日野市の各中学の評定

本日は、終業式でした。

本日授業があった中2の生徒たちの成績を確認しました。

 

2学期で大きく成績を伸ばし、都立の換算内申で、「60」を超えた生徒が何人かいました。

本当によくがんばりました。

 

 

一方で、大きく成績を下げてしまった生徒や、思うように成績を上げられなかった生徒もいます。

生徒一人ひとりと少し時間を取って話をしましたが、それぞれ成績が振るわなかった生徒はその「原因」をよく理解しているはずです。

 

 

まあ、くだらないミスをしてしまったり、あなどって痛い目をみたりすることもあります。

どうしても前向きな気持ちが持てずにぼんやりと過ごしてしまったり、だらしなさに馴染んでしまったり、さまざまな理由で成績が下がってしまうことがあります。

 

そんなこんなを繰り返しながら、少しずつ気持ちが「受験」に照準していけば、と思っています。

もちろん、ひたむきにコツコツと努力を積み重ねていくのがいちばんいいわけですが、人間、時にうまくいかないことや、気持ちが沈み込んでしまうこともあります。

 

失敗やつまずきを経験しながら、発見をしたり、思いを固めたりして前に進んでいくことも大切です。

中学2年生のときの「失敗」なんて、今からいくらでも取り戻すことができます。

3学期に「立て直し」を図っていきましょう。

 

 

 

中3は、一足先に「仮内申」を知らされています。

実際のところ、成績表は、「評定の内わけ」を確認する程度の「使い道」しかありません。

過ぎたことにとらわれるよりも、前を見て進んでいくことが大事です。

 

 

 

ところで、昨年、このブログで、日野市内の中学の「評定」について記事を書きました。

 

 

毎年春に、東京都教育委員会は各市区にある中学校の前年の2学期の中3の評定を公表しています。

この制度は石原氏が都知事だった時代に導入されたものですが、成績評価の不公平や不均衡をチェックするために、調査と公表が行われているわけです。

 

その「結果」には、中学校名が記載されないようになっていますが、割合と生徒数をもとにそれぞれの中学を「特定」することができます。

 

当塾では、春の保護者面談の「資料」として、日野市内のご家庭にお渡ししています。

 

 

今年、「その記事」を書かなかったのは、ちょっと躊躇してしまったからです。

どんな影響が出るのか、ちょっと読めなかったので、控えることにしたのです。

 

もういいだろう、ということで、昨年の日野市の中学の中3の2学期の評定の状況について少しだけ書きます。

 

 

ただ、注意しなければならない点があります。

どうしても、2学期終了時点での各中学の正確な生徒数が把握できないので、完全な「特定」ができない場合があります。

また、確実に間違った数値が記載されている場合があります。ある教科の「割合」と別の教科の「割合」が並存するはずのない数値になっている例が散見されました。(なぜ、それが起こるのかは、謎です。もしかすると、正確な報告をしていないケースがあるのかもしれません。)

そのために、文脈にたよったり、近似する数値に従ったりして各中学とそれぞれの「データ」を「特定」しなければなりませんでした。

 

つまり、以下の「資料」に、誤りがある可能性を否定することはできないのです。そのことを含めおいたうえで、参考としてご覧いただきたいと思います。

また、以下の「資料」は昨年のものであることを留意したうえでお読みください。

 

 

◎2015年(昨年)の各中学の評定の割合

 

 

 5  4  3  2

 1

七生 10.4 24.5 53.8 8.3 3.1
四中 12.7 24.4 49.2 13.0 0.8
平山 9.5 25.3 50.8 11.8 2.7
一中 6.6 25.3 47.3 15.3 5.5
三中 8.1 25.3 54.0 11.6 1.1
三沢 6.4 22.9 57.5 12.0 1.3
二中 7.4 20.1 54.7 16.6 1.1
 大坂上 11.5 32.9 43.5 10.8 1.3

 

 

 

四中の「5」の割合が髙かったことがわかります。

その理由は、数学と英語です。

 

数学は24.9パーセント、英語は22.0パーセントの生徒に「5」が与えられました。

一方で、四中は、音楽や技家では、「5」が抑えられていました。

 

 

一中の「1」の多さが目立ちます。

これは、数学で、12.0パーセントの生徒に「1」が付けられたためです。

また、一中は、理科、社会でも6.0パーセント、英語でも7.9パーセントの生徒に「1」がつけられています。

 

 

大坂上は、「4」と「5」の合計が44.4パーセントにのぼりました。

また、「2」と「1」の合計も12.1パーセントと、全体でもっとも少ない割合でした。

 

 

5教科と4教科、それぞれの評定の割合を見てみましょう。

 

 

◎2015年(昨年)の各中学の5教科の評定の割合

 

5教科  5  4  3  2  1
七生 9.9 22.9 53.9 10.2 3.1
四中 16.8 22.7 42.7 16.6 1.2
平山 8.7 23.2 50.1 15.0 3.2
一中 5.8 23.9 47.2 16.0 7.0
三中 8.8 23.9 51.9 13.8 1.6
三沢 7.1 21.0 54.2 16.1 1.7
二中 7.8 21.2 51.3 18.1 1.5
 大坂上 13.3 30.6 40.5 14.2 1.4

 

 

 

◎2015年(昨年)の各中学の4教科の評定の割合

 

 

4教科  5  4  3  2  1
七生 11.0 26.5 53.8 5.9 3.0
四中 7.6 26.5 57.3 8.5 0.2
平山 10.5 27.9 51.6 7.9 2.1
一中 7.5 27.1 47.5 14.5 3.5
三中 7.1 27.0 56.6 8.8 0.5
三沢 5.4 25.3 61.7 6.9 0.8
二中 6.9 18.7 59.0 14.7 0.7
 大坂上 9.3 35.8 47.4 6.6

1.1

 

 

 

四中は、5教科では平均で16.8パーセントが「5」であった一方、4教科では7.6パーセントです。

 

 

 

教科ごとの評定の平均も見てみましょう。

 

 

◎2015年(昨年)の各中学の教科ごとの評定の平均

 

 

 

国語 社会 数学 理科 音楽 美術 保体 技家 英語 平均
七生 3.10 3.24 3.29 3.30 3.29 3.52 3.27 3.38 3.39 3.31
四中 3.33 3.27 3.48 3.31 3.30 3.39 3.44 3.18 3.48 3.35
平山 3.17 3.15 3.23 3.32 3.27 3.59 3.21 3.41 3.10 3.27
一中 3.19 3.01 2.96 2.98 3.20 3.24 3.28 3.11 3.13 3.12
三中 3.33 3.19 3.21 3.23 3.11 3.39 3.33 3.42 3.27 3.28
三沢 3.14 3.17 3.25 3.15 3.23 3.24 3.35 3.27 3.09 3.21
二中 3.26 3.06 3.14 3.11 3.19 3.27 2.97 3.23 3.22 3.16
 大坂上 3.49 3.31 3.37 3.36 3.41 3.44 3.48 3.51 3.48 3.43

 

 

 

一中の数学、理科と二中の保体の平均が「3」を割っています。

 

一中の数学は、上で確認したように、「1」を付けられた生徒が多かったためです。

 

 

二中の保体の評定の平均が低くなっているのは、「2」が23.7パーセントとなったことが大きな理由です。また、「5」と「4」の評定が抑えられていることが、平均を大きく押し下げました。

 

上の表でも確認できるとおり、この年、二中では「2」の評定が多く出されました。

おそらく、この年の二中は、不真面目な態度の生徒が目立ったのでしょう。

 

 

参考までに、2015年(昨年)以前の二中の保体の評定を比べてみましょう。

 

 

 5  4  3  2  1
2015年 3.7 14.8 57.0 23.7 0.7
2014年 4.4 21.9 67.5 6.1 0.0
2013年 2.5 21.3 67.5 7.5 1.3
2012年 2.8 27.1 66.4 3.7 0.0

 

 

 

二中の保体の成績評価は、以前から「シビア」でした。

おそらく、二中の保体は、毎年、成績評価の基準をブレさせることなく運用しているために、この年に多くの「2」を出すこととなったのでしょう。

 

 

 

さて、こうした「資料」は「雄弁」で、さまざまな事柄を語りかけてくれますが、生徒のみなさんがやるべきことは変わりません。

 

もちろん、これらの「資料」が、世の中に「おかしな先生」がいて、「おかしな評価」を付けていることを明らかにしてくれます。もちろん、それもひとつの目的です。

 

しかし、これらの「資料」を、勉強の方針を定める「参考」に留めておくように切に願います。そのほうが、健全です。

中学の先生を責めたり非難したりする「材料」として活用することのみにとらわれる人間は、その「性根」によって、思うような成績が取れないのだと自覚するべきでしょう。

 

 

どのような先生が担当になろうとも、勉強の価値は不変です。

 

 

 

各中学の年度ごとの評定の割合の推移を表にしてあります。

知りたい方や確認したい方は声をかけてください。

 

 

 

 (ivy 松村)

日野二中の内申点について

二中の生徒のみなさんは、2学期の過ごし方に注意してください。

 

二中は学校行事が2学期に集中しています。

中3は、体育祭、修学旅行、中間テスト、合唱祭、三者面談、期末テスト、そしてまた三者面談と、ジェットコースターのように目まぐるしい日々になるでしょう。

 

また、学校行事の集中の影響で、中間テストが他校よりも遅い日程となり、さらに、そのために、英検の検定日が中間テスト直前になってしまいます。

(ちなみに、漢検は中間テストの翌日です。)

2学期に英検を受けようと考えている人は、余裕をもって勉強するようにしましょう。

 

 

さて、今回は日野二中の内申点に注目したいと思います。

 

その前に注意事項を。(前回書いたものの転載)

 

 

東京都教育委員会は、公立中学校の中学3年生の「2学期の評定状況」を調査し、その結果を公表しています。

 

この調査は、各中学校の評価・評定に対する客観性・信頼性の確保に役立てるという目的で行われています。

公共の場でのチェック機能が期待されているということだと思います。

 

 

 

杉田先生にお願いして、2013年度と2012年度の日野市内の中学を特定する作業を行ってもらいました。ある程度、各年度のデータと元になった中学校を照応させることができたと思います。

 

しかし、いくつかのデータを確定させることができませんでした。

 

理由のひとつは、データが採取された時点の正確な生徒数を把握できないことにあります。

転校などの理由で生徒数に増減が生じている場合、データがまったくかみ合わなくなります。最後は推測で決定することになります。

 

今回のような作業の場合、中学校の生徒数が最も重要な手がかりとなりますが、手元にある資料では、ある年度の大坂上中と三沢中の中3の生徒数は1人の差しかありませんでした。他にも、特定に支障が出るほど、ある中学校どうしの生徒数が近くなっていたケースが複数ありました。生徒数が近い人数になるほど、それぞれの特定は困難になります。

 

また、明らかに誤った数値が記載されていることもあります。データが、出現するはずのない割合となっている場合、データへの信頼を捨てなければなりません。その場合、やはり前後の文脈から憶測で判断せざるを得なくなります。

 

 

以上のことをふまえ、これから掲載するデータに、誤りが生じている可能性があるということをお見知りおきのうえ、ご覧いただきたいと思います。

 

 

 

では、日野二中の内申点のデータを見てみましょう。

 

 

二中 平均内申 5科 4科
2014 29.9 16.7 13.2
2013 29.6 16.4 13.2
2012 29.9 16.7 13.2

 

 

後述しますが、2013年に生徒数の減少がありました。この年に内申点の平均が若干下がっています。

内申点の単純な合計は、2014年度は「29.9」となっていますが、この数字は2012年度とほぼ同じです。さらに、5科、4科の平均もほぼ同じ数値を示しています。

 

2013年が「谷」となっていますが、全体としては、大きな変化と捉えるようなものではありません。

 

 

日野市内の中学校別の9教科合計内申点の平均の推移を見てみましょう。

 

 

2012 2014
四中 31.2 29.9
二中 29.9 29.9
七生 30.3 29.7
平山 29.5 29.0
大坂上 29.4 30.3
一中 30.2 30.1
三沢 29.7 29.6
三中 30.2 29.9

 

 

二中の3年間の内申点の平均は「29.9」を維持しています。内申点の平均が下降傾向にある他の中学と比較して、非常に安定していることがわかります。

 

次に、各年度の5段階評定の割合を見てみましょう。

 

 

二中 5 4 3 2 1
2014 10.2% 23.2% 55.9% 10.0% 0.6%
2013 8.9% 27.3% 49.1% 12.7% 2.0%
2012 10.1% 25.7% 51.2% 12.1% 0.9%

 

 

やはり、2013年度の内申点を見ると、「5」が微減しています。

一方で、「4」の割合が大きくなり、「3」が縮小したことで、全体の平均は維持されました。

 

二中の成績評価は、近年は、全体としてかなり安定しているように見えます。

しかし、二中に限りませんが、担当の先生が替わったり、あるいは校長先生が替わったりすることで、成績評価の傾向に変化が起きる可能性は常にあり得ます。

 

 

さらに、各教科の「5」の割合を見てみましょう。

 

 

国語 社会 数学 理科 音楽 美術 保体 技家  外国語
2014 5.3 9.6 9.6 16.7 8.8 14.0 4.4 10.5 13.2
2013 5.0 10.0 8.8 10.0 8.8 13.8 2.5 8.6 12.3
2012 13.1 5.6 14.0 12.1 9.3 12.1 2.8 7.5 14.0

 

 

実技4教科の内申点が上昇傾向にあります。

5科は、英語以外は、年度によって変動がみられます。

国語と社会、理科と数学で増減が「相殺」され、全体のバランスが維持されています。

 

 

保体の「5」が他教科に比べて低くなっています。

2012年、2013年は3パーセント以下に抑えられていました。

 

2014年度の日野市内の中学の保体の「5」の評価と、都内の公立中学の平均を比べてみましょう。

 

東京都 二中 四中 七生 平山 大坂上 一中 三中 三沢
8.9 4.4 8.8 3.2 5.6 6.3 5.7 7.6 4.8

 

 

都内の公立中学の9教科の「5」平均は、12パーセントを少し超えるくらいです。それに対して保体の平均は「8.9」です。

東京都全体で、9教科のうち保体の内申の平均が最も低く、全体的に最も「5」がとりづらい教科であるといえます。

 

しかし、そのことを差し引いても、日野市の中学校の保体の「5」は非常に低く抑えられているといえます。

昨年は、七生中の「5」の平均は「3.2」で、二中以上に厳しい評定になっています。

 

「スポーツテスト」などのデータを見ると、やはり、東京都は都道府県の平均を下回っていますが、日野市の中学生は、都内でも体力・運動能力が平均を下回っているのでしょうか。

 

もちろん、保体の評定には「体育理論」などの知識と「保健分野」がありますが、「座学」は、むしろ他の教科との「差異」を縮めるでしょうから、やはり、「体力・運動部門」が評定を下げる理由とされているのだと思います。

 

しかし、ちょっと、「厳しい」という印象を持ちますね。

 

 

 

ところで、二中の2013年の中3生(つまり、2011年に入学した学年)の生徒数は、100人を大幅に割りこんでいます。前後の年には110人を超えていますから、かなり顕著な生徒数の増減があったわけです。この年に少し内申の平均が下がりましたが、それも大きな変動というわけではありませんでした。

全体的には成績評価は安定しています。

 

他の中学では、成績評価を「絞っていく」傾向にありますが、二中の成績評価は生徒数の増減や担当の先生の交代などがあっても、比較的変動が少なくなっています。

 

 

これは憶測ですが、成績評価の裁量は各担当の先生に任せている中学校と、校長先生がある程度統制をしている中学校があると思います。

そして、この数年で、統制を強めている中学が多くなってきたのかもしれないという気がしています。

 

日野市内でも、評定「5」の「バーゲン」の疑いがある中学校と、対照的に、評定「5」が抑制されているようにみえる中学校があります。

(もちろん、ただ「たまたま」そうなっている可能性もありますが。結局 、中学校の内部のことは外からはわかりません。)

 

 

日野市は「選べる学校制度」を行っているので、各中学校の生徒数の増減は、単純に、地域の学齢人口に左右されているわけではありません。

 

相対的な立地が日野市の「中心」の配置となっている二中は、大坂上中とともに生徒の「流入」や「流出」が多くなります。ある時期までは、日野市内で最も「他学区」の生徒が「流入」するのは大坂上中学でした。二中の生徒数が激減した2013年には、大坂上中学の生徒数は「超過」状態になっています。この年に、もしかすると、大坂上中の生徒指導には大きな困難が生じたのかもしれません。

その後、大坂上中の生徒数は減少し続けています。二中の生徒数は回復傾向になり、また、大坂上中に隣接する一中の生徒数も急増しています。

 

 

二中、大坂上中、一中、そして三沢中は、その立地から、生徒の「流入」・「流出」が毎年活発に起こります。ですから、生徒数の増減だけでなく、生徒の「傾向」も年によって大きく変わってしまうはずです。

その中で、成績評価が比較的安定しているというのが、ここ数年の二中の特徴です。

 

(ivy 松村)