「アイヴィー」と「アイビー」

「ivy」は日本人が発音すると「アイビー」になります。

 

「v」は日本語にはない音ですが、「b」に近い音に聞こえるため、通例ではバ・ビ・ブ・ベ・ボで表すようになっています。

 

しかし、「v」の音をヴァ・ヴィ・ヴ・ヴェ・ヴォで表すこともよくみられます。

こうした表記は、外来語に西洋的な雰囲気をより強く醸し出させます。

ヴァチカン市国、ソヴィエト連邦、ヴァイオリン・・・

 

 

学校では正式にならわないことも多いので、初めて見たときにはなんと読むのかとまどった人もいるのではないかと思います。

 

どうして「ウ」に「゛」をつけるというような、不自然な文字を使うようになったのでしょう?

 

実は、昔、「u」と「v」は同じ文字でした。正確には、「v」から分かれて、新しく「u」が作られたのです。

「w」は「v」が2つで「ダブル・ユー(ダブリュー)」と読みますね。「v」=「u」だからです。

 

「ヴ」という表記を使いはじめた人は、きっとそのような背景をふまえたのでしょうね。

 

 

 

「ivy」も「アイヴィー」とふりがなをつけています。(ホームページの検索では、誰でも読めるように「アイビー」にしてあります。)

 

 

50年ほど前に「アイビールック」というファッションが流行しましたが、実はこれも「ivy」に由来するものです。

 

アメリカ東部の名門大学グループを「アイビーリーグ」(Ivy League)といいます。これらの伝統のある大学の校舎がツタに覆われていたことから、そう呼ばれるようになったのだといわれています。

(日本でいう「東京一工」や「旧帝」のようなものだといえるかもしれません。)

 

その「アイビーリーグ」に通う大学生の間で好まれていた着こなしを「アイビールック」と呼ぶようになったのだそうです。「アイビールック」は単に「アイビー」とも呼ばれ、定番のファッションとして日本に定着しました。

 

ですから、当時を知る日本人にとっては、「アイビー」はおしゃれで洗練されたイメージの言葉なのですが、一方、アメリカ人にとって「ivy」は、名門大学群を連想させる、アカデミックで知的なイメージの言葉なのです。

 

「進学塾 ivy」は、ファッションではなく、アカデミックな場所でありたいので、「アイビー」とはせず、「アイヴィー」にしたのです。

 

(ivy 松村)