平成30年度の志願変更

G7(進学指導重点校)の志願変更の状況を詳しく見てみましょう。

 

 

まずは、男子です。

 

 男子 倍率 2/7 取下 再提出 2/15 倍率 増減
日比谷 2.38 314 11 10 313 2.37 -1
西 2.09 276 14 10 272 2.06 -4
戸山 2.52 332 22 6 316 2.39 -16
青山 2.01 300 22 26 304 2.04 4
国立 1.75 231 18 7 220 1.67 -11
八王子東 1.67 220 24 9 205 1.55 -15
立川 1.98 261 18 21 264 2.00 3

 

 

 

次に、女子です。

 

 

 女子 倍率 2/7 取下 再提出 2/15 倍率 増減
日比谷 2.05 250 18 11 243 1.99 -7
西 1.48 181 8 7 180 1.48 -1
戸山 1.84 224 17 10 217 1.78 -7
青山 1.86 255 12 8 251 1.83 -4
国立 2.00 244 23 6 227 1.86 -17
八王子東 1.55 189 10 7 186 1.52 -3
立川 1.60 195 14 16 197 1.61 2

 

 

 

「数字」に大きな変化がなかったようにみえても、実は、「取下げ」と「再提出」が活発に行われていた高校があることがわかります。

 

特に、青山と立川の男子です。

 

両者とも志願変更前に約2倍の倍率を示していました。

 

したがって、「再提出」をした人員は、高倍率の受験を覚悟している受験生です。

つまり、その多くが「上から」の「流入」だと考えられるわけです。

 

もちろん、その中には、存外の私立入試の結果が得られたために、「上げてきた」受験生もいるはずです。

 

いずれにしても、「再提出」をしてきた新手は、「手ごわい相手」です。

 

 

日比谷の男子や西の女子も、ほぼ同数の「入れ替え」がありました。

 

 

「数字」に大きな変化がなかったとしても、競争相手は入れ替わり、静かに、戦いはよりハードなものになっているのです。

 

 

気を引き締めていきましょう。

 

 

(ivy 松村)

 

 

平成30年度都立高校最終応募倍率

都立高校の最終応募状況が明らかになりました。

 

 

G7(進学指導重点校)を見て見ましょう。

 

 

まず、倍率の比較です。

 

 男子

本年 昨年

 女子

本年 昨年
倍率 倍率 倍率 倍率
日比谷 2.37 2.47 日比谷 1.99 2.03
戸山 2.39 1.89 戸山 1.78 1.71
青山 2.04 1.98 青山 1.83 2.08
西 2.06 1.96 西 1.48 1.72
八王子東 1.55 1.34 八王子東 1.52 1.39
立川 2.00 1.67 立川 1.61 1.50
国立 1.67 1.57 国立 1.86 1.54

合計

2.01 1.84

合計

1.73 1.71

 

 

 

次に応募者数の推移を見てみましょう。

 

 

 男子 本年 昨年 増減  女子 本年 昨年 増減  
日比谷 313 326 -13 日比谷 243 248 -5  
戸山 316 282 34 戸山 217 233 -16  
青山 304 258 46 青山 251 250 1  
西 272 259 13 西 180 208 -28  
八王子東 205 177 28 八王子東 186 168 18  
立川 264 220 44 立川 197 182 15  
国立 220 207 13 国立 227 186 41  

合計

1894 1729 165

合計

1501 1475 26  

 

 

 

男子の応募者数は、昨年度に比べ、グループ全体で165人増加しています。

倍率は、1.84から、2.01に上昇しています。

 

女子の応募者数は、昨年度に比べ、グループ全体で26人増加しています。

倍率は、1.71から1.73に微増しています。

 

 

男子は、日比谷以外の高校の応募者が増えました。

特に、青山、立川、戸山の応募者が増加しています。八王子東も昨年比で大きく応募者を増やしました。

 

男子は、「チャレンジ」の出願が増えているようにも思えますが、もしかすると、私立との併願が活発化していることが原因かもしれません。

 

今後、入試の「欠席率」を確認することで、本年度の「受験動向」をより詳細につかむことができます。

 

 

女子は、「グループ全体」の状況は昨年と大きく変動はありませんが、「区部」と「多摩地区」で、受験動向に「違い」がみられます。

日比谷、戸山、青山、西の4校の応募者は昨年と比べて減っているのに対し、八王子東、立川、国立の応募者は増えています。

 

グループ内では、西高から国立へ人員の「流出」がみられます。

西の女子は、近年、いわゆる「隔年現象」にはまっているようです。

 

 

 

本年度の志願変更の状況を見てみましょう。

 

 

男子 増減 2/15 2/7 倍率  女子 増減 2/15 2/7 倍率
日比谷 -1 313 ←314 2.37 日比谷 -7 243 ←250 1.99
戸山 -16 316 ←332 2.39 戸山 -7 217 ←224 1.78
青山 4 304 ←300 2.04 青山 -4 251 ←255 1.83
西 -4 272 ←276 2.06 西 -1 180 ←181 1.48
八王子東 -15 205 ←220 1.55 八王子東 -3 186 ←189 1.52
立川 3 264 ←261 2.00 立川 2 197 ←195 1.61
国立 -11 220 ←231 1.67 国立 -17 227 ←244 1.86

合計

-40 1894

←1934

2.01

 合計

-37

1501

←1538

1.73

 

 

 

男子は、戸山、八王子東、国立から、人員が「流出」しています。

女子は、国立が「-17」となっています。

 

日比谷、西の二強には、大きな動きはありませんでした。

 

 

 

戸山の男子は、高倍率を嫌って、「流出」が起こっています。

 

本年度の戸山の高倍率の要因は、ひとつは、昨年よりも応募人数が減らされたことによるものです。さらに、昨年度の合格実績、とりわけ現役の合格状況の良さが訴求力となって、志願者を集めました。また、スーパーサイエンスハイスクール指定校、チームメディカルといったプロジェクトなど、進学指導体制の充実が信頼感を高めました。

 

一方、戸山の女子は、昨年に比べて倍率は微増していますが、応募者数は減少しています。

 

 

国立は、昨年度、目覚ましい大学合格実績をあげました。

本年度、多くの志願者がひきつけられましたが、高倍率を敬遠して、男女ともに人員が「流出」しています。

 

 

八王子東も、耳目を集める大学合格実績が要因となって、応募者を増加させました。

しかし、男子の倍率が例年に比べて高かったこともあって、志願変更による「流出」を招きました。

 

 

 

多摩地区にフォーカスして、本年度の応募状況を整理してみましょう。

 

八王子東の応募者が増加し、男女ともに倍率が1.5以上になりました。

 

八王子東、立川、国立の3校を比較すると、男子の人気は立川、女子の人気は国立に集まっています。

 

また、3校ともに応募者数を増やしています。

昨年に比べて男子が「+85」、女子が「+74」です。

 

特に女子は、区部の4校と比べて、大きな変化がありました。

区部の4校の応募者数は、昨年と比べて「-48」となっています。

区部では、依然として「慎重な出願」が基調となっています。

 

それに対し、多摩地区の3校は大きく応募者を増やしています。

 

 

 

志願変更は、一部、「再提出」を行わない者が出てくるので、「全体」としては「流出」が多くなりますが、ほとんどの受験生は、いったん「再提出」を行います。

 

志願変更は、より合格可能性の高い「下位」の学校に受験校を変更する受験生のほうが多いので、「最上位」の高校群からの「流出」は、相対的に活発になります。

 

人員の「流出」の状況をもう少し詳しく見てみましょう。

 

 

 男子 倍率 増減  女子 倍率 増減  
国立 1.67 -11 国立 1.86 -17  
立川 2.00 3 立川 1.61 2  
八王子東 1.55 -15 八王子東 1.52 -3  
国分寺 1.60 6 国分寺 1.60 3  
武蔵 1.65 -11 武蔵 1.52 15  
武蔵野北 1.46 0 武蔵野北 1.67 -12  
小金井北 1.92 -29 小金井北 1.82 -5  
町田 1.36 5 町田 1.53 7  
調布北 1.55 37 調布北 1.42 12  
多摩科技 1.87 1 多摩科技 1.87 -2  
日野台 1.56 18 日野台 1.33 10  
昭和 1.79 -17 昭和 1.79 -12  
南平 1.77 -7 南平 1.72 -8  

 

 

 

男子は、国立、八王子東、武蔵などから「流出」した人員は、低倍率を示していた調布北、日野台に吸収されました。

 

女子は、国立や武蔵野北から武蔵、町田、または調布北、日野台に「流出」しているようです。

 

本年度は、倍率が高い高校から低い高校へ、積極的な志願変更がみられました。そのため、「全体」の倍率が一定の範囲に収束する傾向が強まりました。

 

 

 

ところで、「進学校」を考えるうえで、南平高校はひとつの「基準」たりえると思います。

 

南平高校を含めた上記の高校群は、応募者数を増やしています。

特に男子は顕著で、全体で231人の増加です。

 

一方、上記以外の旧7学区~旧10学区の高校は、その多くが応募者数を減少させています。

 

 

そのおもな要因を2つ挙げることができます。

 

ひとつは、生徒数の減少です。

もうひとつは、私立高校の「授業料軽減制度」です。「ここ」がこの制度の「ボリュームゾーン」になると思います。

 

 

 

本年度の中学の卒業予定者は、昨年に比べて1685人減っています。

また、志望校調査によれば、都立高校を志望する生徒の割合も減少していることが確認できます。したがって、相対的に私立高校を志望する生徒の割合が高まっていると考えられます。

 

都立高校入試の最終応募者の人数は、その数値に呼応した減り方をしていません。

つまり、都立高校の応募者数の減少は抑制されています。しかし、これは「出願」の数なので、「内実」よりも数字が大きくなります。

 

また、本年度は、私立入試の動向に大きな変化があったので、それがどう影響しているのか、という部分もあります。

 

 

さて、重要な点は、中学卒業予定者および都立志望者は減っているのに、上位校の応募者は増えているという点です。

 

これについては、少し時間をかけて考える必要があります。

 

 

 

それにしても、本年度は、ちょっと「難しい部分」がありました。

実は、その「一部」は「このブログ」なんですよね…。

 

自分が思っている以上に、受験動向に影響を与えているようです。

 

ある理由で、アクセスの解析を全くやっていません。一度も見たことがないのです。それで、どれくらいの人が読んでいるのかも知らないまま書き続けているのですが、自分が思っているよりも多くの人が読んでいるみたいです。ある程度「計算」していたつもりだったのですが、「予想」を上回っているようです。

 

ちょっと確かめてみようと、情報をコントロールしてみたのですが、どうも、やっぱり、そういう気がします。

 

 

それで、この記事もどうしようか考えながら書いてみたのですが、う~ん。

 

どうなんでしょう。

 

 

 

 (ivy 松村)

 

 

平成30年度都立高校の出願状況

都立高校の出願状況が公表されています。

 

 

進学指導重点校(G7)の状況を見てみましょう。

 

 

まず、男子です。

 

 

男子

倍率の推移 応募者数の推移
30年度 29年度 28年度 27年度 30年度 29年度 28年度 27年度
日比谷 2.38 2.48 2.61 3.29 314 328 347 437
戸山 2.52 1.95 2.36 2.90 332 290 314 386
青山 2.01 1.97 2.60 2.44 300 256 340 366
西 2.09 1.98 2.21 2.17 276 262 294 289
八王子東 1.67 1.15 1.40 1.44 220 152 186 192
立川 1.98 1.82 1.50 2.10 261 240 199 279
国立 1.75 1.52 1.93 2.15 231 200 257 286

合 計

2.06 1.84 2.09 2.36 1934 1728 1937 2235

 

 

 

次に女子です。

 

 

女子

倍率の推移 応募者数の推移
30年度 29年度 28年度 27年度 30年度 29年度 28年度 27年度
日比谷 2.05 2.15 2.39 2.46 250 262 289 298
戸山 1.84 1.68 2.06 2.31 224 228 247 277
青山 1.86 2.05 2.60 2.23 255 246 309 303
西 1.48 1.84 1.53 1.74 181 223 184 209
八王子東 1.55 1.40 1.61 1.48 189 169 193 177
立川 1.60 1.50 1.49 1.46 195 182 179 175
国立 2.00 1.59 1.93 2.00 244 192 231 240

合 計

1.77 1.74 1.94 1.96 1538 1502 1632 1679

 

 

 

本年度は戸山高校が1クラス減、青山高校が1クラス増でした。

したがって、グループ全体の募集人数は、昨年と比べて大きな変化はありませんでした(+2)。

 

 

男子の倍率と応募者数は、2年前の水準に回復しています。

女子も若干回復しました。

 

 

減少傾向にあった男子の出願者数が再び増加に転じた理由の1つは、各高校の「ボーダー」となる「内申基準」が明らかになってきたことです。

学校の説明会などで、受験者・合格者の得点や内申の分布などの資料が公開されています。

 

都立入試の制度変更後、慎重な出願が大勢を占めていましたが、「データ」が蓄積されたことで、「戦略的」な出願が可能になってきました。

 

 

もう1つの理由は、「自校作成」が復活したことで、入試問題の難化が想定されていることです。

「内申」が乏しい受験生の「逆転」の「可能性」が高くなったことで、「差し込み」の出願が増えていると考えられます。

 

 

さらに、私立を「本命」とする受験生が増えたことも理由の1つとなっているかもしれません。

私立を「本命」とする受験生は、都立で「大勝負」をすることができます。

私立進学が「本筋」なので、「強気」で都立の出願ができるわけです。

 

 

 

「志望校調査」と比較して倍率が上昇しています。

 

 

それは「推薦入試」という「ファクター」が関与することで引き起こされます。

 

「志望校調査」は、推薦入試と一般入試の「合計の定員」をもとにして倍率を算出しています。

そこから、「推薦入試合格者」を引いて再び計算をすると、志望者数が一定であっても、倍率は上昇するのです。

 

 

推薦入試の定員が30人、一般入試の定員が120人の高校を例にして考えてみましょう。

「合計の定員」は、150人です。

その高校に250人が志望しているとすると、倍率は250÷150=「1.67」になります。

これが、「志望校調査」の倍率です。

 

推薦入試の定員が30人なので、推薦入試後30人が合格します。

単純な計算をすれば、志望者数は250−30=220人となります。

 

今度は一般入試の倍率を算出するわけですが、倍率は、220÷120=「1.83」になります。

 

 

「志望校調査」の時点から、志望者数が変わらなくても、一般入試の倍率は自然に「上昇」するわけです。

 

これが、「志望校調査」と比べて「一般入試」の倍率が「上昇」する第1の理由です。

 

 

 

さらに、都立を第2志望以下に設定している受験生の出願が行われるため、「出願者」は「志願者」よりも多くなります。

これが、2つ目の理由です。

 

私立と都立の両方を受験することを考えている受験生のうち、私立を第一志望とする受験生は、当然ながら「志望校調査」における都立高校の志望者には含まれないわけです。

 

私立の一般受験をする受験生のうち、都立を受験パターンに組み込んでいる受験生は、都立の出願を行います。

ゆえに、「志望校調査」に反映されていない出願が加えられ、倍率が上昇します。

 

ただし、このうち、私立に合格した受験生は、入試を欠席するので、実質倍率は下降します。これは、特に日比谷高校に顕著です。

 

本年度の高校受験の「私立併願」の状況は、受検欠席のデータを分析することで、ある程度明らかになります。

 

 

 

「志望校調査」の志望者数・倍率と「出願状況」における出願者数・倍率を比べてみましょう。

 

 

まず、男子です。

 

 

出願状況 志望校調査
出願者数 倍率 志望者数 倍率 増加
日比谷 314 2.38 276 1.67 71
戸山 332 2.52 355 2.16 9
青山 300 2.01 245 1.48 71
西 276 2.09 293 1.79 15
八王子東 220 1.67 226 1.38 26
立川 261 1.98 289 1.76 4
国立 231 1.75 275 1.68 -12
 合 計 1934 2.06 1959 1.70 184

 

 

次に女子です。

 

 

出願状況 志望校調査
志望者数 倍率 出願者数 倍率 増加
日比谷 250 2.05 254 1.67 26
戸山 224 1.84 238 1.57 16
青山 255 1.86 237 1.56 33
西 181 1.48 202 1.33 9
八王子東 189 1.55 218 1.43 1
立川 195 1.60 210 1.38 15
国立 244 2.00 302 1.99 -28
 合 計 1538 1.77 1661 1.56 72

 

 

上の表の「増減」は、「志望者数」から「推薦入試の合格者数」を引いた数と、一般入試の出願者数を比べたものです。

・「志望校調査の志望者数」-「推薦合格者」=「一般入試に出願するはずの志望者」

・「実際に出願した人数」-「一般入試に出願するはずの志望者」

=「増減」(「志望校調査」時の志願者数と一般入試の出願者の人数差)

 

上の表では、日比谷高校の男子の「増減」は「71」になっています。

これは、「志望校調査時」に日比谷を第一志望としていない生徒が、「計算上」71人、日比谷高校に出願しているということを示しています。

 

 

 

男子に「変化」が大きく現れている高校があります。

 

日比谷は、国私立を第一志望とする受験生の併願が多いため、出願時に応募者が増えます。

 

青山は、「志望校調査」時の低倍率に吸引されて、出願者が増加しました。

同様に、八王子東も応募者を増加させています。

 

一方、国立は、高倍率を避けて撤退した人員が出ています。

 

 

 

女子は、戸山、青山、立川など、「志望校調査」で低倍率だった高校が人員を吸引しています。

 

一方、女子もまた、国立から志望者が流出しています。

 

西の女子の倍率は今のところ抑制されていますが、少し変化があるかもしれません。

 

八王子東は、「倍率」は上昇していますが、「増減」は実は1人増だけです。

八王子東の女子の例に見られるように、「志望者」が増えなくても一般入試の倍率は上昇します。

 

 

八王子東は、志願変更時に女子、男子ともに倍率をさらに上昇させるかもしれません。国立から、まだ人員が流れる可能性があります。

 

 

 

「出願状況」に変化を与えるものは、他にもあります。

 

それは、「推薦入試受験者の動向」です。

 

都内の高校の推薦入試を受ける受験生は、必然的に受験校を第一志望に設定することになりますが、都立高校の推薦入試が不合格だった受験生のうち、出願先を変更する受験生がいます。

 

また、合格の「確約」を出さない私立の推薦入試の不合格者のうち、一般入試の受験パターンに都立を組み込んでいる受験生は、都立高校に出願をします。

そのなかで、実際には積極的に都立への進学を考えている受験生もいるのだろうと思います。

 

本年度の私立高校受験の動向を知るには、もう少し時間が必要です。

 

 

 

本年度は、新宿高校、国分寺高校などが出願者数を減らしています。

したがって、「リスク」を負ってより上位校を狙おうという受験生が増えているのだろうと思われます。

 

 

 

最後に、「多摩地区」の本年度の「状況」を考えてみましょう。

 

 

日比谷、戸山、青山、西の4校と、八王子東、立川、国立の3校の2グループの出願者数を比べてみます。

 

 

 

まず、男子です。

 

30年度 29年度 28年度 27年度
日比谷 314 328 347 437
戸山 332 290 314 386
青山 300 256 340 366
西 276 262 294 289

4校計

1222 1136 1295 1478

 

 

30年度 29年度 28年度 27年度
八王子東 220 152 186 192
立川 261 240 199 279
国立 231 200 257 286

3校計

712 592 642 757

 

 

日比谷、戸山、青山、西の四校の男子の29年度の出願者数の合計は1136人です。30年度の出願者数の合計は1222人です。

したがって、昨年度と比べて、日比谷、戸山、青山、西の4校は、出願者を計86人増やしています。

一方、八王子東、立川、国立の3校の29年度の出願者数の合計は592人です。30年度の出願者数の合計は712人です。

したがって、昨年度と比べて、120人が増加しています。

 

とりわけ、八王子東の増加が顕著です。

 

 

 

次に、女子です。

 

 

30年度 29年度 28年度 27年度
日比谷 250 262 289 298
戸山 224 228 247 277
青山 255 246 309 303
西 181 223 184 209

4校計

910 959 1029 1087

 

 

30年度 29年度 28年度 27年度
八王子東 189 169 193 177
立川 195 182 179 175
国立 244 192 231 240

3校計

628 543 603 592

 

 

日比谷、戸山、青山、西の四校の女子の29年度の出願者数の合計は959人です。30年度の出願者数の合計は910人です。

したがって、昨年度と比べて、日比谷、戸山、青山、西の4校は、出願者を計49人減らしています。

一方、八王子東、立川、国立の3校の29年度の出願者数の合計は543人です。30年度の出願者数の合計は628人です。

したがって、昨年度と比べて、85人の増加です。

 

 

女子は、2つのグループの「差」がより鮮明にあらわれました。

 

 

 

本年度、私立、都立ともに多摩地区の受験の動向に、変化が生じています。

その要因について、ちょっと思いあたるところもあります。

 

 

しかし、まあ、今回は、このへんで。

 

(ivy 松村)

本年度の高校入試の動向

いよいよ入試が近づいてきました。

 

ちょっと、本年度の高校受験について書きたいと思います。

 

ただ、その前に、一言。

 

受験生は読まない方がいいと思います。

 

 

こういう情報を気にする人もいれば気にしない人もいるでしょうが、結局、受験校を決めている人にとっては、ノイズとなるかもしれません。

 

個人的な「思い」として、生徒たちに「強い精神力」を培ってもらいたいという気持ちもありますが、現実を知ることが悪影響になるような人もいるかもしれません。

 

 

私個人は、ある種の「役割意識」のようなものに駆られてこうした記事を書くわけですが、必ず受験生のみなさんに知らせたいものとして書いているわけではないので、無理して目をとおさないでください。

 

 

まあ、そうはいっても、読む人は読むのでしょうから、その場合は、自分の意志で読んでください。

 

 

あと、一点。

ちょっと忙しくて、情報を集めきれていません。

予想や推測も交えて「動向」を書きますが、全てを鵜呑みにしないようにお願いします。

 

 

 

さて、本年度の高校受験ですが、私立を「本命」とする受験生が増えています。

 

私立の推薦入試が終わりましたが、応募者数が分かった高校の、本年度の応募者数と昨年度の応募者数の合計を比較してみました。

 

 

 

2018年度 2017年度 増減
明八 393 304 89
中附 304 231 73
法政 141 84 57
日大二 139 105 34
明明 126 93 33
豊島岡 85 58 27
中杉 268 251 17
青学 198 190 8
慶應女子 109 104 5
中大高 170 189 -19

 

 

本年度の私立高校の推薦入試は、応募者数が増加し、倍率を大きく上昇させた高校があります。

 

特に、明八と中附の人数増が目につきます。

この2校は推薦入試の出願基準が低いために、応募者数がよりいっそう増加しました。

 

 

本年度は、明八、中附、法政など、東京都西部の私立附属校に、推薦入試の応募者の増加が見られました。

一方、都立の推薦入試の応募者が減少しています。

 

もう少し「全体」の状況が見えてこなければ確実なことはいえませんが、少なくとも東京都西部の附属校を対象に、私立志向が伸長しているといえると思います。

 

 

その要因はおもに2つあると考えられています。

 

ひとつは、俗に「授業料無償化」と呼ばれている私立高校の「授業料軽減制度」です。

所得などの「条件」を満たす家庭で、私立高校に通う経済的負担が軽減されるために、私立を志望先に考える受験生が増えていると考えられています。

 

もうひとつは、いわゆる「大学入試改革」です。

本年度の高校受験生は、いわゆる「大学入試改革」が「直撃」する世代です。

そのため、大学受験時に、センター試験にかわる「共通テスト」を受験しなければなりません。不透明感が強い大学受験を敬遠し、附属校を志望する受験生が増えていると考えられています。

 

 

加えて、私は、「好景気」が根本的な要因ではないかと思います。

 

 

統計的な資料がないので実際のところはよくわかりませんが、「授業料軽減制度」を利用して私立に通う生徒は、「併願優遇」などを活発に実施している高校に多いのではないかという気がしています。

 

また、私立高校志望者が増えているのは、都立高校の「訴求力」が弱まっていることの「裏返し」であるともいえると思います。

内申点の換算方法の変更、特別選考の廃止、マークシートの導入など、制度や形式の変更が相次ぎました。

現在の東京都教育委員会は、ある意味で、私立学校を「バックアップ」するような方向性を持っています。

 

 

 

「景気」の影響が強くあらわれる「中学受験」の募集に目を転じてみると、「期待ほど」ではないにしても、順調です。

 

しかし、やはり「都立中」の応募が抑制されていることが見てとれます。

同日に入試日が設定される国立附属中学の応募は「良好」なので、中受は、私国立受験が「盛り返している」ということができそうです。

 

 

中受は、「インターネット出願」が一般化したことで、各校とも「後半戦」の募集に苦戦しています。「状況」を見極めて、ギリギリのタイミングで出願ができるようになったので、「先の受験分」を出願しておく必要がなくなりました。

 

したがって、「中学入試全体」の出願者数は減少するでしょう。

 

 

しかし、2月1日の受験者数は増加しそうです。

 

「状況」をざっくりと見てみると、「人気校」は堅調ですが、中堅校では応募者数が伸び悩んでいる中学もあります。

 

数多くの中学を受験し、合格した中学のうち、「最もよい中学」に入る、というような受験が減ってきているのかもしれません。

 

ある一定ランクの中学に入れなければ、高校受験で「リベンジ」する、という受験が少しずつ増えているように思います。都立高校が、その「受け皿」として機能し始めているからです。

 

そのため、中堅以下の中学の募集が低調になっているのではないかと考えます。

 

 

 

さて、高校入試ですが、ちょっと「難しい部分」が出てきそうです。

 

私立の附属校で、推薦受験者に「優遇措置」を取っている高校がありますが、そういった高校の推薦受験者が増えるということは、そのアドバンテージを持った受験生が多く一般入試に回ってくるので、一般入試は苛烈な戦いになるでしょう。

 

 

また、私立高校受験全体でも、「推薦」や「単願・専願」、「併願優遇」などの制度を活用する受験生が増加すると、「フリー」の受験の「枠」が狭まり、厳しい戦いとなります。

 

 

 

都立高校のことも少し。

 

八王子東の人気が上がりそうだと予想した人は多いと思います。実は、私もそうです。

中学の「志望校調査」では、男子1.38、女子1.43でしたので、「それほど」ではありません。

しかし、会場模試などのデータを見てみると、「潜在的な志望者」はかなり多いと感じます。

 

八王子東の場合は、ここでは書きませんが、「募集」が「あまり上手ではない」ところがあります。

 

おそらく、「人員」は国立に流れています。

国立は、(ちょっとセコいところもありますが)大学合格実績がよかったことが、非常に大きな求心力を発揮しました。

 

これから都立の推薦の合格発表があり、私立の一般入試があります。

その「状況」次第では、八王子東の応募に変化があらわれるかもしれません。

 

(ivy 松村)

 

「事前受験」について

あちこちの中学で、仮内申が出はじめました。

中3の保護者面談/三者面談も順次ご案内しています。

 

本日の面談で、少し気になったことがあったので、ちょっと書いておこうと思って筆をとりました。

(いや、実際には、両手でキーボードをたたいているわけですが。)

 

 

さて、気になったのは、中学の先生の「殺し文句」です。

曰く、「行く気のない高校」を受けるのはおかしい、と。

 

これ、毎年毎年、受験生が聞かされる定型句ですが、この考えは非論理的で、全く思案する必要はないものであることを、世の中の受験生に知らせておきたいと考えました。

 

 

ご家庭と受験生本人が、熟慮されたうえで「主体的に」受験校を決めたのであればよいのです。

お決めいただいた受験日程に沿って、最高の結果を出すために、全力でサポートします。

 

しかし、もし、中学の先生の「決め台詞」に圧迫されて、受験を控えるというようなことがあるとすれば、それは、不条理だなと思ったのです。

 

 

 

都内(と神奈川)の私立高校の受験は、例年2月10日からはじまります。

 

2月10日は、多くの有力な私立高校の入試が行われます。

2月10日が本命、あるいは志望ランクの高い高校の入試日となっている受験生は、その日が、まさに「本番」となるわけです。

 

塾をはじめとする「受験関係者」は、いきなりやってくる「本番」で、受験生たちが十分に力を出し切れないという可能性を懸念します。

 

ですから、2月10日の前に、「予行演習」あるいは、「練習試合」のような意味で、他県の高校の受験を勧めたりするわけです。

 

もちろん、そのような「事前受験」は、つまりは「行く気のない高校」の受験となります。

 

 

しかし、それは憂慮すべきことではありません。

 

 

なぜなら、埼玉や千葉の私立高校は、自校の入試を「本番」前の「事前受験」に使ってもらうことを望んでいるからです。

つまり、「行く気がない」ということを受け入れているわけです。

 

もちろん、内心では、なんとか優秀な生徒に来てもらいたいと思っていらっしゃるでしょうが、距離などを考えたときに、通学するのはあまり現実的ではない、とわかっていらっしゃるわけです。

 

 

それでも、高校側にメリットがあります。端的にいえば、それは受験料収入です。

多くの生徒が出願をしてくれることは、高校にとっても非常に大きなプラスになるわけです。

 

受験生と高校、双方にメリットがあります。

「お互い」が「お互い」の立場を理解し、そのうえで、それぞれの「役割」を果たすことが両者に利益をもたらすわけです。

 

両者が共に満足し、お互いが「勝者」となるような良い関係のことを、最近の経済用語で「win-win(ウィンウィン)の関係」といいます。

 

 

 

受験生が2月10日より前に他県の受験をすることで、「誰か」が不利益を被るということはないのです。

 

そもそも、「受験」は受験生の「権利」です。

 

高校側がどんどん受けてくださいといってくれている受験を抑止される筋合いはないわけです。

 

 

 

先日、サッカーの日本代表がワールドカップの出場を決めました。

「我らがチーム」は、「本番」の前に、いくつかの調整試合を行うでしょう。

 

それで、「勝ち点」が増えるわけでもない試合をするのはおかしい、などと言う人が世の中にいるでしょうか。

 

当然、日本サッカー協会やスタッフは、チームが「本番」でより良い結果を得るために、可能な限りの万全の「準備」をしようとするでしょう。

 

「本番」前の調整試合は、大きな意味を持ちます。(極めて当たり前のことですが、その調整試合の相手が、「失礼なことをされた」などと思うことはありえない話です。 )

 

同じように、受験も、命運をかけた大一番の前に、できるだけの「準備」をするべきだという考えが、多くの人に提唱されるようになっているわけです。

 

 

 

ものすごく単純な所見を申し上げています。

 

それは、「本番」の緊張を和らげるために、事前に入試に慣れるための「準備」をしておきましょう、というまったくありふれた意見です。

 

それで、そうした受験生の「要望」を受けて、では、うちの受験を利用してもらってもかまわないですよ、といってくださる高校があるということですね。

 

 

もちろん、そのような「準備」を必要としない受験生もいるでしょう。

 

過去に、今まで生きてきて一度も緊張したことがない、と豪語する生徒もいました。

 

しかし、私たちは「塾」ですから、受験に際していろいろと心を砕くことが、「仕事」なわけです。

 

 

 

言うまでもないことかもしれませんが、最終的に「受験」を決めるは、受験生のみなさんとご家族です。

私の意見も、ある意味で「塾の側」の理屈 にすぎません。

最終的には、受験生のみなさんとご家族が、いちばん納得のいく形で「受験」をしていただくのがよいと考えています。

 

 

あと、念のため一応申し述べておきますが、高校に斡旋を依頼されているとか、そういったことは一切ありませんよ。(まあ、「そういう塾」もあるかもしれませんが。)

 

 

 

(ivy 松村)

 

 

英語のスピ―キングテストのこと

英検の二次試験の結果が届きました。

 

ウェブでの合格発表日に受検者のみなさんにはすでにお伝えしていますが、全員合格でした。

英検3級、準2級の二次試験は、3年間、連続で全員合格です。

今日授業のなかった2年生には、来週認定証をお渡しします。

 

春の合格者も含めると、中3の準2級の「保有者」がずいぶん増えました。

 

準2級を持っていると、併願優遇や推薦入試でアドバンテージを得ることができます。

特に、「加点タイプ」の併願優遇で、非常に高い基準を設定しているような私立高校の出願に際して、準2級を持っていることは非常に大きな意味を持ちます。

 

がんばりましたね。

おめでとうございます。

 

 

 

さて、「英語」つながりで、都立高校入試の「英語」で、スピーキングを導入するかどうかという話。

 

 

現在、東京都立高校入学者選抜英語検査改善検討委員会というのが定期的に開かれていて、英語のスピーキングテストの導入ついて話し合われています。

 

東京都教育委員会で公表されている会議趣旨を見てみると、

 

・一斉に実施できるタブレット方式が望ましい

・実施回数は1回(予備日あり)

・私立高校入試との調整を踏まえるべきである

 

 

というような「方向性」が示されています。

 

まだ検討段階なので、議論が深まれば、別の「方向性」が出てくるのかもしれませんが、現在話し合われている内容について考えてみましょう。

 

 

「セキュリティの問題」があるため、受験生を数グループに分けて「時間差」で検査を行うことに問題が生じるかも知れません。

 

当然、試験は「同一の内容」であるべきですが、例えば、「午前」に試験を受けた人物が、「午後」に試験を受ける予定の人物に「試験内容」を漏らす可能性があります。

 

それで、試験を「一斉」に実施するためには、タブレットなどを用いる必要があるというわけです。

 

タブレットを使うということは、タブレットの指示通りに英語を発話し、その様子をタブレットに記録。そして、その内容に評価をつけるということになるのでしょう。

 

また、「試験会場」でスピーキングテストを実施するためには、5教科の入試の「前」にスピーキングテストの日程を設ける必要があると思います。

 

そのために、高校ではなく、もっと広い「会場」を貸し切って行われることになるのかもしれません。

 

 

個人的に気になるのは、「タブレット、めちゃくちゃ必要になるやん!」ということですが。

そうすると、「めちゃくちゃ儲ける人」がいるわけですね。もしかすると、この話の「肝」は「そのあたり」なのかもしれません。

 

 

 

それにしても、そこまでしてスピーキングのテストをする必要があるのかどうか。

 

 

 

英語の「4技能」という概念は、ひとり歩きしすぎなのではないかという気がします。

 

英語という「ツール」を操る能力を測るうえで、「スピーキング」という指標を用いることは合理的です。しかし、それは「高校入試選抜」においてどうしても審査すべき「学力」であるとはいえないと思います。

 

普通に考えて、「日本語を話す能力」の方がより重要であるといえるでしょう。

 

どうして、英語を話す能力の方が優先されるべきなのか、と思うわけです。

 

 

加えて、物理的、精神的、経済的に負担が大きすぎます。

 

 

もう少し個人的な考えを言うならば、私は、日本人「全員」が、英語を話すべきだとは思わないのです。「英語を必要とする職分」に就くべき人が、英語の能力を高めていけばいいと思うわけです。

 

 

そういった意味で、高度な人材を社会に送り出そうという学校や教育機関は、むしろ、入試で英語のスピーキングのテストを導入することを検討するべきでしょう。

 

しかし、「東京都立高校」全体の入試選抜で、あまねく共通にスピーキングテストを行うのは、ちょっと問題がありそうな気がします。

 

 

 

英検のような「英語の能力の検査」において、スピーキングのテストは極めて重要な意味を持っています。その能力を伸ばし、検定に合格するという目標を達成するために、生徒たちとずっと面接の練習を重ねてきました。

 

もちろん、高校入試にスピーキングが導入されることになれば、私たちはその対策を全力で行います。

 

しかし、ちょっと釈然としない思いもあります。

 

 

(ivy 松村)

 

 

平成29年度都立高校入試の社会の平均点

今年の東京都立高校入試の各教科の平均点や得点分布表などが、教育委員会のホームぺージで公表されました。

 

社会の平均点は、58.6点でした。

昨年は59.3点でしたので、昨年と比べて、0.7点下降しています。

 

平均点だけで判断すれば、ごくわずかに「難化した」、ということになりますが、「難易度」の議論は、少し入り組んでいます。

 

得点分布表をみると、昨年に比べて、グラフの「山」がなだらかになっていることに気づきます。

受験者の得点がある得点域に集中するような「高い山」になっていません。

 

つまり、受験者の得点分布が「分散」したわけです。

 

また、「分布のピーク」は、昨年は65~69点でしたが、今年は55~59点に推移しています。

さらに、高得点を取った受験者の割合が増えています。

 

ということは、今年は、高い点数を得た受験生が増え、かつ、低い点数を取ってしまった受験生も増えているということになります。

 

 

 

「単純な見解」に従えば、今年の社会の入試問題は、より機能的に受験生の学力を検査することができたという見立てになります。

 

しかし、話はそう「単純」ではありません。

 

 

 

今年の入試問題は、記述問題が削減されました。

2題減らされたので、10点分が、選択問題に「振り替えられた」ということになります。

 

選択問題は、完全に設問を「攻略」しなくても、点を得ることが可能です。

 

何人かの受験生は、「勘」で、正解となる選択肢を選び、得点を手にしています。

選択問題は、問われている内容を理解していなくても、点数を得る場合があるわけです。

かつ、選択問題は、正解を導いているのにもかかわらず、失点をする受験者を生み出すことはありません。

 

したがって、選択問題の数が増えるほど、「幸運な得点」を得る受験者が多くなるわけです。

 

 

一方、記述問題は、設問に整合する内容を書き記す必要があります。

 

あらためて述べるまでもないことですが、学力をより正確に、適切に測ることができるのは、記述問題です。

 

 

 

そういうわけで、一般的に、選択問題の方が、記述問題よりも「得点の上乗せ」をしやすいといえるわけですから、もし、昨年と同じ「難易度」の選択問題が並べられていたのであれば、今年の平均点はもう少し上がってもよかったわけです。

 

しかし、今年の平均点は、昨年と比べて、下降を示しています。

 

選択問題で、得点を取り切れなかった受験生が多かったわけです。

 

 

そうすると、今年の入試問題の「難易度」は、「実質」的には、さらに下降しているといえるようにも思えます。

 

 

特に低得点域で、「本来の学力」よりも数点、「幸運な得点」を得た受験者が思いのほか多くいるはずです。

そのため、全体の平均点が「実質」よりも押し上げられ、また、得点分布における「上りの勾配」が、「右側」へ押し込まれていると考えられます。

 

 

 

ところが、一方で、高得点を得た受験者が、昨年に比べて増加しています。

また、実際に、都立トップ校の受験者平均のデータは、昨年と比較して顕著な上昇を示しています。

 

ですから、今年の都立の社会の入試問題は、学力上位層ほど得点を取りやすく、学力下位層ほど苦戦をする内容であったということになります。

 

 

私は、今年の都立高校入試の直後に、社会の入試問題の「解説」の記事を書きました。

そこで書いたことが、データで証明された、ということになります。

 

 

平成29年度都立高校入試の社会①

 

 

 

今年の都立高校入試の社会の問題は、受験者の得点分布が「分散」したわけですが、学力上位層に限れば、その得点分布は高得点域に密集しています。

 

つまり、上位校の入試では85~100点の攻防となっているわけです。

 

 

先の記事にも書きましたが、設問あたりの情報量が増えたことが、学力上位層にとって有利に作用しました。

 

また、今年の社会の入試問題は、「幸運な得点」のアシストを得た受験生が、最上位層を追尾することが可能となる「構成」だったわけです。

 

 

 

「全体」の得点分布は「分散」しましたが、学力上位層の得点分布は高得点域に偏り、「飽和」の兆候を見せつつあります。

 

 

その点をふまえて、都立高校入試の理社についても「独自問題」を解禁するべきではないか、という意見が聞かれるようになってきました。

 

確かに、それは魅力的なアイデアですが、現実的にはなかなか困難です。

近年の都立高校入試は、入試問題の質よりも、作問と採点の「効率と正確性」を優先させなければならなくなっているからです。

 

 

しかし、実は、ある有力な「一手」が、私たちの記憶に横たわっています。

 

来年から、英数国の「自校作成」が復活し、「グループ作成」の体制に終止符が打たれるわけですが、「グループ作成」は、もう、「お終い」なのでしょうか。

 

 

理社を「グループ作成」にするというのが、最も賢明な選択であると、個人的には考えます。

 

 

 

ところで、まったく話は変わりますが、都立高校入試の英語で「スピーキング」の検査を導入することが「検討」されるのだそうです。

 

こういう場合、「方向性」は決まっているわけですから、なんとなく、どうなるかは予想がつくものですが、これは、けっこういろいろな問題をはらむことになりそうです。

 

気になるのは、検査されるのが「英語の学力」といえるのかどうか、ということです。

単純に、人前で話すことが苦手な生徒が「不利」になるわけですが、人前で臆することなく話せることを、「高校入試」で検査するべき「学力」の要件に含むということなのか、という「観点」に行きついてしまうと思うわけです。

(もうちょっと「実際的」な指摘をするならば、「日本語を話す能力」の検査は?優先順位、あってますか?となるわけですが。)

 

もちろん、中学生が、「話す力」を養い、発達させていくことは望ましいことです。しかし、それを「英語」の「一般入学試験」で評価するのかどうか。

 

考えられるのは、「そういった部分」も考慮して、「ゆるい内容」に落ち着くことですが、そうなると、それを導入する意味はあるのか、という話になるわけです。

 

 

もちろん、「コスト」の問題があります。

私が反射的に考えたのは、各校で行うのは無理、外部に委託するのも無理、という話になって、「内申」のように、中学校で「検査」を行い、それを数値化して、入試得点に加算する、というものです。

 

 

はたして、どうなるんでしょうね。

 

 

 

あ、そうそう(←わざとらしい)、英検の二次試験が迫ってきましたので、来週から面接の練習を始めますよ。

 

 

今年の入試には「スピーキング」が導入されることはありませんが、英検に向けて、しっかり「スピーキング」の練習をしていきましょう。

 

 

(ivy 松村)

 

 

平成29年度の都立高校入試

都立高校入試が終わりました。

 

これで、本年度のすべての入試が終了しました。

 

(これから入試本番をむかえる人は、がんばってください!)

 

あとは、発表を待つばかりです。

落ち着かない日々を過ごすことになるのでしょうが、それも受験の一部分であり、また、人生の一部です。いろいろと考えて、自分に合ったやりかたで、当日までを過ごしてください。

 

 

 

中1、中2の生徒たちは、学年末テストが近づいています。

明日も、教室を開放しますので、「家では勉強がはかどらない」という人は、ぜひ、テスト勉強にきてください。

 

また、ローマ字、英語に苦戦している新中1の生徒で、「しっかり復習したい」という人も歓迎しますので、ぜひ、来てください。

 

 

 

さて、都立高校入試について、思ったことなどを書きたいと思います。

 

両国の男子と大泉の女子の「受験倍率」が、「1」を切ってしまいました。

かなり微妙な状況ですね。

 

 

そして、入試問題です。

やはり、東京都教育委員会の意向が大きく働き、「解答形式」を単純化しようという意図が強く出ています。

 

近年、都立高校入試の大きな「テーマ」となってしまった「採点ミス撲滅」のために、「記述」を抑え、記号で答える形式の「問」(←「もん」と読むらしいです)を増やす傾向が強化されました。

 

社会では、「記述」が2題となりました。また、語句筆記問題が削減されました。

英語のリスニング問題で、筆記で答える問題が1題のみとなりました。また、英単語を書き込んで答える問題もなくなりました。

数学でも、選択問題が増えました。

理科は、図やグラフに「線」を記入する問題と、「記述」が1題だけです。

国語は、昨年と同様に「記述」は出題されませんでした。

 

 

つまり、なるべく「文字」を書かせないような試験問題になっているわけです。

 

 

これは、結構いろいろな功罪をはらむことになりそうです。

 

一点、指摘するならば、自校作以外の都立高校を目指す生徒の「受験勉強の質」が変化することになるでしょう。

 

もう一点。いずれ、国語の「作文」の「採点基準」が、「議論の的」になるかもしれません。

しかし、「作問側」もそれに気づかないはずはないので、近いうちに「作文」を「なんとかする」ように処置するのかもしれません。

(「作文」があったほうがいいのか、ないほうがいいのか、というのはちょっと「難しい」です。)

 

 

 

本年度のグループ作成校の「独自問題」の出題状況を調べました。

 

(他の学校と違う問題を使用していても、それが「自校作成」なのか、それとも、1校だけが「共通問題」を使用している状況なのかわからない場合があるので、「別問題」という表記にしました。)

 

 

新宿、墨田川、国分寺の単位制高校のグループ作成は、数学は大問1が、学校ごとに「別問題」でした。

英語は、墨田川の大問2、新宿の大問4が「別問題」となっています。

また、国語では、新宿高校が漢字の「読み」と「書き」を1問ずつ「別問題」にしていました。

 

 

 

進学指導重点校を見てみましょう。

 

 

まずは国語です。

 

 

1 2 3 4 5
日比谷 共通 共通 A 別問題 A
戸山 共通 共通 A 別問題 B
青山 共通 共通 B A B
西 共通 共通 B 別問題 A
八王子東 共通 共通 A A A
立川 共通 共通 A A A
国立 共通 共通 B 別問題 A

 

 

国語は、大問4の「説明的文章」を差替える高校がありました。

日比谷、戸山、西、国立の「問題」がその他の高校と違っています。

 

今の時点では分からないのですが、もしかすると、国立は、「独自問題」ではなく、「もうひとつの共通問題」を使用しているのかもしれません。

 

 

 

次に英語です。

 

 

1 2 3
日比谷 共通 A 別問題
戸山 共通 B 別問題
青山 共通 A 別問題
西 共通 別問題 A
八王子東 共通 A A
立川 共通 B 別問題
国立 共通 A 別問題

 

 

大問3は、5校が「別問題」となっていますが、立川(あるいは青山)は、「もうひとつの共通問題」かもしれません。

 

気になるトピックとしては、西高でリスニングに「トラブル」があり、男子の受験者全員に一律20点が加点されることになったそうです。

 

 

 

最後に、数学です。

 

 

1(1) 1(2) 1(3) 1(4) 1(5) 2 3 4
日比谷 A A A A A A A 別問題
戸山 A A B A B B A 別問題
青山 A A A A A A B 別問題
西 A A 別問題? 別問題? B A A 別問題
八王子東 B 別問題 別問題 A B B B 別問題
立川 B B A A B A B 別問題
国立 A B B A A B A 別問題

 

 

 

大問4は、全ての高校が「別問題」となっていました。

 

しかしその中で、もしかすると八王子東の問題は、「共通問題」として作成されたものかもしれません。

 

 

 

個人的な見解ですが、「独自問題」に積極的な高校であるかどうかと、「倍率」の「差」には、「何かつながり」があるのではないかと思っています。

受験生が「それ」に着目するという話ではありません。

「すこしでも精度の高い選抜を行いたい」という、その高校の「意志」が、「それ」に反映されるのではないかと思います。そして、トップ校を目指す受験生は、結局「その意志」に、感応するのではないか、と思うわけです。

 

この数日、このブログでは、立地などの「外部的要因」によって「倍率」が上下するというメカニズムについて考えてきました。

しかし、一方で「倍率」は、やはり「内部的要因」に強く規定されます。

 

 

 

日比谷高校は、「この状況下」で「守り」に入りません。

「採点ミスが起きたら、責任を取る気はあるのだろうね」ぐらいのことは、軽く言われているはずです。

 

 

でも、屈しない。

 

 

「ビリビリ」きますね。

 

 

(ivy 松村)

 

 

都立中学の志願傾向分析③

都立中の「入学辞退」のデータを見てみましょう。

 

まず、小石川、白鷗、両国、桜修館、富士、大泉、南多摩、立川国際、武蔵、三鷹の10校すべての都立中の「入学辞退者」の人数です。

 

 

年度 男子 女子 合計
29 31 48 79
28 47 55 102
27 43 41 84
26 55 52 107
25 66 55 121
24 36 56 92
23 42 46 88

22

52 46 98

 

 

 

本年度は、当初、「入学辞退者」の合計は87人であると発表されましたが、後日訂正が入りました。

小石川中の「入学手続人員」の報告に不備があったということです。

 

当初、小石川の「入学辞退者」は37人と発表されました。

しかし、これは誤りで、実際の小石川の「入学辞退者」は29人であるということです。

 

つまり、小石川中の「繰上げ合格者」は37人ではなく、29人だったわけです。

 

「入学辞退者」が出た場合、「補欠番号」の順に、「繰上げ合格」が出されます。「入学辞退者」の数は37人であると発表されていたので、「補欠番号」が37番以内であれば、必ず「繰上げ合格」になるはずだったのです。

ところが、「補欠番号」を得て待機していた受験生に連絡がこない…そこで、保護者が中学に確認をしたところ、「実際に入学手続を行った人数」と「発表された入学手続人数」が違っていたことが発覚したのだそうです。

 

報道によれば、このような「誤り」が起きたのは、「入学手続締切」の時間を過ぎてから手続に来た8人の入学を認めてしまったことが原因だということです。

 

 

どうやら、  記事の書き直しです。

 

 

しかし、ともかく本年度、全ての都立中の「募集人員」と「入学手続者」の「差」は、79人だったということになります。したがって、「入学辞退者」も79人だったということになります。

 

「別の観点」から言及するならば、79人の「繰上げ合格」があったわけです。

さらに言葉をかえて述べるならば、2月9日の合格発表以降、増えた合格者の数は、79人を超えることは、常識的には、あり得ないわけです。もし、そうではないとしたら、それは、多分、きっと、気のせいです。

 

 

 

本年度の、都立中の「入学辞退者」の内わけを見てみましょう。

 

 

小石川中等教育 11

9

26

20

37

29

白鴎高等学校附属 1 3 4
両国高等学校附属 8 3 11
桜修館中等教育 4 8 12
富士高等学校附属 0 0 0
大泉高等学校附属 2 3 5
南多摩中等教育 0 3 3
立川国際中等教育 1 3 4
武蔵高等学校附属 5 4 9
三鷹中等教育 1 1 2
 計 31 48 79

 

 

 

当初の発表から人数が減ったわけですが、それにしても、他の都立中に比べて、小石川の「入学辞退者数」がひときわ多いのがわかります。

 

小石川は、他の都立中とは一線を画した「ポジション」に座しています。

 

多くの入学辞退者が出るということは、人気が薄いということを意味しているわけではありません。

小石川中は、都内(首都圏)のトップレベルの私立(国立)中学と競合する「序列」に位置しています。

 

本年度、都立中の中でもっとも応募者数が多かったのが小石川です。

そして、もっとも「受験欠席」が多く、もっとも「入学辞退者」が多いのが小石川中なのです。

 

 

 

小石川中の「入学辞退者」の推移を見てみましょう。

 

 

年度
29 9 20 29
28 13 15 28
27 11 11 22
26 9 11 20
25 20 11 31
24 7 9 16
23 6 8 14
22 12 11 23
21 9 14 23
20 4 4 8

 

 

つぎに、武蔵中をみてみましょう。

 

 

年度
29 5 4 9
28 5 7 12
27 6 5 11
26 8 8 16
25 9 7 16
24 5 10 15
23 7 5 12
22 6 7 13
21 6 8 14
20 5 6 11

 

 

続いて、南多摩中です。

 

 

年度
29 0 3 3
28 5 1 6
27 4 3 7
26 3 4 7
25 2 1 3
24 1 8 9
23 5 1 6
22 5 0 5

 

 

 

3校の中で、南多摩の「入学辞退者」の少なさが目立ちます。

 

都立中全体で「入学辞退者」は減少傾向にあります。本年度、富士の0人、三鷹の2人は、大きな驚きをもたらしました。

 

例外的に小石川だけが多くの「入学辞退者」を出し続けています。

 

 

 

合格者が「入学辞退」をする理由を考えてみましょう。

 

①都立中入試の後で、より志望順位の高い私立中の合格が得られた

②最初から地域の公立中学に進むつもりだったが、「力試し」で受験し合格した

③合格したが、気が変わり、地域の公立中学に進学することにした

④都立中に合格したら進学するつもりでいたが、気が変わり、合格した私立中学に進学することにした

⑤「本命」の私立中学に進学が決まっていたが、「力試し」で受験し合格した

 

 

 

もっとも一般的で、「まっとう」な理由が①です。

 

 

都立中の進学実績が上がってきたことで、②や③を理由とする「入学辞退」は、もうほとんどみられなくなってきているのではないかと思います。

④も、都立中の評価が上がってきたので、少なくなっているはずです。

 

 

「入学辞退者」が減っているということは、進学するつもりがないのに入学試験を受ける受験生が少なくなってきているということが一因なのでしょう。

 

都立中は、「繰り上げ合格」による欠員の補充が行われるので、「入学辞退」をすることに精神的な負荷がかかりません。

ですから、志望校の合格を得た後で、ある種の「余興」として受験したり、塾の「要請」で受験したりする生徒がみられることがあります。

自分が合格して、「入学辞退」をしても、入学の権利を得る人数は変わらないので、「気楽」に入試を受けることができるわけです。

そうしたケースが減っているのでしょう。

 

(他方、たとえば、都立高校入試のような入試の場合は、「入学辞退者」の補充が行われません。ですから、入学の意志がないのに都立高校を受験し、「入学辞退」をすることは、モラルに反する行為であるといえますが、まあ、いるのでしょう。)

 

 

 

「入学辞退者」の減少は、全体としては、私立中受験を「本筋」としている受験生が、都立中を「本命」にする受験パターンを組むようになったことが原因ではないかと思います。

この傾向は、「東部」で強まっているように思います。

 

一方、「西部」では、「逆の状況」が進展しているのではないかという気がします。

つまり、「都立専願」の「受検生」が増えているのではないかと思われるわけです。

 

 

う~ん、どうなんでしょう。

 

 

 

小石川中と南多摩中の著しい対照性は、非常に興味深く思います。

 

東京都の都市機能の「重心」は、「東側」にあります。小石川中は、その中心に位置します。

 

一方、八王子市の南多摩中は、「その意味」で、東京の「エッジ」に位置します。

 

地理的な条件をベースとして形成される産業的、文化的、そして社会構造的な「文脈」が、受験の「状況」を規定しているわけです。

 

 

 

(ivy 松村)

 

 

都立高校の最終応募状況②

八王子東、立川、国立の3校の応募人数を確認してみましょう。

 

 

まず、男子です。

 

 

 男子 29年度 28年度 増減
八王子東 177 188 -11
立川 220 208 12
国立 207 241 -34
 計 604 637 -33          

 

 

次に女子です。

 

 女子 29年 28年 増減
八王子東 168 187 -19
立川 182 185 -3
国立 186 220 -34
 計 536 592 -56          

 

 

 

男子は、八王子東、国立ではなく、立川を志望する受験生が増えていることがわかりますが、3校全体で志願者をつなぎとめられなくなって、「流出」を招いています。

 

女子は、いっそう全体の志願者数が減少し、より「人員」の流出が大きくなっていることがわかります。

 

その一部は国分寺に流れています。

本年度、国分寺高校の、女子の応募が増加しています。

 

 

国分寺高校の年度ごとの応募状況を確認してみましょう。

 

  男子   女子
年度 倍率 人数合計 人数 割合 人数 割合
29 1.79 451 238 52.8% 213 47.2%
28 1.74 438 248 56.6% 190 43.4%
27 1.67 420 245 58.3% 175 41.7%
26 1.77 446 271 60.8% 175 39.2%
25 2.24 493 289 58.6% 204 41.4%
24 1.94 427 270 63.2% 157 36.8%

 

 

 

国分寺は、男女合同で合格者を出す高校ですが、従来、男子の応募が女子を大きく上回っていました。

上の表を見ると、年々女子の応募人数が増え、本年度は応募者に占める女子の割合が半数近くになっていることがわかります。

 

 

国分寺は、志願変更によって、応募者を減らし、倍率を1.82から1.79に下げています。

内わけを見ると、男子は「-1」、女子は「-6」です。

 

 

 

ざっくりとした「目安」ですが、都立の上位校は、だいたい倍率が1.8を超えてくると流出が活発になります。

また、1.4を下回ると、志願変更が刺激されるようです。

 

 

昭和の倍率上昇や、小金井北の倍率下降は、まったくの予想どおりでした。

 

昭和・男子 1.23→(+10)1.30

昭和・女子 1.16→(+24)1.36

 

小金井北・男子 1.85→(-15)1.70

小金井北・女子 2.00→(-15)1.84

 

 

小金井北を含めた、いわゆる「三北」とよばれる3校は、「都心の影響」を受ける立地なので、来年度の動向が少し気になります。

 

調布北の女子が、1.37→(+16)1.55となっています。

武蔵野北の女子は、1.92→(-9)1.84です。男子との「格差」が出ています。

 

調布北の男子は、1.32→(+1)1.33、武蔵野北の男子は1.39→(+5)1.44でした。

 

 

調布北、武蔵野北の男子の倍率は、大きく変動しませんでした。

特に調布北の来年の倍率は気になります。

 

 

 

「共通問題上位校」を追う位置の高校群になると、倍率1.6後半ぐらいが流出の「目安」になります。

 

 

南平・男子 1.68→(-11)1.60

南平・女子 1.73→(-7)1.67

東大和南・男子 1.69→(-13)1.59

東大和・男子 1.71→(-18)1.53

 

 

 

その他、気になったのは、武蔵の女子、1.58→(+9)1.87です。

 

武蔵は、1.6を下回ると、「ねらい目」だと目されるのかもしれません。

武蔵は、大学合格実績が伸長しています。

今後、トップ校を狙う学力の生徒にとって、特異な位置づけの高校になりそうです。

「受験倍率」がどれくらいになるのか、少し気になりますが。

 

 

(ivy 松村)