です。

 

私たちは、私立高校入試で立ち止まっているわけにはいきません。

「前進」を続けなければならないのです。

 

一緒に、前に進んで行きましょう。

 

 

 (ivy 松村)

日比谷、国立、八王子東の「正答率」の比較

私立高校入試が一段落し、次は都立高校入試です。

 

明日から、「都立のターン」です。

 

最後まで、気を抜かず、しっかり頑張っていきましょう。

 

 

 

都立の入試問題について、少し情報を書きます。

 

 

本年度は、「自校作成」が復活します。

 

日比谷、西、戸山、青山、国立、立川、八王子東、それに加えて国分寺、新宿、および墨田川は、それぞれの学校が独自の英数国の入試問題を作成し、実施します。

また、国際高校は英語のみ自校作成、白鷗、両国、富士、大泉、武蔵はグループ作成問題となります。

 

 

昨年度までは、「グループ作成」となっていました。

 

したがって、「差替え」が行われた問題を除いて、各校が「同じ問題」を使っていたわけです。

 

日比谷、国立、八王子東は、過去の入試の「正答率」を公表しています。

そこで、3校の昨年度の入試問題の「正答率」を比べてみました。

 

本年度の入試問題から、こうした比較はできなくなります。

 

3校の「正答率」を比べてみると、いくつかの興味深い事実が明らかになってきます。

 

 

 

まずは、英語です。

 

 

大問1 (リスニング)

 

日比谷 国立 八王子東 共通問題
問題A 1 ほぼ10割 98.6 94.3 72.3
2 ほぼ10割 99.2 99.1 87.8
3 9割強 90.0 84.4 56.6
問題B Q1 ほぼ10割 98.1 97.6 78.5
Q2 8割弱 56.2 53.3 26.1

 

 

 

正答率は、学校の「序列」を反映し、日比谷>国立>八王子東になっています。

 

特に、記述で答える問題BのQ2で、日比谷とそれ以外の2校の「正答率」に大きな差が生じています。

 

 

 

大問2 (会話文)

 

 

日比谷 国立 八王子東
問1 a ほぼ9割 84.8 78.1
b 97.5 97.6
問2 ほぼ10割 94.2 94.0
問3 9割強 81.7 66.1
問4 9割弱 96.4 91.3
問5 ほぼ10割 93.4 83.5
問6 ほぼ9割 82.0 74.6
問7 9割弱 94.5 90.4
問8 ほぼ7割 53.7 41.1
77.6 72.5

 

 

 

問3の「正答率」に差が出ています。

 

日比谷の「正答率」は「9割強」です。受験者のほとんど全員が正解を導いています。

一方、八王子東は、「66.1」です。「正答率」は3分の2程度にとどまっています。

 

この問題は整序(並べ替え)問題でした。

私立によくあるタイプの、「文章題に組み込まれている」整序問題です。

 

明八などによく出題される形式です。

 

 

日比谷を受ける受験生のほとんどが、難関私立高校の入試問題に対応する能力を有していることがわかります。

 

一方、八王子東は、問3のような、典型的な私立入試の問題パターンへの対応力が乏しい受験生が多くいることがわかります。

 

しかも、この問題は、完全な整序問題ではなく、特定の順番に配置される語の組み合わせを選ぶ問題です。つまり、「選択問題」だったわけです。

 

「6択」にまで正解の選択肢が絞られていれば、日比谷の受験生は正答にたどり着くことができます。

しかし、八王子東の受験生は、3分の1が対応できません。

 

 

八王子東は、「併願優遇」を利用した受験パターンを組み、ほとんど「私立型」の受験勉強をしていない受験生が多くいるのだろうと思われます。

 

 

さらに、問5、問6、問8のような、文脈・内容把握、読解の力を問うような問題でも、「正答率」に差が出ます。

 

 

昨年の日比谷の合格者のほとんどが、大問1・大問2をほぼ「全正解」していると思います。

 

 

「差」のつかない入試問題には意味がありません。

 

日比谷は、入試説明会で難度を上げると公言しています。

 

一方、八王子東は、「グループ作成問題」と同程度の難易度であると説明しています。

 

 

 

次に国語を見てみましょう。

 

大問1 (漢字の読み取り)

 

 

日比谷 国立 八王子東
(1) 10割弱 99.2 98.2
(2) 7割5分 66.5 59.6
(3) 9割弱 91.7 84.9
(4) 7割 67.0 58.0
(5) 9割5分 97.2 94.9

 

 

 

大問2 (漢字の書き取り)

 

 

日比谷 国立 八王子東
(1) 10割 99.7 97.3
(2) 9割 91.7 90.5
(3) 5割 42.7 32.1
(4) 8割強 81.4 74.8
(5) 9割弱 88.1 84.6

 

 

 

大問3 (文学的文章)

 

国立は、別問題でしたので、日比谷と八王子東の比較です。

 

 

日比谷 国立 八王子東
問1 7割 62.2
問2 9割 89.8
問3 10割弱 97.0
問4 9割弱 86.8
問5 8割 70.6
問6 8割 68.7

 

 

 

 

大問5 (融合文)

 

 

日比谷 国立 八王子東  
問1 5割 53.5 54.5  
問2 9割 90.0 85.6
問3 9割 86.1 81.3
問4 6割 54.3 49.8
問5 6割弱 52.1 48.8

 

 

 

問1が、わずかですが、八王子東の正答率が最も高くなっています。

また、「5割」という表記になっているので、日比谷がもっとも低くなっているのだと考えられます。

 

この問題は、選択肢「エ」を選んでしまって、不正解になった受験生が多かったのだろうと思います。

 

正答率が「逆転」している理由について、少し考えています。

 

 

 

最後に数学です。

 

(3校の入試問題のうち、「同一の問題」の「正答率」が表示してあります。)

 

 

 

大問1 (小問集合)

 

 

日比谷 国立 八王子東
問1 9割強 87.4
問2
問3
問4 8割強 87.5 80.2
問5 7割5分 63.2

 

 

大問2 (関数)

 

 

日比谷 国立 八王子東
問1 72.3 61.0
問2 (1) 58.1 53.1
(2) 65.7 55.9

 

 

大問3 (平面図形)

 

 

日比谷 国立 八王子東
問1 9割強 81.4
問2 (1) 6割5分 72.0
(2) 4割弱 25.2

 

 

 

問2(1)は証明問題ですが、日比谷と国立の「正答率」が「逆転」しています。

おそらく、日比谷の「採点基準」が厳しいのだろうと思われます。

 

 

 

さて、3校を比較して、いくつかのことがわかってきます。

 

 

ひとつは、受験生の「違い」です。

各校の「得点力」が判明し、それぞれの高校の「序列」があきらかになります。

また、「どのようなタイプ」の受験生が多いのかが、わかります。

 

 

 

もうひとつは、採点の「違い」です。

 

都立高校入試は、以前、「採点の誤り」の問題の影響で、一度「採点基準」を「厳格」に統制しようとする「動き」がありました。

 

たとえば、ある年には、英作文など、「内容」をほとんど考慮せず、「文法的に間違いのない文」であれば、一律「正答」とみなすような採点がなされました。

 

本年度は、「独自入試問題」を実施するわけなので、採点も「独自」の「基準」を用いることができます。

 

「自校作成」が復活するということで、どんな問題が出るのか、大きく注目されています。

しかし、「試験」ですから、どんな採点がなされるのか、というのも見過ごせない重要な「テーマ」ですね。

 

 

(ivy 松村)

One hand, the other hand

いよいよ私立高校入試です。

 

 

いろいろありましたね。

 

長かったようで短く、短かったようで長い半年が過ぎました。

 

 

夏期講習、

夏期合宿、

漢検、

英検、

二次試験の練習、

中間テスト、

期末テスト、

Vもぎ、

過去問、

入試演習、

冬期講習、

 

 

整序、

空欄補充、

和訳、

単語テスト、

連語・熟語テスト、

リスニング、

英作文、

文章題・・・

 

 

漢字、

語句プリント、

文法、

文学史、

古文、

記述、

作文、

読解・・・

 

 

 

「結果」はもちろん大事です。

しかし、それにもまして、みなさんが、「受験」という試練と向き合い、覚悟を持って立ち向かったのだという「証」を携えて、「ここ」に帰ってきてくれることを待ち望んでいます。

 

 

 

不安なときには、「笑い袋」を握りしめてください。

 

ただし、決して「音」を出さないでください。

 

「笑い袋」から笑い声が聞こえなくても大丈夫です。

 

あなたの人生は、これからたくさんの「笑い」に彩られます。

 

 

 

不安なときには、あなたの利き手を見つめてください。

 

もしかすると、震えているかもしれません。

 

でも、大丈夫です。

心強いあなたの「パートナー」は、答えを書きたくて「うずうず」しているのです。

 

試験中、たとえ何にも思い浮かばなくても、放置せず、その手に、何かを書かせてあげよう。

 

 

これまで、あなたの利き手は、いったいどれほどの量の文字を書き続けてきたことでしょう。

 

 

その手は、決してあきらめません。

あなたも、その手とともに「前」に進んでください。

 

 

そして、すべての試験が終わったら、自分の手に、そっとお礼を言ってあげてください。

 

 

 

よし。

 

がんばれ!

 

 

 

 

(ivy 松村)