塾で行われる雑談②

渡辺稔氏の「学習塾における雑談」という論文には、学習塾の雑談は迎合的に行われる傾向があると述べられている。

 

つまり、塾講師は生徒が求めている方向に沿うように雑談をするということだ。

 

一部の学習塾では、つまらない塾と思われないために、余興的、即自的なコミュニケーションに流れてしまうこともあるのだろう。また、生徒同士がワイワイと騒がしく話しているのを注意できない塾も多いと聞く。

 

よくよく考えると、塾でつまらない雑談を繰り返すのは破滅的だ。時間とお金をかけて勉強するために塾に来る。授業中に長時間、中身のないつまらない話を聞かされたとしたら、ぞっとする。

 

せめて、「つまらない」と思われないような話をしようとしているのかもしれない。そのため、一部の塾講師は、生徒の機嫌をとるような、迎合的な雑談をするのだろう。

 

「良い雑談」というものはあると思う。それは、学習面にポジティブな影響をもたらすものだ。思考を深化させたり、知識を増幅させたりする雑談というものもあるだろう。さらに、リラックスして勉強できる環境を作ったり、学習意欲を向上させる材料を提示したりする意図で行われる雑談もある。

 

雑談も「しっかりと」するというのが、塾の理想なのかも知れない。塾の仕事とは何かについて、考えさせられた。

 (ivy 松村)

塾で行われる雑談①

渡辺稔氏の「学習塾における雑談」という論文を読んだ。要旨は以下の通りだ。

 

①学習塾における雑談は、学校の雑談と同程度の頻度でなされている

②学習塾における雑談は、学習面の影響があり、生徒・保護者に高い評価を受けている

③学習塾における雑談は、経営を意識してなされることがある

 

学習塾は、学校に比べて授業時間や生徒の滞留時間が少ない。それにもかかわらず、学習塾で頻繁に雑談がなされるのは、学習効果を狙ったものであり、また、経営的なプラスになるからであるという。

 

ivyには野球やサッカーをやっている生徒が多く、私たちも野球やサッカーの雑談をすることがある。それは、難しい説明が続いたときの息抜きや、脳の切り替えが必要なときのリフレッシュのためであることが多い。つまり、集中を高めるツールとして雑談を行っている。あるいは、知識や公式を印象付けるときに雑談をすることもある。

 

そう考えると、確かに、自分は、意識的に雑談のタイミングや内容を管理し、「学習効果」を上げるように使っている。

 

学習塾は学力を向上させるという目的が明確なので、塾講師は、すべての「資源」を何かしらの形でその目的に寄与させるために使おうとするのかも知れない。

(ivy 松村)