英語のスピ―キングテストのこと

英検の二次試験の結果が届きました。

 

ウェブでの合格発表日に受検者のみなさんにはすでにお伝えしていますが、全員合格でした。

英検3級、準2級の二次試験は、3年間、連続で全員合格です。

今日授業のなかった2年生には、来週認定証をお渡しします。

 

春の合格者も含めると、中3の準2級の「保有者」がずいぶん増えました。

 

準2級を持っていると、併願優遇や推薦入試でアドバンテージを得ることができます。

特に、「加点タイプ」の併願優遇で、非常に高い基準を設定しているような私立高校の出願に際して、準2級を持っていることは非常に大きな意味を持ちます。

 

がんばりましたね。

おめでとうございます。

 

 

 

さて、「英語」つながりで、都立高校入試の「英語」で、スピーキングを導入するかどうかという話。

 

 

現在、東京都立高校入学者選抜英語検査改善検討委員会というのが定期的に開かれていて、英語のスピーキングテストの導入ついて話し合われています。

 

東京都教育委員会で公表されている会議趣旨を見てみると、

 

・一斉に実施できるタブレット方式が望ましい

・実施回数は1回(予備日あり)

・私立高校入試との調整を踏まえるべきである

 

 

というような「方向性」が示されています。

 

まだ検討段階なので、議論が深まれば、別の「方向性」が出てくるのかもしれませんが、現在話し合われている内容について考えてみましょう。

 

 

「セキュリティの問題」があるため、受験生を数グループに分けて「時間差」で検査を行うことに問題が生じるかも知れません。

 

当然、試験は「同一の内容」であるべきですが、例えば、「午前」に試験を受けた人物が、「午後」に試験を受ける予定の人物に「試験内容」を漏らす可能性があります。

 

それで、試験を「一斉」に実施するためには、タブレットなどを用いる必要があるというわけです。

 

タブレットを使うということは、タブレットの指示通りに英語を発話し、その様子をタブレットに記録。そして、その内容に評価をつけるということになるのでしょう。

 

また、「試験会場」でスピーキングテストを実施するためには、5教科の入試の「前」にスピーキングテストの日程を設ける必要があると思います。

 

そのために、高校ではなく、もっと広い「会場」を貸し切って行われることになるのかもしれません。

 

 

個人的に気になるのは、「タブレット、めちゃくちゃ必要になるやん!」ということですが。

そうすると、「めちゃくちゃ儲ける人」がいるわけですね。もしかすると、この話の「肝」は「そのあたり」なのかもしれません。

 

 

 

それにしても、そこまでしてスピーキングのテストをする必要があるのかどうか。

 

 

 

英語の「4技能」という概念は、ひとり歩きしすぎなのではないかという気がします。

 

英語という「ツール」を操る能力を測るうえで、「スピーキング」という指標を用いることは合理的です。しかし、それは「高校入試選抜」においてどうしても審査すべき「学力」であるとはいえないと思います。

 

普通に考えて、「日本語を話す能力」の方がより重要であるといえるでしょう。

 

どうして、英語を話す能力の方が優先されるべきなのか、と思うわけです。

 

 

加えて、物理的、精神的、経済的に負担が大きすぎます。

 

 

もう少し個人的な考えを言うならば、私は、日本人「全員」が、英語を話すべきだとは思わないのです。「英語を必要とする職分」に就くべき人が、英語の能力を高めていけばいいと思うわけです。

 

 

そういった意味で、高度な人材を社会に送り出そうという学校や教育機関は、むしろ、入試で英語のスピーキングのテストを導入することを検討するべきでしょう。

 

しかし、「東京都立高校」全体の入試選抜で、あまねく共通にスピーキングテストを行うのは、ちょっと問題がありそうな気がします。

 

 

 

英検のような「英語の能力の検査」において、スピーキングのテストは極めて重要な意味を持っています。その能力を伸ばし、検定に合格するという目標を達成するために、生徒たちとずっと面接の練習を重ねてきました。

 

もちろん、高校入試にスピーキングが導入されることになれば、私たちはその対策を全力で行います。

 

しかし、ちょっと釈然としない思いもあります。

 

 

(ivy 松村)

 

 

英検の二次試験の結果

今日、待ちに待った英検の二次試験の結果が判明しました。

 

本日、一人ひとりに結果を伝えましたが、準2級、3級ともに、全員合格を果たしました。

おめでとうございます。

 

これで、英語検定は、すべての級の受検者が、全員合格となりました。

 

そして、漢検に始まり、数検、英検と続いてきた「検定シリーズ」がフィナーレを迎えたわけです。

おつかれさまでした。

 

 

 

高校入試で、一般受験をする中3生は、全員が、3級以上の検定を2つ以上取得しました。

最も意欲的に検定取得に取り組んだ生徒は、2つの検定で準2級に合格しました。

 

中1で漢検3級を取得した生徒、同じく中1で英検3級を取得した生徒もいます。

大きな自信となったことでしょう。

また、大きな刺激を受けた生徒もいることでしょう。

 

 

各検定への取り組みは、入試での活用という「実利」以上に、「学習文化」の定着、学習意欲の醸成という面で非常に良い影響をもたらしてくれました。

また、成功体験や失敗も、それ自体が生徒たちの大きな糧となりました。

 

 

 

なんだかよくわからない講座や合宿に申し込まされて、手抜きの教材でよくわからない勉強をさせられて、何万円も取られるくらいなら、検定取得に向けて勉強に励んだほうが、何百倍有益だろうと思います。

 

 

「検定」に必要なのは、検定料と一冊分の教材費のみです。

 

ivyでは、検定合格に向けて、様々なバックアップや支援を行っていますが、それらにかかる費用はありません。

たとえば、今回は、英検の二次試験の対策として、受検者全員と1週間の間ほぼ毎日面接練習を行いました。

 

 

これは「宣伝」というよりも「お願い」に近いものだと考えるのですが、ぜひ、来年も検定にチャレンジしてほしいのです。

 

がんばった成果が確かな形となれば、そこには、大きな達成感と充足感があるのです。

 

「合格」をひとりでも多くの生徒に味わってもらいたいのです。

 

 

 

英検の二次試験が英語学習にとってどのような意味を持つのか、考えたことを少し書いてみます。

 

 

まず、日本人が不得意な「数と時制」に対して強い意識付けがもたらされます。

 

3級では、現在完了はほとんど使用されることはないようです。準2級も、パッセージに出てくることはあるようですが、質問で使われることはあまりないようです。

(一般的な英語の会話を想定するならば、現在完了を使って「経験」などを聞くことは自然なコミュニケーションだといえるので、今後、そういった内容に踏み込んだ質問が組み込まれる可能性はあると思います。)

また、「過去進行形」を使う機会もほぼありえません。

 

したがって、英検の二次試験では「現在形」「現在進行形」「過去形」「未来形」を使って、質問に答えられるように練習していくわけです。

 

 

「絵」を用いた質問は、現在形か現在進行形を使って答えます。3級ではQ2とQ3がそれにあたります。

「場所」を説明する場合には現在形を使い、人物の「行動」を説明する場合には現在進行形を使います。ただし、「have/has」などを使って、「何を持っているか」が聞かれるときなどは、現在形で答えます。

また、「ふきだし」の内容を答える場合に、未来形を使うこともあります。

 

 

いずれにしても、質問を受ける際に、自分の答えに使う「時制」を把握する練習をしていくわけです。

 

また、現在形を使うときには、さらに「数」を意識して動詞を使わなければなりません。

もちろん、名詞は、その数が単数か複数かによって、語形を変化させて示す必要があります。

 

瞬時に、「時制と数」に合致した英文をつくらなければ減点されてしまいます。

 

「He is ~ing」、「He has ~」

「She is ~ing」、「She has ~」

「It is ~ing」、「It has ~」

「They are ~ing」、「They have ~」

「There is ~」、「There are ~」

 

「絵」を用いた質問に対応するために、受検者は、このような「型」を身につけていきます。

 

英検の二次試験の対策を通して、生徒たちは、英語は数や時制によって用いる文の「型」を「選択」しなければならないのだ、ということをあらためて意識せざるを得なくなるのです。

 

それは、実は、英語の「特性」を身につけるうえでとても重要です。

 

 

 

また、英検の二次試験がもたらす効用として、頻繁に使われる表現や説明に便利な語彙を、体感的に会得できる、ということが挙げられます。

 

 

人物の「行動」を説明するためには、「動詞」を使いこなせなければなりません。

また、「場所」の説明には前置詞の知識が必要です。

 

準2級のQ2や、3級のQ2の練習をこなすことで、「使える」動詞が分かってきます。

「have」「take」「put」「use」「make」「keep」「get」「give」「play」「carry」「clean」「pull」「push」…などの動詞です。

 

特に準2級のQ2では、これらの動詞や、これらの動詞を用いた連語をうまく使いこなせるかどうかが、攻略の「鍵」になってきます。

 

 

準2級、3級ともに、Q4、Q5では「自分」に対する質問がなされます。

 

「自分」に対する質問には、「like」「want」「enjoy」…などを意識して使えるようになると、うまく反応できるようになります。

 

準2級のQ4では、パッセージと関連した「意見」を求められます。

この答えには、動名詞や不定詞を主語にしたり、あるいは無生物主語などの構文を用いたりして作る「~すること(~というもの)は~だ(からだ)」というような「型」が非常に効果的です。「I」を主語にするよりもスムーズに答えられます。

このとき、「good for me(us)」「interesting」「expensive」「(make me) happy」…といった形容詞をうまく使うと、きれいにまとめられます。

 

 

「入試」という目線で考えても、「単語」を使いこなす能力の向上は、メリットが大きいと感じます。

つまり、こうした訓練は、英作文の力を大きく伸ばすことにつながるからです。

 

 

 

英検二次試験がもたらす効用の3つ目として、「情報処理」の能力の伸長が挙げられます。また、同時にそれは、コミュニケーションの能力を伸ばすことでもあるといえます。

 

特に、「因果関係」を説明する訓練が重要です。

「因果関係」を英語で説明するには、事象や原理を構造的に捉えたうえで、適切な表現を行う必要があります。

 

Q1は、かなりの割合で「理由」が聞かれますが、それはさほど難しい質問ではありません。文章の中から答えに該当する部分を探し出して、必要な形に整えれば解答が完成します。

 

しかし、たとえば、準2級のQ3やQ4、また、3級のQ5で「Why?」あるいは「Why not?」と聞かれ、頭に思いついた日本語の答えを「翻訳」することで対処しようとしたときには、適当な英語の表現が思いつかず、うまく答えられないことがあります。

 

 

受検者は、「自分が使える英語」を駆使して、「成立する返答」を作り出さなければなりません。

求められていることと、自分にできることを瞬時に把握して、言葉を紡ぎ出すという「情報処理」を行わなければならないのです。

 

 

外国語で、親しく人付き合いをしたことのある人は理解できると思いますが、コミュニケーションにおいて、常に必ず、頭の中にある観念を、正確に精密に表現しなければならないということはないのです。「成立する」ということに意味のあるコミュニケーションというものもあるのです。

(一応念のためにいっておきますが、これは嘘やごまかしといったものとは別次元の話です。)

 

 

もちろん、思ったことを思った通りにスラスラと表現できれば、それがもっとも理想的です。

でも、「日本語」であっても、それはなかなか難しいことですよね。

 

まして、「外国語」を使ってコミュニケーションを取らなければならない場合、「理想」ばかりにとらわれていても「話す能力」が向上することはありません。

 

大事なのは、話す訓練を積む、ということなのです。

そのために、英語検定があるわけです。

 

 

時間をかけて、(また、必要であれば辞書や文法書を駆使して)理想的な「翻訳」を行うことも、もちろん意味のあることです。

 

しかし、また、同時に、英語を使って「コミュニケーションを成立させる」ということも、なかなか大変なことであって、そして、意味のあることです。

 

そして、それは、社会的な存在である私たち「人間」にとって、重要な能力であり、必要とされる技術でもあるのです。

 

英検の二次試験に向けた取り組みは、こうしたコミュニケーションの力を発展させる機会となるのです。

 

 

 

英検の二次試験を受けた生徒たちが全員合格したことは、とても喜ばしいことでした。

しかしそれ以上に、英検合格に向けた取り組みが、生徒一人ひとりを大きく成長させたことに大きな意義があったと思います。

価値のある経験でした。

あらためて、おめでとうございます。これからも、英語をがんばりましょう。

 

 

 

さて、今日(11月17日)から、いくつかの中学では期末テストが始まりました。

また、明日から、いくつかの中学が期末テストに突入します。

 

今日も、ほとんどの生徒がテスト勉強に来て、直前の追い込みに取り組んでいました。

 

 

今日、少し気になった「事件」がありました。

出来事だけを見れば、取り立てるほどのこともない話です。

私は、それはある生徒の「勘違い」だと思い、以後気をつけるようにいいました。

その「勘違い」のせいで、その生徒自身が損をすることになってしまったのです。

 

しかし、全員が帰ったあとで、今日の出来事をよく思い返してみて、それはもしかしたら、別の誰かが関与したものだったのではないか、と疑う気持ちがわいてきました。

 

真相は、今はわからないので、明日、話を聞かせてもらおうと思います。

 

 

 

生徒のみなさん、この期末テストで、取り組んできた成果を発揮することを祈っています。

がんばってください。

明日も、校舎でお待ちしています。

 

 

 (ivy 松村)