入試の「加点制度」について

私立高校入試の「加点制度」について考えてみましょう。

 

まず、「加点制度」には、「内申」によって「加点」が与えられるものがあります。

それには、「入試相談」をとおす形式のものと、そうでない形式のものがあります。

 

たとえば、法政大学高校は、「内申」によって入試得点に「加点」を行いますが、「入試相談」の必要はありません。

 

一方、帝京大学高校も「内申」によって入試得点に「加点」を行います。しかし、こちらは「入試相談」が必要です。帝京大学高校の受験は、「併願優遇」の「基準」に届いていれば「加点」がもらえることになっています。

これは、いわゆる「加点タイプの併願優遇」です。「併願優遇」と名の付く出願は、必ず「入試相談」が必要なので、中学校の三者面談の際に「併願優遇」で受験したいと伝えておかなければ、「基準」に届いていたとしても、「加点なし」の受験になってしまいます。

 

 

「併願優遇」は、「優遇の内容」によって、2つのタイプに分けられます。ひとつは、「合格の確約」があるタイプです。そして、もうひとつが「加点」がもらえるタイプになるわけです。

 

また、帝京大学高校の「併願優遇」は、「入学の縛り」もありません。

 

帝京大学高校の「併願優遇」は、内申の高い受験生に「加点」を与えるが、合格しても「入学の縛り」がない、というものになります。

 

つまり、法政大学高校と帝京大学高校の受験は、ほとんど同じ「構図」の受験であるというわけです。その違いは、「入試相談」を行って出願するかどうか、というものです。

 

ただし、その加点の仕組みは大きく違います。

法政大学高校の「加点制度」はその区分が細かく設定されています。

帝京大学高校の場合は、「基準」が一律に設けられていて、しかも、それはなかなか「ハイレベル」です。

 

法政大学高校の「加点制度」はホームページに詳細が載っています。

帝京大学高校の「基準」は、学校か塾に聞いてみるとわかると思います。

 

 

「加点」の要素のひとつとして、「内申」を考慮する高校があるということですね。

 

 

 

次に、「入学の縛り」を受け入れる「対価」として得られる「加点」について考えてみましょう。

 

多くの私立高校は、自校への入学を最優先に考えている受験生を「優遇」する制度を設けています。

典型的に、「専願・単願」と呼ばれる出願形式です。

 

「単願・専願」には、2つのバリエーションがあります。

ひとつは、「合格の確約」が得られるものです。この場合、通常は、出願の「基準」が設けられています。

 

もうひとつは「加点」が得られるものです。

受験生は、「合格すれば、必ず入学する」という約束をすることで、入試に有利な「下駄」をはかせてもらえるわけです。

 

もし、第一志望の高校がこの制度を設けている場合には、これを利用しない理由は見つかりません。

 

 

さらに、「加点タイプの単願・専願」を用意している高校について、考えてみましょう。

 

「単願・専願」で出願する受験生に「加点」を与える高校は、その「序列」に傾向が見られます。「難関校の一歩手前」くらいの「ランク」の高校が目立ちます。

 

あまり「ランク」の高くない高校の場合、「加点」ではなく、「合格の確約」を出して、入学する生徒を多く集めようとします。したがって、「加点タイプの単願・専願」が採用されません。

 

また、「ランク」の高い高校の場合は、その高校を第一志望とする受験生が多く集まるので、「単願・専願」というような「インセンティブ」が、適切に機能しません。

 

したがって、「単願・専願」の出願に対して「加点」を行うのは、中位・中堅という位置付けの高校が多くなるわけです。

 

 

「加点タイプの単願・専願」の「受験」も、「入試相談」が必要な場合とそうでない場合があります。

そのうち、「加点タイプの単願・専願」であるという「建前」になっていても、実質的に「合格の確約」を出すような高校の場合には、必ず「入試相談」をすることになります。

 

 

 

「加点」の3つ目の項目は、「複数回受験」です。

 

MARCHの付属校などの人気のある私立上位校の推薦入試の多くは、ほぼ一般受験と同じ形式の「受験」となります。つまり、受験者のうち、合格点に達した者が合格し、そうでなかった者が不合格になるわけです。

結局のところ、こうした高校の推薦入試は、「複数回受験」の機会として機能します。

 

推薦入試が不合格となり、一般受験を受けることになった受験生に対して、「加点」を行う高校がありますが、これは、「複数回受験」をする受験生に対して行う「優遇措置」であると考えることができるわけです。

 

しかし、こうした高校は、推薦入試を出願することができる「内申」の「基準」を設けていることがほとんどなので、本質的には、「内申」と「専願・単願」(推薦入試には「入学の縛り」があるので)を複合させた二重の「指定条件」を満たした生徒に対して行う「加点」であるとみなすべきなのかもしれません。

 

 

また、一般受験でも、複数回の受験日を設けている高校で、2回目(さらに3回目)の入試得点に、「加点」を与える高校もあります。

 

 

 

まとめてみましょう。

 

入試の「加点」の項目は、以下の3つになります。

 

 

①内申

②単願・専願

③複数回受験

 

 

「加点」は、「受験」において、説明不要の、簡潔明瞭な「アドバンテージ」となりますが、それを得るためには、何かしらの「対価」が必要になるわけです。

 

また、「加点」に関しては、その「情報」を持っていなければ、その「権利」を持っていても活用することができません。

 

学校や塾、高校の説明会などをとおして、詳細な情報を集めたうえで検討することが大切です。

 

 

(ivy 松村)

 

 

合格の確約を出す「受験」について考えてみる

「合格の確約」を出す「推薦入試」「単願・専願」「併願優遇」について考えてみましょう。

 

そのためには、便宜的に、「用語」を下記のように定義してみるとわかりやすくなると思います。

(スポーツ推薦や自己推薦等の特殊なものを除いて考えてみます。)

 

 

・「選抜」…入学者を募集し、「合否判定」を行い、合格者に入学の許可を与える

・「受験」…応募した入学希望者の「学力審査」を行う

・「入試」…「学力審査」の方法の一形態、通常はペーパーテストを行う

 

 

今、ここでは、「入試」と「受験」と「選抜」は等式で結ばれる概念ではありません。

「入試」の上位概念が「受験」です。さらに、「受験」の上位概念が「選抜」です。

 

 

「受験」とは、端的に、「学力審査」を課す、あるいは、「学力審査」を受けることをいいます。

 

その「学力審査」の方法は、必ずしも「入試」であるとは限らないということに留意しなければなりません。

 

 

 

「入試」を行わない「受験」が存在します。

 

たとえば、大学受験における「指定校推薦」は、「入試」によって学力を測っているわけではありません。別の形で「学力審査」を行い、合否を判定しているわけです。「指定校推薦」は、学業やその他の活動における「取り組みや業績」を審査し、評価したうえで合格を出すわけです。

 

 

「入試」は、受験生の学力を審査する方法のひとつです。

「学力審査」の方法は「入試」だけではありません。

「入試」とは別の方法で学力を測る「受験」もあるわけです。

 

 

 

「学力」をどうとらえるのか、という問題も絡んできます。「一発勝負のテスト」に強いことが、「学力」の必須条件ではないと考える人も多くいます。また、「運」の要素も入り込んできます。

 

一般的な「入試」である「一発勝負のテスト」では、受験者の総合的な「学力」を適切に測ることができないという考えには、一定の「理」があります。

 

定期テストや授業の課題をしっかりとこなすという「学力」を評価したいと考える高校もあるわけです。もしかすると、「一発勝負のテスト」よりも確かな「学力審査」ができるといえるかもしれません。

 

 

 

「入試」にとらわれない「受験」が想起されます。

形式的に「入試」と名づけられた「試験」を実施しながら、それとは別の基準で「学力審査」を行い、合否を判定する「選抜」です。

 

 

 

よく見渡してみれば、中・長期的な取り組み、積み上げた業績・成果を評価し、合格を与えるような「選抜」は、広く世間一般で行われていることに気づきます。高校受験に即していえば、「中学校の成績」を評価して、「合格の確約」を出すような形態の「受験」です。

 

要するに、「合格の確約」を出す「推薦入試」や「単願・専願」、「併願優遇」などは、「中学校の成績」にもとづいて「学力審査」を行っているといえるわけです。

 

 

さて、ここで重要なのは、これらの形態の「受験」は、「試験」の得点を考慮しないという点です。いわゆる「合格の確約」を出すような「受験」は、「試験」の結果を前提としていません。「中学校の成績」という別の基準を焦点としているからです。

 

また、この場合、「受験」と「選抜」は一体的です。出願資格が、「学力審査」を担っているわけです。そして、出願資格を満たせば、合格が与えられます。

 

「合格の確約」をもらえる「推薦入試」や「単願・専願」、「併願優遇」などは、出願時点で合格を得ることができるわけですが、それは、その時点ですでに「学力審査」を終えて、「合否判定」が完了してしまっているからなのです。

 

これらの形態の「受験」では、一応「試験」を受けることが義務づけられていますが、もちろん、学力を審査することが目的ではありません。

それは、ある種の「儀礼的行為」であると解釈しなければなりません。

 

もしかすると、「受験料」を徴収する名目のためなのかもしれません。

その上で、「試験」という可視的な「儀式」を経て、高校に進学するというプロセスを受験生に提供する意味合いがあるのでしょう。

 

 

 

それでも、釈然としない人もいるでしょう。

それは、「入試」を絶対の基準にして「受験」を考えているからなのだろうと思います。

 

「入試」にもとづいた「学力審査」こそが、もっとも公平な「受験」であり、その結果に準じて「合否判定」を行わなければならないという社会通念が強くあるのも事実です。

 

しかし、上述してきたように、「入試」は「学力審査」の方法のひとつであって、唯一の方法であるというわけではありません。

ですから、「中学の成績」をもとにして「合格の確約」を出すような「受験」に対して、「試験の得点」を論拠にして論難しようとするのは、どちらかというと的外れな考えです。

 

「入試」を絶対視する考え方は、「受験」(あるいは「選抜」)という制度を画一的に捉え過ぎているように思います。

 

「入試」を基準にして「受験」を考えると、さまざまなものを見落としてしまうでしょう。

 

 

 

(ただし、一点、念を押して付け加えなければなりません。「完全に」公的な資金によって運営されている公立学校の「選抜」は、やはり、誰もが納得のいく形を追求しなければならないと思います。ですから、都立高校および国立大附属高校は、「入試」に比重を置いた「受験」を行わなければならないと考えます。)

 

 

 

(ivy 松村)

 

 

受験パターンについて③(私立高校推薦入試+一般入試)

④私立高校「推薦入試」+私立高校「一般入試」

 

 

私立高校を第一志望とする生徒は、「推薦入試」での合格を目指します。

しかし、難関校の「推薦入試」は、「一般入試」以上に過酷です。

 

「入試得点」で合否判定を行う「推薦入試」は、例年激戦となります。

学力の高い受験生が多数応募してくる倍率の高い入試となるので、「厳しい結果」がもたらされることを覚悟して挑まなければなりません。

 

 

「厳しい結果」を精神的に引きずってしまう生徒には、「推薦入試」などを受けさせないほうがいいという意見もあります。最近の私は、そういう意見にも一理あると思えるようになってきました。確かに、「そういう生徒」が増えています。

 

それでも、私立高校への進学を希望する受験生は、「推薦入試」を受験スケジュールに組み込むべきです。

 

 

都内の私立高校の「推薦入試」は、本年度は1月22日か1月23日に行われます。

「推薦入試」で合格を手にすることができれば、そこで受験が終了となります。

一方、「厳しい結果」となった場合には、2月10日以降の「一般入試」に「再挑戦」することになりますが、それは必ずしも「不利な材料」であるとは限らないのです。むしろ、重要な「布石」となります。

 

 

「推薦入試」の受験が可能であるということは、第一志望の高校を、2度受験する機会が得られるということです。

それは、単にチャンスが多くなるというだけでなく、他の受験生に先駆けて受験を経験できるということでもあります。

さらに、再受験の優遇措置は、「一般受験」の際に非常に大きなアドバンテージとなります。

 

つまり、私立高校の「推薦入試」は、以下のような意味を持つわけです。

 

 

・「合格」の機会を増やすことができる

・受験の「経験値」を上げることができる

・「二回目」の受験が有利になる

 

 

もちろん、「推薦入試」を突破して合格を手にすることが、もっとも理想的です。

しかし、私立高校の「推薦入試」は、現実的に、「一般入試」のためのステップであるという捉え方が必要です。

つまり、「一般入試」まで戦う「心構え」を持って、「推薦入試」を受験しなければならいということです。

 

 

 

私立高校の「推薦入試」は、多くの場合、受験資格となる「基準」が設けられています。

志望校が「推薦入試」の「基準」を設定している場合には、まずは、その「基準」を満たし、「推薦入試」の受験資格を得なければなりません。

 

 

そもそも、「推薦入試」の位置づけは、「成績の優秀な生徒を、中学校が、高校に推薦する」というものです。

学校の成績が優れている生徒に有利な制度になっているのは、ある意味で、必然です。

そのために、受験資格に「内申」等の基準が設けられたり、入試得点に「内申点」が加点されたりするわけです。

 

ですから、原理的にも、「推薦入試」を希望する生徒は、学校の成績をおろそかにしてはならないわけです。

 

まずは、「基準」に届く成績を収めなければなりません。

そして、「推薦入試」にオールインするのではなく、「推薦入試」→「一般入試」というプロセスを踏まえて、受験の戦略を立てていくことが重要です。

 

 

(ivy 松村)

 

受験パターンについて②(私立高校推薦入試)

③私立高校「推薦入試」(合格の「見込み」あり)

 

 

私立高校の推薦入試は、その内容から4つに分類できます。

 

 

一.「入学の縛り」あり・「合格の見込み」あり

二.「入学の縛り」あり・「合格の見込み」なし

三.「入学の縛り」なし・「合格の見込み」あり

四.「入学の縛り」なし・「合格の見込み」なし

 

 

都内の中学生が都内の私立高校の「推薦入試」を受ける場合には、合格者は必ず入学の手続きをしなければならいことになっています。

つまり、日野市や八王子に住む受験生が、都内の私立高校の「推薦入試」に出願するには、その高校が第一志望の高校であることが前提となります。

 

 

高校入試を総括しているのは各都道府県の教育委員会で、それぞれの自治体によって入試制度が異なっています。「推薦入試」に関する取り決めは、それぞれの地域内でのみ有効となります。そのため、自校の所在する地域の受験生と、地域外の受験生とで受験の「要項」を変えている高校もあります。

 

学校関係者や塾関係者の間で、「入学の縛り」のある受験様式を「推薦A」、「入学の縛り」のない受験様式を「推薦B」と言うことがあります。

また、「単願推薦」および「併願推薦」と呼ぶこともあります。

 

県内の受験生は「推薦A」(単願推薦)のみの受験しかできないけれど、県外の受験生は「推薦B」(併願推薦)を受けることができるようになっている高校があるわけです。

 

 

上述のとおり、都内の私立高校の「推薦入試」には、必ず「入学の縛り」があります。

したがって、上に挙げたの分類のうち、「三」と「四」(ほとんどありませんが)は、東京都外の私立高校に限られます。

 

都内の私立高校の「推薦入試」を受けるのは、その高校に100パーセントの入学の意志がある生徒だけです。

 

 

 

さて、ほとんどの私立高校の「推薦入試」には、出願の「基準」があります。

そのうち、一部の高校は、「基準」を満たし「推薦入試」の受験が確定すれば、合格の「見込み」を得ることができるわけです。

 

その「基準」に、検定や部活動などの実績を加えてくれる高校もありますが、基本的には「内申」の点数をもとに設定されています。

 

ですから、「合格の見込みありの推薦入試」を受けたいと考えている受験生は、やはり「内申」を確保するための勉強が重要になります。

 

しかし、無論、「推薦入試」を受ける「基準」に達することができなかった場合、「一般入試」での合格を目指すことになるわけです。「推薦」の「基準」を確保することが厳しいと想定される状況では、「一般入試」を視野に入れて受験を組み立てるほうが現実的です。

 

この受験パターンのもとでは、個別の学習計画が求められます。

状況や見通しを踏まえて、受験勉強の配分を決めていきましょう。

 

 

 

(ivy 松村)

受験パターンについて➀(スポーツ推薦)

英検の一次試験の結果が公表されました。

 

3級以上の受検者は、全員合格です。

4級、5級の受検者には、個別に結果をお知らせします。

 

3級の受検者は、この後、11月6日(日)の二次試験を突破すれば、検定級を取得することができます。

これから、二次試験対策を行っていきます。

 

過去に、私が二次試験対策をして、合格できなかった生徒は一人だけです。

その生徒は、小学校6年生のときに英検3級を受検しました。

そのときの二次試験では、ちょっと「不親切な面接官」に当たってしまって、うまく力を出せませんでした。

次の機会に、再度二次試験対策をみっちりやって、無事合格を果たしました。

 

それ以外では、全員合格を手にしています。

二次試験の受検者は、これからの二週間、しっかりとついてきてください。必ず合格に導きます。

 

 

 

保護者面談期間がまもなく終わります。

日程の都合もあって、来週に面談をさせていただくご家庭もありますが、「面談期間」は明日で終了します。

 

 

受験学年の生徒のご家庭とは、受験校や受験日程、受験パターン等について、具体的なお話しをさせていただきました。

 

 

10月になって、高校の説明会も本格的に始まりました。

高校の先生方も、当塾まで高校のご案内にお越しくださいます。

 

今週と来週で、ほとんどの中学校の合唱祭が終わります。

(七中は、再来週になっていますが。)

 

「受験勉強」に本腰を入れる時期です。

 

 

 

これからの勉強の方針や内容について、受験パターン別に書いておこうと思います。

 

 

・高校入試のおもな第一志望校別の受験パターン

 

①私立高校「スポーツ推薦」

②都立高校「スポーツ推薦」

③私立高校「推薦入試」〈合格の「見込み」あり〉

④私立高校「推薦入試」+私立「一般入試」

⑤私立高校「一般入試」

⑥都立高校「推薦入試」+都立・私立「一般入試」

⑦都立高校+私立「一般入試」

⑧都立高校+私立「併願優遇」

 

 

 

①私立高校「スポーツ推薦」

 

「スポーツ推薦」で進学を狙う場合には、必ず高校と「相談」をしなければなりません。

大前提として、高校側に、スポーツ選手としての「実力」を認めてもらう必要があります。

学校側に生徒を受け入れる「準備」があるかどうかを確認しないまま「スポーツ推薦」の受験をすることはできません。

 

多くの高校の「スポーツ推薦」で、スポーツの実績に加え、「内申」等の学力の「基準」が設けられています。

学校の成績が「基準」に届かなかったり、また、何らかの事情で中学が「推薦」をしない場合には、「推薦入試」を受けることができなくなります。その場合には、「一般入試」を受けることになります。

きちんと「相談」をしていれば「大丈夫」なところもありますが、高校によっては入学が厳しくなる場合もあります。

 

まずは、高校としっかり「相談」をすること。それから、必要な「基準」を確保することが大事です。

万が一を考えて、「一般入試」を視野にいれながら、学校の「内申」を上げていくための勉強に重心を置いて学習をしていくことになります。

 

 

 

②都立高校「スポーツ推薦」

 

都立高校の「スポーツ推薦」には、「実技検査」があります。

そこで「実力」を認めてもらうことができれば「合格」できると思い込んでいる人は、ちょっと「勘違い」をしているかもしれません。ほんの数十分の準備運動程度のパフォーマンスで、スポーツの「実力」をはかることは困難です。

 

都立高校は、事前に合格の「見込み」を出すことはありません。

「推薦入試」を実施して合否を判定するということになっていますが、入試当日になって、会ったこともない生徒がやって来て「実技検査」や「面接」を受けるとしても、部活の顧問の先生にとっては、「判断材料」が少なすぎるわけです。

 

「推薦入試」の日までに、高校に、自分の「実力」を知ってもらう必要があります。大会等での実績があれば、それをもとに「相談」をすることができるでしょう。また、「部活体験」は、「実力」を見てもらう機会となります。

そうしたスポーツの「実力」と、学力や人物等を「総合的」に「判断」してもらって、合否が決まるわけです。

 

「推薦入試」の「受験勉強」としては、やはり、「内申」を確保することが第一です。

 

しかし、都立の「スポーツ推薦」は、原則的に「結果の見通し」を事前に知らされることがないので、合格を手にするまでは、「一般入試」に回る可能性を十分に考えなければなりません。

 

都立高校の「一般入試」は、当然ですが、「内申」に加えて「入試得点」が求められます。

ですから、「スポーツ方面」の進路を希望する生徒であっても、定期テスト対策やスポーツのトレーニングに比重を置き過ぎることなく、ある程度入試対策にも時間をとって、バランスよく勉強することが大切になります。

 

 

(ivy 松村)

 

 

そうだ、相談に行こう。

この時期には、高校の「説明会」が数多く開かれます。

 

その中身は、大きく分けると3つのタイプがあります。

 

①高校の授業内容や進学実績など、「魅力」を伝えて生徒募集につなげようとするもの

②入試の制度や方針、問題へのアプローチなどを解説してくれるもの

③進学についての相談にのってくれるもの

 

単独でこうした内容のイベントが行われることもありますが、これらの3タイプを組み合わせた「説明会」が開かれることが多いようです。

 

 

①は、どんな高校なのかを案内するものです。

共通問題の都立高校の「説明会」は基本的にこのタイプです。

「耳よりの情報」が得られることは、あまりないと思います。

率直にいって、このような「説明会」に時間を費やすのは、ちょっと時間がもったいない気がします。夏までに見学しておきましょう。

 

②は、入試問題の傾向や、作問の方針などを高校がレクチャーしてくれるものです。採点基準や、得点配分などを知ることができれば、今後の受験勉強に反映させることができるでしょう。また、得点や合否に関するデータを知ることができる場合もあります。

こうした情報は、過去問演習を行う際に有効な情報となるでしょう。

 

③は、「個別相談」あるいは「入試相談」「受験相談」「進路相談」「事前相談」などと呼ばれているものです。受験しようと考えている高校が「個別相談」を行っている場合には、基本的に出向かれたほうがいいと思います。

 

「相談」というのは、もちろん、「悩み相談」のようなものではありません。

高校側に「合格できる可能性」があるかどうか、を判断してもらうというものなのです。判断の基準は基本的には学校の成績ですが、検定や模試などの成績も総合的に評価してもらえる場合があります。

また、「ぜひ、お世話になりたい」という思いを示すことが、高校にとっても、さらに、受験生本人にとっても重要であることが多いと思います。「なんとしても行きたい」とう思いを「相手」に受け止めてもらうことは、受験に向けての取り組みによい影響をもたらすかもしれません。

 

推薦や単願・専願での受験を考えている生徒で、複数回「個別相談」に行くような例は結構あります。仮内申が出る前と出た後で状況が変わっていることがあるわけですね。また、12月中に「成績」の状況が変わることもあるわけです。結局、一般入試を受けることになったとしても、それが無駄にならなかったということもあるかもしれません。

 

その他、特待生や奨学生など、授業料の優遇の制度について詳しく聞くことができます。

大学進学の実績を上げようと努力をされている私立高校は、優秀な生徒を多く集めたいと考えています。高校側に、そういった生徒であると評価してもらえたときには、授業料の優遇を受けながら「特進クラス」などで手厚い指導を受けることができるかもしれません。

もしかすると、「微妙な都立高校」に進学するよりも、何倍もよい進路となる可能性もあります。

 

「特待生」などの制度は高校によって大きく違っています。

出願の前に「相談」が必要な場合、出願の際に認められる場合、あるいは、入試の成績がよかった生徒に権利が与えられる場合など、様々な形式があります。

また、その内容や基準、審査の方法などは、やはり高校の入試担当の先生に直接聞く方が、詳細をわかりやすく知ることができると思います。

 

当塾にも、入試担当の先生がお見えになって、「特待生」などの制度を詳しく説明してくださることがあります。話を聞かせていただいて、本当に魅力的だなあ、と思うこともけっこうあります。

 

 

 

12月になると、中学校の三者面談が始まりますが、この三者面談で私立の受験校を固めることになります。都立高校は2月に入ってからでも志願変更が可能ですが、私立の推薦、単願・専願、併願優遇などの「しばり」があるタイプの入試を、中学校をとおして受ける場合には、ここが「制限時間」になります。

 

 

12月15日に中学校と高校の間で「入試相談」が行われることになっています。

中学で配布される「年間行事予定」の12月15日に、「入試相談」と記してある中学校があります。中学校としても、「入試相談」は重要な行事のひとつであると考えられているということになります。

 

 

中学と高校の間で行われる「入試相談」は、ある意味で、中学をとおして行う「受験生・家庭」と高校の「相談」であるといえます。中学校が仲介して「相談」を行っているわけです。

 

一方、高校が「受験生・家庭」に向けて開く「個別相談」は、ある意味で、中学を介さない直接の「相談」であるといえます。

必ず中学をとおして「相談」をしなければいけないというわけではないので、これは制度外のものではありません。「個別相談」の制度は一般的に認められたものです。特に、埼玉県など、慣例的に中学の「入試相談」が行われてこなかった地域では、必要とされるものだったのです。

 

 

 

通常であれば、中学をとおして「入試相談」をする方が安心できますし、変ないいかたになってしまいますが、「経済的」です。

しかし、スポーツ推薦のようなちょっと特殊な受験を希望する場合や、直接訊いてみたいことがある場合には、高校で開かれている「個別相談」を利用したほうがいいのかもしれません。

 

なかには、中学との「入試相談」は行うけれども、「受験生・家庭」向けの「個別相談」は行っていない高校もあります。その場合には、もちろん、中学の先生に「相談」をお願いすることになります。

 

 

 

新聞報道等で明らかにされたことですが、塾が「入試相談」を行うことがあるようです。

 

塾のテストで推薦、単願・専願、併願優遇を取れると説明を受けている場合には、それは文部科学省からの「通知」を意図的に無視した「ルール違反」をおかしているということになります。

 

 

一応触れておくと、これが「メリット」になるのは、ごく限られた一部の生徒だけです。

 

 

①まず、推薦などを「塾の基準」で得られたとしても、そのほとんどの受験生は中学校の基準をクリアしているので、わざわざ塾をとおして「相談」をする意味がない

 

②そもそも、学力的に、一般受験で合格できるランクの高校が対象となっている

 

③生徒(と受験料)を集めるために、そのようなことを行っている高校(と塾)に、魅力を感じるかどうか

 

④まともな塾であれば、もっとよい高校を知っていて、別の受験パターンを勧めるはずである

 

 

ということで、塾の「入試相談」を使える人は、「そういう高校」に受験料をお支払いになればいいとは思いますが、もう少しまともな受験パターンというものも考えてみたほうがいいかも知れません。

(「そういう高校 」の大学合格実績は、「装飾」をはがしてみると、やはり微妙です。)

 

 

 

明日も「説明会」に行ってくる生徒がいます。

よい情報を持って帰ってきてほしいと思います。

 

中3は昼過ぎから授業をすることになっているので、その分勉強に遅れが生じますが、後からしっかり追いついて来てください。

 

明日は文法問題で、明後日は早実の過去問です。

 

では、明日もお待ちしております。

 

 

 (ivy 松村)

中3のこれから(仮内申→塾の面談→中学の三者面談)

来週には、中3生の仮内申が決まります。

 

これが、高校受験の「持ち点」となります。

 

都立高校入試では、推薦、一般の入試ともに、内申点が当日の試験の点数に加算されて合否が判定されます。

 

私立高校入試でも、内申が重要な意味を持っています。

 

一部の私立高校入試では、内申が合否に直結します。

いくつかの私立高校の推薦入試、そして一般入試の単願・専願、あるいは併願優遇では、内申次第で合格をほぼ手中にすることができるものがあります。こうした入試の出願には、必要な内申が設定されています。

 

また、推薦、一般入試ともに、内申に応じて当日の試験の点数に加点が得られる場合があります。

 

 

推薦入試において、内申というのは、ある意味で「出願資格」として機能しています。

ですから、私立高校を第一志望としている受験生にとっては、必要とされる内申を確保することは切実な問題です。

志望校の推薦入試を受けることは、チャレンジの機会を増やしたり、可能性を高めたりすることにつながるからです。

 

 

 

さらに考慮しなければならないのが、推薦入試の受験者への優遇制度です。

 

推薦入試は、その性質上、内申による加点が行われるものが多いので、自分の「持ち点」ではなかなか合格するのが厳しいというケースがあります。しかし、どれほど合格の可能性が低かったとしても、推薦受験者への優遇制度がある場合には、できるかぎり推薦入試を受けておかなければなりません。

 

推薦入試を受けておくことで、一般入試で有利になるからです。

推薦入試の不合格者は一般入試に再チャレンジをすることになりますが、いくつかの高校では、推薦と一般の両方を受ける受験者に対して加点や合格基準の「底上げ」というような優遇措置を設けています。

 

この「カード」は、一般入試を受けなければならなくなったときに活きてくるという「皮肉」なものですが、推薦入試で合格することだけを考えるのではなく、一般入試を受けるつもりで準備を進めようと考える受験生にとっては、必要な装備となります。

 

「推薦入試は、『ゴールへの近道』であると同時に、『ゴールへの道のり』でもあるのです。」

 

 

期末テストもしっかりとがんばってきました。

なんとか届いていてほしいと思っています。

 

 

中3生には、保護者面談のお知らせをお配りしました。

もし、ご希望であれば、平日の授業後の時間(夜の9時30分以降)に面談を設定させていただきます。お気兼ねなくご連絡ください。

 

 

 

昨年、「三者面談」に際して、注意していただきたいことについていくつかの記事を書きました。内容は、普段から申し上げていることがほとんどですが、参考までに。

 

 

学校の「学力」と、塾の「学力」(三者面談の話①)

合格を確保することと、勝ち取ること(三者面談の話②)

受験校を決める(三者面談の話③)

三者面談の注意

塾と面談・学校で面談・高校に相談

 

 

 

中3は、期末試験から、ずっと毎日テスト三昧ですね。

毎日過去問を解いています。

休みの日は公開模試や「特訓」を行っています。

祝日で学校が休みだった月曜日は、結局11時間塾で勉強していました。

 

ちょっと頭が「なまって」いて、なかなか点数が上がっていませんが、これから、高校入試に向けて生活と体と脳を調整していきます。

明日も、気合を入れてがんばっていきましょう。

 

 (ivy 松村)

高校受験を見渡す①(推薦入試と単願・専願入試)

高校入試の入試制度のうち、「推薦入試」と「単願」/「専願」についてみてみましょう。

 

 

一.「推薦入試」

 

推薦入試は、合格したときには入学義務が生じます。ですから、原則として「入学を希望する高校」の受験であるということになります。

 

受験をするうえで、推薦入試が戦略的に活用される場合もあります。

都立高校のように、一般入試とは異なった内容・形式の推薦入試を実施している高校の場合には、それぞれの試験に対して相性というものが出てきます。当然、推薦入試のほうが有利になるタイプの生徒もいます。

また、一般的には、内申は高いが得点力が物足りないタイプの生徒は、推薦入試のほうが向いているといえます。

 

そのような観点から、塾の方でも、生徒の個性を考えて、推薦入試を受けてみたらどうかと提案する場合もあります。

 

 

Ⅰ.「都立高校 推薦入試」(合格すれば入学義務)

 

都立高校の推薦入試には出願の基準はありませんが、あまりにも無謀な出願は、学校の先生に許可されないでしょう。

 

Ⅱ.私立高校 推薦入試

 

①「確約あり」(入学義務)

②「確約なし」(合格すれば入学義務)

 

ほぼすべての私立高校では、出願の基準が設けられています。

内申などによる加点措置が設けられている場合もあります。

 

①は「入試相談」を通して出願します。実質上の進路決定になります。

「確約あり」の場合には、学校の先生から、一般受験の出願を見合わせるように指示があるはずです。

 

②は、通常、難関私立高校で行われるものです。その高校を第一志望としていて、かつ、内申などの基準を満たしている受験生は、推薦入試と一般入試、あわせて2度の受験機会を持つことができます。

 

 

高校によっては、推薦入試の結果が不合格であっても、一般入試に向けて大きなメリットが得られる場合があります。

学校によっては、推薦入試の受験者は、一般入試での加点などの優遇措置を受けられます。

 

 

 

二.「一般入試」

 

Ⅰ.「私立高校一般入試」

 

1.単願 / 専願

 

「単願 / 専願」といういい方には、「その高校しか受験しない」「他の高校も受験するが、受かれば、必ずその高校に進学する」というような定義もあるそうですが、内容としては、「その学校だけに進学したい」という意思を明らかにするものです。

推薦入試と同じく、合格したときには入学義務が生じます。ですから、やはり原則として「入学希望の高校」を受験するということになります。

 

多くの高校で、出願に基準が設けられています。

 

①「確約あり」(入学義務)

②「確約なし」(加点などの優遇あり)(合格すれば入学義務)

 

 

①は、「入試相談」を通して出願します。実質上の進路決定になります。

「確約あり」の私立の推薦入試もそうですが、最もスムーズに生徒の進学先を確定させることができるので、学校の先生は、内申点を持った生徒に対して、このパターンを提示することが多いです。

 

②は、合格したときに、必ずその高校に進学するという約束と引き換えに、加点などの優遇措置を受けるものです。

「第一志望優遇」といったような表記の場合も内容はほとんど変わりません。

 

②の体裁となっていても、実質的には「確約」をもらえる場合もあるそうです。

中学校の先生は、リスクを背負った受験をさせることはありませんので、「合格可能性がわからない」場合には、別の「おさえ」の学校を受けるように指示があるはずです。

当然、「おさえ」の学校は、「しばり」がなく、かつ、確実に合格できるところでなくてはなりません。

 

 

 

「推薦入試」、「専願 / 単願」は、合格とともに入学義務が生じます。ですから、入学するのに十分納得がいく高校がその入試制度を行っていて、さらに、出願の基準を満たしている場合に活用するものです。

 

そして、「確約あり」と「確約なし」では意味合いが違うので注意が必要です。

「確約あり」の場合は、成績や(スポーツなどの)能力にによって進路を確定させるもの、「確約なし」の場合は、「第一志望」の受験が「複数回受験」や「加点」といった部分で有利になるというものです。

 

(ivy 松村)