入試の「加点制度」について

私立高校入試の「加点制度」について考えてみましょう。

 

まず、「加点制度」には、「内申」によって「加点」が与えられるものがあります。

それには、「入試相談」をとおす形式のものと、そうでない形式のものがあります。

 

たとえば、法政大学高校は、「内申」によって入試得点に「加点」を行いますが、「入試相談」の必要はありません。

 

一方、帝京大学高校も「内申」によって入試得点に「加点」を行います。しかし、こちらは「入試相談」が必要です。帝京大学高校の受験は、「併願優遇」の「基準」に届いていれば「加点」がもらえることになっています。

これは、いわゆる「加点タイプの併願優遇」です。「併願優遇」と名の付く出願は、必ず「入試相談」が必要なので、中学校の三者面談の際に「併願優遇」で受験したいと伝えておかなければ、「基準」に届いていたとしても、「加点なし」の受験になってしまいます。

 

 

「併願優遇」は、「優遇の内容」によって、2つのタイプに分けられます。ひとつは、「合格の確約」があるタイプです。そして、もうひとつが「加点」がもらえるタイプになるわけです。

 

また、帝京大学高校の「併願優遇」は、「入学の縛り」もありません。

 

帝京大学高校の「併願優遇」は、内申の高い受験生に「加点」を与えるが、合格しても「入学の縛り」がない、というものになります。

 

つまり、法政大学高校と帝京大学高校の受験は、ほとんど同じ「構図」の受験であるというわけです。その違いは、「入試相談」を行って出願するかどうか、というものです。

 

ただし、その加点の仕組みは大きく違います。

法政大学高校の「加点制度」はその区分が細かく設定されています。

帝京大学高校の場合は、「基準」が一律に設けられていて、しかも、それはなかなか「ハイレベル」です。

 

法政大学高校の「加点制度」はホームページに詳細が載っています。

帝京大学高校の「基準」は、学校か塾に聞いてみるとわかると思います。

 

 

「加点」の要素のひとつとして、「内申」を考慮する高校があるということですね。

 

 

 

次に、「入学の縛り」を受け入れる「対価」として得られる「加点」について考えてみましょう。

 

多くの私立高校は、自校への入学を最優先に考えている受験生を「優遇」する制度を設けています。

典型的に、「専願・単願」と呼ばれる出願形式です。

 

「単願・専願」には、2つのバリエーションがあります。

ひとつは、「合格の確約」が得られるものです。この場合、通常は、出願の「基準」が設けられています。

 

もうひとつは「加点」が得られるものです。

受験生は、「合格すれば、必ず入学する」という約束をすることで、入試に有利な「下駄」をはかせてもらえるわけです。

 

もし、第一志望の高校がこの制度を設けている場合には、これを利用しない理由は見つかりません。

 

 

さらに、「加点タイプの単願・専願」を用意している高校について、考えてみましょう。

 

「単願・専願」で出願する受験生に「加点」を与える高校は、その「序列」に傾向が見られます。「難関校の一歩手前」くらいの「ランク」の高校が目立ちます。

 

あまり「ランク」の高くない高校の場合、「加点」ではなく、「合格の確約」を出して、入学する生徒を多く集めようとします。したがって、「加点タイプの単願・専願」が採用されません。

 

また、「ランク」の高い高校の場合は、その高校を第一志望とする受験生が多く集まるので、「単願・専願」というような「インセンティブ」が、適切に機能しません。

 

したがって、「単願・専願」の出願に対して「加点」を行うのは、中位・中堅という位置付けの高校が多くなるわけです。

 

 

「加点タイプの単願・専願」の「受験」も、「入試相談」が必要な場合とそうでない場合があります。

そのうち、「加点タイプの単願・専願」であるという「建前」になっていても、実質的に「合格の確約」を出すような高校の場合には、必ず「入試相談」をすることになります。

 

 

 

「加点」の3つ目の項目は、「複数回受験」です。

 

MARCHの付属校などの人気のある私立上位校の推薦入試の多くは、ほぼ一般受験と同じ形式の「受験」となります。つまり、受験者のうち、合格点に達した者が合格し、そうでなかった者が不合格になるわけです。

結局のところ、こうした高校の推薦入試は、「複数回受験」の機会として機能します。

 

推薦入試が不合格となり、一般受験を受けることになった受験生に対して、「加点」を行う高校がありますが、これは、「複数回受験」をする受験生に対して行う「優遇措置」であると考えることができるわけです。

 

しかし、こうした高校は、推薦入試を出願することができる「内申」の「基準」を設けていることがほとんどなので、本質的には、「内申」と「専願・単願」(推薦入試には「入学の縛り」があるので)を複合させた二重の「指定条件」を満たした生徒に対して行う「加点」であるとみなすべきなのかもしれません。

 

 

また、一般受験でも、複数回の受験日を設けている高校で、2回目(さらに3回目)の入試得点に、「加点」を与える高校もあります。

 

 

 

まとめてみましょう。

 

入試の「加点」の項目は、以下の3つになります。

 

 

①内申

②単願・専願

③複数回受験

 

 

「加点」は、「受験」において、説明不要の、簡潔明瞭な「アドバンテージ」となりますが、それを得るためには、何かしらの「対価」が必要になるわけです。

 

また、「加点」に関しては、その「情報」を持っていなければ、その「権利」を持っていても活用することができません。

 

学校や塾、高校の説明会などをとおして、詳細な情報を集めたうえで検討することが大切です。

 

 

(ivy 松村)

 

 

受験パターンについて⑦(都立高校「一般入試」)

⑦都立高校+私立「一般入試」

⑧都立高校+私立「併願優遇」

 

 

都立高校入試については、これまでにも多くの記事を書いてきました。

 

過去の記事を読んでいただく方が、伝わるように思います。

ただ、下記の記事を書いた当時と現在で、私の考えや状況が変わっているところもあります。

(お読みいただくとわかると思いますが、今回のシリーズを書くうえで、「言葉づかい」を変えた部分もあります。)

 

 

塾内生のみなさんには、直接「オンタイム」の情報をお伝えします。

 

ブログをご覧の方には、参考となれば幸いです。

 

 

 

高校受験を見渡す②(併願優遇)

高校受験を見渡す③(私立一般入試と都立高一般入試)

 

「塾の視点」(「都立併願」①)

「入試の経験値」(「都立併願」②)

「私立安心校」(「都立併願③)

 

都立志望の生徒が私立高校を受験するべきである理由

 

 

 

(ivy 松村)

 

 

 

受験パターンについて⑥(都立高校「推薦入試」)

⑥都立高校「推薦入試」+都立・私立「一般入試」

 

 

都立高校の「推薦入試」は、1月26日、27日に行われます。

 

都立高校の「推薦入試」は、「入学の縛り」があります。

したがって、日程に余裕があっても、私立の「推薦入試」とあわせて出願することはできません。

 

ただし、都外の「入学の縛り」のない「推薦入試」であれば、併願受験することが許されます。

 

 

 

都立高校の「推薦入試」は、独特の選抜方法で知られています。

作文か小論文、それに集団討論と個人面接が課せられます。それに「内申点」を合わせて合否判定がなされます。

 

ほとんどの中学生は、「推薦入試」の直前まで、そのような「選考」を受ける準備もトレーニングもしていません。

ですから、地道に体得した成果を発揮するような受験ではなく、個人の「素に近い資質」が、入試得点に色濃く反映されるような受験になります。

つまり、訓練を積んで対応力を鍛える時間がほとんどないために、生来、性格的に「向いている」生徒に圧倒的に有利な入試になるわけです。

特に、集団討論や個人面接は、あがり症だったり、内向的だったり、表現が苦手だったりする生徒には、かなり「ハードル」の高い「試験」となります。

 

 

 

都立高校の「推薦入試」について、「宝くじ」のようなもので、期待せずに、「一般入試」に向けて勉強して行くべきだ、という意見が根強くあります。

 

この考えの背景にあるのは、受験生が「過度の期待」を持ってしまうと、不合格だった場合に精神的ダメージが大きくなってしまう、という憂慮です。

 

しかし、個人的な考えを忌憚なく述べるならば、「そのようなメンタル」の受験生は、そもそも「向いていない」ように思います。

 

 

 

都立高校の「推薦入試」について考察するときには、2つの「ファクター」に注目する必要があります。

 

ひとつは、受験生の「適性」です。

 

そして、もうひとつは、「内申」です。

 

「内申」、当たり前じゃないか、と思われる人も多くいるでしょうが、実は、毎年多くの受験生が「内申」を考慮することなく「推薦入試」に挑みます。

 

合格の可能性が、ほぼゼロの出願が、行われるのです。

 

 

たとえば、立川高校の「推薦入試」では、「内申」が「40」を切っている生徒は、合格の公算がほとんどありません。

 

ですから、「内申」が「40」を切っている生徒は「推薦入試」の出願に慎重になるべきです。

よほど、「自信」があって、「覚悟」がある受験生でなければ、その行為は徒労に終わる可能性が高いわけです。まして、スペシャルな「適性」を持たない生徒は、「逆転」も厳しいわけです。

 

 

多摩地区では、「オール5」=「45」の「内申」を持っている生徒の多くは、国高の受験を考えます。

おそらく、受験者のうち、「オール5」の生徒の数は、国高の方が西高よりも多いはずです。

 

立川や八王子東は、女子は「44」「43」、男子は「43」「42」の受験生が多くなります。

しかし、立川や八王子東の合格者の分布は、国高とあまり変わりません。

 

これらの高校の合格者の分布は、およそ「40」あたりが「ボトム」となっています。

女子の場合は、おそらく「40」以下では、合格率はゼロに近い1ケタとなっているのではないかと思われます。

(八王子東と国立には、ある年に「内申」が「40」を切っている受験生が合格していますが。)

 

 

「データ」等から得られる知見としては、都立の「推薦入試」に抜群の「適性」を持ち、さらに立川高校の評価基準に「運命的な」相性を持つ受験生でなければ、「素内申」が「40」以下の生徒は、出願を見合わせるべきであるということになります。

 

 

 

都立高校の「推薦入試」は、「受けたいかどうか」、ではなく「受かる可能性があるかどうか」に基づいて判断しなければならないと思います。

 

私は、都立高校の「推薦入試」はいいものだと思っていますが、それは「展望」のある受験であることが前提です。

 

毎年、何百人、何千人もの受験生が、むなしい、無謀な挑戦に身を投じます。

「宝くじ」のつもりで期待することさえ「まちがっている」といえるケースも多々あります。

出願することが、そもそも「不合理」なのです。

 

「期待をするな」というのではなく、本来、「出願をするな」というべきなのです。

 

 

 

しかし、では、なぜ、そのような無茶な出願が横行するのでしょうか。

 

その大きな理由は、学校の先生が、「推薦」の「安売り」をしているからなのでしょう。

 

学校の先生からすれば、純粋な「温情」や「配慮」なのかもしれませんが、それは必ずしも受験生に恩恵をもたらすわけではありません。

 

「内申」が「38」の生徒は、上位校の「推薦入試」を受けることになっても、「逆転」はまず不可能なのです。

 

「推薦入試」の実態を知らない受験生は、「チャンスが増えた」と感じ、よろこび、張り切るでしょう。

しかし、ほとんど可能性のない「推薦入試」に向けて、精一杯頑張れば頑張るほど、「一般入試」に向けた受験勉強が削られるわけです。

その「矛盾」に陥っていることを、自覚することさえできないのです。

 

 

都立を第一志望とする受験生は、「推薦入試」を受けるべきかどうか、自分の「適性」と「内申」をよく検討して受験を考えるべきだと思います。

 

そして、その「情報」や「分析」を受験生に知らせることは、学習塾の役割になるでしょう。

 

 

 

ところで、一部の都立高校の「推薦入試」は、ある種の「アナーキー」に陥る危険な兆候が見えます。どうやら、「それ」を狙った出願が功奏するようになってきたみたいです。

武蔵、大泉、富士、白鷗などの「中学併設校」のことです。

 

ここで言及することで、すこしでも「正常」な「選抜」にもどりますように。

 

 

※この記事を書くにあたって、進学研究会さんや新教育研究会さんの資料を参考にさせてもらいました。

 

 

 (ivy 松村))

 

受験パターンについて⑤(私立高校「一般入試」)

b)私立高校「一般入試」

 

 

例年、2月10日から東京都の私立高校入試がスタートします。

 

私立高校入試の「解禁日」が決められているので、この日から一斉に入試期間に突入することになるのです。

そうしなければ、より早い時期から生徒を集めたいと考える私立学校の、「入試日の前倒し競争」が起こってしまうからです。

 

 

東京都と神奈川県の私立高校入試は一体的な制度になっています。

両都県は、10日、11日、12日の3日間に、ほとんどの高校が入試日を設定しています。

13日以降に入試を行う高校もいくつかありますが、「受験パターン」を組むということは、とりもなおさず、この3日間の受験をどうするのかを決めるということになるわけです。

 

 

「勝負事」の基本的な戦略に基づけば、「もっとも重要な一戦」を最後に残すのがセオリーです。

 

しかし、「受験」の場合は、第一志望の高校の受験日が、必ずしも「後」になるとは限りません。

 

多くの高校は、より早い日程に入試日を設定したいと考えています。

そのため、特に「初日」の2月10日には、人気校の入試が集中します。

第一志望校の試験日が2月10日となっている受験生には、「もっとも重要な一戦」が「初日」に訪れることになるわけです。

 

 

これは、精神的に大きな負荷となります。

多くの受験生は、できれば、第一志望の高校を受験する前に、他の高校の受験を経験しておきたいと考えるはずです。

 

つまり、2月10日の前に、「受験」の「需要」があるわけです。

千葉県や埼玉県などの、東京に隣接する県は、入試の「解禁日」を2月10日よりも前に設定しています。そのため、東京都の受験生も、2月10日以前に近隣の県の私立高校の受験をすることができます。

 

東京近郊の県の入試制度は、間接的に、最大の受験人口を抱える東京都の受験事情と「リンク」していると考えることもできそうです。

 

 

 

さて、私立高校入試の「受験パターン」は、大きく2つの「志向性」に分けることができます。

 

ひとつは、「おさえ」、「学力相応校」、「チャレンジ校」というように、「受験パターン」を階層的に設定するオーソドックスな「戦略」です。

 

もうひとつは、数多くの「チャレンジ校」を受験し、「手数」を増やすことで上位校へ進学する可能性を上げようとする「戦略」です。

 

 

 

後者の「受験パターン」は、「大崩れ」したときに、進学のリスクが大きくなります。ですから、この「戦略」は「判断」を間違うとちょっと怖い部分があります。

 

たしかに、受験の一側面は、誤解を恐れずにいえば、「結果オーライ」の「勝負事」であると考えることもできるわけです。合格という「結果」が出れば、どれほど危うい「戦略」であろうと、「正解」であるという人もいるでしょう。

 

 

 

・・・実は、「受験パターン」を組んで具体的に説明しようと思って、例をいくつか挙げて一旦書いてみたのですが、ちょっと、載せづらいなぁ、と思ってしまって、別の地域の例を書こうとも思ったのですが、試作しているうちに、それも微妙だなぁ、と思ってしまって、結局載せないことにしました。

 

かなり枚挙して書こうと準備していたのですが、ちょっと今回はやめておきます。

(塾内生には、よく話しているような内容です。)

 

時間をかけた割には、薄い内容になってしまいました。う~ん。

 

 

(ivy 松村)

 

 

受験パターンについて④(「単願」・「専願」)

⑤私立高校「一般入試」

 

 

a)私立高校「単願」・「専願」

 

 

私立高校の「一般入試」にも、「入学の縛り」がある受験様式があります。

それは、「単願」あるいは「専願」と呼ばれているものです。

 

「単願」「専願」には、大きく分けて以下のようなバリエーションがあります。

 

・「合格の見込み」がもらえる

・「入試得点」に加点してもらえる

 

 

前者は、出願の時点(正確には「入試相談」の時点)で、進学先が(ほぼ)決定となります。

後者は、入試に、有利になります。

 

 

「合格の見込み」が出されるタイプの受験には、出願の「基準」が設けられています。

 

私立の「一般入試」で「合格の見込み」を出す「単願」や「専願」は、およそ「推薦入試」よりも低い「基準」になっています。ですから、「推薦」に「基準」が足りなかった生徒が「単願」「専願」に回って出願するというケースも見られます。

 

 

 

いずれの「基準」も、中学校の「評定」を基本としています。

たとえば、中学の「評定」は5段階・9教科ですから、満点は「45」となりますが、ある私立高校は、評定が「42」以上の受験生に「合格の見込み」を出すわけです。

また別の高校は「40」、また別の高校は「38」というように、高校やコースなどによってそれぞれが「基準」を設けています。

5教科・3教科の「基準」を設けている高校もあります。5教科・3教科それぞれの「基準」のどれかを満たせばよい高校もあれば、いずれの「基準」も満たしていなければならない高校もあります。

 

 

さらに、「評定」以外の「基準」を認める高校もあります。

 

以下のような項目に当てはまる生徒に対して、合計で2点程度の「加点」を認めている高校が多くあります。ざっくりと調べて見つかったものを挙げます。

 

(念のため述べておきますが、当然、それぞれの学校によって「基準」が違います。)

 

 

・漢検、英検、数検などの3級もしくは準2級

・出欠席日数(皆勤など)

・生徒会活動

・生徒会長、生徒会役員

・委員会活動

・委員長、副委員長

・部活動実績

・部長、副部長

・クラス委員

・校外のクラブチームでの大会実績

・コンクールやコンテスト等の実績

・文化活動、芸術活動

・留学、海外生活経験

 

 

 

上記のような、「証明書」を示したり、中学校が「事実」を保証したりすることができるような項目だけでなく、「幅の広い基準」もあります。

 

下記参照:

 

 

・ボランティア活動

・教会活動

・HR活動

・課外活動

・生徒会・委員会・行事等で活躍

・学校内諸活動においてリーダーとしての活動

・茶道・華道・書道などの特技

・学校行事で貢献

・特別活動実績

・中学校長が特に推薦する者

 

 

このあたりの項目の扱いは、かなり「デリケートなもの」になるのだろうと思います。

これまで、自分が中学生活の中で「どう振る舞ってきたのか」によって、その項目が「有効」になるのかどうかが決まるのでしょう。

 

 

また、「縁故関係」の項目を設けている高校も多くあります。

卒業生(同窓生)の子弟や兄弟姉妹、在校生の兄弟姉妹に加点がもらえるわけです。

 

この項目に「違和感」を覚える人もいるかもしれません。

しかし、実は、欧米の私立学校(や私立大学)では、日本とは比較にならないほど公然と、縁故入学が認められています。これは、(政府が設置するのではない民間の)私立学校の「設立理念」や「運営目的」、「存在意義」などと関係しています。

(これに関しては、また、機会があれば書こうと思います。)

 

 

 

自身が第一志望としている私立高校に、「単願」や「専願」の制度が設けられている場合には、当然、その「基準」を満たすための努力が必要になります。

 

一般的に、「フリー」の受験よりも、「単願」「専願」で受験するほうが合格の可能性が高くなります。

 

特に、「合格の見込み」がある「単願」「専願」の出願は、ある受験生にとっては、自分の学力相応以上の高校に進学するチャンスとなります。

 

とにかく、「基準」を満たすことができるように準備していかなければなりません。

 

 

一方、自校を第一志望とする生徒に対する「加点措置」を行うというタイプの「単願」「専願」の場合は、結局「入試得点の勝負」となるわけですから、他の「一般入試」を受験する場合と同様に、得点力を上げるための「受験勉強」をしていかなければなりません。

 

 

 (ivy 松村)

 

受験パターンについて③(私立高校推薦入試+一般入試)

④私立高校「推薦入試」+私立高校「一般入試」

 

 

私立高校を第一志望とする生徒は、「推薦入試」での合格を目指します。

しかし、難関校の「推薦入試」は、「一般入試」以上に過酷です。

 

「入試得点」で合否判定を行う「推薦入試」は、例年激戦となります。

学力の高い受験生が多数応募してくる倍率の高い入試となるので、「厳しい結果」がもたらされることを覚悟して挑まなければなりません。

 

 

「厳しい結果」を精神的に引きずってしまう生徒には、「推薦入試」などを受けさせないほうがいいという意見もあります。最近の私は、そういう意見にも一理あると思えるようになってきました。確かに、「そういう生徒」が増えています。

 

それでも、私立高校への進学を希望する受験生は、「推薦入試」を受験スケジュールに組み込むべきです。

 

 

都内の私立高校の「推薦入試」は、本年度は1月22日か1月23日に行われます。

「推薦入試」で合格を手にすることができれば、そこで受験が終了となります。

一方、「厳しい結果」となった場合には、2月10日以降の「一般入試」に「再挑戦」することになりますが、それは必ずしも「不利な材料」であるとは限らないのです。むしろ、重要な「布石」となります。

 

 

「推薦入試」の受験が可能であるということは、第一志望の高校を、2度受験する機会が得られるということです。

それは、単にチャンスが多くなるというだけでなく、他の受験生に先駆けて受験を経験できるということでもあります。

さらに、再受験の優遇措置は、「一般受験」の際に非常に大きなアドバンテージとなります。

 

つまり、私立高校の「推薦入試」は、以下のような意味を持つわけです。

 

 

・「合格」の機会を増やすことができる

・受験の「経験値」を上げることができる

・「二回目」の受験が有利になる

 

 

もちろん、「推薦入試」を突破して合格を手にすることが、もっとも理想的です。

しかし、私立高校の「推薦入試」は、現実的に、「一般入試」のためのステップであるという捉え方が必要です。

つまり、「一般入試」まで戦う「心構え」を持って、「推薦入試」を受験しなければならいということです。

 

 

 

私立高校の「推薦入試」は、多くの場合、受験資格となる「基準」が設けられています。

志望校が「推薦入試」の「基準」を設定している場合には、まずは、その「基準」を満たし、「推薦入試」の受験資格を得なければなりません。

 

 

そもそも、「推薦入試」の位置づけは、「成績の優秀な生徒を、中学校が、高校に推薦する」というものです。

学校の成績が優れている生徒に有利な制度になっているのは、ある意味で、必然です。

そのために、受験資格に「内申」等の基準が設けられたり、入試得点に「内申点」が加点されたりするわけです。

 

ですから、原理的にも、「推薦入試」を希望する生徒は、学校の成績をおろそかにしてはならないわけです。

 

まずは、「基準」に届く成績を収めなければなりません。

そして、「推薦入試」にオールインするのではなく、「推薦入試」→「一般入試」というプロセスを踏まえて、受験の戦略を立てていくことが重要です。

 

 

(ivy 松村)

 

受験パターンについて②(私立高校推薦入試)

③私立高校「推薦入試」(合格の「見込み」あり)

 

 

私立高校の推薦入試は、その内容から4つに分類できます。

 

 

一.「入学の縛り」あり・「合格の見込み」あり

二.「入学の縛り」あり・「合格の見込み」なし

三.「入学の縛り」なし・「合格の見込み」あり

四.「入学の縛り」なし・「合格の見込み」なし

 

 

都内の中学生が都内の私立高校の「推薦入試」を受ける場合には、合格者は必ず入学の手続きをしなければならいことになっています。

つまり、日野市や八王子に住む受験生が、都内の私立高校の「推薦入試」に出願するには、その高校が第一志望の高校であることが前提となります。

 

 

高校入試を総括しているのは各都道府県の教育委員会で、それぞれの自治体によって入試制度が異なっています。「推薦入試」に関する取り決めは、それぞれの地域内でのみ有効となります。そのため、自校の所在する地域の受験生と、地域外の受験生とで受験の「要項」を変えている高校もあります。

 

学校関係者や塾関係者の間で、「入学の縛り」のある受験様式を「推薦A」、「入学の縛り」のない受験様式を「推薦B」と言うことがあります。

また、「単願推薦」および「併願推薦」と呼ぶこともあります。

 

県内の受験生は「推薦A」(単願推薦)のみの受験しかできないけれど、県外の受験生は「推薦B」(併願推薦)を受けることができるようになっている高校があるわけです。

 

 

上述のとおり、都内の私立高校の「推薦入試」には、必ず「入学の縛り」があります。

したがって、上に挙げたの分類のうち、「三」と「四」(ほとんどありませんが)は、東京都外の私立高校に限られます。

 

都内の私立高校の「推薦入試」を受けるのは、その高校に100パーセントの入学の意志がある生徒だけです。

 

 

 

さて、ほとんどの私立高校の「推薦入試」には、出願の「基準」があります。

そのうち、一部の高校は、「基準」を満たし「推薦入試」の受験が確定すれば、合格の「見込み」を得ることができるわけです。

 

その「基準」に、検定や部活動などの実績を加えてくれる高校もありますが、基本的には「内申」の点数をもとに設定されています。

 

ですから、「合格の見込みありの推薦入試」を受けたいと考えている受験生は、やはり「内申」を確保するための勉強が重要になります。

 

しかし、無論、「推薦入試」を受ける「基準」に達することができなかった場合、「一般入試」での合格を目指すことになるわけです。「推薦」の「基準」を確保することが厳しいと想定される状況では、「一般入試」を視野に入れて受験を組み立てるほうが現実的です。

 

この受験パターンのもとでは、個別の学習計画が求められます。

状況や見通しを踏まえて、受験勉強の配分を決めていきましょう。

 

 

 

(ivy 松村)

受験パターンについて➀(スポーツ推薦)

英検の一次試験の結果が公表されました。

 

3級以上の受検者は、全員合格です。

4級、5級の受検者には、個別に結果をお知らせします。

 

3級の受検者は、この後、11月6日(日)の二次試験を突破すれば、検定級を取得することができます。

これから、二次試験対策を行っていきます。

 

過去に、私が二次試験対策をして、合格できなかった生徒は一人だけです。

その生徒は、小学校6年生のときに英検3級を受検しました。

そのときの二次試験では、ちょっと「不親切な面接官」に当たってしまって、うまく力を出せませんでした。

次の機会に、再度二次試験対策をみっちりやって、無事合格を果たしました。

 

それ以外では、全員合格を手にしています。

二次試験の受検者は、これからの二週間、しっかりとついてきてください。必ず合格に導きます。

 

 

 

保護者面談期間がまもなく終わります。

日程の都合もあって、来週に面談をさせていただくご家庭もありますが、「面談期間」は明日で終了します。

 

 

受験学年の生徒のご家庭とは、受験校や受験日程、受験パターン等について、具体的なお話しをさせていただきました。

 

 

10月になって、高校の説明会も本格的に始まりました。

高校の先生方も、当塾まで高校のご案内にお越しくださいます。

 

今週と来週で、ほとんどの中学校の合唱祭が終わります。

(七中は、再来週になっていますが。)

 

「受験勉強」に本腰を入れる時期です。

 

 

 

これからの勉強の方針や内容について、受験パターン別に書いておこうと思います。

 

 

・高校入試のおもな第一志望校別の受験パターン

 

①私立高校「スポーツ推薦」

②都立高校「スポーツ推薦」

③私立高校「推薦入試」〈合格の「見込み」あり〉

④私立高校「推薦入試」+私立「一般入試」

⑤私立高校「一般入試」

⑥都立高校「推薦入試」+都立・私立「一般入試」

⑦都立高校+私立「一般入試」

⑧都立高校+私立「併願優遇」

 

 

 

①私立高校「スポーツ推薦」

 

「スポーツ推薦」で進学を狙う場合には、必ず高校と「相談」をしなければなりません。

大前提として、高校側に、スポーツ選手としての「実力」を認めてもらう必要があります。

学校側に生徒を受け入れる「準備」があるかどうかを確認しないまま「スポーツ推薦」の受験をすることはできません。

 

多くの高校の「スポーツ推薦」で、スポーツの実績に加え、「内申」等の学力の「基準」が設けられています。

学校の成績が「基準」に届かなかったり、また、何らかの事情で中学が「推薦」をしない場合には、「推薦入試」を受けることができなくなります。その場合には、「一般入試」を受けることになります。

きちんと「相談」をしていれば「大丈夫」なところもありますが、高校によっては入学が厳しくなる場合もあります。

 

まずは、高校としっかり「相談」をすること。それから、必要な「基準」を確保することが大事です。

万が一を考えて、「一般入試」を視野にいれながら、学校の「内申」を上げていくための勉強に重心を置いて学習をしていくことになります。

 

 

 

②都立高校「スポーツ推薦」

 

都立高校の「スポーツ推薦」には、「実技検査」があります。

そこで「実力」を認めてもらうことができれば「合格」できると思い込んでいる人は、ちょっと「勘違い」をしているかもしれません。ほんの数十分の準備運動程度のパフォーマンスで、スポーツの「実力」をはかることは困難です。

 

都立高校は、事前に合格の「見込み」を出すことはありません。

「推薦入試」を実施して合否を判定するということになっていますが、入試当日になって、会ったこともない生徒がやって来て「実技検査」や「面接」を受けるとしても、部活の顧問の先生にとっては、「判断材料」が少なすぎるわけです。

 

「推薦入試」の日までに、高校に、自分の「実力」を知ってもらう必要があります。大会等での実績があれば、それをもとに「相談」をすることができるでしょう。また、「部活体験」は、「実力」を見てもらう機会となります。

そうしたスポーツの「実力」と、学力や人物等を「総合的」に「判断」してもらって、合否が決まるわけです。

 

「推薦入試」の「受験勉強」としては、やはり、「内申」を確保することが第一です。

 

しかし、都立の「スポーツ推薦」は、原則的に「結果の見通し」を事前に知らされることがないので、合格を手にするまでは、「一般入試」に回る可能性を十分に考えなければなりません。

 

都立高校の「一般入試」は、当然ですが、「内申」に加えて「入試得点」が求められます。

ですから、「スポーツ方面」の進路を希望する生徒であっても、定期テスト対策やスポーツのトレーニングに比重を置き過ぎることなく、ある程度入試対策にも時間をとって、バランスよく勉強することが大切になります。

 

 

(ivy 松村)

 

 

受験校を増やすこと

2月12日の入試について、私自身が考えていることについて書きます。

 

以下は、受験生やそのご家庭と面談をする中で、私自身が新たに考えたことや思い直したことなどをまとめたものです。大部分は面談などでお話しした内容になるかと思ます。これは、1つの意見として参考にしていただきたいと思い、掲載するものであって、主張を言い立てようとするものではありません。

自分はこういう考え方をしているのだなあ、と気付いた点があったわけです。

 

 

2月12日の入試は、ちょっと悩ましい問題です。

 

 

2月10日は「本命」候補の高校が集中しています。

2月11日も目ぼしい高校が並んでいます。

 

もちろん、12日にも慶應義塾、明明、青学、明中、國學院久我山、明学東村山といった主要校の入試が行われます。

 

これらの高校を「本命」とする受験生は、この日に照準を合わせて受験に挑みます。

しかし、10日、11日に重心のある受験生は、さらに3日目にも「勝負」をかけるべきなのか躊躇してしまうでしょうことでしょう。

 

一般的には、たくさんの高校を受験すればするほど、それだけ「負担」が大きくなると考えられています。

10日にA高、11日にB高、13日にC高を受験する予定を持った生徒が、「空いているから丁度いい」といって、12日にD高の受験を決断するのは、やはり、なかなか大変なことに違いありません。

 

費用の面からいっても時間の面からいっても、大きな「負担」になってしまいます。

また、「労力」の面での「負担」を危惧する人もいるにちがいありません。

 

 

 

たとえば、受験生が受験勉強に費やすことができる精神的、肉体的な労力の総和を10として考えてみます。

 

ひとつのモデルケースとして、3校だけの受験をする場合、第一志望のA高に5の労力を割き、第二志望のB高に2、第三志望のC高に1、そして、総合的な対策に2の労力を費やす、というような「労力の配分」が考えられるでしょう。

 

こうした「配分」は受験生によってさまざまですが、持てる力が10なのであれば、その10の力をより有効に活用するしかありません。もし、使える「労力」を増量できるのであれば、最初からそうします。

 

ここに、さらにもう1校、受験校を増やしてD高を受験するとなると、「労力の配分」を変えなければ、D高の入試対策を行うことができなくなります。そうであるならば、他の志望順位の高い受験校の入試対策を行う「労力」を「削る」ことが必要になります。それには、あまりにも大きな勇気が必要になります。

 

すでにC高を「おさえ」として受験パターンに組みこんでいる場合には、C高よりも低いランクの高校の受験を追加するメリットは一切ありません。

また、第二志望のB高と同等のランクの高校であっても、受験を決断する動機とはなり得ないでしょう。

ですから、受験校を増やす場合には、A~Bの間のランクの高校を選ぶことが定石になります。

 

つまり、受験校を増やすかどうかという問題は、多くの場合、高ランクに位置づけられる「チャレンジ校」の受験を既存のラインナップに加えるかどうか、という葛藤に帰結することになります。

 

そうなると、「労力の配分」の問題はよりいっそう深刻化します。

決して合格の可能性の高くない入試を追加するために、他の志望校の入試に費やす「労力」を削らなければならなくなるからです。主観的にはそれは、優先的に選んだはずの他の志望校の可能性を低下させることになるととらえられるはずです。

 

 

 

しかし、上記のような考えには、あるひとつの視点が抜けているように思います。

つまり、受験全体では「1つの合格だけあればよい」ということです。いい換えるならば、「入学するのは結局1校だけである」ということです。

 

受験校すべてに合格すれば、もちろん痛快なことではあるでしょうが、その必要はないのです。

変ないいかたになりますが、「入学するのに納得のいく高校」のうち、どれか1校に合格すれば、それで充分であるという考えもできるわけです。

 

そう考えると、受験校を増やすメリットが見えてきます。

 

すべての受験校に合格しなければならないのだとすれば、確かに、受験する高校の数は少ない方がいいでしょう。しかし、いくつかの受験校のうち、どれか1校に受かればよいと考えるのならば、数多く受験するほうが、その可能性を高めることになります。

 

 

 

不謹慎であることを承知のうえで申し上げるのですが、受験には、多分に「ギャンブル」の側面があります。これは、隠しようのない事実です。

 

「下手な鉄砲も・・・」というようなことわざもありますが、「数」というものも受験の構成を考えるうえで外すことのできない「要素」なのです。

 

 

大学受験や中学受験の一部では、できる限り多くの数の受験をするような受験生が毎年います。たとえば、私立大学の受験では、絶対に○○大学に行きたいと考える受験生が、学部や入試内容を問わず、できる限りの数の出願をするような受験パターンがあり得るわけです。

中学受験でも、「午後入試」や「ダブル出願」なども含めて、ほんの数日の受験期間に7,8校の出願をすることはそれほど珍しいことではありません。

 

 

こうした例はどちらかといえば特殊なものであり、決してお勧めするわけではありませんが、「数」が多いということが、必ずしも不利になるというわけではないということをお伝えしたいと思うのです。

 

 

「労力の配分」という問題に関しては、以下のような対応がセオリーであると考えます。

すなわち、受験パターンの「メイン」の戦略は据え置き、追加する受験には極力「労力」を割かないようにする、というものです。

 

追加する受験は、いわば「オプション」のような位置づけになります。

別のいいかたをするならば、「メイン」に対する「サブ」の受験であるということです。

 

スポーツなどで試合が「苦しい展開」になったときに、逆転をねらって投入される「切り札」や「スーパーサブ」のような存在といえるかもしれません。

本来なら、基本の戦略で勝ち切ればいいわけですが、厳しい状況になったときに備えて、まだ挽回が可能な「奥の手」を用意しておこうというのが、「追加の受験」の意味づけになるかと思います。

ですから、「追加の受験」は、ある意味で、頼らないで済むのならそれが一番いい、というものになると思います。

(ただ、やはり、まったく何も対策をしないわけにはいきませんから、現実的には、2,3年分の過去問を解き、また、必要に応じて対策を講じることにはなると思います。)

 

 

 

入試というものをどのように「定義」するかによって、「12日の意味」が変わってくるのだろうと思います。

 

 

塾は、入試を「チャレンジの機会」であるととらえています。

 

当たり前の話ですが、入試が行われていない高校に進学することは不可能です。

高校からの募集をしていない学校には、どれほどの学力を有していても入れないわけです。また、都外の公立高校に進学することはできません。

 

都内の中学生を対象に高校入試を行っている高校であっても、そのほとんどの高校は、チャレンジすることさえできません。

首都圏には多くの高校が存在していますが、受験できるのはたった数校です。

 

同じ日に入試を行っている高校の中からは、たった1校しか受けられないのです。

 

こう考えると「ドキッ」としないでしょうか?

 

何百校と存在する首都圏の高校の中で、受験可能な高校は、ほんの数校だけなのです。

「チャレンジの機会」は、ものすごく限られているのです。

 

 

 

私自身は、上記のような考えを持っていますが、もちろん、受験に対する考え方、とらえ方には多様なものがあり、どれが正解ということはないと思います。

 

 

中学校の先生の中には、たくさん受けて、全部不合格になってしまったら、精神的なショックがあるから受験校を減らしてはどうか、という方がいるそうです。

世の中には、そういう生徒もいるのだろうと思いますが、少し違和感を覚えます。

「ショック」となるのは不合格が「多くなるから」でしょうか。

たった1校だけの受験であったら、その分「ショック」は和らぐのでしょうか。

いや、そういう人もいるのでしょう。そういう人は、やはり、たくさん受験するのは控えたほうがいいと思います。

 

また、3日も4日も連続で入試を受けるのは、大変だ、と感じる人もいるかもしれません。

たしかに、そういう人もいると思います。そういう人は、やはり体力や精神面を考慮して受験を組み立てる必要があると思います。

しかし、一般的な進学塾に通っている生徒であれば、むしろ、連日10時間以上勉強する夏期講習や冬期講習の方が大変なくらいだと思うかもしれません。

 

 

いずれにしても、受験生全員に合致する絶対の受験パターンは存在し得ないわけですから、それぞれがしっかりと考え抜いて、個人個人の「受験の形」を決めていかなければならないと思います。

 

 

まだ、「決定」まで少し時間があります。

ご相談やお聞きになりたいことがありましたら、校舎の方までご連絡ください。

 

 

(ivy 松村)

 

受験パターンの確認

中3の受験パターンがほぼ固まってきました。

 

まだ少し流動的な部分はありますが、「おさえ」と「本命」、第2志望、第3志望あたりまでは煮詰まりました。また、受験パターンに推薦入試を組み込むかどうかについても、話を詰めることができました。

 

後は、出願のタイミング、変更のタイミング等の確認です。

 

先ほどまで、生徒たちの受験校の募集要項などを確認していたのですが、受験校を減らせるパターンが見つかりました。受験パターンに組み込んだ高校の中で、より志望順位の高い高校の結果が判明した後に、出願できるところがありました。

先に受験をした「志望順位の高い高校」に合格していれば、その高校に出願をしなくてもよくなります。

 

入試日に変更があった高校では、出願の日程も変わることがあるのですね。

また、日曜日に窓口業務を行わないために、出願等の日程がずれる場合もありそうですね。

 

私立高校の受験料は2万円以上します。決して安くはない費用です。

「将来」のために必要な投資は、過不足なく行わなければなりません。

 

 

 

東京都の中学生は、都外の私立高校の「併願推薦」を受けることができます。入学の「しばり」がない「推薦入試」です。これを活用することで、併願の幅を広げることができます。

 

そういった入試制度を設けている高校の併願の基準に届いている場合には、中学校の入試相談をとおして「併願推薦」を受けるのか、「併願優遇」の一般入試を受けるのか、という選択が可能になります。

 

都立の推薦入試を受ける生徒で、緊張しがちな生徒は、都立の推薦入試の前に貴重な「面接の経験」を積むことができる受験パターンに大きな意味があるでしょう。

一方、英数国の三教科の「試験の経験」を重視するならば、都内の私立高校入試の前に一般入試を受けることに意味があるでしょう。

 

 

また、複数回の入試日が設けられていて、どれかの日を選んで受験すればいいというような場合もあります。「合格の可能性」が読めない受験では、複数回受験も考えなければなりませんが、「合格の可能性」が非常に高いと太鼓判を押してもらっているならば、いずれかの1回だけ受験すればいいわけです。

その場合には、土日を避けて平日に受験したほうがよいでしょう。

率直にいって、貴重な休日を半日潰すよりも、学校を休んで入試に行くほうが、受験生にとって「メリット」が大きいはずです。

 

 

 

合格後の手続きの流れも確認しておく必要があります。

 

「延納」等が認められている高校に合格したときには、その制度を利用しない手はありません。その場合、数万円の「延納金」「手続き金」等の名目の費用を振込まなければならないことがあります。また、出願の際に希望を出しておかなければならない場合もあります。

募集要項等をしっかり確認して、不必要な出費をしなくてもいいようにしておきたいですね。

 

 

また、合格した高校の入学手続きの期日に余裕がある場合には、当然ですが、より志望順位の高い高校の合否が判明するまで手続きを保留するべきです。

 

逆に、都立やその他の入試の結果が判明する前に、入学金等の振込の期日が締め切られてしまう場合には、それまでに手続きをしなければなりません。

決して安くない費用ではありますが、これは「権利」を買うのだと考えていただくしかありません。

 

「本命」の合否がわかる前に、より志望順位の高い高校の「入学の権利」を確保しておかなければならないのです。

 

 

 

私立入試の結果次第で、都立の志願変更を行うことを考慮している人は、その日程と、私立高校の合否のわかるタイミングを確認し、「結果」にあわせて「自動的」に対応できるように準備しておく必要があるでしょう。

 

 

うそのような話ですが、昨年度、ある塾で、志願変更ができなくなってしまった受験生がいたのだそうです。中学時代に、こことは別の塾に通っていた高校生に聞いた話なのですが、同じ塾に、私立の難関校に合格したら都立の受験校を「引き上げ」ようとしていた生徒がいたそうなのですが、ギリギリになって再提出に間に合わないということを知り、仕方なくその生徒は志願変更をせずに受験することになったのだそうです。

 

たぶん、ある私立高校の合格発表の日と、都立の志願変更日が重なっていたので、その私立高校の合否を確認してから志願変更できると思い込んでいたのだと思います。

もちろん、都立の志願変更の手続きは午前中に行わなければなりません。

そして、おそらく、その私立高校の合格発表は午後からだったのでしょう。

昨年度は、都立も含めて高校入試の日程変更が多かったので、勘違いされたのかもしれません。

実は、去年、私も入試の日程を確認したときに、ほんの一瞬、同じことを考えてしまったのですが、やっぱり誤認したままのケースがあったのですね。

 

「他山の石」といってしまうのもしのびないことではありますが、気をつけなければ、と思います。

 

 

 

中3生には、生徒それぞれの受験校の出願の締切日や方法、合格発表の日と確認方法、受験料や入学金等の費用、手続き日などを一覧にしてお渡ししています。

今日渡せなかった人には、次回授業日にお渡しします。出願等の参考にお使いください。

 

 

いよいよ受験の「本域」に突入していきます。

気を引き締めていきましょう。

 

 

 (ivy 松村)